どちらの鬼をお探しですか?

  1. 鬼(オリジナル)
  2. 鬼(富士山バスター)
  3. オニ


鬼(オリジナル)


鬼は日本各地において伝承で伝わっている妖怪である。
姿は諸説あるが、一般的に頭部に角を持ち金棒を武器として所持し、
半裸に虎柄のパンツ(腰巻)を装着している姿が最もポピュラーなものとして知られている。


伝承における鬼


多くの昔話において鬼は絶対的な悪として登場し、略奪・殺人などを働く明確な脅威として描かれている。
そして、それらの伝承の多くで、主人公や武将、僧侶などに討伐される結末を迎える。
一方で、地獄において閻魔の元で亡者を責める獄卒としての鬼、
つまりは神霊の眷属としてのイメージも世間に深く浸透している。
さらに地域によっては神社の「神」として鬼を祀っていたり、そこまでいかなくても「雷様(雷神)」が鬼の姿で描かれるなどは王道。
鬼が悪霊を追い払い、幸福を与えるという伝承も多く存在している。

また、各地の伝承における鬼の出自だけでも、
  • 山地に生息する、人を襲い山賊のように略奪を繰り返す在来種の怪物としての「鬼」
  • 異界から来訪し、時に荒ぶる精霊・神霊としての「鬼」
  • 人の魂が怨霊と化した存在である怪異としての「鬼」
  • 異能を持つが故に恐れられた”人間”への蔑称としての「鬼」
  • 負の感情により後天的に「鬼」へと転化した人間(変身譚)
など多彩なレパートリーがあり、同じ「鬼」という呼称であっても、その全てが同一の存在とは言い難い。
また、中国では鬼の定義が日本と異なり、日本でいう悪魔や亡霊(主に女性)の類が「鬼」と呼ばれている。
こうした違いから、中国語における日本人に対する蔑称「日本鬼子」(「りーべんぐいず」)が日本では全く通じず、
それどころか「日本 鬼子」(ひのもと おにこ)なる萌えキャラが誕生し、ニコニコ動画・静画にも様々な日本鬼子(ひのもとおにこ)が投稿されている。

日本における鬼は昔話のやられ役のような印象が強いが、
実際には「悪」だけでなく「善」「神」など多様な側面を持っており、
決してその全てが害悪というわけではない。
ただ、大半が「恐ろしい」「強い」という印象と結び付いているのは確かであり、
そのため、強力さ・強大さを示す名詞・冠詞として使用されることも多い。

昔話や伝承に登場するのは、山賊系の鬼が大半である。
しかし、討伐に国家級の戦力を投じる必要があるほどの、強大な組織力と絶大な戦闘力を併せ持つ鬼が現れることもあり、
特に「温羅」「大嶽丸」「酒呑童子」は数多の鬼達の中でも別格の存在として知られている。

+ ネームドの鬼の簡単な解説
  • 温羅
読みは「うら」。もしくは「おんら」。
数ある鬼の伝承の中で明確に「国盗り」を試みたとされる最古の鬼。
優れた製鉄技術を備えており、現在の岡山県に相当する鬼ノ城の一帯を占拠して、
捕らえた人間を使って武器を増産し、言うことを聞く者は人間でも兵力として温存して飼いならすが、
逆らうものは呪具「鬼の釜」の足しにして見せしめにするという、
山賊紛いが多い鬼の中では異例とも言える計画性と管理・指揮能力を持っていたという。
また、当人も強力な妖術と剛腕により高い戦闘力を持っていたとされており、
朝廷の戦力を悉く返り討ちにして、最終的に吉備津彦命と対峙したという。

  • 大嶽丸
読みは「おおたけまる」。
鈴鹿山を拠点にしていた、日本三大妖怪の一角に数えられる大妖怪。
強力な神通力を持ち、山を黒雲で覆って視界を封じ、暴風雨、雷鳴、火の雨などを降らせることができる他、
鉄並みの強度を持つ氷の武器を複数錬成してバビロる力を持っていた。
また切り札として阿修羅王の三明の剣を所持していた。
天女・鈴鹿御前にストーカーしていたが、その鈴鹿御前は宿敵である坂上田村丸に惚れてしまい、ハニートラップで敗れることになる。

