アレナイトテイル
[解説]
テイル種の例に漏れず、群れを作る性質を持っており、その規模は通常10〜20頭程度。
その構成はテイル種においてよく見られるもので、1頭のサイアを中心として、複数頭の雌によるハーレムを形成し、その下に年齢の若い雄、雌がつくというもの。
本種の身体的な特徴はティールテイルに非常に近く、本種の名前の由来ともなった砂岩(アレナイト)によく似た体色、模様を除いて外見上の大きな変化はあまり見られない。
一方で、能力面では、付与魔法に近い類の雷魔法を使用することが知られている。
アレナイトテイルは、牙や後脚に備わったシックルクロウと呼ばれる鉤爪にこの雷魔法を付与することで、獲物を麻痺させ、確実に仕留めるのだ。
アレナイトテイルは、牙や後脚に備わったシックルクロウと呼ばれる鉤爪にこの雷魔法を付与することで、獲物を麻痺させ、確実に仕留めるのだ。
この能力は乾燥地帯という獲物の少ない土地において、出会った獲物を逃さない為に彼らの先祖達が適応の過程の中で獲得していったものであり、裏を返せば、獲物の少ない乾燥地帯に生息地をおきながらも、草原・森林地帯に生息するティールテイルと同等規模の群れを維持できる理由と言えるだろう。
なお、本種は乾燥地帯において極力水分を逃さないよう、その皮膚は硬く緻密な作りとなっている。これを鞣すことで、丈夫な革製品に加工できる為、乾燥地帯が多く、アレナイトテイルも多く生息する自由都市同盟においてよく流通している。