ガンダムビルドファイターズ

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ガンダムビルドファイターズ - (2021/05/01 (土) 10:28:45) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2013/10/19(土) 00:22:47
更新日:2024/01/06 Sat 19:09:34
所要時間:約 14 分で読めます





CGなどではなく、自分が作ったガンプラで戦う
これが、これこそが、究極のガンプラバトルだ

ガンダムビルドファイターズ



☆概要
2013年10月7日から放送を開始したガンダムシリーズ最新作。全25話。
外伝『ガンダムビルドファイターズD/A』が電撃ホビーマガジン及びガンダムエースで連載中。
というかテレビ本編が続編始まったのにまだ続いている。

機動戦士ガンダムAGE』に続くガンダムのテレビシリーズ15作目に当たる。
またその設定から『プラモ狂四郎』、『超戦士ガンダム野郎』、『プラモウォーズ』、『模型戦士ガンプラビルダーズビギニングG』と続いていた「自分で作ったガンプラをバーチャシミュレーション上で戦わせる」といった作品の最新作とも言える。


キー局こそSEEDからAGEを放送したMBSからテレビ東京に変更されたものの、多数のスタッフが旧作から続投している。
シリーズ構成に00とGPBの黒田洋介、監督は00の自重しない副監督筆頭・長崎健司。
作画スタッフもAGEから多数続投。
キャラデザには、ドラグナーから新世紀ガンダムまでサンライズのメカアニメでキャラ作監として大いに辣腕を振るった大貫健一。
チーフメカ作監には、00やAGEで八面六臂の活躍をした有澤寛と、ダブルバレット初陣回やレギルス腹筋回で名を上げた金世俊の2人を据える。
更には、OP絵コンテ・原画に加え本編ローテ作監に大張正己や千葉道徳が参加するなど、まさに3スタ制作ガンダムの集大成とも言うべき有力な人材が集まっている。

曰く、「社内でロボットが描けそうな人全員掻き集めた」とのことで、他のスタジオにまでヘルプを要請した。
協力してくれたデザイナーには報酬として、画面上に好きな機体を1体描いていい(キット化などは一切無視)というデザイナー自由枠を与えるというまさかの待遇になった。

ラインナップの微妙な偏りはそのせい。
中にはピンポイントでお手伝いした島田フミカネのような人も。

ガンダム作品がフィクションの世界観なので、歴代ガンダムのセリフやオマージュなども見られる。また、次回予告がセイとレイジのやり取りで、セイが名台詞もしくはそれを変えたものを発言し締めるというのが通例(中の人繋がりで種版次回予告や、水着、サービス回だよ!という締めもあるが)
そして黒田節も相変わらず自重しない。コンセプトとしては「人が死なないスクライド」らしい。

ちなみにキットではあるもののアニメ化が初な機体もいたりする

2014年10月から世界観を同一とした続編、『ガンダムビルドファイターズトライ』が放映開始。

更に2018年には『スーパーロボット大戦X-Ω』への参戦を果たした。


☆主題歌
  • オープニングテーマ
『ニブンノイチ』
歌:BACK-ON
『wimp ft. Lil' Fang (from FAKY)』
歌:BACK-ON & Lil' Fang (from FAKY)

  • エンディングテーマ
『Imagination > Reality』
歌:AiRI
『半パン魂(スピリット)』
歌: ヒャダイン

☆世界観
世界観は現実の物と非常に酷似しており、ガンダムがテレビシリーズのアニメとして放送されている。
そして、それらのプラモデルシリーズ、すなわちガンプラもまた製造・販売されている。

そのため劇中では宇宙世紀・アナザーを問わず多数のMSのガンプラが出てきている。
ただし、002ndシーズンと劇場版、AGEに関してはTBS・MBSとの放送契約がまだ有効であるため残念ながら本作では扱う事が出来ない。
しかし2014年3月28日に002ndシーズンの版権が切れたため、最終回にアメイジングエクシアリペアが登場した。


『ビルダーズ』とは非常に世界観が酷似しているが、ビルダーズもまた本作ではガンダムのアニメ作品の一つとして扱われており、世界観に繋がりは無い。


そんな現実と似通った世界観だが、唯一違う物がある。それがガンプラバトルである。





☆ガンプラバトル
ラル「全てはプラフスキー粒子の開発から始まった……」

「10年前に開発されたこの粒子は、ガンプラの素材になっているプラスチックにのみ反応する性質がある」

「高濃度のプラフスキー粒子を流動的に操作する事で普段は動かないガンプラに命が吹き込まれるのだ……」

「更に粒子変容によってビーム砲や爆発のエフェクトが加えられ、その臨場感はリアルのそれに匹敵する……」

「これがガンプラバトルだよ、お嬢さん」


チナ(このおじさん、誰?)




