工業都市ジェリコ

[解説]
聖華暦800年代においてはホルン社、メシュラム重工、イナンナ・ホールディングスなどの大企業を筆頭に、重工業、軽工業を問わず、さまざまな企業が工場設備を構える聖王国最大の工業都市として知られる大都市。
聖王国内にある都市のなかでは最も魔導工学が住人の生活に深く浸透している都市でもあり、住人向けに新開発された魔導器などの試用試験が行われることも少なくない。
聖王国内にある都市のなかでは最も魔導工学が住人の生活に深く浸透している都市でもあり、住人向けに新開発された魔導器などの試用試験が行われることも少なくない。
基本的にカナド地方からの入国希望者はジェリコの東端、カナド地方との境に築かれた関所の聖騎士詰所で入国審査を受け、入国手形を発行して貰うことで、聖王国内での自由な移動が許可されるようになる。
なお、西部域から入国する際はルーフェンが、北部域から入国する際は香蘭がそれぞれ入国者管理を担っている。
なお、西部域から入国する際はルーフェンが、北部域から入国する際は香蘭がそれぞれ入国者管理を担っている。
[歴史]
もともとこの土地には、カナド地方から侵入してくる鋼魔獣に対して築かれた中規模の砦を中核として、隣接するエリー湖、ヒューロン湖という2つの大きな湖で漁業を営む漁村が広がっていたのだが、聖華暦490年〜500年頃にハイネクライン家の指揮のもと、複数の建設系企業が共同する形で大規模な区画整理が行われ、現在、工業都市ジェリコとして知られる大都市の基礎が形作られた。
この大規模な区画整理事業は、人魔大戦において甚大な被害を受けた北部域の復興事業の一環であり、幸いにして被災を免れたこの地域を一大工業地域として整備することで、北部域復興の際に必要な工業用従機や輸送艦、建設資材の供給拠点を確保することを目的としていたとされる。
なお、余談ではあるが、この区画整理と北部域復興事業の中心となったのは、ニンリル建設等、もともと北部域を拠点としていた民間の建設系企業であり、人魔大戦において甚大な被害を受けたこれらの企業に対する仕事の創出という側面もあったとされる。
事実、この事業をきっかけにニンリル建設はその規模を急速に拡大しており、聖華暦523年のメシュラム・グループ結成にも大きな影響を与えている。閑話休題。
事実、この事業をきっかけにニンリル建設はその規模を急速に拡大しており、聖華暦523年のメシュラム・グループ結成にも大きな影響を与えている。閑話休題。
聖華暦540年代には北部域復興事業の進行に伴う人手不足を解消する目的で身体能力に優れるカナド人労働者の受け入れが増加した影響で、カナド人の入国数が急増することとなった。
これを受け、カナド地方との境に以前から存在していた砦を利用する形で関所が作られることとなり、以降ジェリコは聖王国東部域の入国者管理も担うこととなった。
これを受け、カナド地方との境に以前から存在していた砦を利用する形で関所が作られることとなり、以降ジェリコは聖王国東部域の入国者管理も担うこととなった。
[都市施設]
ハイネクライン邸
ジェリコを統治領とするハイネクライン家の邸宅。
ハイネクライン家は「新しい技術はまず、自らが試す」ということを家訓としており、率先して新型魔導器を導入し、半ば魔導式スマートハウスと呼べるような住居となっている。もっとも、試用用途のよくわからないものなども試験的に導入されているため、その暮らしが〝スマート〟かどうかには疑問符がつくのではあるが。
ジェリコを統治領とするハイネクライン家の邸宅。
ハイネクライン家は「新しい技術はまず、自らが試す」ということを家訓としており、率先して新型魔導器を導入し、半ば魔導式スマートハウスと呼べるような住居となっている。もっとも、試用用途のよくわからないものなども試験的に導入されているため、その暮らしが〝スマート〟かどうかには疑問符がつくのではあるが。
ホルン社:本社
メシュラム重工:本社及び製造拠点
メシュラム重工の本社及び製造拠点。
同社の製造拠点は艦船用の部品の小規模な製造工場から陸上戦艦級の大型艦船を建造可能な大型工廠まで、さまざまな工場群で構成されており、ジェリコの住人に多くの雇用を提供している。
メシュラム重工の本社及び製造拠点。
同社の製造拠点は艦船用の部品の小規模な製造工場から陸上戦艦級の大型艦船を建造可能な大型工廠まで、さまざまな工場群で構成されており、ジェリコの住人に多くの雇用を提供している。
なお、メシュラム重工は聖華暦493年、ジェリコの区画整理に伴って、輸送艦製造を請け負って集まっていた複数の陸上艦船企業が合流する形で立ち上げられた企業であり、聖華暦523年には、同じくジェリコに拠点を置く企業であったニンリル建設、イナンナ・ホールディングスと合流しメシュラム・グループを結成している。
このことから、ジェリコは聖王国屈指の複合企業であるメシュラム・グループの誕生の地とも言えるだろう。
このことから、ジェリコは聖王国屈指の複合企業であるメシュラム・グループの誕生の地とも言えるだろう。
イナンナ・ホールディングス:本社及び製造拠点
メシュラム・グループに所属するイナンナ・ホールディングスの本社及び製造拠点。
イナンナ・ホールディングスは服飾品から食料品、娯楽用品まで幅広い生活用品を製造、販売している企業で、現在では聖王国全域に販売拠点を構える大企業となっているものの、大元はジェリコで働く労働者達向けの製品を製造、販売する小規模な企業であった。
メシュラム・グループに所属するイナンナ・ホールディングスの本社及び製造拠点。
イナンナ・ホールディングスは服飾品から食料品、娯楽用品まで幅広い生活用品を製造、販売している企業で、現在では聖王国全域に販売拠点を構える大企業となっているものの、大元はジェリコで働く労働者達向けの製品を製造、販売する小規模な企業であった。
ニンリル建設:資材製造拠点
メシュラム・グループに所属するニンリル建設の建設資材製造拠点。
大元はジェリコに本社も構えていたが、聖華暦523年のメシュラム・グループ結成時に本社機能を聖都ヴァース・ランに移設している。
メシュラム・グループに所属するニンリル建設の建設資材製造拠点。
大元はジェリコに本社も構えていたが、聖華暦523年のメシュラム・グループ結成時に本社機能を聖都ヴァース・ランに移設している。