聖拝機関
[解説]
カーライル王朝・聖王国の暗部組織。
この世界に存在する最も歴史の古い魔導組織の一つ。その歴史は建国期まで遡る。
元々は魔導の研究を目的とした集団であったが、聖騎士王グレン・カーライルからの要請で聖遺物の収集や精霊機開発の技術管理を行っていた。
国からのバックアップもあった為、組織は瞬く間に肥大化し、魔導の研究も飛躍的に進んだ。
しかし、この組織は元々は研究室であった為、指導者と呼ばれる者が存在しなかった。
組織のより効率的な運営を図るため、この集団の発起人となった始まりの8人を『法』(ロウ)と名付け組織の運営方針を決める委員会とした。
この世界に存在する最も歴史の古い魔導組織の一つ。その歴史は建国期まで遡る。
元々は魔導の研究を目的とした集団であったが、聖騎士王グレン・カーライルからの要請で聖遺物の収集や精霊機開発の技術管理を行っていた。
国からのバックアップもあった為、組織は瞬く間に肥大化し、魔導の研究も飛躍的に進んだ。
しかし、この組織は元々は研究室であった為、指導者と呼ばれる者が存在しなかった。
組織のより効率的な運営を図るため、この集団の発起人となった始まりの8人を『法』(ロウ)と名付け組織の運営方針を決める委員会とした。
精霊と呼ばれる存在は建国期において、もっとも魔導の研究で重要視されていた幻想生物である。
聖遺物の中に宿る彼らから得た知識や力を用いて、この時代の魔導士たちは魔法の研究を行っていた。
そして、その研究の成果物の一つが精霊化である。
精霊化とは人に宿る魂を変質させ、精霊により近い存在へと昇華させる呪法である。
この技術はとある精霊から齎されたものであり、帝国と聖王国ではこの呪法を用いた人霊搭載型精霊機の研究が行われた
聖遺物の中に宿る彼らから得た知識や力を用いて、この時代の魔導士たちは魔法の研究を行っていた。
そして、その研究の成果物の一つが精霊化である。
精霊化とは人に宿る魂を変質させ、精霊により近い存在へと昇華させる呪法である。
この技術はとある精霊から齎されたものであり、帝国と聖王国ではこの呪法を用いた人霊搭載型精霊機の研究が行われた
人霊と呼ばれる存在が生み出される頃には、聖拝機関の『法』たちも肉体的な寿命が近づいていた。
彼らは自身に精霊化の呪法を施し、人の体を捨てた人霊となる事で永遠の存在となった。
永遠の命を得た彼らは大それた何かを行うでもなく、魔導の研究と思索にほぼすべての時間を費やした。
やがて彼らは聖典と呼ばれるアーティファクトを生み出し、この聖典の持ち主を自身の後継者とすることで表向きの組織運営から退いた。
彼らは自身に精霊化の呪法を施し、人の体を捨てた人霊となる事で永遠の存在となった。
永遠の命を得た彼らは大それた何かを行うでもなく、魔導の研究と思索にほぼすべての時間を費やした。
やがて彼らは聖典と呼ばれるアーティファクトを生み出し、この聖典の持ち主を自身の後継者とすることで表向きの組織運営から退いた。
建国期の終わりごろ、精霊機セイン・オオラ・ブラムを開発した事で聖拝機関は聖導教会に糾弾される。
その非人道的な精霊機は大陸中から非難を浴びる事となり、科学排斥を謳う勢力の槍玉に挙げられた。
一連の騒動の責任を取り、聖拝機関は組織解体の運びとなった。
その非人道的な精霊機は大陸中から非難を浴びる事となり、科学排斥を謳う勢力の槍玉に挙げられた。
一連の騒動の責任を取り、聖拝機関は組織解体の運びとなった。
暗部組織への転換
表向きは解体された聖拝機関だったが、聖導教会に吸収される形で存続していた。
『法』たちは「棺」と呼ばれる聖遺物の中に封じ込められ、聖堂教会の最奥の間にて安置された。
『法』は組織や俗世への興味を既に失っており、実質的な組織運営は彼らの後継者である代行者たちが行うようになった。
『法』たちは「棺」と呼ばれる聖遺物の中に封じ込められ、聖堂教会の最奥の間にて安置された。
『法』は組織や俗世への興味を既に失っており、実質的な組織運営は彼らの後継者である代行者たちが行うようになった。
聖導教会の暗部組織となったことで、組織の人員として神官なども配置されるようになる。
建国期以降、聖華暦300年代での彼らの主だった仕事は、魔導研究、精霊技術の管理(主に封印処置)、そして聖王国への科学技術の流入を防ぐ事である。
聖導教会の教えにある通り、聖王国では科学技術を禁忌としており、教会の傘下になった聖拝機関にもそれらを摘発する業務が追加された。
建国期以降、聖華暦300年代での彼らの主だった仕事は、魔導研究、精霊技術の管理(主に封印処置)、そして聖王国への科学技術の流入を防ぐ事である。
聖導教会の教えにある通り、聖王国では科学技術を禁忌としており、教会の傘下になった聖拝機関にもそれらを摘発する業務が追加された。
組織規模は縮小されたが、こうして聖拝機関は存続し、彼らが保有する技術も後世に受け継がれた。
人魔大戦勃発、執行者の誕生
