キルシェオム・ミュラー - 聖華世界 @ wiki

概要

アルカディア帝国軍に所属する機兵技術者
聖華暦 830年当時25歳
陽気な性格と突き抜けた行動力が取り柄の女性技術者。
素晴らしい発想力で新たな機兵やその装備を考えつくので新進気鋭の天才技術者と評価され、一時は皇帝直轄領に本拠を置く機兵開発局に勤務していた。
聖華暦 823年の機兵装備開発計画『カヴァレビー』に参加。そこで完成させた"グライデンパック"は性能は申し分ないものの十全に扱える者がいないほどピーキーなものであった。
加えて本人の信念もあり、どうしても実用性のためスペックを抑えるという方向での開発はうまくいかず、最終的にお蔵入りにされることとなった。
その後も開発を続けてるも誰も扱えない超高性能な試作品ができるばかりでお蔵入りにされ続け、結局、機兵開発局から追い出されることになる。

その後も各領地の機兵開発局を渡り歩いては倉庫の肥やしを作っては追い出されを繰り返し、そのうちにジルベール領の機兵開発局に流れ着き、ここで彼女はしばらくの間、作業用従機の改良を自信満々に行う生活を送ることになる。

ここでの暮らしはそれなりに充実したものではあった。だが、そんな彼女は燻り続ける悩みを感じ続けていた。
もちろん、皇帝直轄領の機兵開発局での開発に関われる程の優秀な技術者だという自負は失っていない。だが、その一方で今の自身の技術力では、理想とするスペックと誰もが使える実用性の両立を実現できないことに悩んでもいたのだ。
そして、科学技術を学べば自分の理想と実用性の両立もあるいは実現できるのではないかと唐突に思いつき、気付いた時には自由都市同盟の西部に広がる禁忌の地に踏み入っていた。

聖華暦830年。帝国に帰れば三特に逮捕される未来が待つ中で、彼女は今日も禁忌の地で自身の技術力の向上のため試作品を作り続けている。

「はいっ！キルシェオム・ミュラーとは私の事ですっ！アルカディア帝国の優秀な技術者ですよ‼︎」

「うむ！良い装備を思い付いたので早速作りましょう！成せばなります！」

「なんて素晴らしい結果なんでしょう！
やっぱり私は優秀ですね！」

「動きなさい、私の試作品！何故肝心な時に
動かないのですぅ！」