シュエイ・アルストル・ファミリア
[解説]
聖華暦223年に『カナド魔獣目録』と呼ばれるカナド地方に出没する魔獣・鋼魔獣の姿を絵として描いた羊皮紙の束を、アルカディア帝国にもたらした人物。
シュエイはカナド商人の護衛としてキャラバンに随伴していた戦士で、商人としても目端の利く人物であった。
シュエイはカナド商人の護衛としてキャラバンに随伴していた戦士で、商人としても目端の利く人物であった。
○北方画のはしり
その日も、いつものようにキャラバンの護衛として帝国までやって来ていた彼は、帝国貴族の開いた酒宴の席で、魔獣目録を好奇心旺盛な若い貴族に請われて見せた。
その貴族は目録に描かれていた魔獣の絵にカルチャーショックを受けた。
絵を描くという文化が廃れてから、彼がこれまで見た事ないものだったからだ。
若い貴族は目録の絵の描き方を教えて欲しいとシュエイに懇願し、シュエイはキャラバンの者たちとの相談の末、次のキャラバンが来るまでの間、一人居残って絵を教える事になった。
無論、授業料を貰う約束で。
その日も、いつものようにキャラバンの護衛として帝国までやって来ていた彼は、帝国貴族の開いた酒宴の席で、魔獣目録を好奇心旺盛な若い貴族に請われて見せた。
その貴族は目録に描かれていた魔獣の絵にカルチャーショックを受けた。
絵を描くという文化が廃れてから、彼がこれまで見た事ないものだったからだ。
若い貴族は目録の絵の描き方を教えて欲しいとシュエイに懇願し、シュエイはキャラバンの者たちとの相談の末、次のキャラバンが来るまでの間、一人居残って絵を教える事になった。
無論、授業料を貰う約束で。
絵の授業は評判を呼び、幾人もの貴族が教えを請いにやって来た。
次のキャラバンがやって来た時には、シュエイは相当に儲けていた。
次のキャラバンがやって来た時には、シュエイは相当に儲けていた。