聖華史上最悪の大戦となった人魔大戦では聖拝機関の大規模な組織改編が行われた。
探求者の集団であった今迄とは異なり、明確な戦闘能力を持った武装組織へと改革がされた。
探求者の集団であった今迄とは異なり、明確な戦闘能力を持った武装組織へと改革がされた。
執行者とは対魔族用の武器を用い、魔を祓う事に特化した魔法を用いる戦士である。
元は聖拝機関に所属する魔導士、もしくは神官であったが、人体の改造や魔法薬によるドーピングにより高い戦闘力を持つようになった。
彼らは様々な戦場に投入され縦横無尽の活躍を見せ、劣勢に立たされた人類軍の窮地を幾度となく救った。
人魔大戦終結までに開発された執行者の人数は486人と記録されており、そのうちの9割が終戦までに命を落とした。
元は聖拝機関に所属する魔導士、もしくは神官であったが、人体の改造や魔法薬によるドーピングにより高い戦闘力を持つようになった。
彼らは様々な戦場に投入され縦横無尽の活躍を見せ、劣勢に立たされた人類軍の窮地を幾度となく救った。
人魔大戦終結までに開発された執行者の人数は486人と記録されており、そのうちの9割が終戦までに命を落とした。
現代における聖拝機関
これが現代における聖拝機関の組織規模である。
純粋な探求者である魔導士や神官などはいなくなり、研究と戦闘の両方をこなせる執行者が大多数を占める。
近代における執行者は人魔大戦期とは異なり、必ずしも人体改造を施されている訳ではない。
聖痕持ちであったり、魔導の才能を持っていたり、はたまた戦闘のスペシャリストであったり、様々な人員がスカウトされる形で執行者となっている。
国内外で活動する魔族を摘発し覆滅する任務を人魔大戦以降も継続しており、魔界へと赴き魔族を討伐する外征部隊なるものも組織している。
また、人魔大戦以降に度々出没するようになった邪教集団との闘いも彼らの任務の一つである。
純粋な探求者である魔導士や神官などはいなくなり、研究と戦闘の両方をこなせる執行者が大多数を占める。
近代における執行者は人魔大戦期とは異なり、必ずしも人体改造を施されている訳ではない。
聖痕持ちであったり、魔導の才能を持っていたり、はたまた戦闘のスペシャリストであったり、様々な人員がスカウトされる形で執行者となっている。
国内外で活動する魔族を摘発し覆滅する任務を人魔大戦以降も継続しており、魔界へと赴き魔族を討伐する外征部隊なるものも組織している。
また、人魔大戦以降に度々出没するようになった邪教集団との闘いも彼らの任務の一つである。
『法』が一名増えているのは、700年代頃に13個目の聖典を生み出した人間が現れたからである。
そして聖典の作成者は精霊化により『法』の一人となった。
では聖典が13個あるのに何故、継承者が一名足りず代行者が12名しかいないのか。
それは第八聖典の継承者であるレイ・アームスフィアが聖典を持ったまま行方不明となったからである。
聖華暦722年に消息不明となったレイが保有していた第八聖典の捜索は今も続けられており、かなりの人数の執行者が任務に当たっている。
そして聖典の作成者は精霊化により『法』の一人となった。
では聖典が13個あるのに何故、継承者が一名足りず代行者が12名しかいないのか。
それは第八聖典の継承者であるレイ・アームスフィアが聖典を持ったまま行方不明となったからである。
聖華暦722年に消息不明となったレイが保有していた第八聖典の捜索は今も続けられており、かなりの人数の執行者が任務に当たっている。
本部《クロノ・フィルズ》
ヴァース・ランの一般市民街の外れに位置し、川で隔てられた城壁と隣接する区画に存在する。
外部との往来は北と西に存在する連絡橋を渡ることで行われる。
東側はミシガン湖と隣接しているため、釣りや湖の景観を楽しむためのカフェなどが存在する。
南側は城壁と隣接しているが、城壁内部を通ることで壁街に存在する軍港へと出ることが出来る。
この軍港には代行者たちが使うメルカバ級高速巡航艦などが収容されており、大規模な作戦が行われる際にはこちらの軍港から出撃する事になる。
外部との往来は北と西に存在する連絡橋を渡ることで行われる。
東側はミシガン湖と隣接しているため、釣りや湖の景観を楽しむためのカフェなどが存在する。
南側は城壁と隣接しているが、城壁内部を通ることで壁街に存在する軍港へと出ることが出来る。
この軍港には代行者たちが使うメルカバ級高速巡航艦などが収容されており、大規模な作戦が行われる際にはこちらの軍港から出撃する事になる。
本部の形状は城壁を背にしたコの字のような形をしており、それぞれ東棟、中央棟、西棟と三区画に分かれている。
東棟には執行者候補生たちが宿泊し修練に励む執行者養成機関。
中央棟は代行者を初めとしたベテランの執行者が常駐する作戦本部と職員寮となっている。
西棟は主に研究区画となっており、魔法や呪術の研究さらには機兵や対魔族用の兵器などを開発する研究所などが存在する。
