スカーレットテイル

[解説]
テイル種の例に漏れず、群れを作るがティールテイルと比較するとやや小さな規模の群れとなり、通常7〜10頭程度。
規模は小さいもののその構成はテイル種においてよく見られるもので、1頭のサイアを中心として、複数頭の雌によるハーレムを形成し、その下に年齢の若い雄、雌がつくというもの。
本種の特徴としては、頭部に毒腺を持っていることがあげられる。
この毒は、テトロドトキシンを主成分とする筋弛緩系の麻痺毒で、この毒を注入されると、筋肉弛緩、呼吸不全など発症し、最悪の場合死に至る。
この毒は、テトロドトキシンを主成分とする筋弛緩系の麻痺毒で、この毒を注入されると、筋肉弛緩、呼吸不全など発症し、最悪の場合死に至る。
群れを作るとはいえ、その規模は小さく、テイル種の中でも体格の小さな本種が獲物を狩る為にはこのような毒の獲得が必要だったのであろう。
本種の亜種にあたるブラッドテイルはその特異な毒の性質から各国において毒腺、生体を問わず、取引、所有が厳しく制限されているが、本種においてはその制限は緩く、国によって多少差異はあるものの届け出を出すことで飼育すること自体は可能である。
ただし、本種の毒液を用いて違法なドラッグを生成することが可能であり、すべての国において、本種を飼育している場合には国からの定期的な監査が入ることになる。
なお、本種のスカーレットテイルという名前は、その体色に由来しており、やや黄味を帯びたくすんだ赤色の鱗を持っており、以前は赤色の顔料として用いられていたようであるが、聖華暦800年代においてはほぼ用いられることはない。