  • 酒呑童子
読みは「しゅてんどうじ」。
大嶽丸と同じく日本三大妖怪の一角に数えられる大妖怪で、数ある伝承にの中でも最大規模の鬼の軍勢を率いていた。
京都で人をさらっては食料にしたり労働力にしたりと好き放題し、源頼光こいつとは無関係)及び四天王と対峙した。
一説ではヤマタノオロチの息子とも言われており、大の酒好きという共通点がある。

ちなみに、多くの国文学者が指摘しているが、
鬼の形態の歴史を辿ると、現存している資料に残されている最初期の鬼達は皆女性形だったという。
「山姥」「般若」をはじめ、有名どころでは「鈴鹿御前」「橋姫」等の鬼女も記録されている。


創作物における鬼

『桃太郎』『一寸法師』といった数々の伝承通りに悪役・敵役として登場することもあれば、
『泣いた赤鬼』のように善玉サイドとして登場することもあり、扱いは作者によって千差万別。
厳つい顔の大男の姿で描かれる事が多い一方で、愛らしい少女の姿をした鬼のキャラクターも少なくない。
海外のオーガゴブリンが鬼と訳されることもある。
逆に海外ではデーモンと訳される。
強くて怖い人間を鬼と称することも少なくない。

特撮でも怪人や怪獣のモチーフにされることが多い一方、
平成以降は仮面ライダー響鬼モモタロスのように、ヒーローのモチーフとして使用された事例もある。
ゲーム界隈でも悪役やラスボスとして扱われ、
好戦的なキャラクターの名前を修羅羅刹夜叉といった争いを好む鬼から取ったり、
富士山バスター』や『ウォーザード』のように本物の鬼が登場する作品もある。

MUGENにおいても、カルマさんのように鬼をモチーフにしたオリジナルキャラが作られている。
+ 参考:ニコニコMUGENwikiに存在する「鬼」のタグが付けられたページ一覧


MUGENにおける鬼(オリジナル)

     
狸田太一氏による赤鬼をモチーフとしたキャラが公開中。
昨今の流行から、"MUGENで鬼を滅したい方用に丁度いいくらいの強さの鬼"として作られた。
「キャラ設定も特に無いキャラなのでMUGENストーリーなどの適当なモブ雑魚に使うのもあり」とのこと。
メインビジュアルである赤鬼のほかにも多彩なカラーパレットが用意されており、
青鬼・オーガ・オークなど様々な役を演じられるようになっている。
獣の唸り声のようなボイスも狸田氏が演じている。ちなみに加工無しである。

見た目の通り金棒を使った技が中心で、リーチと攻撃範囲に優れる。
この他、射程は短いが長時間判定が続く「咆哮」やゲージ技の「鬼ヶ島」といった飛び道具
さらには避けアクションや、対立ち攻撃専用だが弾きまで搭載されている。
特に目を引くのが『サガ スカーレット グレイス』の「失礼剣」のパロディである「失礼棒」。
必殺技っぽい名前ではあるが実際は攻撃判定付きの挑発。寝転がって投げやりに金棒を振り上げるモーションは必見である。

AIはデフォルトで搭載済み。
氏が「一応動く程度の認識でお願いします」と解説している通り、対人用レベルで決して強くはないが、
プレイヤー操作で鬼を滅して楽しむには丁度いいくらいの強さと言える。
この他にも、shao氏による外部AIが公開されている。
思考レベルやガードの固さ、弾きの使用頻度などを設定可能。
デフォルトAIと比べ大幅に行動の精度が上がっており、前述の「失礼棒」で飛び込みを落とすことすらある。
その一方で、狸田氏のコンセプトを尊重しているのか、プレイヤー操作で挑むと意外なほどに脆い。
プレイヤー操作

出場大会

プレイヤー操作

実況付きP操作 Tarie配信(33キャラ目操作キャラ)




鬼(富士山バスター)


"See you in hell!"

