ゼルダの伝説 時のオカリナ

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ゼルダの伝説 時のオカリナ - (2018/08/09 (木) 15:09:08) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/06/10(金) 03:51:01
更新日:2024/04/30 Tue 18:08:34
所要時間:約 7 分で読めます





ゲームでしか味わえない、感動がある。



1998年11月21日に任天堂によって発売されたNINTENDO64用ソフト。販売本数全世界合計で700万本以上という大ヒットソフトである。
ゼルダの伝説シリーズ初の3D作品でもあり、このソフトと「スーパーマリオ64」がその後の全ての3D箱庭ゲーの基礎を打ち立てたと言ってよい。
「Z注目システム」や「特殊アクションの自動化」そしてオカリナを使った独特のゲームシステムは評価が高く、国内外で様々な賞を受賞している。特に注目システムは後の多くの3Dゲーム作品に影響を与えた。
また、姫川明によって描かれた漫画版もゲームのネタをうまく消化していて、番外編のオリジナルキャラが続編に影響を及ぼすなどこちらも評価は高い。

現在では64の他に『ゼルダの伝説 風のタクト』の予約特典として、
ゲームキューブバージョン『ゼルダの伝説 時のオカリナGC』や、
クラブニンテンドーの会員特典にゲームキューブ用ソフト『ゼルダコレクション』の中にも収録されている。
また、Wiiのバーチャルコンソールにて2007年2月27日より配信されている。


そして、2011年6月16日にはニンテンドー3DS用にリメイクされた『ゼルダの伝説 時のオカリナ3D』が発売された。
全国のゼルダファン歓喜である。
3DSではGC版限定モードで好評だった「ゼルダの伝説 時のオカリナGC裏」、更に「ボスバトル」も追加されている。
時のオカリナGC裏(通称裏ゼルダ)とは簡単にいえば本編の時のオカリナのハードモード。
何故か巨大な魚の中で牛がスイッチになっていたりとダンジョンの仕掛けが表とは一変している。
ボスバトルとはその名の通りボスと連続して戦うモードである。


~あらすじ~

神々の子孫が住むと言われる地、ハイラル。そこには多くの民族がそれぞれの土地を守りながら独自の文化を築いていた。
そのハイラルの中にある、コキリの森に住むコキリ族の少年リンク(=プレイヤー)はある朝、ナビィと名乗る妖精に起こされる。
リンクは、遂に自分にも妖精がやって来たと喜んだ。コキリ族なら誰でも相棒となる妖精がいるはずなのだが、なぜかリンクにだけはいなかったのだ。
だがそんな矢先、ナビィは大変な話をリンクに告げた。
コキリ族の守護神『デクの樹サマ』が、怪しげな魔物たちによってひん死の状態に晒されているというのだ。
リンクはナビイと協力して魔物を倒すが、『デクの樹サマ』は遺言を残して朽ち果てる。

「ガノンドロフにトライフォースを渡してはならぬ…。勇気ある者よ、この精霊石とともにハイリアの知恵ある者を探せ…。」


当時、ハイラルでは一つの伝説が信じられていた。神々がハイラルに残したとされる「トライフォース」についての伝説である。
誰も知らない聖地にあると言われる、神の力の宿る聖なる三角「トライフォース」。それに触れし者は、無限の力を手にする事ができると言う。

その力を我が手にせんと企む者がいた。
その名は魔盗賊ガノンドロフ

ガノンドロフは邪悪な魔物を使いハイラル各地を蹂躙しつつ、聖地への入り口を探し続けていた。そしてその魔手は、コキリの森にも伸びていたのである。
その事を知ったリンクはデクの樹サマが残した「森の精霊石」を手に、ハイリア族の都・ハイラル城へと旅立っていった。

ハイラル城に着いたリンクは、同じ年頃のハイラル王女・ゼルダ姫と出会う。やはりハイラルの危機を察知していた彼女は、聖地への入り口を知っていると言う。
しかしそこへ入るには、神殿の石盤に三つの精霊石をはめ込み、王家の秘宝「時のオカリナ」を用いてあるメロディーを奏でなければならないのだ。


