ホーリーアイ武器工房

[解説]
冒険者向けの機兵カスタマイズや、中古機装兵、中古従機、機兵用武器やパーツなどの販売や買い取り、機兵修理などを行っている、自由都市同盟内の超一流中小企業。聖華暦611年に会社組織が設立され、冒険者向けの商品やサービスを安価に提供してきた。同盟領内において、この会社は冒険者たちのかなりの割合にとって、無くてはならない存在である。
当初ホーリーアイ武器工房は、機兵そのものの開発は行ってこなかった。だがこの会社の行うカスタマイズは非常に優秀であり、カスタム機は事実上別種の機体として扱われる事が、ままある。聖華暦700年代の都市同盟軍独自機種、機装兵『スペーア』をベースにした、この会社のオリジナルカスタム機、『ブリッツェス・スペーア』などはその良い例である。
同盟首都・中央都市アマルーナに本社と大き目の工房を置き、交易都市エル・ファミル、工業都市マギアディール、旧都ナプトラ(ナプトラ王国)、クメール王国に小規模な支社(小さな事務所レベル)と中規模工房を、デイリーフ、トリロビーテ、バズ・デール市、マク・ワル市、ロドス、ギルガメア王国王都メザリア、バラライカ共和国首都バラライカ等々の都市には小規模な工房兼事務所を置いている。展開力だけは大企業並に見えるが、その実態は広く薄く、でありそこまで影響力は無いと思われる。たぶん。
この会社は、冒険者組合ことに兵器開発局(鍛冶師組合)と密接な関わり合いを持っており、資金や物資、さらには技術協力など各種有形無形の援助を受けているらしい。それ故、安価に機兵用の武器弾薬や消耗パーツ、修理などのサービスを提供できるのだと言われる。
当初ホーリーアイ武器工房は、機兵そのものの開発は行ってこなかった。だがこの会社の行うカスタマイズは非常に優秀であり、カスタム機は事実上別種の機体として扱われる事が、ままある。聖華暦700年代の都市同盟軍独自機種、機装兵『スペーア』をベースにした、この会社のオリジナルカスタム機、『ブリッツェス・スペーア』などはその良い例である。
同盟首都・中央都市アマルーナに本社と大き目の工房を置き、交易都市エル・ファミル、工業都市マギアディール、旧都ナプトラ(ナプトラ王国)、クメール王国に小規模な支社(小さな事務所レベル)と中規模工房を、デイリーフ、トリロビーテ、バズ・デール市、マク・ワル市、ロドス、ギルガメア王国王都メザリア、バラライカ共和国首都バラライカ等々の都市には小規模な工房兼事務所を置いている。展開力だけは大企業並に見えるが、その実態は広く薄く、でありそこまで影響力は無いと思われる。たぶん。
この会社は、冒険者組合ことに兵器開発局(鍛冶師組合)と密接な関わり合いを持っており、資金や物資、さらには技術協力など各種有形無形の援助を受けているらしい。それ故、安価に機兵用の武器弾薬や消耗パーツ、修理などのサービスを提供できるのだと言われる。
なお聖華暦834年よりホーリーアイ武器工房は、調律計画に則って独自規格の冒険者向け機装兵開発計画をスタートさせている。もっとも調律計画そのものはこの年内に、バフォメット事変のあおりをくらって中止に追い込まれてしまうのだが。しかしながらホーリーアイ武器工房は独力で――と言っても裏で冒険者組合兵器開発局(鍛冶師組合)の助力は仰いだのだが――計画を進めた。
そしてついに聖華暦835年1月には試作機を完成、機装兵『メテオロ』と命名する。2月には先行量産型が、3月には各種テストも完了して本格量産型が完成し、販売開始となった。
この『メテオロ』という機装兵は第六世代機兵であり、当然の事ながらフラタニティ・フレーム改良新型フレームの搭載機である。しかしながらこの機体のフレームは伝え聞くところによると、アイオライト・プロダクション製のフレーム設計ツールキット『フレディック(FRame Design Tool Kit)』で設計したのではなく、出所が不明であるらしい。そのフレーム性能は『フレディック』による一般的な物をはるかに凌駕している模様である。
