+ | ボイス比較 |
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+ | キャラ設定(ネタバレ注意) |
「私の名は『吉良吉影』。年齢は33歳。結婚はしていない。
仕事は『カメユーチェーン店』の会社員で毎日遅くとも夜8時には帰宅する。 タバコは吸わない、酒はたしなむ程度。夜11時には床につき必ず8時間は睡眠をとるようにしている…。 寝る前にあたたかいミルクを飲み、20分ほどのストレッチで体をほぐしてから床につくと ほとんど朝まで熟睡さ…赤ん坊のように疲労やストレスを残さずに、朝目を覚ませるんだ… 健康診断でも異常は無しと言われたよ…」 第4部「ダイヤモンドは砕けない」![]() 「君は死ななくてはならないんだ… 目撃者は生かしておけないよ… 」
カメユーチェーン店勤務の33歳独身。仕事はできるものの、付き合いが良くなく今一目立たない人畜無害なサラリーマン。
しかしその正体は手の綺麗な女性を今まで48人殺してきた連続殺人鬼。 なお「48人」というのはあくまでも「手を狙って殺した女性」の人数であり、目撃者なども殺しているため実際の犠牲者は更に多い。
子供の頃に見たモナリザの絵に描かれている「モナリザの手」を見て勃起した事が切っ掛けで、
女性の綺麗な手に異常な執着を示す性的嗜好の持ち主となる。というより女性の手以外には興味が無い。 一応、獲物を値踏みする際に「美しい手と顔をした女」と独白したり、女性のうなじに興奮したりと手以外も見てはいるようだが、 殺した女性は手だけを残してスタンドでチリ一つ残さず爆散させているので最終的にはやはり手にしか興味が無い模様。
またそれとは別に「人を殺さずにはいられない」という性癖を持ち、平穏に生きたい自身の願いとの矛盾を抱えるも、
それを受け入れ、乗り越えようとしている。「ピンチのときにこそ最大のチャンスが訪れる」が信条。 いつも殺した女性の手首を持ち歩いており、しゃぶったりお尻を拭いてもらったりしているらしい。 そして腐ってくると「恋人を乗り換える」という事をずっと続けてきた。 爪が良く伸びる年は殺人衝動を抑えきれないらしく、切った爪を保管する趣味を持つ。
上記の台詞のように「植物のような平穏な人生」こそが目的であり、常に自身の高い能力を隠して
地味で平凡で無害な一個人を装い、何のトラブルもいざこざも無い人生を目指している。 (あまり他人と親交を持たない、受賞した賞状やトロフィーは3位のものばかりなど) 「争い」は面倒事の種でしかなく自身の目指す「平穏」には不要な物であるとし、自ら人と争う事は決してない。 しかし「もし戦えば自分は誰にも負けない」という自身の高い能力は自負があり、決してプライドの無い負け犬という訳ではない。 寧ろプライドは高く、静かで平穏な暮らしがしたいという割には自己顕示欲が強い。 前述の3位ばかりのトロフィーも、「1位になって目立つのはゴメンだが、能無しに馬鹿にされるのも我慢がならない」という、 彼のプライドの高さからくるもの。 また、東方仗助達に正体を探られている時も町を出ようとはせず、 あえて難易度の高い「町にいて他人に成りすまし今まで通りの生活を送る」という方法を取っている。 つまる所彼の「平穏」とは、どんな事があろうと好きな時に好きなだけ女性を殺してバレないように孤高に静かに暮らす、 という極めて身勝手なものである。
最初の殺人以降、スタンドの矢によって得た爆弾のスタンド「キラークイーン」を使って多くの女性や目撃者を殺害するが、
東方仗助の友人、重ちーこと矢安宮重清が吉良の持っていた手首を見てしまったため始末され、 彼の残した手がかり(スーツのボタン)が原因で仗助達に正体を追われる事になる。 素性が承太郎達にバレてしまうと、身体のパーツを換装する事で運気を操作できるスタンド「シンデレラ」を持つエステティシャンの辻綾を脅し、 偶々近くにいただけの体格の似た男、川尻浩作と顔と指紋を交換。二人を殺し、人混みに紛れる事によって逃げ切った。 ![]() ![]()
その後は川尻浩作として生活する事になる。
