ケビン・マカリスター


"I wish they would all just disappear!"

(こんな家族消えちまえ!)

「「寝過ごした!!」」(4:53~)

+ 日本語吹替声優
折笠愛
『ホーム・アローン』(ソフト・配信・テレビ朝日版)、『ホーム・アローン2』(ソフト・配信版)
矢島晶子(現・うえちあき)
『ホーム・アローン』(フジテレビ版、日本テレビ版)、『ホーム・アローン2』(フジテレビ版、WOWOW吹替補完版)
大谷育江
『ホーム・アローン』(機内上映版)
林勇
『ホーム・アローン2』(テレビ朝日版)
常盤祐貴
『ホーム・アローン4』

この内、林氏と常盤氏が男性声優だが声変わり前の子役時代の出演。
常盤氏は『ハリー・ポッター』シリーズのロンの吹替声優として馴染み深いか(現在は引退しているが同役でのみ特別に出演を続けている)。

クリスマス映画の代名詞として知られるハリウッド映画『ホーム・アローン』シリーズの主人公。
無論プランダー卿公務員全米格闘王のあり得たかもしれない未来とは無関係。
第1作と『2』の演者はマコーレー・カルキン氏、『4』ではマイク・ワインバーグ氏。

+ 映画『ホーム・アローン』シリーズについて
"This is my house. I have to defend it!"

(ここはボクの家だ!ボクが守るんだ!)

1990年に第1作が公開され、2021年までに計6作が製作されているファミリーコメディシリーズ。
「そんなにあったの!?」と驚く人も多いはず。まあ厳密に言えば『4』以降はテレビ映画やオンライン配信だし
「ひょんな事から家に一人で取り残された子供が、そこに居合わせた泥棒を撃退するために自身の頭脳を駆使した罠を仕掛けて奮闘する
……というのが大まかなストーリー。*1
作品によってはそもそもホーム(我が家)でもアローン(一人きり)でもなかったりするんだけどね
シリーズと銘打たれているが直接的な続編は『1』と『2』と『4』のみで、それ以外の作品は世界観の繫がりが無い独立したものとなっている。

『2』ではケビンがうっかり空港で家族とはぐれて違う飛行機に乗ってしまい一歩間違えば『メーデー!』案件じゃねえか一人だけニューヨークへ。
そこで父親のカードを使って豪遊する中、脱獄した泥棒二人組が慈善家の経営する大型玩具屋を標的にした事を知り、対決を決意する。
『3』はまったく別の家族の話であり、産業スパイが盗んだ機密チップを隠したラジコンをたまたま手に入れた少年が、
大雪で交通網が遮断されて家族が帰宅不能になった状況下、産業スパイ一味相手に奮闘するといった内容になっている。
『4』はマカリスター一家が復帰するが、なんと両親は離婚して父親は富豪と再婚しており、そこにケビンが家出、
その家にロイヤルファミリーが来訪する中、それを狙った泥棒一味とケビンが対決する物語なのだが、
『4』はキャストが総入れ替えになり、設定も一部変更されているため続編感が薄かったりする。そもそも知名度のせいで作品の存在すら知らない人も……
『5』は幽霊屋敷に引っ越してきた姉弟が、屋敷に隠された名画を狙う泥棒達に二人で戦いを挑む物語となっており、
6作目『ホーム・スイート・ホーム・アローン』では悪戯好きの少年が家族旅行で置いてけぼりにされ、家に忍び込んできた泥棒夫婦を撃退する。
……というのは同じだが、そもそも事の発端は主人公が善良な夫婦の人形を盗んだせいなので、自業自得というか完全に主人公が悪役である。
当然評価は……まあ、お察しの通り