西棟の横には巨大な時計塔が建設されており、内部は巨大な書庫となっている。
西棟で勤務する執行者(研究員)などは時計塔から資料を持ちだして研究を行う。
真ん中は中庭になっており、東棟の候補生たちが昼食を取る際や夜の自主練などで使われる事が多い。
東棟には執行者候補生たちが宿泊し修練に励む執行者養成機関。
中央棟は代行者を初めとしたベテランの執行者が常駐する作戦本部と職員寮となっている。
西棟は主に研究区画となっており、魔法や呪術の研究さらには機兵や対魔族用の兵器などを開発する研究所などが存在する。
西棟の横には巨大な時計塔が建設されており、内部は巨大な書庫となっている。
西棟で勤務する執行者(研究員)などは時計塔から資料を持ちだして研究を行う。
真ん中は中庭になっており、東棟の候補生たちが昼食を取る際や夜の自主練などで使われる事が多い。
などなど様々な設備を一か所に設置した欲張り建築となっている。
何代にも渡って増築が行われた為、その敷地面積は壁外の軍港まで含めると90,000㎡はあると思われる。
何代にも渡って増築が行われた為、その敷地面積は壁外の軍港まで含めると90,000㎡はあると思われる。
執行者養成機関
聖拝機関本部の東棟に位置する執行者を養成するための訓練学校。
大陸の各地から20歳未満の若者が集められており、2年間に及ぶ訓練を受け最終試験でB評価以上を得た者が正規の執行者として聖拝機関に雇用される。
大陸の各地から20歳未満の若者が集められており、2年間に及ぶ訓練を受け最終試験でB評価以上を得た者が正規の執行者として聖拝機関に雇用される。
表向きは傭兵の訓練学校として施設登録されており、一般人からは職業訓練学校だと思われている。
この表の顔は傭兵協会聖王国支部とも連携しており、実際に傭兵協会に所属する傭兵が執行者としてスカウトされる事もある。
この表の顔は傭兵協会聖王国支部とも連携しており、実際に傭兵協会に所属する傭兵が執行者としてスカウトされる事もある。
大々的に入学者を募集する事はなく聖王国内に存在する騎士学校や魔法学校で優秀な成績を収めた者が推薦という形で聖拝機関本部に紹介される。
また現役の執行者や引退した執行者から推薦状を得ることが出来れば入学することもできる。
選りすぐりのエリートのみが集められるため基本的に入学試験というものは設けていない。
執行者になれるかどうかは最終試験でのみ判別される。
また現役の執行者や引退した執行者から推薦状を得ることが出来れば入学することもできる。
選りすぐりのエリートのみが集められるため基本的に入学試験というものは設けていない。
執行者になれるかどうかは最終試験でのみ判別される。
2年の訓練課程の後、最終試験が実地される。
最終試験は実技100点、座学100点の合計200点の試験となっている。
140点以上をB評価とし、170点以上でA評価、190点以上でS評価となる。
140点以上を得ることができれば正規の執行者として卒業資格を得る。
留年は3年まで認められており140点以下だった者は、もう一度2年生のカリキュラムをやり直す事となる。
つまり最大で5年生が在学している事となる。
5年生が卒業試験をパスできなかった場合は、才能無しと判断され聖拝機関に関する記憶を消去された後に放逐される事となる。
最終試験は実技100点、座学100点の合計200点の試験となっている。
140点以上をB評価とし、170点以上でA評価、190点以上でS評価となる。
140点以上を得ることができれば正規の執行者として卒業資格を得る。
留年は3年まで認められており140点以下だった者は、もう一度2年生のカリキュラムをやり直す事となる。
つまり最大で5年生が在学している事となる。
5年生が卒業試験をパスできなかった場合は、才能無しと判断され聖拝機関に関する記憶を消去された後に放逐される事となる。
基本的に入学時期は4月と定められており、編入は特例処置以外では認められていない。
何らかの理由で編入せざるをえなかった場合のみ生徒の編入が行われる。(リサ・エーデルワイスなどがこれに該当する)
また20歳未満の若者のみが集められるわけだが、年齢層には隔たりがあり10歳未満の者なども入学してくる事がある。
その為、同じ1年生であっても同年代になるとは限らない。
何らかの理由で編入せざるをえなかった場合のみ生徒の編入が行われる。(リサ・エーデルワイスなどがこれに該当する)
また20歳未満の若者のみが集められるわけだが、年齢層には隔たりがあり10歳未満の者なども入学してくる事がある。
その為、同じ1年生であっても同年代になるとは限らない。
【カリキュラム】
座学
実技
- 戦闘訓練
- 身体教育
- 模擬戦闘
- 機兵操縦訓練
- サバイバル訓練
- 実技演習
※全寮制となっており在学期間中は全生徒が東棟で寝食をする事となる。
【制服】

