「機兵支援/回収車両 33式支援戦闘車」




[解説]
自由都市同盟冒険者組合に所属している技師ダライアス・アームストロングが、聖華暦833年夏ごろ商品として開発した特殊車両。
従機に近い形をした上半身を持ってはいるが、操作はハンドルとレバーで行う「もどき」であり、あくまで車両である。愛称は「33式」。
かつて聖王国で建造、試作された従機ハルマーの外装デザインを流用し、ごく短期間で開発された。
従機ハルマー系列の設計は、聖王国が自由都市同盟や冒険者組合に売却しており、それ故にダライアス技師がデザインを自由に使う事ができたのである。
従機に近い形をした上半身を持ってはいるが、操作はハンドルとレバーで行う「もどき」であり、あくまで車両である。愛称は「33式」。
かつて聖王国で建造、試作された従機ハルマーの外装デザインを流用し、ごく短期間で開発された。
従機ハルマー系列の設計は、聖王国が自由都市同盟や冒険者組合に売却しており、それ故にダライアス技師がデザインを自由に使う事ができたのである。
この車両が登場するまでは、戦闘の現場で擱座した機兵を回収して持って帰るには、他の機兵の手を借りるか、あるいは高価な大型のトレーラー型蒸気車両に積んで回収するしか無かった。
しかしトレーラー型蒸気車両は不整地には入れない。その上固有の戦闘能力が無いため、帰途に襲われる事などもしばしばである。
機兵を回収に用いた場合も、帰途においては回収機を担いだ機体などは戦力外となるため、これもまた襲撃を受ける事があった。
しかしトレーラー型蒸気車両は不整地には入れない。その上固有の戦闘能力が無いため、帰途に襲われる事などもしばしばである。
機兵を回収に用いた場合も、帰途においては回収機を担いだ機体などは戦力外となるため、これもまた襲撃を受ける事があった。
ダライアス技師はこれに目を付け、擱座機体や鹵獲機体の回収専門車両は需要がある、と見込んだ。
しかも虚飾を廃し安価に造る事で、薄利多売であっても試算では充分利益が確定していた。
さっそく彼は試作車両を建造する。
この試作車両の試験と初期運用に絡んで、とある事件が発生するのであるが……。(Darius Report File6参照)
しかも虚飾を廃し安価に造る事で、薄利多売であっても試算では充分利益が確定していた。
さっそく彼は試作車両を建造する。
この試作車両の試験と初期運用に絡んで、とある事件が発生するのであるが……。(Darius Report File6参照)
この車両の特徴として、車体が非常に頑丈であると言う事が挙げられる。
この車両の車体は、1号試作車が先の初期運用時の事件において魔獣の体当たりを受けて転倒した際も、骨格構造に歪みの1つすらなくその後の使用に耐えた。
また魔導砲系列の武装が施されている事により、機兵戦闘における支援火力としての働きが見込める他、ある程度の魔獣禍や従機を使った野盗などの類には単独でも充分対処可能だ。
この車両の車体は、1号試作車が先の初期運用時の事件において魔獣の体当たりを受けて転倒した際も、骨格構造に歪みの1つすらなくその後の使用に耐えた。
また魔導砲系列の武装が施されている事により、機兵戦闘における支援火力としての働きが見込める他、ある程度の魔獣禍や従機を使った野盗などの類には単独でも充分対処可能だ。
更にもう1つ、特記すべき事がある。
この車両の操縦は基本ハンドルとレバーによって行われるのだが、運転者が操手としての能力を持っていた場合のため、補助的に従機の制御系が、こっそりそこはかとなく組み込まれているのだ。
だがこれにより、ダライアス技師ですら想定外だった事件が起きる。
試作車両のテストドライバーなのだが、彼は操手としての適性が極めて低く、機兵を操縦どころか起動させる事すらできなかった。
そして操縦できないが故、操手としての適性を磨く事が叶わなかったのだ。
当然ながら、本来であれば彼は操手となる事なくこの先の一生を終えたはずだったろう。
この車両の操縦は基本ハンドルとレバーによって行われるのだが、運転者が操手としての能力を持っていた場合のため、補助的に従機の制御系が、こっそりそこはかとなく組み込まれているのだ。
だがこれにより、ダライアス技師ですら想定外だった事件が起きる。
試作車両のテストドライバーなのだが、彼は操手としての適性が極めて低く、機兵を操縦どころか起動させる事すらできなかった。
そして操縦できないが故、操手としての適性を磨く事が叶わなかったのだ。
当然ながら、本来であれば彼は操手となる事なくこの先の一生を終えたはずだったろう。
しかしこの車両をテストしているうちに、ある異変が起きる。
あくまで操縦補助として組み込まれていた従機の操縦系が、テストドライバーの彼を操手として成長させていたのである。
テストドライバーであった彼は、機装兵レベルはさすがにつらいものの、いつしか従機レベルであれば余裕で操縦できるまでになっていたのだ。
そしてこの車両の量産型販売用パンフレットには、この車両が低位の操手訓練には最適である事も併記されたのである。
あくまで操縦補助として組み込まれていた従機の操縦系が、テストドライバーの彼を操手として成長させていたのである。
テストドライバーであった彼は、機装兵レベルはさすがにつらいものの、いつしか従機レベルであれば余裕で操縦できるまでになっていたのだ。
そしてこの車両の量産型販売用パンフレットには、この車両が低位の操手訓練には最適である事も併記されたのである。
[武装・特殊装備]

[四連魔導砲 ]
通常タイプの本車両は両腕が、この通常タイプの魔導砲を四門束ねた形式になっている。
通常タイプとは言え、四門を束ねた威力はかなりの物があり、下手な魔獣や従機相手であれば充分な火力である。
また弾種を煙幕弾頭や焼夷徹甲弾に変更することも可能。
通常タイプの本車両は両腕が、この通常タイプの魔導砲を四門束ねた形式になっている。
通常タイプとは言え、四門を束ねた威力はかなりの物があり、下手な魔獣や従機相手であれば充分な火力である。
また弾種を煙幕弾頭や焼夷徹甲弾に変更することも可能。


[機兵運搬用荷台 ]
車体の背面には、背負子型の荷台が装備されている。
これは擱座した味方の機兵や、鹵獲した敵機兵をここに積載し、持って帰るための物。
写真の鎖は、積載した機兵を動かない様に固定するためのものだ。
ちなみに往路においてはここに仲間の機兵が使用する大型の装備品を積む事も考えられている。
往路は荷物を積み、現場では火力支援を行い、任務が完了したら損傷機や鹵獲機を積んで帰還するのが、この車両を使った冒険者たちの基本的運用法である。
車体の背面には、背負子型の荷台が装備されている。
これは擱座した味方の機兵や、鹵獲した敵機兵をここに積載し、持って帰るための物。
写真の鎖は、積載した機兵を動かない様に固定するためのものだ。
ちなみに往路においてはここに仲間の機兵が使用する大型の装備品を積む事も考えられている。
往路は荷物を積み、現場では火力支援を行い、任務が完了したら損傷機や鹵獲機を積んで帰還するのが、この車両を使った冒険者たちの基本的運用法である。
[模型ギャラリー]

