アルクェイド・ブリュンスタッド

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アルクェイド・ブリュンスタッド - (2018/08/19 (日) 17:02:53) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/05/31(日) 19:40:39
更新日:2024/04/29 Mon 16:38:36
所要時間:約 15 分で読めます




わたしを殺した責任、ちゃんととってもらうんだから


TYPE-MOON制作の同人ゲーム「月姫」のメインヒロイン。

生天目仁美(アニメ)
柚木涼香(その他型月作品)

身長:167cm
体重:52kg
B88/W55/H85
天敵:キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグメレム・ソロモン、先代ロア
イメージカラーは白。
イメージソングは
Nav Katze「Crazy Dream」。


所謂世間一般のイメージとしての"吸血鬼"である「死徒」を生み出す原因となる吸血鬼である「真祖」に区分される吸血鬼。
因縁あるミハイル・ロア・バルダムヨォンを処刑するために長い眠りから覚めて街へやってくるが、出会い頭の不意打ちで遠野志貴に殺害されてしまう。
自らの強大な力で強引に蘇生を果たすも代償に力を大きく消耗してしまった彼女は自分を殺した責任として志貴に協力を依頼するのであった。

無邪気で天真爛漫。感情表現が非常に豊かな女性。太陽の下を歩いても何の問題もなく、血を吸うことを嫌う変わった吸血鬼。
かなりの美少女でもあり、スタイルも抜群。特に大きくて形のよい胸は、男なら誰でも目を惹かれずにはいられないだろう。

好きな食べ物は遠野志貴の作ったラーメン。嫌いな食べ物はにんにく。食べると浄化…なんて心配は無いが、アレルギーの如く卒倒する。

活動期間が短い故に特定の趣味は持たないが、目新しいものを好む。初めて志貴と映画館に行った際は、志貴が微妙と感じた作品でもいたく感動していた。
本人曰わく、知識と実体験には大きな差がある故、そして人間が作る空想の精緻さに驚かされた故らしい。
これ以後、Carnival Phantasmなどでは「とりあえず映画館に突っ込んでおけば良い奴」扱いされてしまうことも。

一見すると脳天気で楽天家だが、本当はマイナス思考を持ちがち。希望があるように思えるから、という理由で「もしも」の話をよくする。
志貴には「バカ女」と馬鹿にされるが、実際は物事を良く考えていると言える。

ヒロイン数あれど、主人公に出会い頭に殺されたヒロインは彼女ぐらいなもの。
強大な力に任せて身体を再構成して蘇生したが、蘇った直後は本気で志貴を憎悪し殺そうと思った。
しかし、その強さから今まで自分を傷付けた奴がいなかった彼女に取って、自分を殺した人物はどんな奴なのか興味を持ってしまったらしい。

本来彼女は感情を持たないよう設計されていたが、志貴に殺されたことにより彼女の内部の「システム」が破損。
修復の過程でそのシステムに「バグ」が生じ、豊かな感情を持つようになった。



◇経歴
真祖の中でも珍しい女性体で、他の真祖たちが作り上げた最高傑作。
誕生したのは12世紀頃と言われるが、その一生の殆どは自分の城で眠りに就いていた。そのため活動期間は1年にも満たない。
当時は殆ど喋らない無機質な性格だった。

真祖には吸血衝動があり、普段は自身の強大な力で抑制するのだが、吸血衝動に耐えきれず血を吸った真祖は自身の力を100%扱える堕ちた真祖"魔王゙になる。

彼女は元々、その"魔王゙を狩る"執行者"の役割をするために強大な力を与えられ作られた。
しかし、想像以上に完成度が高くなってしまい、始祖にして最強の真祖『朱い月のブリュンスタッド』が彼女に憑依して蘇る可能性が出てきた。
他の真祖たちは朱い月の復活は望んでなかったので、彼女を兵器として慎重に扱い、魔王を狩るごとに記憶を消して城で眠らせ続ける日々を送らせたという。
不思議な事に彼女だけは吸血衝動に駆られる事はなく、他の真祖達も彼女は吸血衝動とは無縁のモノと判断していた。

しかし、実際はただ遅れていただけで彼女にも吸血衝動はあったのである。
初めての吸血衝動に苦しむ彼女はロアの甘言に乗ってしまい彼の血を吸い、暴走。
自分を除く全ての真祖を殲滅してしまう。