日本国内だけで300万人弱の競技人口の遊戯。
世界全体では、最低でも600万人は居るのが判明しており(イオリ・セイを基準とすると、この600万人からは計上漏れしていたので、世界全体の中で上位600万人に入ると計上されると思われる)、約9年をかけて世界規模で普及しつつある。


バトル内におけるガンプラの性能はその完成度に比例する。例え、未完成で武装が無い状態でもその作り映え次第では十分に活躍が可能。
また、設定からして能力に差がある機体でもガンプラの出来やパイロットの腕も関係あるのかもしれないが、そこまでの差はないようだ(ギャンがガルバディBを撃破、ディジェがフリーダムを撃破、ファーストガンダムで世界大会準優勝)。

各機体の装甲強度等の詳細な設定までは反映されないが、変形機能等ガンプラとして再現出来る範囲であればガンプラバトルでも勿論扱える。
また、連射速度等の制約は受けるものの、独自設定の兵装等もその出来次第では追加可能であり、どのガンプラでもビルダーの製作技術次第で多種多様な変化をつけることが出来る。


ただしデータ上で戦わせるビルダーズシリーズと違い、実際にガンプラが動くのでバトルで負った損傷は実際に反映されてしまう。ポリキャップなどの関節を狙えばパーツが外れるだけで済むが、ダメージによっては本体に大穴が空く場合もある。

機体が破壊される、降伏する、場外に出ることが敗北条件。大会中のガンプラの変更は自由(途中で損傷する場合もあるからしょうがないね)。

ちなみに、ガンプラバトルもありかなりの人気があるものの、あくまでガンプラは遊び、趣味の領域なので普通に興味ない人もいる。というか女性陣はイケメンがやっても賛否両論、ガンダム作品見たけど感化されてない、メガネクィッする親子を複雑そうな目で見る奥さんとホビーアニメなのにその辺シビアな気も…





☆ストーリー
ガンプラ作りが得意だがバトルの技術が低い少年セイがある時、天才的な操従技術を持った少年レイジと出会った事で物語は始まる。

セイとレイジ、2人の少年がガンプラバトルの頂点を目指し、ガンプラバトル選手権へと挑む。





☆登場人物

★主要人物

イオリ・セイ(声:小松未可子)
この物語の主人公。模型店「イオリ模型」の一人息子で一流のガンプラファイターであるタケシを父に持つ。
ガンプラが大好きでその知識も豊富。製作見本と見間違えるほどの非常に高い模型作成技術を持っている。
小さい頃からファーストガンダムを見ており、セルフビンタをするなど再現っぷりが半端ない。


アリーア・フォン・レイジ・アスナ(声:國立幸)
この物語のもう一人の主人公。赤髪とゴーグル状のサングラスがトレードマーク。
ファイターとして非常に才能あふれるも最初はガンプラバトルに興味を持たなかったためセイへの協力は否定的だった。
しかし、タツヤに敗北したのを期に本格的にバトルに参加する事を決める。
実は普通の人間ではない。


コウサカ・チナ(声:石川由依)
本作のメインヒロイン。セイのクラスメイトで席は隣同士。
公式サイトでは眼鏡と控えめな胸が特徴の理知的な少女と書かれています。


ユウキ・タツヤ(声:佐藤拓也)
本作のライバルポジション。セイの通う学校の生徒会長。
昨年度のガンプラバトル選手権世界大会に出場した実績を持つ。


★ガンプラファイター達

○サザキ・ススム(声:広橋涼)
ギャンを操るガンプラファイター。
有能なファイターだがその生意気が過ぎる性格から周りから敬遠されている。
セイの技術に目を付け、コンビになる事を迫っていた。ただ機体の扱いや態度からセイからは嫌がられている。
セイのビルドストライクを狙っていたが本人はギャンが好きな様子。ちょくちょくどこぞの壺さんっぽい発言も見られる。


○ゴンダ・モンタ(声:三宅健太)
スモーを操るガンプラファイター。
セイが通う学校の生徒会執行部兼、模型部の部員。
ゴリラ顔。そのせいか後に中の人はある世界でザビ家の三男に抜擢されることに。


キララ(声:悠木碧)
ツインテールに結った桃髪が特徴のアキバ系アイドル。自身を売り込むためにガンプラバトルを始める。
1話だけのゲストと思いきや、世界大会開始時に晴れてレギュラーに。


○辰造(たつぞう)(声:稲田徹)
アプサラスⅢを操るガンプラファイター。通称「灼熱のタツ」
世界大会の出場経験を持つガンプラファイターだったが何らかの事情で現在は地上げ屋をしている。
後に地上げ屋から足を洗っている。地上げ屋に落ちたとはいえガンプラマフィアに堕ちなかったのはなぜかは不明。