㈱金子製作所(現在は㈱カネコ)発売の異様な格闘ゲーム『富士山バスター』のキャラクター。
伊野村鬼とか狂オシキ鬼の海外名とかONIシリーズとかThe Great Oniでは無い。

4体いるボスキャラクターの1体目である巨体の青鬼
お祭りの見世物にでもされているのか足に鉄球を付けられているが、ジャンプできないとか足が遅いと言った悪影響は無い。
一般的な鬼のイメージである虎縞の衣服を身に付けているが、そこは外国人の想像する間違った日本観を体現する富士山バスター。
何故か2本のツノにまで虎縞があるという斜め上のアレンジが施されている。
つうかそれ以前にガタイのいいおっさんが虎縞のレオタードを着ているようにしか見えないので大変目に毒である。
あと歌舞伎等もそうだが外人ボイスであり、殆どのセリフを英語で喋る。

デス=アダーがアクションゲームの時に使って来たような地を這う飛び道具を放ってくるのだが、
これが外見はどう見ても下段なのに中段技という無茶苦茶な性能を持つ。
これは『富士山バスター』の必殺技は全て中段というシステムのため。


MUGENにおける鬼

Joey Faust氏によるものが存在。
鬼単体ではなく、氏が製作しているコンプゲーのキャラとして公開されている。
そのため、入手するにはキャラパックごとDLする必要がある。
レトロゲームらしく単発の火力が高く、連続技は少ない。
「全ての必殺技が中段技」「投げを決めた時にボタン連打で成否が決まる」という原作の妙なシステムは無く、普通になっている。
前述の飛び道具も立ちガード・しゃがみガード両方可能な親切設計。
原作にはゲージ消費技は存在しないが、連続で攻撃を繰り出す乱舞技が追加されている。
AIはデフォルトで搭載済み。


"Horn buster!"

出場大会

  • 「[大会] [鬼(富士山バスター)]」をタグに含むページは1つもありません。



オニ



      

「望み通り終わらせてやるぜェッ!!」
名前 ONI INOMURA(伊野村 鬼)
年齢 20歳
誕生日 不明
国籍 不明(日系人?)
身長 184cm
体重 78kg
血液型 O
格闘タイプ プレデター
好きなこと けんかを売る事
好きな食物 ごはん、穀物食
好きなスポーツ 何でも
大切なもの かぎつめ
嫌いな物 人間

レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ』の登場キャラクター。本名「伊野村 」。同作品の登場人物であるカサンドラからは兄として慕われている。
カサンドラ同様、かつてロサンゼルスの孤児院で暮らしていた。だがオニはその孤児院に放火し、カサンドラを連れて逃走。
その後は彼女と共にストリートで生活する事になる。 何故、彼が孤児院に放火したかは不明。
ただ路上生活は劣悪なもので、カサンドラが内向的な性格を強めていくのとは反対に、オニは暴力的な傾向を強めていく事になる。

その後、オニがギャングとの抗争で負傷した際、カサンドラは他者に助けを求めることを決意。
オニは反対したが(二人が離れ離れになる事を恐れていた)、最終的にエリアス・パトリック神父の保護を受ける事になる。
エリアス神父は二人に親切に接したみたいだが、オニの暴力衝動はエリアスを以てしても抑えきれなかった
(余談だが、エリアスはオニの衝動を悪魔憑きによるものだと考えていたらしい)。
その後、オニはカサンドラに理由も告げずエリアスの元から脱走。しばらくしてカサンドラもまた、エリアスに別れを告げ兄を追う。
そんな中、全てを知っている男の話を聞き、自分達の過去を知るため、彼はカサンドラと共にその男の元へ向かう。
+ EDネタバレ
しかし、カサンドラが傷付けられた事にキレたオニがヨハンにとどめを刺してしまったので、
結局手がかりは得られず終いに。
4:38~

カサンドラから兄として慕われている彼だが、「二人とも孤児」「プロフィールの年齢が同じ」
「彼自身も実の兄妹かは確信できていない」といった事から血は繋がっていないと思われる。
また、オニのカサンドラに対する愛情表現は非常に屈折したもので、好きなものをなんでも買い与えたかと思えば暴力を振るう事もあったらしい。
他にも、カサンドラ戦闘時の際どい衣装は、オニがカサンドラを着飾らせる事を好んでいてあの衣装を着せたそうだが…。
しかし、上の画像を見れば分かるように、オニも「赤いボディスーツ+ジャケット」という相当変態な衣装である。
レイドラ世界ではこれが普通という可能性もなくはないが。