以後はロアへの復讐の為だけに生き続けた。



◇戦闘能力
TYPE-MOONの作品中でも最高クラスの戦闘能力を有しており、高い身体能力により繰り出される鋭い爪と、自身の思うがままに自身と自然を変化させる「空想具現化」による戦闘力は、他の追随を許さない。耐魔力もかなり高く、陰陽道に代表される東洋魔術や僻地の魔術以外の殆どには耐性がある。
夜では更に能力が上昇し、志貴の持つ「直死の魔眼」を以てしても"線"を見ることは出来なくなる。
志貴が彼女を出会い頭にバラバラに出来たのは、それが昼間であったことと、後に彼女本人がベタ褒めするほど鮮やかな不意打ちだったことが理由。
吸血衝動の抑制に自身の7割の力を使っているため、戦闘は残りの3割で行わなくてはならない。しかし、その3割の状態でも他を寄せ付けない高い戦闘力を誇る。
死徒二十七祖の中でも「白き吸血姫には関わるな」と恐れられ、数人の祖が彼女に狩られている。


奈須きのこ曰わくアルク(30%)の個体能力は並のサーヴァント2体分。並のサーヴァント1人頭の強さは彼女の4分の1程と発言されている。
1対1ならアルクが勝つだろうけど、サーヴァント2体を相手にすると1人が防御に撤すれば、もう1人が後ろからぶすっと出来るかも……っと発言している。
非常に分かり難いが、個体能力と戦力は別物ということ。要するに、下記の制限が無い状態ならばサーヴァント2体相手に比較的有利に渡り合える。

この設定が出た後『MELTY BLOOD』にて、「そのままの戦闘力だと差が酷くて格ゲーとして成立しない」という理由から、
バックアップである星からの絶対命令として、相手の強さよりやや上の出力しか許されないという設定が追加された。
なので、アルクとサーヴァントの個体面としての能力はほぼ同格になる。
あくまで30%の状態から更に出力制限をかけるので、バックアップによって無限に上昇し続けるという性質のものでもない。
それでも、大抵の場合は問題無く常勝出来る。

ただし、吸血衝動に身を委ねた際(100%)には明らかに戦闘力が上昇してシエルを一瞬で蹴散らしており、朱い月としての性質が強く出た場合にはこの制約から解放される模様。

それでもオールラウンダーであるアルクは総じて勝率が高いが、無限のバックアップと宝具の相性によっても負ける可能性がある。
例えば公式設定では、武装がとんでもなく多く、用途も多岐にわたるギルガメッシュには相性が非常に悪い。
要するに本人より武装がずっと強いタイプとは相性が悪いという事。

ランサー(Fate)ゲイ・ボルクでも、運が悪ければ死ぬと言われている。

またきのこ曰わく固有結界の地形次第ではバックアップを絶つ事も可能。
ただし白レン程度では地形ごと吹っ飛ばせるとか。

なお、ネコアルクはアルクェイドの半分の力のため、単純計算サーヴァントの2倍の力を誇る。
あれ?サーヴァント弱くね?


最高純度の真祖、そして朱い月の側面、真祖アルクェイド(通称姫アルク)の状態であれば、本来の100%の力に加えて普段より遥かに高位の権限を有する。
その際の神代回帰(魔法以前の神秘の力を再現出来る指標。質は神秘の純度、量は出力、編成は属する領域ないし種類を表す)の測定結果は

質:B
量:A++
編成:西暦以前までの、擬神化される自然現象

この西暦以前の神代と言うのは、桁違いのエーテルやマナの濃度によって
まだ比較的神秘の力に適応出来ていた5世紀頃のブリテンの人々ですら、到底耐え切れずに肉体が破裂して死ぬ
と言う魔境である。
彼女が上記の状態になると、最高神レベルとはいかないまでも、神代に存在した物理法則が存在しない世界で好き放題やっていた神霊の領域に及ぶ超常の力を発揮することが出来る。



感情が豊か故にたまに怒ったりするが、それはまだ可愛い方。本気で怒ると周りが見えなくなるほど暴力的になる。
シエルルートではシエルに見た目マジ切れするシーンがあるが、それでも止めようとした志貴を認識したことから、実際はマジ切れでは無いらしい。

姉に当たるアルトルージュ・ブリュンスタッドという人物がいるが、非常に仲が悪い。
元々彼女はロングヘアーだったが、姉との戦闘によって髪を切り落とされ、現在のショートカットとなった。
姉を倒さない限り、その髪が伸びることはないとか。

全ヒロイン中最も出番が少ない(ルートによっては志貴が吸血鬼騒動に全く絡まないため)にも拘わらず、公式の人気投票では毎回悉く一位をかっさらう絶大な人気を誇る。その人気がどこから来るのか誰か教えて欲しい。
またTYPE-MOON10周年記念オールキャラクター人気投票においてはリメイク前にもかかわらず五位にランクインするなど、未だに根強い人気を誇る。