本項目で記述されているケビンは『1』~『2』と『4』における主人公を務めており、
中でも当時10歳だったマコーレー・カルキン氏がケビンを演じた『1』及び『2』は日本を含む全世界で大ヒットを記録、
その影響でカルキン氏は世界一有名な子役としてギネスブックに登録されるほどの圧倒的な人気と知名度を得る事になった。
+ カルキン氏に関するちょっとアレな話
……が、皮肉にも本シリーズに出演してトップスターの仲間入りを果たした事により、それに伴う巨額の出演料を巡ってカルキン氏の両親同士が対立。
双方自分の主張を譲らず、やがては互いに我が子の親権を求めて争う泥沼の裁判沙汰にまで発展してしまう。
その有様を目の当たりにし続けて多大なストレスを受けたカルキン氏は若くしてアルコール中毒ドラッグの依存症に陥るなど、
その後の人生に大きな影響を与える事になった。*2
とはいえ後に本人は開き直ってアル中時代の事をネタにしたり、子役時代に稼いだギャラのおかげで割と悠々自適に暮らしているらしいが
そして2018年のクリスマスにはAVGNことジェームズ・ロルフ氏の動画になんとカルキン氏本人がゲスト出演
ピザの箱いっぱいに詰め込まれた『ホーム・アローン』のクソゲームの山をプレイするという内容で当時の視聴者を驚愕と爆笑の渦に叩き込んだ。
まさかの本人登場。パロディとリスペクトに溢れた神回

余談だが、この一件の彼と『スター・ウォーズ エピソード1』でアナキン・スカイウォーカーを演じたジェイク・ロイド氏は、
「ハリウッドで成功したばかりにリアルがめちゃくちゃになった子役俳優」の代表として話題に上がるツートップだったりする。
カルキン氏はまだ本人がネタにできているがロイド氏はマジで笑えないレベルなので……

マカリスター家五兄弟の末っ子である8歳の少年。
頭の回転が早く聡明な一方で、年相応に臆病だったり思慮の足りない一面もある。
悪戯好きで意地っ張りな性分から兄弟姉妹と喧嘩や諍いを起こす事が多く、家族や親戚からはトラブルメーカー扱いされている。
家族総出でのパリ旅行の前夜、食事中に長兄・バズにからかわれた事でトラブルになる。*3

だが、自分だけが厳しい非難を浴び、罰として屋根裏部屋で寝かせられる仕打ちを受ける事になったため冒頭の台詞を発して一夜を過ごす。
翌朝、就寝中に発生した落雷による停電の影響で家中の目覚まし時計が停止。盛大に寝過ごした家族は慌てて旅行に出発する羽目になる。
その際、あろう事か屋根裏部屋で寝かせていたケビンを置き去りにしたまま家を後にしてしまい、逆にケビンは誰もいない自宅で目を覚ます事に
(正確には出発直前、大慌てながらも両親達はちゃんと家族全員分の人数確認を行っていたのだが、
 偶然にも彼らの様子を移動用の車の中に勝手に入り込んで見物していた近所の子供をケビンと誤認して人数に入れてしまった。
 ぶっちゃけ第1作の序盤において、最も非常識な事をやらかしているのはこいつである)。
最初は願いが本当に叶ったと大喜びし、大量のアイスクリームを一人で平らげる等、楽しい独りでの生活を満喫するが、次第に寂しさを募らせていく。
その一方で、偶然からハリー・ライムとマーヴ・マーチャントの泥棒コンビが自宅を狙っている事を知ったケビンは、
自分の願いで消えてしまった家族やクリスマス休暇で不在にしている近隣住民に代わり、これを独りで迎え撃つ事を決意する

(以上、Wikipediaより引用・改変)

1作目と『2』は共にクリスマスが舞台の映画という事もあり、
日本テレビの映画番組『金曜ロードショー』のクリスマスにおいて放送されるのが定番となっている。
これらと同じくクリスマス舞台の『ダイ・ハード』一作目の二択が伝統だけどどっちもクリスマスをまともに祝えてない映画だと思う。
あとたまに変化球でシュワちゃんの『ジングル・オール・ザ・ウェイ』。何気に監督も本シリーズでメガホンを取った事のあるクリス・コロンバス氏だったり


"Will you please tell Santa"
(お願いです。サンタさんにきっと伝えて!)

