リベレートミッション

【システム名】 リベレートミッション
【読み方】 りべれーとみっしょん
【分類】 用語
【登場作品】 『5』『5DS』

【詳細】

『5』『5DS』のみに登場した特殊なシステムで本作のシナリオのメインシステム。
様々なナビをリベレートミッション独自の戦闘システムの中で使いこなさなければならず、本作の評価が分かれる一因ともなっている。

ストーリー上の設定

インターネットネビュラに占拠され、さらにはオフィシャルも動きにくい状況だったため、伊集院炎山が作り上げたチームオブブルース(バレルが作り上げたチームオブカーネル)によってエリアを解放(リベレート)していく必要があった。
そのエリアを解放するために作られたシステムで、リベレートミッションを行わなくてはならない。
熱斗がすべてのナビのオペレートを行っているのは、ネビュラによってアクセス制限がかけられているからである。作戦指揮自体は各チームのリーダーが行っていることになっている。

ただし、リベレートミッションのエリア自体は何らかの別の障害で封鎖されている。その障害をクリアできる能力を持つナビを探し出してメンバーに加える、というのが『5』の基本的な流れ。
エグゼ恒例の各ダンジョンをクリアした後、リベレートミッションが始まる。
また、全てのナビを使えるリベレートミッションは存在しない。何かしらの理由でミッションに参加しないメンバーが常に存在する。
各ミッションで参加できるメンバーは後述。

チームに新たなナビが加わると戦力や戦略性が広がり、そのナビとリベレートミッションをクリアする際にロックマンとソウルが共鳴する…というシナリオで物語は進行する。


リベレートミッションのルール

リベレートミッションは、ダークパネル(紫色のパネル)を「パネルリベレート(バトル)」で消去して進路を確保していき、エリアボスである「ダークロイド」を倒すとクリアという流れになる。
リベレートミッションにおけるバトルは、下記のように通常のバトルのルールと一部異なってくる。

◆1バトルのターン制限は3ターン

出現するウイルス3ターン以内に全滅させれば“リベレート”成功となり、ダークパネルが消滅する。
この時に1ターンで全滅させれば“1ターンリベレート”成功となり、自分の周囲のパネル8マスを纏めてリベレートできる。
逆に3ターン以内に敵を全滅できないとそのままナビが行動済みになり、タイムロスとなる。
そのためチップコードをできるだけ統一する、広範囲チップ多めにするなどリベレートミッション用に構築を考える必要がある。

また、リベレートミッション中はカスタムゲージが満タンになると強制的にカスタム画面に入ってしまう為、ヘビーゲージの需要が他作と比較にならないほど高い。
ただし今作のヘビーゲージのレギュラー容量は69MBのため、レギュラーチップ指定はできない。

チームナビはロックマンと異なり「ソウルユニゾンができない」「ダークチップを使用できない」といったデメリットがある。
しかしチップ並みの性能を誇るチャージショットを持っていたり、1ターン目から使用できる固有チップがあったりとナビごとの強みも多い。
また、ロックマンでは使用に善悪度の制限があるチップでも使用することができるメリットもある。
これはリベレートミッション以外でもシナリオ進行でチームナビを用いたり、プログレスチップゲートや『5DS』のパーティーバトルシステムナビチェンジした場合でも同様。

◆バトル開始の自エリアの広さが変わる

回りにダークパネルがない状況でパネルリベレートすると、初めから自分のエリアが縦1列分広くなった状態でバトルが始まる。
逆にダークパネルに囲まれた状態でリベレートすると、エリアが1列分狭くなったり、敵に囲まれた状態でバトルが始まる等色々な面で不利となる。

◆『5DS』の新機能であるパーティーバトルシステムを使えない

ネビュラにより特殊なアクセス制限がかけられた中でのミッションであるため、複雑な処理が必要なパーティーバトルシステムは使用できない。

ダークパネル以外のパネル

ダークパネルの中には、ランダムで特殊な効果が得られる「ボーナスパネル」や、オーダーポイントやチップや回復アイテムなどが入っている「アイテムマス」も存在する。
エリアボスは「トリデパネル」に守られており、このトリデパネルは「ガーディアン」と呼ばれるウイルスが出現する「ヤミの穴」を全てリベレートしなければ消滅させることができない。
また、行く手を完全に阻む「バリアパネル」が途中から登場するようになり、これはアイテムに紛れた「バリアキー」を入手しなければ解除できない。
基本的に、エリアの奥に隠されている場合が殆ど。

一般的にはシナリオが進むにつれてミッションのエリアそのものが広くなり、ダークパネルも増加、ダークロイドやガーディアンの攻撃力が増し、ダークパネルのアイテムマスの中にトラップが混じる等、難易度が上がっていく。

