【詳細】
今作を初めてプレイする初心者や、
シリーズへの復帰者のための救済システムである。
具体的な仕様
元のロックバスターの攻撃力から100倍なので、「
アタック」を上限の5まで上げれば威力が
500になる(
名人こと江口 正和氏が明言している)。
もはや
スタンダードクラスのチップどころか、
ギガクラスのチップすら凌駕する威力である。
こうなれば、大抵のラスボスを4、5発のバスターだけで倒すことができる。
『4』以降の改造カードによるアタックLv5を超過した上昇効果分にも反映されるため、ナビカスタマイザーのアタック+系と組み合わせるなどして上限の10にすることで、ノーマル状態で脅威の
攻撃力1,000のロックバスターにすることも可能である。
『5』以降であれば
バトルチップの
バスターアップを用いることでもバスターLvと威力を上げられる。
『4』のみ、改造カードNo.049でアタックLvを15にまで上げることができるため、
ロックバスターの攻撃力を1500にまで上げられる。
初期威力でも最上級の
ウイルスに多い数値である「HP300」の相手ならば、バスター(
チャージショットではない通常のショット)を3発当てれば倒せる。
オーラを展開している相手でも、これ1発で攻略がとても楽になるだろう(
ブレイク性能は付かないのでその辺りは別途対策が必要となるが)。
『2』『3』の
ガッツスタイルのバスター2倍の効果にももちろん適用され、こうなるとアタックを5にすれば攻撃力が
1,000になる。
V3クラスのナビであっても1~2発で倒せるため、『3』では
バグのかけらを集めるのに非常に役に立つ。
ゲーム中はいつでもオンとオフを自由に切り替えられるため、「ナビ戦では従来の通常プレイで楽しみたいからオフにして、
ウイルス戦は時短したいからオンにする」といった融通が利く。
戦闘中でも切り替えが可能。
弱点や注意点、対策
しかし、
バスターMAXモードも無敵という訳ではない。
いくら攻撃力が上がったところで、ソード以外を無効にする
ダークシャドー系など少数ながら一部
ロックバスターを無効化する敵はおり、移動速度が速くロックバスターを当てづらい敵から手痛い反撃を食らうなんてことも普通にありうる。
油断していると、思いも寄らないところでゲームオーバーになったり、詰んだりしてしまいかねない。
特に
バスターMAXモードでプレイをサクサク進めていると、こまめなセーブ(『アドコレ』はあくまでも移植作品なのでオートセーブ機能はない)を忘れてしまいがちになるのが怖いところ。
SNS上ではセーブの怠りによって数十分前、下手をすれば数時間前のセーブポイントまで戻される羽目になったというプレイヤーたちの嘆きの報告は後を絶たないが、これは近年のオートセーブ機能付きのゲームに慣れている以外に、この
バスターMAXモードによる油断も大きな要因となっているのは間違いないだろう。
スタイルチェンジへの影響
『2』『3』の
スタイルチェンジにおいてロックバスターのみで戦っていては、
ガッツスタイルと
シールドスタイル(ノーダメ戦闘ばかりだとシールドになりやすい)以外のスタイルになることはできないため、他のスタイルになりたければロックバスターに頼り過ぎないようにしたい。
特に、『2』ではバスター数発だけで勝利してもノーダメージ勝利の場合、
ノーダメージのポイントが非常に大きいため、この戦い方を続けていると毎回必ずシールドスタイルが発現してしまう。
『3』では得点が調整されているため、ノーダメージでの勝利を続けても
シールドスタイルにはならない。
『2』『3』の両方にいえることだが、バスター1発あたりの
ガッツスタイルのポイントはかなり少ない。
逆に言えば、安定していて運などに影響されにくいダメージソースを手に入れたため、特定のスタイルを狙って調整することが可能になる。
例えば、
ガッツスタイル:カスタムゲージを満タンにしてから攻撃する。もしくはバスターMAXモードをあえて外してバスターを多用する。
カスタムスタイル:適当にチップ数枚選んで
ADDし、バスターで戦闘を終わる。
ブラザースタイル:
ナビチップを1~2枚選んでから戦闘を開始する。(そのまま使っても良いしバスターを使用しても良い)
グランドスタイル:パネルアウト系やステージ系チップを2枚ほど選んでから戦闘を始める。
シャドースタイル:レギュラーチップに設定したインビジブルを選んで戦闘開始
など。
『アドコレ』では全てのスタイルを一度変身するトロフィーが存在するのでこれを参考にすると良い。
トロフィーのスタイル項目は、『2』『3』のどちらで発現してもよい。
『2』は前述の通りノーダメージで戦闘を終え続けるとほぼ確実に
シールドスタイルになるため、テンポをアップする
バスターMAXモードを適用していながらテンポの悪い戦闘を続けるのはかなり苦痛。
『3』であればノーダメージでも全てのスタイルは発現するうえ、スタイル毎の
ナビカスプログラムが手に入る要素があるので、トロフィー解放を狙うのであれば、トロフィーとプログラムの両面で効率よく集められる『3』を主体にしたいところ。バスターでカウンターが取れるので、並行して
バグのかけら集めもできる。
適用外範囲
『3』以降のタイムアタック要素は、これをオンにした状態だと記録されない(
デリートタイムは出るが更新されない)。
戦闘に入ってから一瞬でもオンになっているとタイムが無効になるので、
SPナビに遭遇してから急いでオフにしても記録できない。
『3』の
シークレットエリアでのタイムアタックでは、担当ナビが事前に会話で伝えてくれるのだが、『4』以降はこのようなメッセージがないので要注意。
そして当然だが、
通信対戦でもこのモードは使えない。
仮に
バスターMAXモードをONにしたまま
通信対戦に突入しても、自動的にOFFになってバトルが始まる。
現代の『エグゼ』におけるバスターMAXモードの存在
エグゼの醍醐味である「チップを使った戦略バトル」を否定するような身も蓋もない仕様なため賛否両論あるが、『アドコレ』では10タイトル収録されており、それらを全部クリアしようと思えば相当な時間がかかることを考えれば仕方のない判断と言える。
当時のリアルタイムでエグゼをプレイしていた小学生~高校生なら特別な理由がない限りは社会人になっているであろうから、学生時代と違ってゲームをプレイできる時間は限られてくる。
そしてエグゼが現役だった頃はオンラインゲーム、2010年代以降ではガラケーやスマホで隙間時間で遊べるソーシャルゲーム(ソシャゲ)が流行していることから他のゲームをプレイする時間を減らす要因にもなっている。
さらに、ロックマンエグゼシリーズ全体を通して「高難易度」「おつかいゲー」などという評価を受けることが多く、実際
バスターMAXモードの公開前は
「昔は遊んでいる時間があったけど、今は時間が無い」
「おつかいゲーだから新規の人は入りづらそう」
「
今からコオリホウガンを集めろって言うのかよ」という意見もあった。
またエグゼ
シリーズはランダムエンカウントが基本であり、そのエンカウント率も高めであるため
ウイルス戦のストレス軽減と言う面でも重要と言える。
そういうことから当然の措置とも言えるであろう。
そもそも、この機能をオフにすれば当時のままじっくり遊ぶことももちろん可能である。
適用して時間短縮をするか、適用せず本来の醍醐味を味わうかは、公式側からプレイヤーに与えられた自由な選択肢である。
最終更新:2024年12月06日 14:20