ハドラー親衛騎団

登録日:2009/07/23 (木) 14:54:42
更新日:2020/02/05 Wed 10:31:53
所要時間:約 6 分で読めます




ハドラーの功績を讃えた大魔王バーンによって与えられたオリハルコンでできたチェスの駒をフレイザードの要領で禁呪法を使い、生み出したハドラーの親衛隊。
ただでさえ体がオリハルコンが出来ていて防御力が極めて高い上、勇者側の十八番であるチームプレイを敵が使ってくるという意味でも極めて厄介な相手である。
無生物から生み出された存在であるため、傷つけられても痛みを感じず、左胸に埋め込まれた核を攻撃しなければ倒せない。

ハドラーを『キング』として『クイーン』(女王)、『ビショップ』(僧正)、『ルーク』(城兵)、『ナイト』(騎士)、『ポーン』(兵士)で形成されている。

大魔王バーンの居城である死の大地を守護する任に就き、宿敵たるアバンの使徒一行を正面から待ち構え、堂々の決戦を繰り広げた。



○団員紹介

●ヒム
漢その1
『ポーン』から創られた戦士。
ハドラーの「闘志」を強く受け継いでいる。
作中では一度も単体の呪文として使用はしてないが、メラ系を得意とする。
必殺技はメラゾーマを拳に宿した技である『ヒートナックル』。

最弱の駒である『ポーン』が元であるが、だからといって弱い訳ではなく、むしろ距離を詰めての格闘戦のエキスパートである
(実際のチェスでもポーンはとても大事な駒であり、「ポーンはチェスの命」という格言を残したプロもいるぐらいである)。
武器は持たないが、その拳ですらオリハルコン製なのでかなりの破壊力があるだろう。
ダイのパプニカのナイフを避けてその上に立ったり、ザボエラとサタンパピー&バルログの大群を一瞬で撃破したり、北の勇者をボロにしたりと戦士としては優秀である。

術者の性格が顕著に表れる禁呪法の通り、彼はハドラー(親衛騎団王)の性格を最も強く受け継ぎ、団内一の熱血漢。
また、彼は無生物なのに涙を流す。(これが後の彼の運命の伏線になっている。)
それらの行動を通して彼はハドラーに自分と似ていると言われた。(これも後の彼の運命の伏線になっている。)

ハドラー親衛騎団と勇者一行の最終決戦ではヒュンケルに敗れた。
そして、主のハドラーが敗れ、親衛騎団が皆死んだその後、彼は……。

●シグマ
漢その2
『ナイト』から創られた戦士。顔がまんま馬。
ハドラーの「騎士道精神」を強く受け継いでいる。
そのため、どんな相手でも油断せず、常に全力で、正々堂々と戦う紳士。
ランスを装備しており、イオ系の呪文を得意とする。
必殺技は右腕から直にイオナズン級の衝撃を与える「ライトニングバスター」。
『ナイト』が如くマァムをも上回る圧倒的な機動力を持ち、戦場を駆け巡った。
胸部にはマホカンタと同等の効果を持つアイテム「シャハルの鏡」を装備し、これにより対オリハルコンの切札であるメドローアをも封じ、勇者達を苦しめた。

最終決戦では激闘の末ポップに敗れ、シャハルの鏡を託す。
破れてなお相手を素直に讃える潔さ、そして死の間際に見せたポップの発言に対するウイットも評価が高く、もし味方になれていたら、案外ポップとは馴染んだかも知れない。
ちなみにこのシャハルの鏡、後の大魔王バーン戦で重要な役割を果たす事になる…。


●ブロック
漢その3
『ルーク』より創られた戦士。
『ブローム』という謎の言葉以外話さない無口な巨漢。
その圧倒的な腕力はクロコダインの怪力をもってしても歯が立たないほど。
ポップのメドローアから仲間を守るために半身を犠牲にしたりとチーム想いな面を持つ。

ハドラーが大魔王バーンに反逆し殺されようとしたその時、『キャスリング』を行いハドラーの代わりに犠牲となった。この能力で黒の核晶(コア)から仲間も守っている。

「ミンナ…………ハドラーサマヲ…………タノム」

なお、他メンバーのスキルを鑑みるに彼はヒャド系呪文が得意と思われるが、詳細は不明。


●フェンブレン
漢その4
『ビショップ』から創られた戦士。
全身が刃物であり、ドリルとなることもできてまたバギ系を得意とする。
必殺技は体全体をドリルとして敵に突撃する『ツインソードピニング』。

前のハドラー(魔王)の性格を受け継いでおり、残酷なサディストじじい。
但し、卑怯者では無いことに注意されたし。ちなみに魔王時代のハドラーも「残酷だが卑怯者ではない」とポップに評されている。また、普段は周囲にきちんと調子を合わせている他、抜け駆けに負い目を感じている描写もあることから外道というイメージは薄い。

チウをいたぶって悦に入っていたが、(本人は否定していたとはいえ)義憤に駆られたバランにより顔面をぶち抜かれる。
その後は失明したまま(ハドラーに直して貰う事も出来たが敢えてそのままで)、律儀にも親衛騎団の紋章を返上したうえでハドラーの命令を無視、魔宮の門にて竜の騎士親子の前に立ち塞がった。油断していたとはいえ、バランを追い詰めたがダイに両断される。

余談だが、チウはフェンブレン戦までは(特にポップに)クソ生意気な態度ばかりとっていた為、拷問シーンに「ざまぁw」と思った人も少なくなかったとか…。
そのチウもフェンブレン戦を境に生意気さが薄れ、精神的に大きく成長を遂げた。
しかもそのチウが後にヒムを後押しするようになるのだから、縁とはわからないものである。