あまりの出番の無さ故、歌月十夜のあるシナリオでは『猫のタマ』にされてしまった。
また同作品にて幼い志貴とアルクェイドがキスする写真が発見されるが、どうやって撮ったのか不明。
しかも800年前生まれたはずのアルクェイドも子供の姿だった。

キャスターの私物を盗んでファンタズムーンを名乗った事もある。

ウェイバー・ベルベット曰く
「淑女さ」があれば更に魅力的なヒロインになれる
とのこと。(ドラマCD『アーネンエルベの一日』より)
ちなみに同ドラマCDにて両儀式とかなり険悪になり、セイバーが仲裁する羽目になった。
まぁ「 」だから式は。


ちなみにキャラデザインのモチーフは、作画の武内崇が大学生時代に読んだファッション雑誌の外国人モデル。
今でもTYPE-MOONのサイトで見ることが出来るので、探してみよう。
アルクェイドそのまんま。麗しい…
残念ながら、今現在何をしているのか、どんな容姿をしているのかは不明。大人の美女となったアルクのモデル、見てみたくはあるが…。

リメイク版ではデザインに変更があるようでロングスカートからミニスカートへ、髪型もやや短めに変更されている模様。

また、名前はドラキュラの逆さ読みと言う説があったが、公式で否定されている。

アニメ・ゲームで中の人が違うが、基本的にTYPEーMOONがドラマCDを出す際は『MELTY BLOOD』で担当した柚木涼香が採用される(他キャラも『MELTY BLOOD』で担当した人が採用される)。
確かにアルクの奔放さや可愛さを柚姉は上手く表現してくれている……が、あの人の本気はネコアルクの方。
……いやマジで。



Fate/EXTRA』ではラニルートでバーサーカー(EXTRA)のサーヴァントとして参戦。
バーサーカークラスのサーヴァントかと当初は思われたが、厳密に言えばバーサーカーでないどころかサーヴァントですらない。


◆バーサーカー

声:柚木涼香
身長:167cm
体重:52kg
3サイズ:B88/W55/H85
血液型:不明
誕生日:不明
イメージカラー:白
特技:ワールドブレイク
趣味:不明
好きなもの:特定条件下のラーメン、人間
苦手なもの:にんにく
属性:秩序・中立(狂化時は狂化・暴走)
マスター:臥藤門司

パラメータ
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
A+ B A C D E

クラス別スキル
◆バーサーカー化:A→C
◆魔眼:A→C
◆原初の一:EX→×
それぞれマスターの勘違いによって上手く発揮出来ていない。

宝具
『プルート・ディ・シェヴェスタァ)』


TYPE-MOON作品に触れた人なら、恐らく見覚えがあるであろう白い服に紫のロングスカートを着こなした風貌をしている。
彼女は吸血鬼という種族であるが、その中でも特殊な真祖という部類に入る。
マスターである臥藤門司は、真祖という存在であること自体は理解していたが、何の勘違いか、神などと考え、彼女を真の神として顕現させようと行動していた。

だが、彼女は神どころか地球の精霊――星そのものであるため、神にするということは、むしろ彼女の格を堕とすことになる。

EXTRA materialでは、
「情報世界であるEXTRAのムーンセル内では、伝承の内容をそのまま再現しようとするため、神霊は単なる自然現象以上の力を持つ存在が多々出てくる。」
と語られており、天照大御神の一側面とされる九尾の狐がEXTRAに顕現した場合、他を圧倒する力を持ち、
EXTRAに登場するメンバーの中でもアルクェイドのみ、かろうじて勝ち目があるにすぎないという(おそらくこれは後述の原初の一によって敵の能力より1段階上になれることを考慮したことだと思われる)。

が、ぶっちゃけた話

「単なる自然現象(星内部に留まる現象)が自我を持った精霊種+信仰による霊格の上昇=神霊」なので
原則として単なる自然現象以上の力を持たないモノを神霊とは呼ばない

「ムーンセルも結局は月のマナを動力源とする魔術の近縁技術といったものであり、ムーンセルの力も月の規模を超えるものではない。
しかし、ムーンセルの行使出来る神秘の力は月の外の宇宙の法則すら捻じ曲げるのは作中で確定している」

等、EXTRA materialの彼女の項には特に矛盾が多いという指摘が多々ある。
(ムーンセルと同種の裁定者にしても、
「大権能(万物創造、国造り等を指す)を行使出来る超抜種も神代には居たが、人間のような種族として生き延びる能力、多様性は欠落してたから滅びた」
とも語っている。)

EXTRAはあくまで神秘の力が完全に消えた現代物理世界(型月風に言うところの『宙』の理から離れ、『星』の理に完全移行した後)の視点で、話をしており、神代とは全く環境が異なる。

