登録日:2011/06/16(木) 22:12:50
更新日:2023/03/20 Mon 16:23:56
所要時間:約 5 分で読めます
量産機や専用機、戦艦や大型兵器等、不特定多数の「色」が混じり、潰しあう戦場。
その中に、歪な姿を晒しながらも必死で生き残ろうとする機体が居た。「多大な戦果を挙げ、自分の能力を認めてもらう」
と言う目標を持って。
そんな目標を持って頑張る彼ら彼女らは、試作機と呼ばれる、未来の戦力……になるかも知れない機体である。
■試作機あれこれ
専用機にも多数の種類があったように、試作機にも種類がある。フィクションでは
1つは、
「新たな戦力の量産化をふまえ、問題点を洗い出すために試験的に生産(≠配備)された物」
もう1つは、
「新たな装備や新機能をテストする為に制作された物」
さらに、
「能力の限界や、機体がパイロットや環境に与える影響等を実験する為の物」
等がある。
しかし、その全てが「何かを実験する」点で共通している。
現実では1つ目のみを試作機といい、後者2つは一般に実験機や理論実証機と呼ばれる。
■それぞれの歩む道
1つ目の機体は敵軍の機体に多く、まず敵軍のエースパイロット達に渡され、新型の脅威を主役側の陣営に知らしめる。その後、パイロットに気に入られた場合、専用機に改造、さらに主役側を圧倒する事になる。
その活躍もあり、正式に生産される訳だか、今度は新たなやられ役として活躍する……活躍?
実際は強化改修されてる筈だが、恐らくパイロットの差だろうか?
それに対して2つ目の機体は、主役級のキャラの搭乗機になりやすく、しかも試験やテスト運用が終了した後にも搭乗され、そのまま専用機に昇格する事も。
また、このタイプの機体に搭載された装備や機能を巡って物語が進んでいく事もある。主役機に抜擢される、物語の鍵になる等、最も優遇されている。
また、このタイプから
量産機が作られる場合、性能のデチューンや、一部装備のオミット等、試作機よりも弱体化させてコスト削減を図る事が多い。
最後に3つ目の機体だが、
主にデータの収集が目的であり、あまり戦闘に対しては考慮されておらず、データの収集が終了次第、バラされるか、倉庫で埃をかぶるかの運命を辿る事が多い。
しかし、戦力不足や緊急時等の際、何らかの形で戦場の表舞台に立ったり、専用機に選ばれたり、その後に見直され量産化したりする等、大出世を遂げる事も。
また、収集したデータから、その機体の流れを汲む新たな機体が制作された場合、その機体のプロトタイプや兄弟機として扱われる。
■栄光の陰に
さて、これら試作機全てに専用機化や量産化等のチャンスがある。
しかし、残念な事に、中にはチャンスを掴めず、歴史に埋もれてしまった機体も存在する。
理由は様々で、
- 機体に致命的な欠陥が発覚(空中分解等)。
- 機体性能が微妙。
- 生産のコストが高い。
- パーツに互換性がない。
- 高過ぎる性能にパイロットがついていけない(高すぎるGなど)。
- 運用出来る場が限られる。
- 同時期に生産された機体とのコンペティションに敗北。
- 政治介入による工作
- 設計や運用される前に生産ラインを攻撃される。
- テスト中に死亡事故が起こる。
- 武装が変態過ぎる
- そもそも役立たずだった
等の理由が挙げられる。
中には、存在した事自体を抹消されてしまう機体も存在する。
どんなに性能が良くても、どんなに活躍しようとも、どこぞのお偉いさんの、
によって歴史の闇に葬られ、消し去られてしまうのだ。
開発者にとっては散々である。
しかし……しかしである。
機体が失われても、存在した事がなかった事にされたとしても、「技術」や「経験」は失われる事はない。
そして何より、その機体に乗ったパイロットや制作に関わったスタッフにはその機体への「忘れられない思い出」が残るのだ。
【主な試作機】
<リアル>
特殊攻撃機 橘花
局地戦闘機 秋水
局地戦闘機 震電(日本)
パンジャンドラム
追記・修正はコンペディションに勝利、または試作機で重大な事故を起こしてからお願いします
- 種デスならプロトカオスとかゲルフィニートとかね -- 名無しさん (2013-11-24 08:28:42)
- あれ?ガンダム(RX-78)は試作機じゃないの? 試作機の代表だと思ったけど。 -- 名無しさん (2013-11-24 11:03:15)
- ↑あいつ厳密には試作機じゃなくてMS全体の実験機なんだよね。ここで分類するなら3が近い -- 名無しさん (2013-11-24 13:28:12)
- ↑と言うかUCのガンダムは基本全部それだよな -- 名無しさん (2013-11-24 13:56:33)
- 仮面ライダーデルタもここに該当するかな? -- 名無しさん (2013-11-24 14:06:22)