川尻家は親子の会話もなく、妻しのぶが夕食にカップラーメンを出すなど、家庭としては完全に冷え切っていたのだが、 「つまらない男」だったはずの浩作が突如「刺激的な男性」へと変わった事に対して、しのぶは夫に対しての愛情を取り戻し、 また吉良も彼女を「心配する」という生まれてはじめての感情を得て、徐々に順応していった。 しかし父である浩作の言動が大きく変化した事に疑問を持った息子、早人の行動から、 最終的に再び東方仗助に正体がばれてしまう。 最後には仗助や広瀬康一、空条承太郎らに追い詰められ、スタープラチナ・ザ・ワールドで殴り飛ばされた所で、 救急車に顔面を轢かれ、事故死した。
死の直前、能力発動の条件として自分を追い詰めるために現場にいた女医に対して敢えて本名を明かしていたため、
歯形の照合で死体は吉良吉影として処理、川尻浩作は行方不明の扱いになった。 その後、幽霊として生活する方が生きてるよりは自分の求めている「安心した生活」があるかもしれない、と持ち前の前向きさで考えを切り換えるものの、 吉良の最初の被害者である杉本鈴美、及びその飼い犬アーノルドの幽霊によって「振り向いてはいけない道」で振り向かされてしまい、 その魂は何処かへと運び去られてしまった。
「ど…どこに? わたしはどこに… 連れていかれるんだ……? あ…ああ」
「さぁ……?」
「でも…… 安心なんて
「少なくとも……………」
作者である荒木飛呂彦氏にとっても2番目にお気に入りのキャラクターで、
「母親の虐待によって心が歪んでしまったという設定もあったが、同情できる悪役になってしまうから表には出さなかった」と、 後年のインタビューで語っている。 吉良の両親にとって、吉影は結婚後かなり年数を経て生まれた子供だったので、逆に父親は過保護だったという。 荒木氏の別の公開対談会のコメントでは、この母親の虐待は、かなり青年誌向けの内容もあったらしく、 父はそれらをスルーする代わりに過度の愛情を注いだとの事 (荒木氏が当時の記憶をなんとか思い出そうとしながらの発言ではあるが)。 また、父親である吉良吉廣は吉影が21歳の時に癌により病死しているが幽霊となって生きており、 写真の中に入ったり閉じ込めたりするスタンド「アトム・ハート・ファーザー」で息子の殺人を含む平穏な人生を手助けしている。 吉影が川尻浩作となった後も矢を使ってスタンド使いを増やすことで刺客を作り出して差し向けたりしており、 面倒くさがりで(ジョジョラスボスには珍しく)部下を持ちたがらない息子に代わってそういったマネージメントを担当していた (吉影自身も他人を利用することはあったが、その時その場だけといった感じ(辻彩など)が多く継続的な配下はほとんどいなかった)。 吉影と仗助の最終決戦において自身が協力することで父子の連携で仗助達を始末しようとするも、 仗助の策略により皮肉にも息子、吉影の空気弾を食らい消滅した。 死んだ後も過保護すぎだろ……。
上記したように無用な争いを避けつつ自分のプライドは守るという器用な生き方をしてのける人物であり、
その器用さこそが下記の複雑なスタンド能力に影響している事が窺える。 携帯電話に会社からの着信があった際に電話口でヘコヘコお辞儀しながら応対したりと一般的な処世術や礼儀はしっかり弁えているが、 それも内心で「相手より自分の方が優秀」という絶対的自信があるからこそできる行為であって、 彼自身に卑屈さは微塵も無いと言っていい。 同僚曰く「エリートっぽい気品が漂っているのに会社では使いっ走りばかりさせられてる」との事だが、 逆に言えば「優秀である事は周囲に認めさせつつ面倒なプロジェクト等を任されない事でプライベートを確保している」という事であり、 それでいて結構な暮らしぶりである事を考えると、恐らく満足な収入も得ている(そもそも勤務先は大手デパート)という事。 端から見ても羨ましいくらいに公私共に充実している…。 読者からはそういった「自分自身へのご機嫌の取り方」の上手さを評価される向きもあり、 (作中行った悪行は別として)その生き方を一種の模範として見られる傾向もある。
余談だが、彼は作中で外見が何度も大きく変化している。
当初は素顔で生活していたが、エステティシャン辻綾のスタンド「シンデレラ」で顔を変え、その後、川尻浩作として生活。 終盤においてスタンドがパワーアップした際には髪型を変えている(イメチェン的なものであり変装ではない)。 しかし一貫してドクロの柄のネクタイを身につけており、吉良のトレードマークの一つとなっている。実際に発売もされた。 『デッドマンズQ』に登場した際も髪型や服装が大きく変わっている。
