登録日:2021/01/25 Mon 02:26:18
更新日:2024/02/06 Tue 09:47:34
所要時間:約 8 分で読めます
…行くぞ…皆の者よ…
世界に破滅をもたらすために…
●目次
【データ】
全長:3150m
横幅:3150m
高低:550m
武装:ピラァ・オブ・バーン×6
【概要】
大魔王バーン様が
「死の大地」の地下に建造した自身の居城にして
魔王軍の総本部。
正門である
「魔宮の門」が数百年開かれていないと言及されている事から、本編の数百年前には建造されていたと思われる。
地上界消滅作戦の要となる空中要塞だが、外観は
「地上の強敵を一蹴したときに天翔ける不死鳥」をイメージした優雅なものとなっている。
当初は「死の大地」の地下に存在していたが、
「黒の核晶」の爆発によって地表部が消滅し姿を現した。
材質は「魔鉱石」という浮力を持つ石と金属の中間のような特殊鉱石が用いられている。
宮廷の下部にある心臓部には「生体魔力炉」があり、バーン様の魔力を受けて空中を舞う。
全体構造として、
- 入口となる「魔宮の門」を擁するドーム状の機首
- 最上階にバーン様の宮殿を戴く中枢部
- 5箇所の攻撃基地
と計7つの区画で分かれており、各区画を骨格のような連絡通路で繋ぐことで形を成す。
中心部には屈強な魔界の魔物達が、そして大魔宮内各所には
キルバーンが仕掛けた数々の悪辣な罠
「死の罠」が存在する。
加えて大魔宮全体をバーン様の魔力から成る強力な結界で覆っており、特殊な呪法をかけられた者は透過できるが、それ以外の者は通過できないため不用意に入ってしまうと脱出不可能になってしまう。
なおこの結界は空気が薄まっているであろう空の上でも地上と変わらずに呼吸できる他、『黒の核晶』の爆発も防御できる優れ物。
大破邪呪文発動後はバーンパレスの機能停止と同時にこの結界は消失しており、空を飛んでの侵入は可能となったが、
結界が消えたとしてもバーン様を始めとしてハドラー親衛騎団や大量のモンスターまでいるので、普通の人間では近づくことすら難しかったりする。
レオナは
「大魔王の本拠地だからゲトゲトに気持ち悪いのを想像していた」と発言しているが、荘厳で美しい外観通り、内装も優美で美しく、超一流の宮廷そのもの。
この事から、バーン様の美的センスは人間のそれとほとんど変わらないようである。
同時に、レオナの台詞から取れる人間の魔族への先入観。
内部は敵に侵入された時の対策に、敢えてゴチャゴチャした迷宮にせず、ほぼ基本の通路一本道のみで構成されている。
普通、
RPGの
ラスボスの
ダンジョンは何層にも分かれた迷宮がセオリーなだけに、この点も異質と言える。
作者の描く手間を省く優しい仕様
施設面でも充実しており、側近の各部屋や各モンスターの控え室や居住区、食事の際の広間、「白の宮庭」という美しい噴水のある広場等のレクリエーション施設もあるなど、人間が住んでも意外と住み心地が良さそう。
恐らくは食糧や水を貯めたり、自力で作れたりする施設もあるのだろう。
胴体部分に備わっている巨大な塔「天魔の塔」の上にある城の内部がバーン様の私室と謁見室になっているが、魔力炉の暴走の際に
ダイの「ドルオーラ」によって(半分不可抗力で)ドームから上を吹っ飛ばされてしまった。
これには流石のバーン様も「見事に余の主城
とアニメコレクションを吹き飛ばしてくれたな」とキレかけていた。
その為ダイに勝ったとしても、バーン様は家を失った訳で…。ちょっとカワイソス。
そんなバーンパレスだったが、最終決戦の際のダイとバーン様の戦いの衝撃には耐えられず大破。
残った心臓部分も、
ヒムの『グランドクルス』によって破壊され墜落、炎上した。
ちょうど、炎から生まれ、炎に還っていく
フェニックスのように…。
【主な施設】
死の大地
地図上で北西にある岩山と岩だけしか存在しない荒れた島。
「世界の果て」や「最後の秘境」と言われ、動植物が存在しない不毛の大地。
この大陸に入った人間はまともに帰ってこれないという曰くつきの島だが、実は大地の真下には魔王軍の真の本拠地である「バーンパレス」が秘匿されていた。
魔宮の門
「死の大地」から侵入するために通らなければならない門。海中にあるので発見自体が困難。
魔王軍はルーラで自由に出入りできるため問題ないが、普通に入ろうとすると魔宮の門を開かなければならない。
だが、その魔宮の門も数百年開かれたこともなく、「
竜の騎士」の力でも開かないとされている。
