オーストラリアのTeam Cherryにより制作されたインディーズゲーム『Hollow Knight』の登場人物。
Hollow Knight主人公が道中のあちこちで遭遇する、神出鬼没の女戦士。
凛々しい女傑のような言動が特徴で、戦闘では糸と針を用いて戦う。
初めて遭遇するのは緑の道というエリアで、主人公がいる事に気付き接近される前に糸を使って移動、
それを繰り返した果てにプレイヤーが追い付くと「主人公の正体とやるべきことを知っているが、させるわけにはいかない」、
とだけ言って攻撃をしかけてくる。
主人公の事を「小さき亡霊(リトルゴースト)」と呼ぶなど、正体について何かしら把握しているような反応を見せるが……?
    
    
        | + | この王国の過去を受け入れ、未来を背負う資格があなたにあるかしら? | 
その正体はハロウネストの王"蒼白なる者"ウィルムが、
 
"光"の汚染対策のために同盟を結んだ獣(蜘蛛)の一族の女王ヘラーとの間に儲けた娘。
 
即ち正当なるハロウネストの姫君 である。
 
幼い頃は母と母の一族の下で愛されて育ったのだが、ほどなくして王とその正妃である"白いレディ"に引き取られる。
 
"白いレディ"からは側室の子であるにも拘らずやはり愛され、
 
「ハロウネストの守護姫」「ハロウネストの愛娘」とさえ呼ばれていた。 守護姫騎士ホーネット 廃都に堕つ
そして三人目の女王からホーネットの名前と様々な武芸を授けられた事により、
 
卓越した戦士であった母の血、そして恐らくは竜である父の力を受け継ぎ、彼女自身も恐るべき実力を持つ戦士として成長。*1 
ホーネットの愛用する「針」は、本作に登場するムシ達の剣が全て「釘」と呼ばれる中、彼女のためにのみ鍛え上げられた唯一無二の武器である。
 
そしてハロウネストとムシ達がホーネットを愛したように、ホーネットにとってもハロウネストは愛すべき故郷となった。
 
この出自からも分かるようにホーネット(スズメバチ)という名前からは意外に思えるが、
 
正確には蜘蛛(とウィルムのハーフ)である。
 
そのため王による"光"と汚染の封印が失敗し、ハロウネストが滅んでも尚この都の守護者として、綻びかけた封印を守り続けていたのだが、
そこに封印を目指して黙々と歩み続ける小さな亡霊、即ち主人公が現れた事で彼女の物語も動き出す事になる。
 
 
当初は主人公を襲撃して追い返そうとするのだが、彼がこれを打ち払うと
徐々にその実力を認めると同時にその出自にも薄々ながら気付き始め、
 主人公ならばこの災厄を終わらせる事ができるかもしれないという淡い期待と、
 それによって主人公が背負う事になる代償に心を痛めながら、
 ハロウネストの最奥を目指す主人公を、葛藤しながら見守り続ける事を選択する。
 
 
当初は「小さき亡霊」と愛称めいた呼び方をしていた主人公の事を「"幽霊"」と名前のように呼び始めるあたり、
ホーネットが主人公を認め始めた描写の一つとなっており、
 ホーネットとの戦闘突破はクリアに必須ではないものの、真のEDに至るためには彼女に実力を認めさせて助力を得なければならないため、
 名実共に本作のヒロインと呼ぶべき立ち位置のキャラクターと言える。
 
 
ちなみに「ハロウネストの愛娘」は彼女の専用BGMのタイトルでもあり、
ホーネットのテーマを作中登場する全てのムシ達の楽器による演奏でアレンジした、「まさしく」といった趣きの曲となっている。
 | 
続編『Silksong』では主人公を務める。
突如として謎のムシ達によって拉致されたホーネットは、長い時間の果てに力を失いながらも何とか牢獄から脱出。
『守護姫騎士ホーネット2』って事ッスね
異邦「ファールーム」に自身の母の一族にまつわる痕跡を発見し、王国を襲う「祟り」の真実を求めて探索を始める事になる。
本作では主人公という事もあり、前作では断片的にしか描かれていなかった彼女の人となりがかなり深く掘り下げられている。
MUGENにおけるホーネット
出場大会
*1
ホーネットの過去については公式HPのQ&Aにて言及されており、
「ホーネットは『三人の女王の子』で、一人から生まれ、一人から育てられ、一人から訓練された。ホーネットは三人目の女王からその名前を授かった」との事。
一人目が獣の女王ヘラー、二人目が"白いレディ"なのはゲーム本編中の描写から間違いないのだが、三人目の女王については今の所不明である。
ハロウネストには「ハイブ」と呼ばれるハチ族の領域があり、そこにはハチの女王ヴェスパが君臨しているのだが、
ハチ達はハロウネストには一切手を貸しておらず、一方ハロウネストの同盟相手であるカマキリ族の王(女王)が、
ホーネットと極めて酷似した戦闘スタイルを有している事から、こちらが三人目の女王の有力候補と考えられている。
また、カマキリ族は一切"光"に汚染されておらず、
「自分の力量を示し、相手の力量を試す」という文化的な理由から主人公と交戦する辺りも、ホーネットに類似している。
 
最終更新:2025年10月05日 11:51