ヨルハ二号B型


静かな意志の、刃。

スクウェア・エニックスのアクションRPG『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』の主人公。
通称は「2B」。英語読みで「トゥービー」と読む。小足とか鋼のシスコン番長等のしゃがみ通常技とは無関係
担当声優は 石川由依 女史。

異星人と彼らが繰り出す兵器「機械生命体」に対抗するために人類が生み出した汎用戦闘アンドロイドの一体にして、自動歩兵人形「ヨルハ」部隊の一員。
B型のBはバトラー(Battler)の頭文字に由来している。
ヨルハ部隊員は名前を持たず、全て記号で呼ばれる。
+ 世界観
西暦5012年、地球に突如エイリアンが侵攻、彼らが繰り出す機械生命体の前に人類は月への退避を余儀なくされる。
生き延びた人類は奪われた地球を取り戻す為、アンドロイド兵士による抵抗軍(人類軍司令部)を結成。
衛星軌道上に設置した基地群から反抗を開始するが、十数回に渡る大規模降下作戦を経てもなお決定的打撃を与える事が出来ず、
戦況は数千年に亘り膠着していた。
この状況を打開するために人類軍司令部は「ヨルハ計画」を立案、
生み出されたのが、新型アンドロイド兵士「ヨルハ機体」とそれらからなる「YoRHa(ヨルハ)部隊」である。
そして西暦11945年、2Bは情報収集型アンドロイドのヨルハ九号S型(9S)と共に、第243次降下作戦を経て地上の情報収集任務にあたる事となるのだが…。

なお本作にはアンドロイドはおろか、敵である機械生命体でさえも様々な考えを持った個体が存在し、
クエストを進めていく事で彼らの良く言えば人間臭い、悪く言えばドロドロした一面を垣間見ていく事になる。

プロトタイプであるヨルハA型二号と同じ素体であり、彼女と同様に口元に黒子がある。
常時戦闘用ゴーグル(目隠し布に見える)を装着しているため、素顔を見せる事はほとんど無い。
白レオタードの上に胸の谷間が空いた黒いゴシックドレスを纏い、サイハイブーツにカチューシャを着用、
髪はシルバーブロンドボブカットと戦闘用アンドロイドにあるまじきシックでえっちな外見をしている。

大小の刀や槍を用いた近接戦闘を得意とするが、サポートシステム「ポッド042」を用いた遠距離攻撃も可能。
姿勢制御バーニアにより、その運動能力は人間とは比べ物にならないほどの高さを誇る。
義体と呼ばれるボディユニットに自我データを乗せて動かしているため、データをバックアップする事で、義体のある限り何度でも蘇る事が出来る。
更に義体にはブラックボックスと呼ばれるキューブ状のユニットが装着されており、
複数のブラックボックスを用いる事で自爆する事が可能。自爆後はスカートがなくなりお尻が丸見えになる。

攻撃モーション集

アンドロイドは感情を持つ事は禁止されているが、実際には個体ごとに性格の違いが存在し、彼女は冷静沈着な自我の持ち主。
しかしながら、各種イベントやサブクエスト等では同僚の9Sやオペレーター6Oらに対し段階的に打ち解けていく様子も描かれ、
時には感情を露わにした行動を見せる事もある。
+ 正体(ネタバレ注意)
彼女の真名は「ヨルハ二号E型」
E型は脱走や裏切り、組織の機密事項に触れたアンドロイドを秘密裏に処分するために生み出された暗殺型アンドロイドであり、
B型よりも高い戦闘能力を有する
(作中でも9Sが「B型にしては戦闘力が高い」と疑念を抱くシーンがある)。
高い情報収集能力を持ち、ヨルハ部隊の真実に到達する恐れがあった9Sを監視・処分する役割を司令官から与えられていた。
故に本編以前に何度も9Sを破壊し続けていたのだが、彼女自身は9Sに心惹かれてしまっており、
任務遂行の度に良心の呵責に苛まされるという地獄のループを味わっている。
彼女が9Sに対して当初どこかよそよそしい態度を取っていたのは、なるべく感情移入しない・させないように努めていたためだと考えられる。
+ 真実
この世界の人類はとうの昔に絶滅してしまっており、わずかな遺伝子情報を月面のサーバー上に残すのみとなっている。
異星人側も機械生命体の反抗により滅ぼされているため、本作に登場するキャラクターは約一名、元人間だったロボットを除き、
全て人工的に造られた存在である。