竜の騎士は本来一つの時代に1人しかいないためそう言えたはずなのだが、作中ではダイと
バランという2人の竜の騎士がイレギュラーな形で同時に存在していたため、この2名の力によって砕かれた。
前部ドーム
魔宮の門に入った先に存在する大きな部屋。
フェニックスの頭部分に相当する。
本来は大軍を出撃させる時に兵士たちが待機する場所として作られた多目的ホール。
ハドラーがダイとバランを待ち構えていた場所であり、ダイ達がバーン様との初対戦時に戦った場所。
攻撃基地
バーンパレスの五か所に設置された基地。
それぞれフェニックスの左右の翼部分・三本の尾羽の先端部分に設置されている。
五か所すべてに
「ピラァ・オブ・バーン」が搭載されており、眼下への攻撃が可能。
ハドラー親衛騎団が決戦を邪魔させない様にそれぞれ別の攻撃基地付近にダイとレオナを除くアバンの使徒を移動させ、戦闘の舞台になった。
中央部
バーンパレスの中央に存在する巨大な施設。
バーン様の居城本体であり、中には魔力炉、天魔の塔、主城など、バーンパレスの主要施設が存在する。
魔宮の門と同じ様な門があり、それ以上の封印が予想されたが、
アバンの
「破邪の秘法」で強化したアバカムで開かれた。
心臓部は魔力炉と同じ生命体をベースにした機械だが生きており、あらゆる魔力を吸収する性質を持ちポップ達を閉じ込めた。
また、攻撃基地と同様に「ピラァ・オブ・バーン」が搭載されている。
白い宮庭
中央部の入り口から長い廊下を抜けた先にある空間。
この空間でダイたちは休憩を取り、休憩終了と同時に
ミストバーンとの戦闘になった。
ミストバーンが言うには、ここはバーンパレスの中で最も美しい場所のひとつだとされている。
なお、ここを抜けた先には天魔の塔がある。
門からここまでは脇道の無い一直線の道であり、侵入者を撃退しやすい造りになっている。
天魔の塔
バーン様の主城へ向かう途中にある巨大な塔。
階段は螺旋状になっており、最上階がバーン様の居城となっている。
居城の真下は大きなドームになっており、劇中では半壊状態の為詳細は不明だが、恐らくは来賓を招いての舞踏会や決闘場のような多目的ホールのようなものだったのかもしれない。
途中には通気口があり、その先には魔力炉が存在する。
魔力炉
バーンの魔力が供給されることでバーンパレスを稼動させる装置。
魔力炉は心臓部と同様に生きており、自分の意思で動くことができる。
普段はドラムーンのゴロアが管理人として管理しているが、魔力炉が本気で暴れ出すと、竜の騎士でさえ指一つまともに動かせなくなる超高重力をもってしても制御不能になってしまう。
主城
天魔の塔の最上階にあるバーン様が普段滞在している城。
戦艦で言えば艦橋に位置する部分。
玉座のある頂上の主城部分が「ドルオーラ」によって崩壊し、そのひとつ手前の部分が決戦場となった。
心臓部
最終決戦でダイを除くパーティーの仲間の全員がバーン様によって落とされた場所。
内部の壁は魔力炉と同じく魔力を吸収する材質で出来ているのだが、その吸収力は
ザムザの「
生体牢獄」など比較にならないレベルで、「
メドローア」はおろか生物の天敵であるはずの「閃華裂光拳」すら吸収してしまった。
魔力を使わない物理、闘気技なら傷はつくが、異常な回復力も持ち合わせているため「ドルオーラ」並みのパワーでなければ完全に破ることはできない。
最終的に
ヒムの「グランドクルス」によって貫かれ、その瞬間に
ポップとアバンがルーラを使うことで全員が脱出に成功した。
【兵装】
ピラァ・オブ・バーン
バーンパレス唯一の攻撃兵装。
左翼、右翼、尾翼、後方左翼、後方右翼、中心部、計6門装備されている。
その実態は
天空高くから巨大な柱を猛スピードで落とす質量兵器。
性質上単発しか撃てないが、それでも着弾すれば一国の王都をも灰にし、何もないクレーターに変えてしまうほどの威力を持つ。
この兵装の真価は頂部に装備された
巨大な『黒の核晶』。
最後の柱の投下後に爆破指令が入り、約6分で全てが爆発する仕組みになっている地上破壊計画の中核を成す武装。
バーン様はこれを世界の6箇所に撃ち込んで魔の象徴・六芒星を世界規模で描き、核晶の破壊力を増大させてより確実に地上を消滅させようと目論んでいた。
【余談】
データの欄でも分かるように、
バーンパレスはデカい。とにかくデカい。
3150mという大きさは、
あのトランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズのフォートレスマキシマス(全長3000m)とほぼ同じ大きさである。