アニメでも日常の裏に潜む脅威として丁寧に描写されており、本格登場前にも仗助達と原作には無いニアミスをしていたり、
そもそも第四部の始まりも彼の“平穏な日常風景”からスタートしているなど前振り十分に脚色されている。 そんな第一話冒頭を始めとして、劇中のラジオから「杜王町Radio」の能天気なスキャットがかかると、 高頻度で「今日の吉良」的な凄惨な場面が映るため、視聴者は同ラジオがかかると警戒するよう訓練されてしまった。 吉良のテーマ曲にあたる「Killer」も、一見平坦なメインパートに不穏なサブパートが紛れ込む構成となっており、 まさに吉良吉影を象徴する曲として完成度が高い。
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+ | スタンド「キラークイーン」 |
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人型、近距離パワータイプ。ネコとドクロを合わせたような外見をしている。
手で触れたものを爆弾に変える能力を持つ(ただし「爆弾」と表現しているだけで、実際の爆弾とはかなり性質が異なる)。
以上のような能力のため、人知れず人を殺し続ける生き方には適したスタンドと言える。
同じ近距離パワー型のエコーズACT3を一蹴したり、クレイジーダイヤモンドの鉄拳をガードできたり (ドララララッシュには一方的にやられていたが)そこそこの格闘はこなせるようだが、 運動能力はそれほど高くなく、スタープラチナやクレイジーダイヤモンドといった接近戦に長けるスタンドと正面から戦うと分が悪い。 というか、触れば勝ちなのに触る事すらできなかった (「手」と言っても触って爆弾にするのには「手の平」や「指」等の部位で触れる必要があり、手首等で触れてもダメ。 クレイジーダイヤモンドの鉄拳をガードした際はクロスさせた両手の手首で受け止めているのでノーカンである。 「手の平で受け止めればいいじゃん」と思うかもしれないが、そうすると多分手が折れてしまうだろうし、 起爆スイッチの付いた右手が破損することは彼の最期を見ても分かる通り事実上の敗北なので仕方ないのだろう)。 ただこれに関しては、戦闘・喧嘩慣れしている承太郎や仗助に対して吉良に殴り合いの技術が無かったと言う、 スタンドではなく本体の問題もあると思われる。
スタンド名はQUEENの名曲「キラー・クイーン」から。ちなみに後述する第二・第三の爆弾の名前もQUEENの曲から採られている。
「顔半分が内部でふっ飛んで、脳ミソが1/3ぐらい顔の肉とシェイクされただけのようだったがね」
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+ | 第8部の吉良吉影 |
第8部「ジョジョリオン」
本編第8部にも名前が登場。本作の舞台は第4部同様杜王町である。
本作の主人公は物語開始当初は記憶を失っている状態であり、ヒロインと目される広瀬康穂の協力のもと、 自身に関する手がかりを探った結果「吉良吉影」の名前に辿り着く。 しかし「吉良吉影」は主人公が見つかった浜辺で遺体となって発見され、死亡していたという事実が明らかになった。 ところが康穂が民間会社に主人公と吉良吉影のDNA検査を依頼した所、同一人物だという回答が来てしまう。 当人の住居と思われる部屋には切った爪が保管されている等4部の当人の変態性を思わせる描写があるが、 物語開始間もない間、確定したのは「“吉良吉影”は死亡している」事のみであり、 主人公が本物の「吉良吉影」で死者は偽者なのか、別人だった場合どういった関係なのかは判然としなかったが……(詳細はこちら)
なお、吉影の妹・京は彼のスタンドは「シャボン玉に触れたものを爆破する能力」だと語っている。
なおこの時にスタンドのビジョンも描写されており、4部吉影のキラークイーンとほぼ同様の外見となっていた。
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+ | オラのとーちゃんはとーちゃんじゃないゾ |
アニメ版第4部の放送とほぼ同時期に『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし役の藤原啓治氏が長期入院(のち2020年に逝去)し、
