エリウッド(FE)

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エリウッド(FE) - (2019/07/05 (金) 22:15:47) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/03/07(日) 18:14:31
更新日:2024/03/08 Fri 14:39:06
所要時間:約 6 分で読めます





ニニアンどうか、

ずっと側にいてほしい。




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

 名前:エリウッド(Eliwod)
 性別:男
 年齢:17歳(烈火)→30代(封印)
 称号:リキア一の騎士
 出身:リキア地方
クラス:ロード→ロードナイト(烈火)
   →パラディン(封印)
 武器:剣→剣、槍(烈火)
   →剣、槍、斧(封印)


ファイアーエムブレム烈火の剣』の主人公の一人。
約20年後の世界を描いた『封印の剣』にも主人公ロイの父親として登場する。


烈火の剣

クラスはロード。
専用武器はレイピア、デュランダル
リキア同盟諸候のフェレ家当主エルバートとその夫人エレノアの一人息子。
オスティア候弟ヘクトルとは幼少時からの親友。
礼儀正しく誠実な人柄で、正統派王子様系主人公といえる。

リン編では顔見せ程度の出演。
ニニアンを助けた縁からリン達と知り合い、キアラン候家のお家問題に干渉しないよう周辺諸候に求めるなど間接的に彼女たちを支援した。

エリウッド編ではその名のとおり主人公を務める。
父エルバートの突然の失踪の真実を求めて旅立つ。その過程でラウス候ダーレンの反乱の陰謀、
更に影で糸を引く暗殺組織【黒い牙】や黒幕ネルガルの存在を知り、その野望を阻止するために歴史に残らない戦いに身を投じることになる。
探していた父とは再会することはできたものの、直後に死別するという悲劇に見舞われる。
その死を受けてネルガルと戦う決意を固め、大賢者アトスの指南のもと戦う力を蓄えるべく大陸中を巡る。
一度はニニアンを誤って手にかけ意気消沈するが、再び立ち上がり魔の島へ向かい、激戦の末にネルガルと火の竜を倒す。

人気投票ではニノに次ぎ2位。また意外にも?男性支持率の方が高い。

■初期値と成長率
ロード LV1
HP-18(80)
力-5(45)
技-5(50)
速さ-7(40)
幸運-7(45)
守備-5(30)
魔防-0(35)
体格-7
移動-5
属性-理
武器レベル-剣C

■支援関係
支援関係の相手は
男性はヘクトル、ハーケン、マーカス、ロウエン
女性はニニアンリン、フィオーラ

■花嫁候補
女性キャラクター三人のいずれも、支援Aになった場合ペアエンドとなる。
「封印の剣」ではエリウッドの妻は故人となっており、短命な人物だったとされている。
下記のターンは支援関係が「なし」から「A」になるまでに必要なターン数。

ニニアン
51ターン。
物語上のヒロイン。専用エンディングとエピローグがある。

短命な妻。
長命の身を捨てエリウッドとのひとときを過ごす。

小説版では彼女と結ばれており、唯一後々の寿命についても触れられている為最も正史に近いとされる。

リン
118ターン。
女性主人公としてのヒロイン。

負けず嫌いな侯爵夫人。
フェレ侯爵とキアラン公女の結婚はリキア中を騒然とさせたという。

主人公同士のペアではあるものの、ロイの母としては明らかにイメージと合わなかったりする。

フィオーラ
123ターン。
真面目な侯爵夫人。
傭兵であるフィオーラとの結婚には忌避する声もあった、後に障害を乗り越え結婚する。

封印の剣で語られたところの「奥ゆかしい性格」「極寒の高地にしか咲かぬ白い花を好む」の両方に合致しそうなキャラであり、
流石に印象の度合いではニニアンに負けるものの、ロイの母としては自然な設定である。


封印の剣

「FEシリーズの主人公の父親の生存率は低い」というジンクス*1*2がある上、
病気を患った状態で登場したためプレイヤーをハラハラさせたが、最後まで生き残った。
ただし、多くの有力諸侯が死んでいったリキア同盟の盟主代行になって序盤で物語からフェードアウト。
またロイが年の割にしっかりした性格で、指揮官として優秀な人間に育っている所を見るに、(ヘクトルやリンディスからの支援もあったろうが)
エルバートの様に子供の教育をきちんと行い誇りとする良い父親となったことが伺い知れる。