現実の船や軍艦を比較対象にしてみると、2021年現在最大の軍艦は、アメリカの空母『ジェラルド・R・フォード』の全長333m。
並びに、豪華客船ならば『シンフォニー・オブ・ザ・シーズ』の全長362m。
バーンパレスは単純計算でもジェラルド艦の約10倍の大きさという事になり、戦艦と言うよりは、ほぼ小さな都市国家並と言える。
架空の戦艦でも、有名どころでは
ヤマトが最新のデータで全長333m、
マクロス艦が全長1210mなのだから、
そのケタ外れさがお分かり頂けるだろう。
こんなのが空を飛んで来るんだから、間近に見た人達の絶望感(と、ちょっぴりの羨望)は半端ではなかっただろう。
そしてトラップ回避の為とは言え、いきなり約10km全力マラソンしろと言ったアバン先生ェ…
死に体だったとは言え、ポップが走ってヘトヘトになるのも無理ないかもしれない…。
バーンパレス自体がとんでもなくデカくて広い故か、移動は基本的に合流呪文で行っている。バーンパレスの中を歩くだけでも運動不足にはならないかもしれない。
また、その形状からバーンパレスで最も高い部分、低い部分がある中央部を巡るには550mの上下移動を必要とすることになる。
天魔の塔単体でもその高さは約200mは確実にあるため、居城のみに限定しても相当の高層建築物と言えるだろう。
リリルーラやトベルーラが使えなければ完全にエレベーターが欲しくなる高さである。
追記・修正お願いします。
- バーン様の性格からして内装も自分であれこれ考えて手配したんだろうな。来客を招く予定も無かったのに拘るあたり暇つぶしでもあったんだろうけど -- 名無しさん (2021-01-25 11:43:53)
- 魔宮の門が数百年開かれてなかったらしいから建造から少なくとも数百年は経っているはず -- 名無しさん (2021-01-25 12:11:11)
- 初期位置的に魔界で運用していたのを地上で使おうと天井を削岩する形で死の大地地下に持ってきていたりして -- 名無しさん (2021-01-25 12:58:34)
- 魔宮の門は硬いが天井はそうでもない様子。ギガデインで穴空いてるし。 -- 名無しさん (2021-01-25 14:25:37)
- ちなみにマクロスが1200m, -- 名無しさん (2021-01-25 14:37:27)
- しかし、アバンとラーハルトは一体どうやってここまで来たんだろうw -- 名無しさん (2021-01-25 20:04:58)
- ↑アバンはリリルーラで合流したらしい。ラーハルトは元魔王軍のメンバーだからルーラで入れたか、もしくは飛竜とかに乗って侵入したんじゃない? -- 名無しさん (2021-01-25 23:01:28)
- ベルサイユ宮殿が全長550mらしいからマジで宮殿というか小さな都市だな -- 名無しさん (2021-01-26 09:22:55)
- ミナカトール効いてれば普通に空中から入れるんじゃない?後から合流するおっさん達がそんな話をしてたような。 -- 名無しさん (2021-01-26 13:19:34)
- 死の大地の地下にいつからあったんだろう。建造したとすればミストバーンがヒュンケル拾った頃には開始してただろうか。まさか魔界からこの地下に持ってきたなんてことは・・・ -- 名無しさん (2021-01-26 13:24:04)
- ピラァ・オブ・バーンや、それ等に設置された黒の核晶もだけど、バーンが倒された後はどうなったのだろうか。もし続編が実現していたら、これらも何かの伏線に・・・? -- 名無しさん (2021-01-26 22:40:29)
- ↑黒の核晶は上手く使えば新しいエネルギー資源として利用できるかもだが、とりあえずは立ち入り禁止にして封印するしかないだろう。魔界編まで連載が続く事が決まってたら、本編のように全壊にならずに修復されて、人間・モンスター・魔族の連合軍の旗艦として活躍するなんて胸熱な展開が見れたかもしれないな。 -- 名無しさん (2021-01-27 00:30:03)
- レオナの大魔王の本拠地云々は、地底魔城の事思い出してかな。自分とこの国にあった元魔王の本拠地なんだし。でもあそこもそんなに悪趣味ではなかったかな -- 名無しさん (2021-01-27 23:34:53)
- バーン様は魔界にも城を持っているけどそれらも名前はバーンパレスなんだろうか? -- 名無しさん (2021-01-28 01:43:24)