北斗の拳

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北斗の拳 - (2020/04/28 (火) 13:25:53) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/12/08(木) 14:23:17
更新日:2024/04/20 Sat 19:11:31
所要時間:約 6 分で読めます


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199X年 世界は核の炎に包まれた!!



海は枯れ、地は裂け…あらゆる生命体は絶滅したかにみえた





だが





人類は死滅していなかった!!




【概要】


武論尊原作・原哲夫作画による拳法バトル漫画。
週刊少年ジャンプ』で1983年から1988年まで連載されていた。
原哲夫、武論尊両氏の言わずとしれた最大のヒット作であり、80年代のジャンプ黄金期を代表する作品。
アニメ化は勿論、ゲーム化、実写映画化、パチスロ化、小説化など様々なジャンルでメディアミックスも行われた。

現在のジャンプではあまり見られない人体欠損や女性の裸体などの過激な描写も多いが、
主人公ケンシロウを始めとした魅力的なキャラクターと、「お前はもう死んでいる」などの特徴的なフレーズが当時の少年達の心を掴み、
今なお根強い人気を誇る。

本作はケンシロウが数々の強敵達と戦うハードボイルドアクションなのだが、弱者を虐げる雑魚共(通称モヒカン)を
ケンシロウが北斗神拳を使ってあらゆる手段で葬っていく様は「絶妙なボケとツッコミである」と評され、ギャグ漫画として捉える事も出来る。
これは「スプラッタ描写をカラッと表現する」という意図で盛り込まれたもので、この表現技法は後に「シリアスな笑い」として理論化されることとなる。

現在は集英社ではなくノース・スターズ・ピクチャーズが版権を有しており、後述する通り外伝作品もたくさん作られている。
新装版や外伝作品も大半は徳間書店から刊行されているが、集英社との関係が悪化しているというわけではない様子で、
現在もジャンプ関連のイベントやゲームソフトには頻繁に登場している。

後に、コミックバンチで二代前の北斗神拳伝承者 霞拳志郎を主人公とした「蒼天の拳」が連載された。
2000年代に入ってからは、各キャラにスポットを当てたスピンオフ作品が発表されている。  


【世界観】


作品の世界観は、映画「マッドマックス」や「燃えよドラゴン」を参考にしている。
世界規模の核戦争が起きたのに、何だか荒廃した程度で済んでいるのはマッドマックスを模倣…もといリスペクトしているからであり、
実際に同じことが起きたら、核の冬と呼ばれる事態が長い間続くはずなので描写がおかしいのでは?と言われている。(実証は出来ないのでこの予測が正しいかまでは不明)
誤解されないように補足しておくが、マッドマックスは暴力的ながらも荒廃した世界についてかなり考えさせられる作品であり、問題作にして名作でもある。

ケンシロウのキャラクターも「マッドマックス」のメル・ギブソン、俳優の松田優作、「燃えよドラゴン」のブルース・リーに影響を受けている。

また漫画界の巨匠・永井豪の大作「バイオレンスジャック」も少なからず参考にされている。


【あらすじ】


・世紀末編


199X年、突如勃発した核戦争によって荒廃した世界は、強い者が弱い者を暴力で支配する時代となっていた。
そんな世紀末の世に現れた、伝説の暗殺拳である北斗神拳の伝承者 ケンシロウ。

弱者を虐げる卑劣な輩を成敗しながら、彼はかつての親友であり、北斗神拳と対を成す南斗聖拳の伝承者であるシンに奪われた
恋人・ユリアを救うために旅を続けていた。

長い旅の末、シンがユリアのために築いた街 サザンクロスにたどり着き、遂にシンと激突。これを撃破するが、ユリアは既に帰らぬ人となっていた。

再び放浪の旅を続けるケンシロウであったが、途中でバットとリンの2人を旅の供とし、
南斗水鳥拳の使い手であるレイを始めとした強敵(とも)達と出会い、
やがて、世紀末覇者を名乗るかつての兄弟子 ラオウとの宿命の闘いへと身を投じていく…


・天帝編


ラオウがこの世を去り、世は一時の平安を享受していた。
しかし、中央帝都に居を構える「天帝軍」が圧政によって民を弾圧。世は再び、力が全てを支配する時代となっていた。
かつてのケンシロウの供であるリンとバットはこれに対抗するためにレジスタンスを結成。そして、平和を願う者達の叫びが、遂にあの男を呼び覚ました。


・修羅の国編


さらわれたリンを救うため、ただひとつ残された海の向こうにあるという修羅の国へ乗り込んだケンシロウ。そこは、常に修羅を目指す男達が競い合うために、男子の生存率1%未満という、まさに狂気の地であった。
修羅の軍勢、そして、北斗神拳と同じ名を冠する「北斗琉拳」を使う三人の羅将がケンシロウの前に立ちはだかる。
分派を持たないはずの北斗の拳がなぜ二つ存在するのか?修羅の国に伝わるというラオウ伝説とは?
1800年前から紡がれた北斗の因縁に決着をつける時が来た。


・放浪編


修羅の国においてカイオウがこの世を去り、北斗神拳の因縁に決着をつけたケンシロウは、ラオウの忘れ形見リュウを伴って、再び放浪と懲悪の旅に出る。
その頃バットはカイオウに突かれた破孔・死環白を破るために敢えてリンの記憶を奪い、二人で放浪の旅を始めた。

時は過ぎ、リュウとの旅を終えた直後にユリアの術で黒王号と記憶を奪われ、再びリンやバットの前に姿を現したケンシロウ。二人をどうしても結ばせたいというユリアやバットの計らいもあり、たまたま再会したリンと記憶がないもの同士の生活を送りはじめる。その頃、かつてケンシロウが見逃した悪党ボルゲが現れ…?



【主な登場人物】


北斗四兄弟


南斗六聖拳


南斗五車星


その他(味方)



その他(敵)


帝都編以降

  • アイン
  • ジャコウ
  • ファルコ
  • 赤鯱
  • 名も無き修羅
  • シャチ
  • レイア
  • ハン
  • ジュウケイ
  • ヒョウ
  • カイオウ
  • コウケツ
  • アサム
  • サトラ
  • バラン
  • ボルゲ

【社会的影響力】


この作品が起こしたムーブメントは凄まじく、作中に登場する強敵の1人であり、ケンシロウの義兄であるラオウの葬式が実際に挙げられたこともある(通称 昇魂式)。
ソマリアヨハネスブルグなど、秩序が崩壊した弱肉強食の状況を「北斗の拳状態」「修羅の国」と称したり、無法者が暴れ回る様を「ヒャッハー」と表現するなど、この作品から発生したスラングも多い。
また、作中に登場した右胸心の人物になぞらえて、内臓逆位を引き起こす遺伝子が「サウザー遺伝子」と命名されるなど、
学術的な方面にさえ影響を与えている。

【余談】


前述の通り本作は連載中のアンケートで常に上位を取り続けるなどの爆発的な人気を誇っていたのだが、実は武論尊と原哲夫はラオウの死去までで物語を完結させる予定だったらしい。
ところが本作が前述の通り、あまりにも圧倒的な人気を獲得してしまった事から、当時の編集長は2人にラオウ編終了後も連載を続けるよう要求。
次作の構想の為に2か月は休めると思っていた2人は面食らってしまったとの事で、連載終了後に「ラオウ編以降の事はよく覚えていない」などと語っている。本作の人気がどれ程の物だったのかが伺えるエピソードだと言えるだろう。





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