クリア後のトライアルマップでは高能力のパラディンとして使用できる。

LV20 HP48 力25 技20 速さ22 幸運14 守備24 魔防15 体格11 移動8 剣A槍S斧C

高水準で纏まったバランス型であり、若い頃よりも強いと言われることが多い。「ホントはね、仮病じゃないの? エリウッド」by島﨑信長
三竜将はもとより、準ラスボスであるゼフィールより強い。
剣Sじゃない点はツッコミたくなるが、『烈火』はあくまで後付けなので仕方ない。

ネット上での評価


……と、ここまでならカッコいいのだが、ネットなどでは「襟木」とか「エリなんとか」などと言われて度々ネタにされてしまっている。

これは、主に烈火の剣でのユニット性能に由来している。
エリウッドはバランス型成長かつレベル1からのスタートであり、能力が全く安定しない。
特化型の優秀さはプレイした人ならリンやヘクトル、コンウォル等でご存知だろう。
成長率50%以上なのがHPと技だけなので2回に1回程度はへたれることが多く、強く育ったという報告よりもその逆が多い。
最大の長所である技にしても元々命中率の高い剣使いなので恩恵が少なく、男性の中では幸運と魔防が高いのもセールスポイントとしては微妙。
逆に重要な力と速さの伸びが不安定で、特に速さの成長率40%はパワー型や魔法職、初期上級職などに多い数値と考えるとやや不満が残る。
加えてクラスチェンジ先のロードナイトも不遇(ザックリ言うと斧が使えない&移動力-1のパラディン、リンやヘクトルはこれまた優秀なCC先。ロードナイトのCC補正も微妙。)である。
一応、総合的な期待値はパラディン組よりも高く、成長率も幸運以外は息子のロイより多少とはいえ高いのだが。

またハードモードのCC直前だと周囲がそれなりのレベルの上級職揃いの中、
初期値とこの時点においてはレベルアップ機会が少ない(19回は可能だけど)などからより煽りを喰らいやすく弓使いを削るだけで精いっぱいなことも珍しくない。
流石にこの状況だと他の二人も厳しいのだが、二人ははっきりした成長をするためにもう少し使い所があることが多い。
魔防は伸びやすいので魔道士を釣る程度の仕事はしやすいが、やれることがないのでそれしかないとも言える。
そんな状況なのでCC後のレベル上げも辛い場合が多い。

そしてトドメに、専用武器の神将器デュランダルの扱いづらさがある。
ファイアーエムブレムにおける最終決戦仕様武器といえば「軽くて強い」、
「莫大な能力補正(力+5など)がかかる」「耐久力無限」「ラスボス特効」など、ラストを飾るに相応しい性能のものが多い。
しかし、このデュランダルはと言うと…、攻撃力は高くラスボスへの特効もあるものの物凄く重い。重過ぎる。
その重さ、なんと16。通称デブ剣。
肝心のエリウッドの体格が9なので、攻速が7も落ちてしまうのである。
更にロードナイトは上限値が低く速さに至っては24で打ち止めになってしまう。
ラスボスの速さがノーマルでも15なので、デュランダルを持って追撃するためには速さがカンストし、さらにボディリングを使って体格を増やす必要がある
また、上述した成長のおかげで速さが伸びず、あまり育ててない場合18以下になってしまうことがままあるので、逆に追撃されてしまう事態もある。
今作のラスボスの攻撃は防御無視の固定で37ポイントのダメージ確定なので、追撃されたらエリウッドに限らず全員消炭になる。
命中もアホみたいに高いため回避も期待できない。
ならラスボス以外はどうかと言うと、ラスボスはむしろ速さが低い部類なので他の敵にも当然使いづらい。
前半に出てくるボス達なんぞに使おうものなら追撃で返り討ちに遭う事請け合い。
余程安全な状況でしかデュランダルは使えず、そして最終決戦は眺めているだけになってしまった襟木もたくさんいただろう。
速さの期待値を考えるとラスボス戦はまず大丈夫という意見もよく見るし正論なのだが、
その期待値は本作の全キャラの中で最もブレが激しいことに加えて、そもそもレベル20まで上げているとは限らない。