戦闘不能になると…

HPが0になったナビはデリートこそされないものの、1ターン麻痺して動けなくなってしまう。
全員が麻痺状態になってしまうとリベレートミッションそのものが失敗扱いになり、強制的に1つ前のエリアに戻されてしまう(ゲームオーバーにはならない)。

ナビ達はバトル以外にも「あえて何もせず、HPを回復する」「隣り合ったナビと共にパネルリベレートで戦う」「立ち位置を調整して敵の特殊技に備える」…など、色々な行動ができるので、つねに敵に裏を取られない行動を心がけたい。

味方のフェイズと敵のフェイズ

リベレートミッションが開始すると、基本的にはプレイヤーのフェイズから開始となる。
こちらのナビが全員何らかの行動を終了するとフェイズが終了。続いてダークロイド勢のフェイズとなり、ガーディアンやダークロイドが移動や攻撃をしかけてくる。
ダークロイド側の行動がすべて終了するとフェイズが終了し、再びプレイヤーのフェイズへ…と、基本的にはSRPGのようなターン制の流れでミッションが進行していく。

プレイヤーのフェイズで各々のナビは「ダークパネルをリベレートする」「オーダーコマンドを使用する」「何もせずに行動を終了し、HPを回復する」といった行動をとれる。
オーダーコマンドはミッション中に使える各ナビの必殺技のようなもので、使用するにはチーム全体で共有しているオーダーポイントを1ポイント使用する。ポイントの保持上限は最大8。
効果はナビによってさまざまだがいずれも強力な物なので、速攻クリアには欠かせない。
なお、共通効果として「リベレートを伴う能力であっても、ロックマンとリーダー以外のオーダーコマンドでは1ターンリベレートのボーナスがつかない」という制約がある。

また、「ミッション中のセーブ」はプレイヤーのフェイズの際にリーダーとサポートでしか行えないようになっている。
さすがにセーブで行動が終了することはないが1フェイズに1度しか使えないので、両方が参加するクリア後の最終ミッション以外は1ターンに1回しかできない。
『5DS』は仕様が異なりどのナビでもセーブはできるが、やはり1ターンに1回のみ。

『5DS』の特殊要素として、トランスポーターチップをミッション中に使うことができる。
ロックマン以外のナビが1体ずつ、1ミッションにつき一度だけ、別verの同じ役割のナビに切り替えられる。
これにより、ブルース版でナイトマントードマンを、カーネル版でナパームマンブルースを…といった具合でチームの垣根をを超えたメンバーでミッションに挑むことも可能。
当然ながらナビ固有の能力やコマンドも変わるので、戦略性は大幅に広がる。

ミッションのクリア

オフィシャルが指定したターンより2ターン以上速くクリアすると、より上のクリア報酬がもらえる。

基本的にはオフィシャルが秘密裏に行動させているチームでその内容は極秘扱いとされている。そのため、守秘義務があり、オフィシャル以外のメンバーは他の人物に伝えることができない。
…クリア報酬は口止め料といったところか。

各リベレートミッション一覧と参加ナビ一覧
場所\ナビ リーダー ロックマン 防御担当 偵察担当 攻撃担当 ブレイン担当 サポート担当
秋原エリア3(目標フェイズ:7) - - - - -
オラン島エリア3(目標フェイズ:9) - - - -
科学省エリア3(目標フェイズ:9) - - -
エンドエリア2(目標フェイズ:10) × - -
エンドエリア5(目標フェイズ:9) × -
ウラインターネット4(目標フェイズ:10) × ×

クリア後
+ ...
場所\ナビ リーダー ロックマン 防御担当 偵察担当 攻撃担当 ブレイン担当 サポート担当
ネビュラホールエリア1(目標フェイズ:12) × ×
ネビュラホールエリア3(目標フェイズ:14) × ×
ネビュラホールエリア5(目標フェイズ:16) × ×

【リベレートミッションで役立つチップ群】

  • ヘビーゲージ
前述の通り。1ターンあたりの時間が長くなるので1ターンリベレートや3ターン以内でのリベレートに猶予ができる。
ただしレギュラー容量の都合上レギュラー指定ができないので、複数枚投入するのもアリ。
ABDが記憶しないチップのため、「悪」ロックマンを作るストーリー進行でも問題なく使用できる。

リベレートミッションに限らないが、8秒程無敵状態を確保できるのはクリア後の凶悪ウイルス達との勝負でおおいに役に立つ。
スーパーアーマー等の有用なプログラムを装備してないチームナビも多いので尚更。
体力の消耗を抑えることは、少ないターン数でのクリアにも繋がる。