代役(後任)を森川氏が務めているのだが、それまで慣れ親しんだ声が変わった事と森川氏と聞いて真っ先に吉良が想起させられる事で話題になり、 「ひろしを爆殺し顔を得て彼に成り済ました吉良」と冗談で噂されたり、ニコニコ静画で荒木タッチの野原親子のイラストや漫画が投稿されたりしている。 ニコニコ動画にも比較動画があるので気になった人は聞き比べてみよう。 ネタの由来は父親に成り済ます吉良の正体に隼人が気付いた回「ぼくのパパはパパじゃない」から。
余談だが、藤原氏が演じる悪役は、
『機動戦士ガンダムOO』でアザディスタン王国を焼け野原にしたアリー・アル・サーシェスと野原ひろしを掛けて、 「 焼け野原ひろし 」と呼ばれている。 ジョジョ第2部でも炎属性の悪役であるエシディシを演じており、 無論こちらも中の人ネタでひろしがエシディシのコスプレをしたり、号泣する荒木タッチのひろしのイラストがニコニコ静画に投稿されている。 |
+ | Kemco_SpaceHunterVigor氏製作 |
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ペットショップの作者でもあるKemco_SpaceHunterVigor氏が手描きで製作したもの。
外見は原作終盤時におけるパワーアップ時のものを採用している。 シアーハートアタックを出して自動的に攻撃させる事も可能。
ニコニコ動画では、かなり初期のMUGEN動画でごくたまに見る程度のキャラだったため、
その存在を知らなかった人も多いのではないだろうか。 デフォルトでAIは入っているものの、どうにも動きが緩慢で、たまに棒立ちかと思うと突然相手を即死させる事もあるが、 基本的にある程度強い相手には手も足も出ずにやられてしまう。 ジョジョキャラAIの製作ラッシュも手伝い、ただでさえ少なかった出番が激減している…と思いきや、 一部ストーリー動画などに非戦闘員ながらもちゃっかり出演している。 |
+ | yuto氏製作 |
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+ | あまりもの氏製作 |
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defファイルで指定する事で、川尻浩作時のスプライトに変更可能な素敵仕様。
デフォルトAIが搭載されている他、森ノ中氏によってAIが製作されている。 また、SANZU SANRI氏が音声をTVアニメ版のものに変更するボイスパッチを公開中。
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2014年8月13日には『ASB』仕様のシステム&ボイスの物も同氏によって公開された。
こちらは「川尻浩作」名義となっており、旧版の吉良とはファイルが分けられている。 こちらもAIがデフォルトで搭載済み。
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+ | 蒼色の空氏製作 吉良&レン |
あまりもの氏の吉良を蒼色の空氏が改変したもの。「キラークイーンの容姿が猫っぽいから」とスタンドがレンに差し替えられている。
技性能にもアレンジが加えられ、幾つかオリジナルの技も搭載されており、 カットインやイントロ、勝利デモの他、スタンド用のボイス、4種類の特殊カラー等様々な要素が追加されている。 スタンドのボイスはニンテンドーDSソフト『すばらしきこのせかい』より虚西充妃(声:生天目仁美)のものを使用。
デフォルトでAIも搭載されており、飛び道具と設置技の中間のような性能の技で相手の行動をけん制しつつ、
ガンガン攻めるスタイルになっている。 AIレベルは4段階から選択可能。デフォルトは2。対プレイヤー操作ならレベル2、対AIならレベル3~4がちょうどいいとの事。 |
+ | Torimochi氏製作 |
現在は入手不可。
某スレで製作・公開された。グラフィックは川尻顔になる前。 シアーハートアタックなど、こちらの性能はやはり顔を変える前の時期に沿っている。 ボイスも入っているが、ネット声優か製作者の声かは不明。 |
+ | 一覧 |
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