島津由乃


「先手必勝、受けより攻め。いつもイケイケ、青信号。
 それでこそ『令ちゃんの由乃』なんだから」

今野緒雪の少女小説『マリア様がみてる』の登場人物。
DKソフトウェア開発室による同人作品、スール対戦型格闘ゲームマリばと!』と、二作目『マリばと!+プラス』に出演している。
アニメ版でのCVは 池澤春菜 女史。

原作では、初代から登場している最古参。
主人公である福沢祐巳と同学年であり、一年生・二年生通して同じクラス。
山百合会でも、物語開始時点で「黄薔薇のつぼみの妹」(ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン・プティ・スール)であり、
二年生になってから「黄薔薇のつぼみ」(ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン)に昇格した。
三年生進級時には、「黄薔薇さま」(ロサ・フェティダ)となっている。
姉妹(スール)関係は、姉に一つ上の支倉令を、妹に二つ下の有馬菜々を持つ。
支倉令とは実際の従姉妹関係(両者の父親が実の兄弟)であり、家も隣で幼い頃からの付き合いである。

生まれつき心臓に疾患を持ち、高一の秋まで度々学校行事を休んでいる。
性格は極めて礼儀正しくしとやかであり、周囲からも儚げで慎ましい、理想的な「妹」として見られていた。
実際、「リリアンかわら版」でも支倉令と合わせてベスト・スール賞をもらっている。

+ 実は…

「令ちゃんのばかっ!!」

実際の彼女の性格は、身体が思うように動かせなかった反動から、極めてアクティブで攻撃的な猪突猛進型。
「いつもイケイケ青信号」がキャッチフレーズになるほど。
趣味も、「スポーツ観戦」「読書(ただし池波正太郎や必殺仕事人)」と非常に濃い。
行動的な性格は支倉令のみに見せていた面であったが、
『黄薔薇革命』にて勇気を出して心臓手術を受け、疾患を克服してからは本来の性格を発揮し始め、
心配性の令が副部長を務める剣道部にも、彼女の反対を押し切って入部してしまった。
また、多分に直感や感情で動くタイプであり、相当に子供っぽい(祐巳の分析によれば「内弁慶で威張りん坊」)。

ストーリー上でも、「妹の側から姉妹関係の破棄を宣言」「妹の側から姉妹関係(それも復縁)を要求」
「入学前の生徒に対して姉妹になるよう求める」など、前代未聞の行為を繰り返し、色々と姉や周囲の人々を振り回している。
たまに、病弱な由乃を「おとな島津」、活発な由乃を「やかま島津」と呼ぶことも。
まあ、前者は1.5巻分ぐらいしか登場しないのだが。

物語の上では、『黄薔薇革命』で最大のイベントをこなした後は、主に主人公の福沢祐巳の相方として活動。
相当に活動的なため、ストーリーを牽引する役割としては最適だったのである。
2年生に進級したシリーズ中盤から後半にかけては「妹を作ること」と「令からの自立」が表れ、祐巳の物語と並ぶテーマとなった。

福沢祐巳とは自他共に認める親友同士であり、天然ボケと評される祐巳に対してのツッコミポジションを確保している。
姉の姉である鳥居江利子とはお互いに「支倉令に対する最高の存在」と思っており、事あるごとに令を巡るライバル関係だった
(一種の同族嫌悪とも言える。もっとも江利子の側からすれば、突っつくとムキになって反発してくる由乃が可愛くって仕方なかったらしい)。


『マリばと!』での島津由乃


「イッツ・ア・ショータイム!アン・ドゥー・トロワ!」

『マリばと!』では、剣道部に入部した関係からか竹刀を使用して闘う
ただし、原作での「活発だが体力が無い」設定のためか、パワーが弱めのスピードタイプになっている。
竹刀を使用した必殺技に雅突」(誤字ではない)の壱式、弐式、参式、零式を持つ。
それ以外にも、原作で隠し芸大会で披露した手品を使うことが多く、
対空技も判定が弱い参式よりも、斜め上にゆっくり飛ぶハトを二匹出す「オリーブの首飾り」の方がよく使われる。
超必殺技「令ちゃんのバカーーーーっ!!!」は、手当たり次第に色んなものを投げつける数少ない飛び道具であるが、
持続時間が非常に長いため、発動 → 即相方に交代 → 同時攻撃 というパターンが取りやすい。
このあたり、藤堂志摩子とよく似ている。



MUGENにおける島津由乃

死門氏によるものが存在していたが、現在は入手不可。
氏が製作した他の『マリばと!』キャラとは異なり、ストライカーは呼べず、姉妹システムも積んでいない。
外部AIは蓬莱氏によるものが存在していたが、現在はこちらも入手不能。

出場大会



最終更新:2023年03月07日 01:06
添付ファイル