リンクは残る二つの精霊石を探しに、さらなる冒険の旅へとその第一歩を踏み出したのである…。



このゲームは序盤は子ども時代を旅し、中盤~終盤は子ども時代と大人時代を行き来きして物語をすすめる。
リンクが子どもから大人になるまで七年の歳月が流れている。
当然子ども時代と大人時代では様々な場所が変わっているので、それらもゲームをクリアする上で重要になっていく。

~登場人物~

CV:瀧本富士子(少年期)、檜山修之(青年期)
赤いひげと並び今も昔も任天堂の顔、みんなご存知緑の妖精クン。
64時代のモデルは若干ミサワってたが、みんな漫画版や二次創作のイメージで実際はイケメンと脳内補正していたはず。3DS版では子ども時代にはショタ度、大人時代にはイケメン度が大幅アップしている。
また事あるごとに叫ぶとにかく叫ぶ。デクの樹Jrが現れただけで叫んで逃げる。
とんだチキン野郎だがハイラルの勇者である。詳しくは個別項目参照

CV:水沢潤
今作のメインヒロイン。今回はリンクにオカリナを授けたりガノンドロフに拉致監禁されたりと、しっかりヒロイン役をこなしている。
そしてなかなかの強肩(特に漫画版は)。

ちなみに、64版ではポリゴンが荒かったせいで大人時代よりも、子供時代の自分の方が人気だったりする。
と、いうより大人/子供リンクやその他女性陣(下記参照)の人気が歴代でもとりわけ高く、そっち方面に目覚めた人も少なくなかったとか。

CV:長嶝高士
これまではブタのバケモノだったが今回は人型の姿が初登場。しかし最終決戦ではブタの姿になる。
ゲルド族の王であり、子ども時代の最後にはハイラル城を陥落し、大人時代にはハイラルを支配している。
実は彼の設定的に本作は超重要。詳しくは彼のページで。

CV:水橋かおり
リンクをサポートする妖精。
リンクに謎解きのヒントや、敵の弱点などを教えてくれる頼れる相棒。行きづまったときにヒントをくれたりするが正直あまり役に立たない。
声は知っている人も多いと思うが、あの水橋かおりである。「Hey!」

CV:水沢潤
大人時代になるとリンクの行く先々であらわれるシーカー族の青年。
ハープによりオカリナの曲を教えてくれ、教えてくれる時のセリフがいちいち詩的。
謎に満ちた正体は終盤で明かされる…かつて公式で絶対の機密とか言われちゃうぐらいに最大級のネタバレであったのだがスマブラで解禁。
故に知っている人も多いと思うがここでは秘密。

  • インパ
CV:瀧本富士子
ゼルダの乳母で滅亡した闇の民族シーカー族の生き残り。
それまでのおばあさんインパのイメージを覆す、ニンジャインパである。
最初の登場シーンは軽くホラー。

  • 大妖精
各地の大妖精の泉にいる妖精達の長。
道中のリンクを助けてくれるありがたい存ざ…トラウマメーカー(外見的な意味で)
どっかのSTGよろしくリンクに弾幕ごっこを仕掛けたりはしない。
ゼルダ無双』では以前よりは格段にふつくしくなったが、やっぱりトラウマメーカー。

CV:長嶝高士
巨大な梟。それ以上でもそれ以下でもない。
連打して話を聞き流し、「うん」を選んで何度も同じ話を聞いていまうのは誰しもが通る道。

  • サリア
CV:水沢潤
コキリ族の少女でリンクの幼馴染でもある。外見的には、ガッツの仲間の魔女ッ娘に短パン履かせた感じの子。
リンクが村を出るときに妖精のオカリナをあげた。
本作のヒロイン系キャラの中でも自身の名を冠した「サリアの歌」と共に、特に人気の高いキャラ。ある事をすると出ちゃうコキリ族の訛りがかわいいジャラ。
残念ながら設定上、本人は登場せずに歌の方が他作品に出ずっぱりだったりする。

  • ミド
自称・コキリの森のボス。妖精を持たないリンクをからかい、デクの樹サマの許に向かうリンクの邪魔をする。
だが内心ではリンクを友達と思っているらしい。実に解りやすいツンデレである。
サリアが好き。

