ケンドロス


円谷プロの特撮作品『ウルトラマンレオ』に登場する怪獣。別名「植物怪獣」。あばれうしポケモンではない。
第7話「美しい男の意地」に登場。身長60m、体重2万t。
宇宙一緑豊かな惑星であるケンドロス星からやってきた宇宙怪獣で、植物から進化した生命体

顔が下腹部寄りのタッコング体形の怪獣で、頭上にケンドロス星の固有種の植物「剣輪草」の花を装着しているのが特徴。
勿論、この怪獣にお花飾りなどというメルヘンな趣味があってこのような事をしている訳ではない。
剣輪草は見た目は美しい赤い花だが成長して花が咲くと花弁が硬質化して金属のような強度となる性質があり、
ケンドロスはこれを「成長促進光線」で怪獣並みのサイズにしつつ、武器として花弁をブーメランのように飛ばしたり、
扇風機の様に高速回転させて回転ノコギリのように相手にぶつけるなどの攻撃手段を獲得し、高い戦闘力を実現している。
剣輪草以外にも毒の花粉や指先から放つロケット弾を武器にする他、丸い体を生かした体当たりなどの肉弾戦もこなせる。
また、明確な侵略目的で地球に来訪しており、先に剣輪草だけを地球に送り、
成長したのを見計らってから侵略を開始するなど高い知能や計画性も窺える
(産地のケンドロス星から成長した剣輪草を持ち込まずに現地で時間をかけて種から育てたのは、
 侵略対象の地球環境に適合した代物を武器とするためと思われる)。
ただし、ウルトラセブンことモロボシ・ダンの見立てでは剣輪草抜きであればMACでも十分倒せる程度らしく、
戦闘力は剣輪草に極度に依存している事が分かる。

ケンドロスはMACの戦闘部隊を短時間で全滅させて仙台地方を蹂躙、一度はレオも敗退に追い込む程の猛威を振るった。
レオ=おおとりゲンは剣輪草の正体が宇宙植物だと気づいており、ダンからも駆除するように命令されていたのだが、
両親の遺影に剣輪草の花を供えたいと願う知人の少女・梅田カオルや、それを支持するゲンの恋人・百子の言葉で躊躇。
結果としてケンドロスの目論見を手助けする形になり、MACや街に大被害を齎すことになってしまった。
その為、今回の特訓はゲンに対してひたすらブーメランを投げつけるという過酷なものであり、
ゲンが血まみれになろうが倒れようが顔に当たろうが容赦なく投げ続けていた。
ダンがケンドロス迎撃に向かった後も特訓は続き、百子らにも協力を依頼。
最終的にレオは特訓により飛んでくるブーメランの側面に正確に攻撃を当てて迎撃できるようになり、
ケンドロスに再戦を挑む。

レオの攻撃で両腕を失い、ブーメランを発射する前に剣輪草を引き抜こうとするレオを上記の回転ノコギリ攻撃で吹き飛ばすが、
続いて放ったブーメラン攻撃は全てレオに弾き返された挙句、ボディブーメランで剣輪草を破壊されてしまう。
最大の武器を失って弱体化したケンドロスは悪足掻きでレオを道連れに自爆を目論むが、
回避された末にビルに激突して単身爆死してしまい自滅同然の形で敗れた。

なお、レオのスーツアクターを演じた二家本辰己氏は1番印象に残ってる戦いにこのケンドロス回を挙げている。
また、ゲンを演じた真夏竜氏は特訓シーンの撮影で演技抜きで痛い思いをしたらしく、
「本気で(ブーメランを)投げ返してやろうかと思った」とコメントしている。

ウルトラ怪獣擬人化計画のラインナップにも含まれている。
漫画『ギャラクシー☆デイズ』では、剣輪草の栽培を行う少女として登場。ライブキングに苗を食われたりしつつもようやく開花に成功する。
しかし、ブーメランの扱いはノーコンで、投げて戻ってきたブーメランが自分に命中し怪獣墓場に逝きかけている。

男は外へ出て戦わねばならん、何の為だ!?
その後ろで、女の子が優しく花を摘んでいられるようにしてやるためじゃないのか!?
男まで、女の子と一緒になって家の中で飯事ばかりしていたら、一体どうなる!!


MUGENにおけるケンドロス

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
残阳伏羲氏から提供されたスプライトを用いて製作されており、改変は禁止とのこと。
剣輪草によるブーメランやロケット弾など、原作同様に飛び道具が強いキャラとなっている。
機動力は低めだが、転がり攻撃や剣輪草をタケコプターのようにして突撃する突進攻撃もあり、近接戦も苦手ではない。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で「エネルギービーム」「必殺転がり攻撃」、
そして剣輪草が自動で動いて攻撃する「地獄花」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

出場大会



最終更新:2024年05月30日 15:47