「刹那、やっぱりプラウドに……」
「彼、きっと驚きますよ。ラッセさんに会ったら……」
「スメラギさん!お帰りなさい…!」
「ロックオン…ストラトス……」
「ライル…ディランディ……」
「スメラギさん。これを……」
「スメラギさんから、ミッションプランが届きました!」
「よう。どうかした?」
「ううん、何でも…」
「フェルトって言ったよなぁ…。君の視線よく感じるんだけど……何で?」
「ッ!そんな事…」
「ふぇると、ろっくおんスキ! ふぇると、ろっくおんスキ!」
「ッ…!ハロ!」
「俺は兄さんじゃない」
「……分かってる。うん、分かってる……」
「サイズ合わないの。きつくて……」
「あっ…!すぐに、他の用意します!」
「あ〜あ、留守番なんてつまんないですぅ!」
「そう言わないで。プトレマイオスの補修に、アロウズの新型モビルスーツの検証、ダブルオーのツインドライヴシステムの調整…。
やる事が一杯あるのよ」
「分かってますけど、ブーブーですぅ!むぅ〜…」
「ミレイナは見ちゃ駄目」
「あ…。は、はいですぅ…」
「ほぉ〜、なんか彼女さんと一緒みたいですぅ!」
「かっ、彼女ぉッ!?」
「どうして!?」
「フェルト……。ちゃんと紹介してなかったね?これからトレミーで一緒に暮らす――」
「ソーマ・ピーリス…!」
「あっ…」
「ッ…!」
「4年前…国連軍のパイロットとして、私達と戦った……!」
「フェルト…」
「その戦いで…私達は失った……。クリスティナを…リヒティを…モレノさんを…。
そして…ロックオン・ストラトスを!」
「わ、私…」
「待ってくれ!フェルト、マリーは――」
「分かってます!彼女の所為じゃないって!!でも…言わずには…いられなくて……!」
「……駄目だね、私。しっかりしなきゃって思っても、みんな優しいから、甘えたくなって……」
「フェルトさん…」
「この前はご免なさい。感情的になってしまって…」
「いいえ、そんな……」
「……じゃあ」
「あの…!皆さんの事…大切に想っているんですね」
「……私の…家族ですから……」
「スメラギさん。敵モビルスーツから、有視界通信によるメッセージが届きました」
「メッセージ?」
「何だよ?」
「読み上げますか?」
「お願い」
「『ソレスタルビーイングの…リーサ・クジョウの戦術に敬意を表する。独立治安維持部隊大佐 カティ・マネキン』…以上です」
「つまり奴らが…イオリアの計画を変えたって事かよ?」
「その所為で、ロックオンやクリスは……」
「こちらアリオス。輸送艇を安全圏まで護送した。ミレイナ、お母さんは無事だから」
「ッ!」
「良かったね、ミレイナ!」
「はいですぅ!補修、行ってくるですぅ!!」
「ライル……」
「ん?……ッ!?な…ッ、何じゃこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッ!!!???」
「対監視用光学迷彩復旧。展開します」
「総員、大変です!敵が来るです!そんなこんなで何時もの感じで宜しくです!!」
「ミレイナ、端折り過ぎ……!」
「アニュー、聞いてるか?」
「どうかしたの?」
「愛してるよ」
「ええっ?」
「おお〜ッ!」
「まさに狙い撃ちだな!」
「ていうか、何時の間に!?」
「凄いですぅ!恋の花が咲いたですぅ〜ッ!!」
「おめでとうございます」
「えぇ…っ、あっ、い、いいから行って!」
「スメラギさん!!」
「どうしたの、フェルト!?」
「リターナーさんが…!!」
「アニューがどうした!?」
「ラッセさんを撃って、ミレイナを人質に…!」
「何だって!?」
「リターナーさんは自分が…“イノベイター”だと…!」
「刹那……」
「フェルト……」
「これを……」
「花?」
「リンダさんがラボで育てたんだって。あなたに…あげたくて……」
「…ありがとう、フェルト…」
「マリナさんに怒られるかな…?」
「彼女とはそんな関係じゃない。ガンダムに行く」
「あっ……。死なないでね、刹那……」
「了解」
「ヴェーダを発見しました!!」
「ハッ…!」
「マイスターに転送します!」
「このままじゃトレミーが……!!」
「まだよ!!まだ諦めちゃ駄目!」
「敵機80%撃墜!」
「気を抜いちゃ駄目よ!」
「はいです!」
「取り戻したわ、ヴェーダを。これで…戦いが終わる……!」
「行こう。俺達にはまだ…やる事がある」
「うん。皆が命を引き換えにして変えた世界を…見続けなくちゃ……」
「そうね……」