コキリの森の奥にたたずむ巨大な樹の精霊。コキリ族の生みの親で、リンクの育ての親でもある。
物語開始早々にリタイヤするためで出オチ感が否めない。後にデクの木Jrが誕生する。
)谷(→)谷(

  • マロン
CV:水沢潤
父の経営するロンロン牧場のお手伝いをしている少女。「ゼルダの伝説 夢を見る島」のマリンがモデルと思われる。
馬のエポナと仲良し。歌を歌うのが好き。
あんまり出番は無いが、ファンからの扱いはれっきとしたサブヒロイン候補である。

  • タロン
CV:長嶝高士
マロンの父で、ロンロン牧場の経営者。
娘と同じく「ゼルダの伝説 夢を見る島」のタリンがモデルと思われる。
のんびりとした性格で、しょっちゅう居眠りをしている。
もちろん、赤いひげの人ではない。

  • インゴー
CV:長嶝高士
ロンロン牧場の従業員だが、自分の立場に納得していない。
こちらも、緑のひげの人ではない。

CV:長嶝高士
デスマウンテンに住むゴロン族の大親分。義に厚く、涙もろい男の中の男。ガチムチとか言わないであげてください。
森から聞こえてくるサリアの歌が好きで目の前で演奏してあげると非常にテンションの高い踊りを披露してくれる。

  • ルト
CV:水沢潤
ハイラルの水源を守るゾーラ族の王女。
わらわ口調、ツンデレ、窮地を救ったリンクを婚約者扱いなどなど実にわかりやすいヒロイン属性を兼ね備えている。
子供時代のあるダンジョンでは、最強の武器である。
大人時代はそこまで目立たないが、実におっぱいおっぱいしている。ゼルダ無双でじっくり眺めるといい

  • キングゾーラ
CV:長嶝高士
ハイラルの水源を守るゾーラ族の王で、本名はキングゾーラ・ド・ボン16世。
ジャブジャブ様を守り神として崇める。
ジャブジャブ様への道をあけるシーンでは「早くしろ」「TASの敵」などとほとんどのプレイヤーがツッコミを入れたとか。

  • ナボール
CV:神宮司弥生
砂漠の民ゲルドの女盗賊、魂の神殿でガノンドロフ一味に洗脳される。
パッと出のキャラだが、姉御肌キャラなところや「イイこと」が結局何なのかいまだに気になる人も多い。

  • ラウル
CV:長嶝高士
時の神殿をつくったおじいちゃん。最初に出会う賢者だが、いかんせん地味で空気

ミド、サリア、ダルニア、ルト、ナボール、ラウルの6人の名前は「リンクの冒険」に登場する街の名前から取っている。
だがカストは無い。


~ダンジョン~

《子供時代》
(~大人時代開始前)

(大人時代開始後~)

《大人時代》



~オカリナ~

この物語の重要アイテムであり、このゲームが神ゲーと呼ばれる理由の一つ。
このオカリナによりさまざまな曲を奏でイベントを起こしたり、ダンジョンの謎を解いたりすることができる。
覚える曲はすべて名曲であり、この曲たちを聞きたいがためにプレイする人もいるとかいないとか。


やりこみ要素としてはシリーズおなじみのハートのかけら集めや各地にいる黄金のスタルチュラ集めなどがある。
特に黄金のスタルチュラ集めは100匹と数が多く、情報無しで全て集めるのは至難の業。


また、2011年発売の「ハイラル・ヒストリア」にてゼルダ史この作品以降3つの時間軸に分かれていることが明らかになり、裏設定的にも重要な作品となった。
詳しくはゼルダ史のページを参照。

本作の直近の続編がムジュラの仮面となり、本作のリンクと同一の主人公が旅した異世界とされる。
なお、「ムジュラ」では時オカの登場人物と似た人物が多数出演してるが、あくまでキャラの3Dモデルを使いまわしただけであってあれは別人という設定らしい。
ただしスタルキッドとお面屋に限っては同一人物という説もある。

このようにシリーズのターニングポイントとなっており、思わせぶりな演出も多いので今なお考察が盛んなことも特徴。
ご興味があればぜひシリーズの他のソフト共々楽しいんで頂きたいところである。




追記、修正はガノンを倒してからお願いします。

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