○カトウ(声:成田剣)
「軍団の魔術師」の異名を持つガンダムDXを操るガンプラファイター。ジャミルのコスプレが特徴。
去年の日本大会にてユウキ・タツヤと戦った経歴を持つため今年度も優勝候補に挙げられていたがセイ・レイジ組にはあっさり倒された。


○ガウェイン・オークリー(声:須嵜成幸)
デビルガンダムを操るガンプラファイター。
フィンランドのガンプラバトルチーム「ネメシス」のトップファイターだったがその地位を新参者に奪われる。


○ヤジマ・キャロライン(声:斎藤千和)
「人をお菓子のキャラみたいに呼ばないでっ!」
ニルスのスポンサーを務めるヤジマ商事の社長令嬢。ツインロールのテンプレ通りのお嬢。
なかなかにおっぱいが大きい。
チナをライバルしてるが彼女からは「キャロちゃん」と呼ばれ親しまれている。
BB戦士騎士ガンダムを使用し、チナと戦った。
最終決戦では三種の神器をフル装備したフルアーマー騎士ガンダム(後にキット化)で参戦。
憎悪を利用されイノベイドになった少女ではない。


C(声:遠藤大智)
セイとレイジへの刺客としてベイカーが雇った犯罪者。
ジオングの改造機を操る。


世界大会出場者
世界の強豪ファイター達。詳細は項目内にて。


★PPSE社
プラフスキー粒子とガンプラバトルのシステムを開発した企業。
ガンプラバトル選手権の主催も行っているが…マシタ会長とベイカーにより半ば私物化されている。


メイジン・カワグチ(声:佐藤拓也)
PPSE社が誇るガンプラファイター。メイジンの名前と伝説を受け継ぐ男。
どこかの誰かさんに似ているが……?


アラン・アダムス(声:木村昴)
タツヤの旧知の友人。タツヤとはガンプラ塾時代からの仲。
ガンプラワークス部門に所属する青年エンジニア。
ガンプラビルダーとしても世界有数の実力を誇りケンプファーアメイジングの基礎設計を手掛けた。


○マシタ会長(声:坂口哲夫)
PPSE社の会長兼最高経営責任者(CEO)。とてつもなく子供っぽい性格をしている。と言うより無駄に大きくなっただけの子供。
正体はレイジと同じアリアンの住民で、王宮に盗みに入った際に誤って巨大なアリスタと共にこちらの世界にワープしてしまったが、ベイカーと運命の出会いを果たし、PPSE社を立ち上げる。
実は商才があったのか、ベイカーに実務を丸投げしているのか定かではないが(それでも出張に行ってはいるが)、アリスタの微粒子(プラフスキー粒子と改名)を応用した技術を確立させて10年足らずで世界的大企業を設立した。
マシタ本人は今の生活で気ままに暮らしたいだけで世界征服などは考えておらず、大それた悪事は働かないが、典型的な小悪党。バンダイと提携はしたが、ガンダムの知識は皆無に等しい。

レイジと同郷の人間である為に
「万一レイジが優勝した場合には、PPSE社がCM出演オファー等様々な恩恵を公約している所為で、顔合わせの機会が爆発的に増える。そうなるとかつての犯罪が露見し、アリアン王家から正式な制裁を受けるかも」
と怯えており、何としてもセイ・レイジ組を優勝させてはならない、と試合の妨害を画策する。これが非常にセコく、ベイカーと共に視聴者のヘイトを一点に受ける事となった。
最終回付近ではアラン達を誘拐・幽閉し、メイジンを暴走させるなど最早ヤクザまがいの事までしており、折角の決勝戦を半ば台無しにしたも当然である。卑怯者!恥を知りなさい!(CV:井上遥)
尤も、レイジの方はマシタの事を全く知らないので完全に早合点である(そりゃ、「お前、アリアンの人間だったのか」なんて言われりゃあねえ)。しかし仮に優勝し、顔合わせが多くなる中で「プラフスキー粒子の秘密教えてくれ」なんて言われようものなら、自身の正体やかつての犯罪も露見する可能性はあるため、妨害工作をしたくもなるだろう。実際、プラフスキー粒子の秘密を探られかけてるし。

しかし決勝戦終了時に会場地下に設置した巨大アリスタが暴走、セイ達の活躍によりアリスタが破壊された事でアリアンへと送還されてしまった。
後に彼の双子の弟がガンプラマフィアの頭目として存在していることが明らかになったが、どうやって弟がこちらの来たのかは不明。

○ベイカー(声:相川奈都姫)
マシタの秘書。頭脳明晰な金髪眼鏡美女。
マシタ会長のワガママに応えて色々と妨害工作をするが、その殆どが失敗。実は遊んでいるだけ?
端から見たら会長を手玉に取りまくっているが何だかんだで会長の意見を尊重する。