"that instead of presents this year,"
(今年はボク、クリスマスプレゼントを欲しがらないから)

"I just want my family back."
(その代わり家族を返してくださいって)


MUGENにおけるケビン・マカリスター

ウォレスで知られるBeanFan112氏によるものが存在。
現在はxXPGlitz236氏によって代理公開されている。
ドットは1991年にリリースされたSNES(海外版スーファミ)用ゲームのものを拡大し、通常技のモーションを描き足すなどして格ゲーキャラに落とし込んでいる。
なお、Readmeの類が付属していないため、各種コマンドはcmdファイルを開いて確認する必要がある。

操作方法はシンプルな2ボタン方式。
ストライカーとしてマーヴを召喚可能な他、銃撃など原作ゲームでも披露していた技に加え、
ロボットの玩具から弾を放ったり、超音波を放つといったオリジナルの技が追加されている。
参考動画

上記の他に、willg8686氏による改変版も存在する。
また、Carmell氏によってジェネシス(海外版メガドライブ)のゲーム版を用いたMUGEN1.1専用ステージも公開されている。
DLhは下記の動画から


"If you come back, I’ll never be in a pain in the batt again."

(いい子になるから皆戻ってきて)

出場大会

  • 「[大会] [ケビン・マカリスター]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
ちなみに日本人には馴染みが薄いであろうが、欧米において12歳前後の子供を一人で家に残すというのは、
育児放棄を疑われてもなんら不思議ではない児童虐待同然の行為だったりする。
州によっては発覚した時点で保護者は罰金刑及び養育権の剥奪、子供は保護された上で施設送りになる事もあるほど。
「厳しすぎる!」と思う人もいるかもしれないが、銃による凶悪犯罪が日本よりも遥かに身近な国々にとってみれば、
平気で子供を一人きりでのお使いや通学に行かせる日本の方がむしろ信じ難いのだとか。だーれにっもないしょでーおでーかーけーなーのだー
加えてクリスマスに子供を一人で放置するなどというのは、有り得ないほどの非常識な行いであり、
現実で行った場合、日本なら「子供の誕生日もクリスマスもお正月も放置して、プレゼントもお年玉も料理も与えない」ような、本当に洒落にならない事案となる。

+ 日本の作品で一例を挙げるとして…
一例としては、富野由悠季監督のアニメ『ブレンパワード』のジョナサン・グレーンが幼少期クリスマスに母親からずっと放置されていたことを訴える、
「8歳と9歳と10歳の時と、12歳と13歳の時も僕はずっと……待ってた!!
  クリスマスプレゼントだろ!!  カードもだ! ママンのクリスマス休暇だって待ってた!!」
というセリフは、「自分は息子を愛しており、息子に愛されている良い母親だ」と自らの行いを全く理解していない母親に向けた、
母親から一切愛情を受け取ることのできなかった孤独な幼少期を過ごした青年の、血を吐くような叫びとなっており、
特に欧米吹替版の収録現場はお通夜状態、ジョナサン役のカービー・モロー氏は「辛かった」とコメントしながらもその演技は凄まじいものがあり、
母親役のサフラン・ヘンダーソン女史はショックのあまり演技することができなくなり、
「そんなに忘れてる……っ」というセリフを「I haven't forgotten you...(忘れていたわけじゃない……)」に変更したという噂もある。
変更した結果「忘れてたわけじゃないと言い訳した癖に放置していた」という余計酷い言い草になった気もするが
なお実際は「仕事が忙しかったから帰れなかった」ですらなく「仕事をしたいから家に帰らなかった」というだけであり、
当人の認識としては「忘れていたわけじゃない」の方が正しく、「忘れてた」が言い訳になるのがなんとも(ジョナサンにとって)悲惨なところである。
現に上記した台詞に「11歳」の時は含まれていない事から、その時はちゃんとプレゼントを貰えたであろう事が推し量れるのだが、
これは母親が今尚職場にこれみよがしにジョナサンが10歳の時に贈ってくれたクリスマスカードを飾っている事から、
この時だけはカードを貰った事で自宅に帰ってジョナサンと共にクリスマスを祝い、
そしてまた来年以降はクリスマスをすっぽかしてジョナサンを放置したという残酷な裏切りを働いた事になる。
逆に11歳の時だけは完全に絶望していてプレゼントを期待してもいなかった、とする説もあるが……
同僚も「休暇ギリギリまで仕事して、休暇後は即出勤なんて偉いな」と、日頃子供自慢をしてる彼女が息子を放置していたとは思いもしなかったようだ。