●アルビナス
漢女(おとめ)
『クイーン』から創られた戦士。ハドラー親衛騎団の中ではリーダー的存在で、ハドラーがいない時は司令塔ともなっている。
独断専行も多いなど暴走気味だが、全てはハドラーのために行動している。

ギラ系の呪文を得意とし、チェス同様、戦場を縦横無尽に移動する。
普段は手足をドレスで封印しているが、いざという時は戦闘形態にトランスフォームできる。
ちなみにこの戦闘形態、かなりエロい若干乳首の部分が尖ってるので人間でいえば多分ノーブラ。これはハドラーが実はムッツリスケベだったのかアルビナスの内に宿る「女」がそのような形を取らせたのかもしれない。
戦闘形態の機動力は実際のクイーンの駒と同様、圧倒的な速度を誇る。
しかし、チェスの定跡である「クイーンは迂闊に動かすな」の通り、実は「速すぎるが故に、万が一カウンターされると大ダメージになりやすい」欠点を持っていた。
戦闘形態を切り札とし、普段は封印ているのはそのせいなのである。
必殺技はギラ系の呪文を圧縮したのを無数に放つ『ニードルサウザンド』(直訳すると「針千本」)、トランスフォーム後はそれを球状にまとめた『サウザンドボール』。

ハドラーに恋心を抱いていたが、あくまで自分は駒であると否定、忠義のためにマァムと激戦を繰り広げた。
激闘の末にマァムに敗れ、死せんとするハドラーの事を託し、この世を去った。…いい女である。

後にコンビニコミックスで明らかになったが、ハドラーとは(仄かにではあるが)相思相愛であったらしい。
マキシマムの下につかなくて本当に良かった…。



皆フレイザードと同じく核を持ち、核を破壊されると死亡する。
核はヒムが「お前ら人間と同じ位置」と発言して自分の胸を指し示しており、心臓と同じ位置と思われる。
この場面でヒムは自分の左胸を指し示しているが、左胸を破壊されて死亡したのはアルビナスだけで、フェンブレン・ブロック・ヒムは胸の中央を破壊されて死亡している。
人間の心臓の位置(中央よりやや左寄り)を忠実に再現しているといえるだろう。

また、本来の『キング』の駒が率いる残りの駒達は雑魚であることから、ハドラーに対する思いが強さとなっているのであろう。

ハドラー自身、素晴らしい実力者ばかりの六大軍団長を部下に持ちながら、自分の心が野望や保身ばかりであったために敗北を重ね、裏切られてさえきた。
ハドラーはダイとの最後の決戦のさなか、親衛騎団の全滅を悟った際に、彼らの命がけの忠誠が自分が高みに立った証と考え、その忠誠に応えることを誓っていた。
まさにお互いに信頼し、高めあっていった主従であったといえよう。




ミンナ…………ツイキ…シュウセイヲ…………タノム












ちょっと待て、あいつの記述が足りないんじゃないか?



●ヒム/ヒムちゃん(光の闘士)
バーンパレスでのヒュンケルとの戦いに敗れた彼は、ハドラーの死によって諸共に消滅したはずだった。
しかし四度、彼の前に姿を現す。
ハドラーの魂を受け継ぎ、ヒュンケルとの決着のみを純粋に願う戦士として。

激闘の末またしても敗れた彼は、手柄をかすめ取らんと現れたマキシマムによって葬られんとするが、ヒュンケル最後の奮闘とさらに割って入ってきたラーハルトにより救われる。
二度と戦えないほどにダメージを負ったヒュンケルに代わり、彼が本来戦うべきだった相手を全て倒し、いつの日にか傷を癒した彼ともう一度決着をつける。
その願いを胸に、彼は最終決戦の欠くべからざる仲間としてダイのパーティーに加わるのだった。
そこ、ツンデレとか言わない。

復活してからのヒムは、『プロモーション』により以前よりも強くなっており、
ヒュンケルとの決着のみを純粋に望むがゆえに善悪の区分を越え光の闘気を放つようになり、得意技の『超熱拳(ヒートナックル)』も光の闘気を込めた『闘気拳(オーラナックル)』に強化された。
さらに見様見真似であるが、「グランドクルス」も繰り出した。
また、より筋肉質になった身体に銀色のオールバックの長髪など、どことなくその風貌はハドラーを思わせるものになっている。

ちなみに復活前とは違い、完全な金属生命体になっているため、痛みも感じるようになり、回復呪文で回復できるようになった。
ただし、薬草は効かないらしい(味覚もちゃんとあるようで、苦そうに吐き出していた)。

性格も前以上に感情豊かになり、江戸っ子みたいなべらんめぇ口調で超魔生物になる前の主君のようにおハナを垂らしながらの変顔もするなど、すっかり愛すべきバカ枠に収まった。
チウからはその男気をひと目で気に入られ、獣王遊撃隊第12号として強制入団させられてしまった。
(バッジがなかったので魔法の筆で12と胸に落書きされた)
遊撃隊内での愛称は「ヒムちゃん」。(他の候補はヒーたんヒムすけポンちゃん)
最初こそは嫌がったものの、何だかんだでチウのことも「隊長さん」と呼ぶようになり、尊敬するようになった。
チウとヒムとの漫才(?)は殺伐とした最終決戦での数少ない清涼剤である。

最後の戦いの後は、チウとともにデルムリン島に移住。
親衛騎団の腕章は外している。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/