ゲイン・ウォラム - 聖華世界 @ wiki

軽機兵 ゲイン・ウォラム

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［解説］

　聖華暦400年代における、カーライル王朝・聖王国は銀狼騎士団用の主力機兵。
　軽機兵に分類され、その機動性と高速性により、まさしく狼のごとくヒットアンドウェイで敵を翻弄し、斬り刻む。

　この機兵は、カナドの機兵鍛冶師ユージン・ラクト・ファミリアの傑作機兵である狩装兵ガウルグ・ウォルブを原型とした量産型である。
　本来ガウルグ・ウォルブは狩装兵であるが故に、科学技術が各部に用いられていた。
　その科学技術を排除し、魔導工学で置換して量産向けにデチューンされたのが、この機装兵である。

　外観では、ガウルグ・ウォルブを思わせる部分はほとんど無い。
　科学技術を排した上で可能な限りの能力維持を図っているため、止む無く機体構造の大幅改変を強いられたと言う意味合いもあるのだろう。
　例えばガウルグ・ウォルブでは充分な装甲板で覆われていた部分が、ゲイン・ウォラムでは紙装甲とまで言えるほど薄くなっていたり、場合によっては内部構造がむき出しになっている部分もある。
　これによりガウルグ・ウォルブに比して、防御能力ではかなり目減りしてしまったものの、その高機動性ではかなり近いレベルまで再現している。
　同じようなコンセプトの高機動機である、藍鳳騎士団のシュバイン・ファーですら、ゲイン・ウォラムのスピードには敵わないのである。

　この様に科学技術を全廃したため、総合的な能力はガウルグ・ウォルブにはまったく及ばないが、それでも当時代の一般機種とは隔絶した高性能を誇る機体である。
　その生産性は一般の機兵に比すれば低いものの、白虎騎士団のゴドス・ド・リグラや藍鳳騎士団のゴルバル・ファーとほぼ互角であり、数を揃える事も可能であった。
　総合的に見れば相応の名機であり、使い手たる銀狼騎士団団員からも好評をもって受け入れられたのである。

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［武装］

　この機種には基本、機体の専用武装と言う物は存在せず、操手の得意武器を機兵用として大型化した物が宛がわれている。

　銀狼騎士団においては、主に長剣二振りか、長剣と小剣、小剣二振りあるいは短剣二振りの二刀流など、威力そのものよりも手数を重視した武装を用いる者がほとんど、と言うよりも全てであった。
　またまれに、カナド流刀剣術を会得している操手の機体には、大小の刀、または小太刀や脇差などの二刀が装備される場合もあった模様。

　この機体の操手たちは、機体の逆手には二刀流か、あるいは二刀の使い手でなくとも、受け流しに使うために小剣などを装備する者が多い。
　それと機体の機動力が落ちる事を懸念した事もあり、機体に盾を装備させていた操手は、聖華暦830年現在に遺された記録資料では存在していない。

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