格闘タイプの「プレデター」は、カサンドラの「天使のエネルギー」と並ぶレイドラ屈指の
一応「略奪型」という意味らしいが、どうしても狩猟大好き異星人の方が思い浮かんでしまう。


原作での性能

両手のを武器とした、パワー+トリッキータイプのキャラ。
三連続で相手を切り裂く地上戦での中心技「ゴールド・スティール」は弱の方が発生が早く、二段目で止めると一番隙が少ない。
さらに、リーチが長く後ろにも攻撃判定がある、空中から下方向を切り裂く技「カッティング・エッジ」、
隙が小さく、相手の飛び道具を消す事ができるが、空中ガード可能で無敵判定が無いので、対空ではなく連係に組み込むと良い「エア・カット」。
これら3つの必殺技は、ガードさせればガーキャン以外ではほぼ反撃されない。そのため、もりもりゲージを溜めつつ牽制できる。
通常技特殊技も皆強いため、キャンセルからガン攻めし相手を固めていく戦法が強い。

さらに超必殺技の「ブラッディ・メス」は、攻撃判定が大きい上に空中ガード不能なので、対空に絶大な効果がある。
しかも強バージョンのLv2だとボタンの押し続けによる溜めが可能で、空中ヒット後相手の高度を微調整させたり、
地上でガードされた場合の悪あがきにも使える、このゲームにしては多彩に使える超必殺技。

コマンド投げこそ持っていないが、壁当て能力が非常に高く、のあるステージでは必殺技を当てればまず連続技に持っていける。
空中ガード対策も「ブラッディ・メス」と空中投げで万事解決。
ゲージ溜め能力が高いため、特に先鋒キャラとして出しやすい。

決め手に欠け、力不足になりがちな妹カサンドラとは違って、かなりの鬼性能。
原作ダイヤグラム上ではペペと共に最高ランクと言われている。

+ 勝利時のセリフ集
VSビリー
強ぇなあんた。
でも俺のほうが上だったて事さ。

VSリン
クックッ、おもしろいやつだな。
だがその短気な所がお前の弱点だぜ。

VSラデル
火あそびはやめとけ、火傷だけじゃすま
なくなるぜ。

VSアニー
なく女を見るとうれしくなるぜ。
アハハハハ!

VSカサンドラ
俺は自分をコントロールできない・・。

VSオニ
鬼(自分自身)を倒す事で俺はさらに
強くなる・・・。

VSペペ
けっこうおもしろかったぜ。
だがまだまだ俺には勝てないぜ!

VSプパ
命がおしければここからきえろ!

VSアリス
良いシュミしてるじゃねえか、
かわい娘ちゃん。

VSエリアス
お前の説く教えごときで、俺のなかにす
む鬼をしずめる事はできないぜ!

VSジョーンズ
弱っちぃんだよ!お前!くそっ、
こんな奴がけっこうしぶといんだ。

VSカン
この大ぐらいヤロウ!
目ざわりなんだよ!

VSソニア
俺と同じ宿命のニオイがするぜ、
あんた・・。

VSジミー
あの力はまやかしか?
ドラゴンパワー・・わらわせるぜ。

VSアブボ
デカイずうたいのわりには手応えのない
奴だぜ!


MUGENにおけるオニ

+ Inverse氏製作
  • Inverse氏製作
現在はMugenBR廃業によるサイト消滅で入手不可。
原作共通突進乱舞技のデュプレックスも装備しており、その完成度は高い。
流れ者氏による外部AIも存在している。

+ RYO2005氏製作
  • RYO2005氏製作
基本的には原作準拠。
他の氏のレイドラキャラにも言える事だが、パートナー攻撃、空中投げなどが実装されていない。

ペパーミント氏による外部AI&微改変パッチが存在し、11段階にレベル設定可能。
この他にshao氏によるAIも公開されており、こちらは5段階のAIレベルの他、ガードレベルと反応速度をそれぞれ10段階に設定できる。
また、ブラッディ・メスを原作っぽい性能(空ガ不可)にするスイッチもある(デフォルトはOFF)。
プレイヤー操作

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み

出演ストーリー

プレイヤー操作

実況付きP操作 Tarie配信(304キャラ目操作キャラ、RYO2005氏製)

その他

月刊MUGENランキング(12月号下巻)




最終更新:2020年12月23日 15:19