冒険者組合庶務第三課
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冒険者組合管理委員会直属の、暗部組織。主任務は諜報や防諜、暗殺や粛清、破壊工作その他、後ろ暗い物が多い。例えば不法行為を働く不良冒険者やモグリの冒険者の粛清などは、最も多くなおかつ「楽」な仕事であろう。個々の構成員の実力はアルカディア帝国、カーライル王朝・聖王国、そして自由都市同盟の諜報組織と比べても、勝るとも劣らない。
構成員は冒険者たちの中から、そちらの技能に秀でた者をスカウトして来る事が多い。組織の方針としては、かつて旧暦時代に旧人類某国のやっていた様な「大量の人員を投入し、使い捨て」方式ではなく、精鋭主義であってなおかつ構成員を大事にする。万が一任務中に捕まった場合なども、救出部隊を送り出してもらえるのだ。たとえ救出する事で、数倍の損害が出るとしても。それ故、個々の構成員の忠誠心は極めて高く、なおかつ勤勉、努力家ばかりである。自分の失敗で、より多くの「仲間」が死ぬ事を理解しているためだ。
なお実動部隊を引退後は、冒険者組合を退職するのであれば多大な年金が出るし、組合に留まる事を望めばそこそこの偉い地位にポストを用意してくれる。この様に構成員を大切にする反面、当然ながら裏切りなどには極めて厳しい。裏切り者はそれこそ地の果てカナドの果てまで追い続け、討滅する。と言うか、かつて裏切り者が出た際にはカナドの北端まで追って討ち果たした事がある。
その様な精鋭たちでも、やはり限界はある。バフォメット事変の際に、兵器開発局(鍛冶師組合)の技師ダライアス・アームストロング現都市同盟軍技術中佐(冒険者組合に出向中)が開発し、使用した試作魔力型電磁加速砲の砲弾……対魔導障壁弾のうち3発が、都市同盟軍高官の手で横流しされて行方不明になった件で、庶務第三課はその3発の行方を追っている。しかし未だにその対魔導障壁弾は、3発どころか1発たりとも発見されていないのだ。(参照:Darius Report)
ちなみに「庶務第三課」というネーミングは、単なる偽装と韜晦の産物である。庶務第一課と第二課は、普通の庶務であり、暗部とはなんら関わりは無い。