2マス前の敵のHPを、他の敵も同じ数値にする。
残りHPの少ない敵を参照させれば、撃破タイムを削れる。
このチップもABDが記憶しない。

はさみうちバトルであれば容易に最大ヒットが狙える。
そのうえブレイク性能を持っているため、カーズ系ブラッディア系など、バトルの遅延を誘発しがちな敵を倒しやすい。
ロイホーク系に関しても、落下中に放っておけば容易にカウンターが取れる。
ランク1であれば後述のメテオアース1やヒートボディ1とコード「A」で繋がる。
ランク2もSを筆頭に優秀なコードが揃っている為フォルダに組み込みやすい。
ランク3だとメテオアース3とコード「P」で繋がる。ただしカーネル版はウイルス戦でドロップするのが双方別コードになっているため、集めるのは厳しい。
このチップもABDが記憶しない。

敵を狙って隕石が降り注ぎ、隕石が着弾したパネルはヒビになり、もう一発落ちると穴になる。
ダメージを与えつつ敵の移動範囲を削れるので、追撃もしやすくなる。
連続で使用すると、もの凄い勢いと数の隕石が敵エリアを破壊していく。
炎属性チップのため、ガード状態のアップルサム系に対しても特に有効。
対地中性能も備えているので水パネルに潜水するマリーナ系に対しても極めて有効で、水パネルもヒビや穴に変えられる。
ただしロイホーク系カーズ系には効果が見込めないどころか、自分のエリアをヒビだらけにしてピンチになってしまう可能性もあるので注意。
このチップもABDが記憶しない。

プレイヤーの周囲8マス範囲にいる敵や物体を燃やし、その敵や物体の隣り合ったもの全ても燃やす。
攻撃範囲は広めで、フィールドを激しく動き回るガルビースト系ドラグリン系などには有効。
メテオアースと同じく炎属性。
敵に接近する必要があるのと使用時の硬直が長いためインビジブルで補助したい。
このチップはABDが記憶してしまう。

『アドバンスドコレクション』であれば、バスターMAXモードのバスターダメージが大幅に上がる。
ABDが記憶してしまうチップなので、『アドバンスドコレクション』で仕様の変わったABDに記憶させる場合や善データを作る場合以外では使用を避けるのも一考。

効果が発動すると敵全体にブレイク性能・対インジブル系・対地中効果を持った200ダメージを与える。
挟み撃ちでの後ろの敵にも攻撃してくれる為に非常に強力。オラン島のショップで買えるため、ふたつ目のミッションから使用可能なもの魅力。

前方の敵を中心とした周囲8マスにブレイク性能のダメージ
通常版で120ダメージ・SP版で150ダメージと火力自体は控えめだが、対ブレイク性能と範囲が優秀で中盤から使っていけるチップ。
使いやすい「D」コードなので組み込みやすいのも魅力

最大攻撃力250ながら敵すべての前に行って攻撃してくれる。殲滅性能はかなり高い。
ABDが記憶してしまうチップ。悪ロックマンでは使えないがチームナビならば問題なく使える。

4マス前に9マス分の爆発攻撃で、最大ダメージが250。
攻撃範囲・ダメージ共に優秀で、炎属性持ちなのでクサムラパネル木属性の敵に倍化を狙える。
ただし挟み撃ちになると砲弾が画面外に飛んで言ってしまうため、一転して死にチップになってしまう。
ABDが記憶しないチップなので、悪ロックマンを作るならブルースSPよりもこちら。

敵のいるあたりに計2個のボムを投げつけて爆発させる。
ボム1つにつき200ダメージで、単体ガーディアンやダークロイド相手であれば確定で400ダメージが出せる。
ナパームマン同様、こちらもABDが記憶しないチップ。

同じ列に敵がいれば、その最も近い敵に確定400ダメージ。その上下と四方にも200ダメージを撒ける。
範囲・ダメージ共に優秀で、『5DS』や『アドバンスドコレクション』なら入手も容易。
こちらもABDが記憶しないチップ。

ブルース版であればブルースカオスのダークソード、ナパームカオスのダークメテオ、サーチカオスのダークサークルが殲滅力が高め。
カーネル版はナイトカオスのダークドリル、トードカオスのダークワイドが優秀。
しかしチームナビはダークチップを使えずフォルダに入れすぎると邪魔になるので、採用枚数はよく考えよう。

なお、カスタムボルト系カスタムゲージを消費するため有効…と思いきや、残念なことにリベレートミッションで使ってもカスタムゲージが減少しない。

【関連項目】



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最終更新:2025年01月29日 22:32