最初こそは天然気味なお姉さんと言う印象だったが、裏でガンプラマフィアと繋がりがあり、バルトと結託して真実に近づきつつあったニルスとヤシマを誘拐したりするなど、(ポンコツさが強調され過ぎてはいるが)本性はかなり腹黒い。
ニンジャと化したニルスの気配に気づくなど、彼女も普通ではないと思わしき描写もある。
その行動や見た目から「マクロスF」のグレイスを思い出した視聴者も多い。

実は秘書ではなくPPSE社の共同設立者。
元々はその辺を練り歩いていた、ガンダム系コスプレ等に勤しむ熱心なガノタだった。
偶然マシタと出会って共に会社を立ち上げ、マシタを会長職に祭り上げる。所々で見られるPPSE社のガンダムネタの基づく備品等の数々は彼女の趣味。
言わばPPSE社の影の会長。

ノリノリで世界征服を標榜したかと思いきやマシタ会長に制されてすんなり辞めたり、何だかんだマシタ会長を尊重している。
表に出る気は無く御輿として担いでおきたいのか。
と思いきや、どうやらマジでマシタ会長の事が好きなだけだったらしく、最後はアリアンへと消えていく会長に抱きついて一緒にアリアンに行ってしまった。その後はマシタと一緒に行商のようなことをしている。会長もげろ

★ガンプラマフィア

○マシタ・ミキオ(声:坂口哲夫)
ガンプラマフィアの頭目。
マシタ会長の双子の弟。金髪で黒尽くめの格好にサングラスという人。
飄々とした雰囲気を漂わせながら、マフィアらしく表に裏にえげつない行為をしている、目的のためには手段を選ばない危険人物。
兄同様の利益第一主義者であり、当然ガンダムやガンプラに対しては愛着も何もない。
ただ、実力者そろいのガンプラマフィアの頭目だけあってバトルの腕前自体はそれなりに高い。

★その他

○イオリ・リン子(声:三石琴乃)
セイの母親で、世界中を旅する夫の代わりに特に立地条件がいいわけでもないイオリ模型店を切り盛りしている。作中では唯一カタカナ+漢字。
ガンプラの知識は無いが料理上手で野菜炒めが得意。
そして何より美人でおっぱいが凄い。いわゆる子供向け作品でなぜかエロい大人枠。中の人が同じ魔乳艦長くらいある気も…。
常連がラルさんしかいない上にレイジが手伝った際は客が全く来なかったが、メールのやり取りをしている場面がありどうやらネット販売が主な様子。
セイとチナが話しているのを覗いてたりする可愛いお母さん。
水着姿は本編中でもほんのちょっとだけで、ガンプラバトルで熱くなってた俺らのテンションを別のベクトルでも上げた。


○イオリ・タケシ(声:川島得愛)
セイの父親。ガンプラの普及のために今は世界中を旅している。奥さんに負けず劣らず若々しい見た目。
非常に優秀なファイターであり、RX-78ガンダムを愛機に第2回ガンプラバトル選手権世界大会で準優勝した経歴を持つ。
セイ自身はあまり気づいていないが、主にタケシのせいでセイも業界では要注目人物として知られている。
断じてカタロン中東第三支部のリーダーではない。
最終回ではパーフェクトガンダムを駆り、セイ達に加勢した。


ラルさん(声:広瀬正志)
イオリ模型店の常連客。MSのグフを何よりも愛し、周りからは「大尉」と呼ばれている。
ランバ・ラル?はて、何の事やら……。


○珍庵(ちんあん)(声:稲葉実)
マオの師匠。世界レベルのファイターたちにも名を知られているほどの有名人。
魔乳が大好きなスケベジジイ。
愛機はマスターガンダム。ちなみにその珍庵のマスターガンダムだが、『ガンダムブレイカー2』であるミッションで敵として登場している。


○ミサキ(声:白石涼子)
セイとレイジが旅先で宿泊した旅館「竹屋」の若女将。
マオから好意を寄せられている。
悲劇的な最期を遂げたイノベイドではない。




☆余談
本作と連動して歴代ガンダム主人公機のHGプラモデル化を目指した『HGオールガンダムプロジェクト』が始動した。
これに伴い、機体サイズの問題から1/144サイズの立体化が難しいと言われたVガンダムやF91、立体化に恵まれなかったDXが最新技術でのHGモデル化が決定している。
しかし、間接が共通規格になっているため機体サイズやギミックとの兼ね合いを問題視する声もある。




ラル「良項目が一瞬にして駄項目に変わる。追記・修正とは非情な物だな……」

「そして戦場は荒野だ……」

チナ(だから、このおじさん、誰?)



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