余談だが対ラスボス戦はハードだとさらに攻撃力が数ポイント上がることもあり、場合によっては初期HPのアトス様は一発で消毒されたりする。


しかし、必ずしも弱いユニットではない。
伸びる時はとことん成長するので魔坊壁になったり、タフだったりと立派なエリウッドにもなる(こともある)。
明らかにダメな点は馬に乗っても移動力がパラディンに劣り、斧が使えず、『封印』時代より重さが4も重いデュランダルである。
ついでに他主人公も同様なのだが、CC時期が遅いせいで偏愛しようにもどうしても成長が遅くなる…。
……ダメじゃん。
全体的に「あと一歩」な成長率なので「アフアのしずく」を使ってやると丁度かゆい所に手が届く塩梅となり、面白いようにステータスが伸びてくれる。
アフアのしずくの効果が顕著に味わえるタイプのキャラである。
え?他に使い甲斐のあるキャラが居る?アーアーキコエナーイ

また、20年後(封印時代)には病人とは思えないほどの高い能力となっている事から実は仮病とか、デブ剣使える様に鍛えた、とかも言われている。
前者はヘクトルやエリックの死後、リキアの有力諸侯が彼だけになった後、エリウッドが盟主代行を務める事になったからという理由もある。
まあ烈火が後付なんですがね。

ちなみにこれを使っていた八神将のローランは小柄な人物だったらしい。
どうやってこんな重い剣を使いこなしていたのだろうか…。
大きさの割に脅威の命中率だったりするので、そこらは流石伝説の武器という感じではある。



私がこのような体でなかったら、
ゴホッゴホッ。


〇FEH



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ソーシャルゲーム「ファイアーエムブレム ヒーローズ」では初期から参戦。イラストは深遊氏。
サービス開始初期にヘクトル、リンと烈火の剣のロード2人が☆5でピックアップされる中、
1人だけピックアップがなかった……とのっけから不運とネタ全開で行く末を心配された。
(その後のイベントでは無事に3人仲良くピックアップされました)

能力はというと、専用武器に自分から攻撃した場合に攻撃を+4する「デュランダル」、
奥義に2距離攻撃のダメージを30%軽減する「聖兜」、Bスキルに一定のHPがあれば斧ユニットを絶対に追撃する「斧殺し」、
Cスキルに2マス以内の味方騎馬の守備、魔防を+する「騎盾の紋章」を持つ。

原作では散々使いこなせていないとネタにされた「デュランダル」だが、FEHでは体格の概念がないので何の問題もなく扱える。
性能自体も攻撃力が最高値の16に加えて「鬼神の一撃2」相当の補正をAスキルの枠を圧迫せずに発動できるという強力な効果を持つ。
そこへさらに「斧殺し」が加わることで、こと斧ユニットに対しては無類の強さを発揮する。
攻撃性能に関しては赤騎馬で随一と言っても過言ではないだろう。

エリウッド不遇の歴史(折りたたみました)
+ ...
しかし、最初期は排出が☆4止まりなのが痛く、英雄の羽の入手手段も限られていたため、
覚醒させてまでエリウッドを使うかはプレイヤーの好みが別れるところだった。
因みにリン・ヘクトルの両名は2018年6月現在まで☆5限定排出であり、☆4落ちしていないので入手難易度が高い。

その後、無事に☆5でのピックアップがされた他、英雄の羽も以前よりだいぶ入手しやすくなり覚醒がしやすくなった、
スキル継承によって「騎刃」「騎盾」系のバフスキルを多くのキャラが共有できるようになり、騎馬パーティが台頭する環境が生まれた。
エリウッドにとってはこの上ない追い風……だったのだが、その頃には大英雄戦で全距離反撃を持つマークスの配布、
「ダイムサンダ」で環境を席捲したラインハルトの登場(しかも☆4降格によってピックアップされなくともある程度狙いやすくなった)、
極めつけは英雄総選挙で強力なカウント-効果を持った「烈剣デュランダル」を持った息子・ロイが選択式で無料配布……等、
それ以上に強力な騎馬ユニットが次々に比較的入手しやすい手段で実装された。
(最も、大半の人がそれ以上に超強力な総選挙リンを選ぶケースが非常に多いのだが)