9Sは人類軍司令部を統括するはずの月面人類会議の面々が一向に姿を現さないのを不審に感じていたが、それもそのはずで、
「ヨルハ計画」とは、本来守るべき者を失った事によるアンドロイド達の戦意低下を憂慮した人類軍司令部による、
人類の滅亡を隠蔽するための作戦なのである。
そして計画の最終段階では、アンドロイドのシステムのバックドアを機械生命体側に開放し、
論理ウィルスによる汚染をもってヨルハを壊滅させ、新型アンドロイドを配備する予定となっている。
つまり、ヨルハ部隊とはあくまで次世代のための使い捨ての道具に過ぎなかったのだ。

物語中盤、機械生命体のシステムの中心を担っていたアダムとイヴが撃破された事により、機械生命体の指示系統は混乱。
機は熟したと判断した人類軍司令部は、大規模攻勢の形を装いながら計画の最終段階を実行に移す。
しかしその計画の全容は機械生命体側に漏れており…。

+ 他作品との関連性
本作は鬱ゲーとして名高い『ドラッグオンドラグーン(DOD)』のEエンドの後の世界を描いたものであり、
シリーズ前作『ニーア ゲシュタルト/レプリカント』の後日譚的な内容となっている
(ただし大幅に年月が経過しているため、前作を匂わせる要素はわずか)。
ごく簡易な時系列は以下の通り。
  1. 新宿に突如謎の巨大像とドラゴンが出現(『DOD』(経緯はこちらへ))
  2. 崩壊した巨大像の粒子により奇病が蔓延、ゲシュタルト化計画発動(『ゲシュタルト/レプリカント』)
  3. ゲシュタルト化計画失敗、人類絶滅(『ゲシュタルト/レプリカント』ED後)
  4. 異星人が地球に襲来、アンドロイドと交戦
  5. 機械製生命体の反抗により異星人全滅、ヨルハ部隊創設
  6. 『ニーア・オートマタ』本編
前作世界観についての解説プレイ動画

『ゲシュタルト/レプリカント』の世界ではデボル・ポポル型アンドロイドがゲシュタルト化計画の監視者としての役割を担っていたが、
とある理由により一部個体が暴走、破壊されている。
『オートマタ』本編でも前作の名残として、同一モデルのアンドロイドが危険因子として差別を受けながらも、
罪を償うために働いている描写がある。

国内外を問わず非常に人気の高いキャラクターであり、
アクションフィギュアをはじめ、ぬいぐるみやスケールフィギュア、ドール等、様々な関連グッズの展開が為されている。
また、バンダイナムコの3D格闘ゲーム『ソウルキャリバーVI』にゲスト出演もしている。
ファンアートも多く描かれ、別ゲームでのMOD、ニコニコ動画においてもMMDモデルが作られたりする等知名度は高い。


(以上、公式サイト、ニコニコ大百科およびピクシブ百科事典より引用・改変)


MUGENにおけるヨルハ二号B型

+ Betalille氏製作
  • Betalille氏製作
WinMUGEN、MUGEN1.0以降の両方で使用可能。
恐らくは改変ドットと思われる。
海外の製作者による作品であり、ボイスは英語となっている。
ドット、動き共に原作の特徴が良く捉えられており完成度は非常に高い。
若干動きが固いのとドット絵の雰囲気からして、恐らく『アラド戦記』をイメージしていると思われる。

刀や槍を用いて攻撃し、リーチや発生、判定に優れる。
コンボルートはやや特殊であるものの、これらの性能を活かし相手のHPをごっそり削る事が可能。
半面無敵となる技が少なく、通常技はガードされると容易に反確になるものが多いため、繊細な立ち回りが求められるキャラとなっている。

外部AIはホルン氏によるものが公開中。
恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、弾幕モードに入るか否かを設定可能。想定ランクは強~凶中位との事。
紹介動画(説明文にギルドへのリンクあり)

+ Protozoark氏製作 JUS風ドット
  • Protozoark氏製作 JUS風ドット
MUGEN1.0以降専用。
こちらは『JUS』風のドットで製作されている。
中々に凝った技が多いが、不具合もまた多いのが玉に瑕。
特殊システムとして特定の武装を使用するためのバーが存在する。
AIもデフォルトで搭載済み。
紹介動画(DLリンクあり)

なお、同氏はイヴも同じく『JUS』仕様で製作している。
紹介動画(DLリンクあり)


“To be, or not to be: that is the question.”(生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。)

出場大会



最終更新:2024年01月02日 20:08