具体的に例示すると、神代に満ち溢れていた真エーテルを現代で解放するだけでも、宝具である『勝利すべき黄金の剣』にすら勝り得る、強力な聖剣としての機能を持つ。
神代の環境に放り込まれれば、古代ブリテンであろうと、肉体が濃過ぎるマナやエーテルに耐えられず破裂して死ぬ。現代の物理法則とはかけ離れた異界である。

この神秘の力が支配する神代(型月風に言えば、『宙』の理と隔たりが無い時代)について、物理法則を基準にして語った為に、こうした訳のわからない解説になったと思われる。



彼女の持つ三種のスキルだが、全てがマスターの勘違いにより上手く機能していない。

バーサーカー化についてはランクダウンしており、黄金の魔眼は魅了の力がなくなり劣化。
そして、原初の一はスキルそのものが失われている状態である。

またアーチャー(Fate)キャスター(EXTRA)曰わく「本来の力を全て発揮してたら、勝負にはならなかった」
「今の自分だとヤバイかも…」という程の力を誇るらしい。

臥藤がマスターで助かった。
まぁ、能力だけで言えば、ムーンセルから直々に招待されるくらい優秀な魔術師(ウィザード)なのだが、メンタル的に色々と疲れてアレだったよ。
しかしバーサーカーとは、メインヒロインにあるまじき扱いである。まあサーヴァントのクラスに当て嵌めるならピッタリというか、むしろそれ以外のクラスは考えられないのだが。

彼女をバーサーカーではなく別のクラスで召喚した場合、ファニーヴァンプと呼ばれるものとなる。
……どんなクラスだよ、と説明文を見て突っ込むのは誰もが通る道。
相手の血液を吸うブラッド・ドリンカー、体力を奪うライフ・イーター
電子マネーを消費させるファイナンス・クライシス
これらのような、男を滅ぼす毒婦として現れるらしい。
言葉に表すと無邪気かつ天真爛漫。
彼女を知る者なら、この方が彼女らしいと感じるだろう。


彼女の宝具である『プルート・ディ・シェヴェスタァ』は、厳密には宝具と言うよりは、彼女の特性と言った方が正しく権能に属する能力。
この特性を発動させることで、ムーンセル内であろうと関係なく、周囲を地球環境化(テラフォーミング)させる。
その結果、ムーンセルによって再現されている魔術師、サーヴァント共に多大な負荷がかかり、彼女の前では六倍の重力下に置かれ、能力を1/6に低下することになる。
仮に地球で行使した場合、敵の能力より1段階上の能力に上昇させるバックアップを受けるという能力に変わるという。
「空想具現化って、あくまで因果を弄って自然現象の結末を任意で選択するものだから、能力1/6とかおかしくね?」
「というか、この宝具と『原初の一』が被ってる上に、あれ本来制約だからバックアップ関係無くね?どうなってんの」
とか言ってはいけない。


戦闘でのこの攻撃は、ガードを使わなければ即死級のダメージを食らうため、使用するタイミングで上手くガードをする。
アーチャーキャスター(EXTRA)がパートナーならば、防御スキルでダメージ減少が可能。

戦闘勝利後、臥藤が消滅した後に彼女は正気に戻り、少しだけ話ができる。
その中で、遠野志貴のことを思わせるセリフも見受けられた。
どうやらマナが枯渇して星の死が間近となってきたEXTRAの世界でも存在出来ているようで、ガトーとは現実世界で遭遇した。

マテによるとある山脈にて、臥藤と会い、彼と共にムーンセルにやってきたらしい。
最終的には言いたいことは全部言って、遮断されたシステム内から力業で脱出した。
それでも一切の苦労をしていないところを見ると、彼女の規格外さが伺えるというものだろう。

「――はあ、ようやく解放されたかー。
ちょっと見たコトない人間(タイプ)だったから付き合ってあげたけど、うん、ないわコレ!」

「私は星の触覚、自然現象と同じなのに。
神さまって、要するに人間が容認できるカタチにまで落とした認識でしょ?」

「私を本物の神にするって言ってたけど、それ自体がおかしいって言うか。」

「本物を偽物にランクダウンさせるなんて、誰得って言うか。」

「――あ、そうそう。
そこのアナタ。」

「意識が無かったとはいえやってくれたみたいね。
殺されかけたなんて二回目よ?」

「懐かしい気持ちにしてもらったお礼は、ちゃんと返してあげる。」

「その気があるなら、私を探しなさい。
その時は―――私を倒した責任
ちゃんととってもらうんだから。」

「また会いましょ。
じゃあね。」

『Fate/EXTRA CCC』においては臥藤門司が「ショウジキナイワー」という神託を残して去って行ったと言及している。あちらでも敗退した後。



追記・修正をする吸血鬼なんて……いないよ?

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