ようやくエリウッドがその実力を存分に発揮できる場が整った、と思いきや、そこに既にエリウッドが食い込める余地はなかったのである……
(しかもロイの持つ「烈剣デュランダル」があまりにも強力すぎて今度はエリウッドの持っている「デュランダル」が贋作呼ばわりされる始末)

エリウッドは何も悪くない。ただひたすらに時代の流れに恵まれなかったのだ。

…と、悪い点ばかりが目立ってしまったが、需要の多い「騎盾の紋章」が☆4で最終段階まで継承できる、
Bスキルの「斧殺し」は2段階目までだが充分有用、と、継承素材としては比較的優秀なのがせめてもの救いか。

また、上述した深遊氏のイラストがやや賛否両論ある絵柄なのも不遇な一因といえるだろう。
殊更に正史の嫁であるニニアンのイラストは抹茶氏が描いており、こちらはユーザーに好意的に受け入れられている為、どうしても落差が目だってしまうのである。
エリウッドのバレンタイン限定Verのイラストは伊藤未生氏が手がけており、此方は画風も今風かつ明るい表情となっているが、イベント限定キャラなので復刻が待たれる。


こっちは贔屓目の解説
+ ...
最大の特徴は、赤騎馬ユニットの入門用にうってつけなこと。
これは☆3から排出されるためで、副次効果として個体値厳選・限界突破しやすい。
よく話題にあがる赤騎馬ユニットと言えば☆5限定だったり、配布イベントが終了していたりなど入手に難があるものばかり。
選択式でもらえる総選挙版ロイについても、他の3人も強力なため迷わず彼を選べるかというとそうでもない。

多少の羽はかかるが、1体を☆5にしてデュランダルを良固体の☆4に継承して限界突破して鍛えるのは十分視野に入る。
はっきりいってこのゲームで☆5限定を限界突破するのはかなり課金しないと厳しいので、無課金プレイヤーにも優しいキャラともいえる。

ユニットが揃ってきた後も対魔法・マクムートPTでの起用が考えられ、策謀要員になり得る点で他の赤騎馬ユニットとの差別化を図れる。
運良くヘクトルが余ったなら遠距離反撃を継承してもいい。
親友から受け継いだスキルと共に戦場を駆けるとか尊いし
武器錬成実装前はデュランダルとの相性が悪かったが、これは烈剣に進化させることで解消できる。
当然、貴重な素材を贅沢に使用することになるので実行するかどうかはよく考えてからにしよう。

2018年のバレンタインイベントではヘクトル、リンがそれぞれ限定ガチャで実装される中、戦渦の連戦で槍の重装キャラとして配布されてまたしても仲間外れに・・・と思いきや、こちらのverはユニットの数自体が少なく、未だに選択の幅が狭かった貴重な青の重装である事に加え、能力値もいずれもそれなりの水準を確保した扱いやすいバランス型。
スキル継承でのカスタマイズの幅が広く、持てる役割が多いのが特徴。もちろんそのままでも有用な物はある程度揃っており、初心者にも優しい優秀なユニットとなっている。

そして第三回総選挙において、なんと男性部門で2位を獲得!(一位はアルム)やったねエリウッド!
待望の3Ver目への期待は高まるばかりである。


その後19年6月末日にヘクリンにだいぶ遅れて伝承英雄として登場。イラストは伝承ヘクリンと同じくワダサチコ氏。
赤属性の剣使い。騎馬ユニット。

武器スキルは攻撃+3にする『緋剣デュランダル』
またターン開始時、自分を除く最も攻撃が高い味方に【強化増幅】を付与。
【強化増幅】は戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が自分が受けている攻撃、速さ、守備、魔防の強化の値だけ上昇するというもの。

Aスキルは自分から攻撃した時、戦闘中の攻撃+8となる『鬼神の一撃4』
Bスキルにターン開始時、敵軍内で最も攻撃が高い敵の攻撃-7にする『攻撃の封印3』
Cスキルにはターン開始時、味方に竜、獣がいる場合、自分を除く最も攻撃が高い味方の攻撃、守備+6にする『理想郷となるように』




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