セリエス・アークブラット
アルカディア帝国軍、公安第三特務部隊、技術検証中隊の隊長であるギルバート・サリバンの直属の部下として第三特務に所属する帝国軍人。……と言っても直接、技術検証中隊に所属しているわけではなく、実質彼一人だけで構成された言わばワンマンアーミーとしての特別小隊に所属する形となっており、帝国軍人としてはかなり特殊な立ち位置にあると言える。
そして帝国により改修されたペルセシエル・シュバルツドライに乗り、前線の紛争地帯を巡り、技術検証を目的として聖王国の軍隊を相手に戦っていた。
そして帝国により改修されたペルセシエル・シュバルツドライに乗り、前線の紛争地帯を巡り、技術検証を目的として聖王国の軍隊を相手に戦っていた。
彼は元々、聖王国のクルセイダー第四師団に所属するクルセイダーであった。
序列も百五十位であるものの、高い戦闘スキルと魔力、機兵の操縦技術を誇り、上位クルセイダーとも引けを取らない程であった。
実力はもちろん人柄の良さもあり、聖王国での立場にも恵まれていたセリエス。……しかし、国を支配する聖導教会、そして聖騎士団において、組織の腐敗を身に感じており、これらを含め聖王国の制度そのものに疑問を抱いていた。
序列も百五十位であるものの、高い戦闘スキルと魔力、機兵の操縦技術を誇り、上位クルセイダーとも引けを取らない程であった。
実力はもちろん人柄の良さもあり、聖王国での立場にも恵まれていたセリエス。……しかし、国を支配する聖導教会、そして聖騎士団において、組織の腐敗を身に感じており、これらを含め聖王国の制度そのものに疑問を抱いていた。
だが、ある時……。彼は戦場で敗れ、アルカディア帝国の捕虜として捕まった。
尋問を受ける中、彼もまた、帝国の専制君主制、貴族主義とも言った社会システムを知った。
腐敗した聖導教会、聖騎士団に支配された聖王国と違い、力を持った選ばれた優秀な貴族、そして王により主導される帝国の在り方――それはセリエスにとって、魅力的に感じた。
帝国の諜報機関による勧誘もあり、次第に帝国へと心酔して行った。
そして帝国の信奉者となった彼は、脱走したと偽り一旦は聖王国へと帰還する。
スパイとして聖王国の様々な情報を得た後、聖華暦838年、ぺルセシエル三号のテストパイロットになることが予定されていた。……が、一号機の事故により、二号、三号機のミュール・ドライブは分離、検査を行っていた。研究者達が忙しく、また検査に集中し、警備もおろそかになっていた隙に彼は機体を持ち逃げ、新たに仕える先となった帝国へと帰還した。
尋問を受ける中、彼もまた、帝国の専制君主制、貴族主義とも言った社会システムを知った。
腐敗した聖導教会、聖騎士団に支配された聖王国と違い、力を持った選ばれた優秀な貴族、そして王により主導される帝国の在り方――それはセリエスにとって、魅力的に感じた。
帝国の諜報機関による勧誘もあり、次第に帝国へと心酔して行った。
そして帝国の信奉者となった彼は、脱走したと偽り一旦は聖王国へと帰還する。
スパイとして聖王国の様々な情報を得た後、聖華暦838年、ぺルセシエル三号のテストパイロットになることが予定されていた。……が、一号機の事故により、二号、三号機のミュール・ドライブは分離、検査を行っていた。研究者達が忙しく、また検査に集中し、警備もおろそかになっていた隙に彼は機体を持ち逃げ、新たに仕える先となった帝国へと帰還した。
無論、元クルセイダーであると言う事実は帝国では迫害の対象となる。
クルセイダーであった事は秘匿とされ、聖痕もまた切除した。立場も考慮され、特務部隊の所属となった。公に帝国軍人と接する機会が少なく、聖王国の裏切り者である彼の居場所として、ちょうど良いからである。
現在の主な任務は、アークイヴァスのバックパックの検証……幻装兵のパーツと機兵との親和性の調査も任務の対象だ。また仕事柄、科学に対しても興味を抱くようになったらしい。
プロフェッサーの科学講座の講習を受けるなどして、科学を学ぶ事もあり、時間があれば研究の手伝いまでも行っているとのこと。
裏切者として聖王国にいた時よりも立場、肩身は狭いものの、それなりには満足しているようだ。
クルセイダーであった事は秘匿とされ、聖痕もまた切除した。立場も考慮され、特務部隊の所属となった。公に帝国軍人と接する機会が少なく、聖王国の裏切り者である彼の居場所として、ちょうど良いからである。
現在の主な任務は、アークイヴァスのバックパックの検証……幻装兵のパーツと機兵との親和性の調査も任務の対象だ。また仕事柄、科学に対しても興味を抱くようになったらしい。
プロフェッサーの科学講座の講習を受けるなどして、科学を学ぶ事もあり、時間があれば研究の手伝いまでも行っているとのこと。
裏切者として聖王国にいた時よりも立場、肩身は狭いものの、それなりには満足しているようだ。