まあジョナサンの母親についてはかなり酷いケースではあるのだが、「クリスマスに子どもを放置する」のは決して笑い事にできない、
子供の一生を大きく変えてしまうほどのトラウマを与えかねない、社会的にも絶対容認できない行為だという事は伝わるだろう。
『ホーム・アローン』を満喫しているように見えたケビンですら、一人っきりのクリスマスには耐えられなかったのだから。

第1作において(クリスマス休暇中に!)子供一人で買い物に訪れたケビンを店員達が不審そうに見ているのは現地では大人として当然の反応であり、
特に作劇の都合とはいえケビンはシリーズ中で三度も犯罪者に遭遇し、その度に危うく殺されかけている事を考えると、
両親が保護責任を問われるのも致し方ないとも言える。
劇中ではむしろケビンの方が常人なら即死するレベルの罠を大量に仕掛けて犯罪者達を殺しかけてるけどな!

*2
余談ではあるが、第2作までの監督を務めたクリス・コロンバス氏は主演後に身を持ち崩していくカルキン氏の姿に対して非常に心を痛めていたらしく、
2001年に本シリーズと同じく子役を主人公とする『ハリー・ポッター』シリーズの監督をする事になった際はキャスティングの段階で子役の両親とも面談を行い、
主張が強すぎるような親を持つタイプの子供は選考から省いていったとか。
それでも脇役まわりでは身を持ち崩した子役は幾人かいたものの、幸い主役級の面々や主演のダニエル・ラドクリフ氏は問題なく成長し、
『ハリー・ポッター』のギャラで一生安泰なこともあって、現在は「自分が面白いと思った映画に出演する」というスタンスで俳優活動を継続、
万能機能溺死体役やら、デスゲーム運営をネットで煽ったらデスゲームに強制参加させられた荒らし役やらを楽しんで演じている。選んで仕事してるんですよこの人

*3
クリスマスとはいえ旅行出発前夜で大人数が宿泊していてとても料理をできる状況ではなかったため、夕食にピザのデリバリーを取ったのだが、
ケビンはチーズピザしか食べられない(恐らく偏食が由来と思われる)にも拘らず、バズがそのピザを全部食べた上に、わざと吐いて見せたため、
激怒したケビンが抗議したのを、忙しくてロクに子供達の状況を見ていなかったマカリスター夫妻ほか親戚達に「ケビンがまた騒ぎを起こした」と怒られ、
ひとりだけ夕食抜きで屋根裏部屋に放り込まれた……というのが騒動の経緯。
この点に関して言えばケビンに非はないため、「あんな家族消えてしまえ!」となってしまうのも致し方ない。

バズが騒動の原因を作った事について一切反省も謝罪もしていないとはいえ、日頃の兄弟仲自体は悪くないようで、
ケビンが一人で家に残っていると聞いた時は憎まれ口をたたきながらも内心心配していたらしく、
どうにか合流して彼が強盗を撃退して家を守ったことを知った時は、称賛するように「よく家を燃やさなかったな」と声をかけていた。
まあ一方のケビンもケビンで、バズの部屋を荒らしたり、普段からあれこれやり返しているようなので、お互い様ではあるのだが。

ちなみに『2』でもバズは相変わらずで、旅行前夜にケビンに恥をかかせて大騒動を引き起こす原因となった一方、
事件解決後に届いた大量のプレゼントについては「ケビンに開ける権利がある」と、ケビンにプレゼントを開けさせている。

また『4』ではキャスト変更となったものの、『5』『6』にはオリジナル・キャストのデヴィン・ラトレイ氏がバズ役でカメオ出演している。

そして全くの余談ながら、この時の撮影に使われたピザは「とんでもなくマズかった」らしい。食べれなくて正解だったかもよケビン


最終更新:2025年04月14日 01:23