そしてついに聖華暦835年1月には試作機を完成、機装兵『メテオロ』と命名する。2月には先行量産型が、3月には各種テストも完了して本格量産型が完成し、販売開始となった。
この『メテオロ』という機装兵は第六世代機兵であり、当然の事ながらフラタニティ・フレーム改良新型フレームの搭載機である。しかしながらこの機体のフレームは伝え聞くところによると、アイオライト・プロダクション製のフレーム設計ツールキット『フレディック(FRame Design Tool Kit)』で設計したのではなく、出所が不明であるらしい。そのフレーム性能は『フレディック』による一般的な物をはるかに凌駕している模様である。
[裏話1]
この会社は、法的には独立組織であるが、実は冒険者組合のひも付き、と言うよりは事実上の一部門である。当初は冒険者たちへの支援を、表沙汰にせずに行うため設立された組織であった。現在はそれに加え、冒険者組合における裏口的な存在としての役割も担っているのだ。この会社の社長支社長重役など幹部連のポストは、全て冒険者組合からの天下りで埋められている。
それ故、この会社の組織は同盟全土の各都市に広く薄く広がり根付き、冒険者組合の活動を支援している。無論冒険者組合からも、この会社組織の維持のため、毎期莫大な裏予算が組まれている。まあ、それほどの裏金を使うだけの意義も必要性も現実的見返りも、十二分にあるのだが。
それ故、この会社の組織は同盟全土の各都市に広く薄く広がり根付き、冒険者組合の活動を支援している。無論冒険者組合からも、この会社組織の維持のため、毎期莫大な裏予算が組まれている。まあ、それほどの裏金を使うだけの意義も必要性も現実的見返りも、十二分にあるのだが。
[裏話2]
この会社の製品である機装兵『メテオロ』のフレームを設計したのは、実はこの会社の開発部そのものである。ホーリーアイ武器工房の開発部には、聖華暦828年に発掘されて830年に覚醒したLCE(ルシ)である『ヴラスチミラ』が参加しているのだ。
『ヴラスチミラ』は、極めて特殊なLCEだ。本来のLCEとは、その演算能力をもってして旧人類の機動兵器たるLEVを制御し、パイロットの操縦補助を行う存在である。しかしながら『ヴラスチミラ』は普通のLCEと異なり、一般人にも劣る身体能力しか持たない代わりに、通常のLCEに比して数倍~数十倍の凄まじいまでの演算能力を持っている。
これはアイオライト・プロダクションの秘匿大型電子計算機に比肩するか、それ以上の演算能力を持っている事になる。ここまで言えば理解できると思うが、機装兵のフレーム製作において必要な、緻密で膨大な構造計算を行って、フレーム設計をしたのはこのLCE『ヴラスチミラ』だ。
ホーリーアイ武器工房の開発部は『ヴラスチミラ』の能力を借りて、簡易ツールでしかない『フレディック』により設計されたフレームでは到底とどかない、高性能なフレームを生み出す事が叶うのである。
『ヴラスチミラ』は、極めて特殊なLCEだ。本来のLCEとは、その演算能力をもってして旧人類の機動兵器たるLEVを制御し、パイロットの操縦補助を行う存在である。しかしながら『ヴラスチミラ』は普通のLCEと異なり、一般人にも劣る身体能力しか持たない代わりに、通常のLCEに比して数倍~数十倍の凄まじいまでの演算能力を持っている。
これはアイオライト・プロダクションの秘匿大型電子計算機に比肩するか、それ以上の演算能力を持っている事になる。ここまで言えば理解できると思うが、機装兵のフレーム製作において必要な、緻密で膨大な構造計算を行って、フレーム設計をしたのはこのLCE『ヴラスチミラ』だ。
ホーリーアイ武器工房の開発部は『ヴラスチミラ』の能力を借りて、簡易ツールでしかない『フレディック』により設計されたフレームでは到底とどかない、高性能なフレームを生み出す事が叶うのである。
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