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「グランドキャスター(Fate)」(2025/06/27 (金) 02:21:48) の最新版変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2016/01/01 (金) 00:00:02
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 12 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
[[FGO>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/FGO]][[Fate GO>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/Fate GO]][[TYPE-MOON>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/TYPE-MOON]][[キャスター>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/キャスター]][[グランドキャスター>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/グランドキャスター]][[グランドクラス>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/グランドクラス]][[グランドサーヴァント>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/グランドサーヴァント]][[ソロモン>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/ソロモン]][[ソロモン72柱>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/ソロモン72柱]][[ネタバレ項目>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/ネタバレ項目]][[ラスボス>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/ラスボス]][[冠位>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/冠位]][[英霊>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/英霊]][[豚野郎の息子>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/豚野郎の息子]][[魔神>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/魔神]][[魔神柱>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/魔神柱]][[魔術>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/魔術]][[魔術王>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/魔術王]]
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#center(){
&font(red,b){※注意※}
&font(red,b){この項目には『[[Fate/Grand Order]]』の重大なネタバレが含まれています。}
&font(red,b){我こそは王の中の王、キャスターの中のキャスター!}
&font(red,b){故にこう讃えるがよい!}
&font(24,red,b){──グランドキャスター、魔術王ソロモンと!}}
真名:&bold(){ソロモン}
クラス:&bold(){グランドキャスター}
マスター:なし
ILLUST:[[武内崇]]
CV.???
◆ステータス
|筋力|耐久|敏捷|魔力|幸運|[[宝具>宝具(Fate)]]|
|E|E|B|A++|A++|A++|
◆スキル
○啓示:B
“天からの声”を聞き、最適な行動をとる。
『直感』は戦闘における第六感だが、啓示は目標の達成に関する事象全てに該当する。
ソロモンがエジプトのファラオの娘を娶った後、夢枕に神が現れ、「汝に資格あり。望みを口にせよ。願うものを与えよう」と告げたという。
ソロモンはこれに対し、黄金や権力より、なにより知恵を求めたという。
それこそが「真の叡智」に至る資格を持つ事の証であり、神はソロモンへと十の指輪を与えた。
そしてソロモンはその啓示を元に、只人の身でも行える現象操作術──即ち、[[魔術>魔術(TYPE-MOON)]]を確立した。
○ソロモンの指輪:EX
神から授かった十指に嵌める指輪。
魔術の祖、王の証、そして天使や悪魔を使役する魔術の源泉でもある。
十の指輪がすべて揃っている場合、人類が行うあらゆる魔術を無効化し、また配下に納める。
○召喚術:EX
過去、あるいは未来から霊体を喚起する魔術。
[[“七十二柱の魔神”と呼ばれる霊的存在>魔神柱(Fate)]]を語りあげ、有能な使い魔として成立させたソロモンの召喚術は魔術の王の名に恥じないものだ。
ソロモン王が残した知識に悪魔を使役する術があるが、その写本は後にレメゲトン、あるいはゲーティアと名付けられた。
この作品をプレイしてれば、七十二柱の魔神を同時使役する事がどれほどの悪夢か分かるだろう。ゲームバランス崩壊どころの話じゃない。
○千里眼:EX
ソロモンの千里眼は過去と未来を見通すという。
最高位の魔術師の証たる「世界を見通す眼」。
◆[[宝具>宝具(Fate)]]
&b(){『&ruby(アルス・アルマデル・サロモニス){誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの}』}
種別:対人理宝具
ソロモン王の第三宝具。原罪のⅠ。
一見すると地球を囲む光の輪だが、その実態は幾億もの光の線の集合体である。
線の一本一本がAランク宝具である[[エクスカリバー>約束された勝利の剣]]に匹敵する極大ダメージを持つ。
残念ながら、この宝具の熱量を上回るものは地球上には存在しない。
*【概要】
魔術の祖と謳われる古代イスラエルの王。
魔術の王と呼ばれる存在ではあるが、ソロモン王が奇跡を見せたのはただ一度きり。
それは「民は王の加護を得ている」と知らしめると同時に、恐れと堕落を抑えるための賢明さの現れである。
ソロモンは魔術を使わないまま魔術の王として近隣諸国に名を広め、賢王のままこの世を去った。
ソロモン王の死によって世界からは加速度的に神代の神秘が失われていき、西暦を迎えて完全に世界は人の世に塗り替わったという。
そしてソロモン王は死後に自らの力で蘇り、その身を英霊へと昇華させた。
人に召喚されねば世界に干渉できない他の英霊と違い、彼は生者にして英霊である。
人間に使役され、その魔力が無ければ世界に存在する事すらできない[[サーヴァント>サーヴァント(Fate)]]達と違い、彼はマスターなど必要としない。
その絶対的な特権は、英霊としての器の違いに由来する。
サーヴァントとは、クラスという器に英霊を押し込める事で人間でも召喚・使役が可能なレベルまで劣化させたもの。
しかし彼は、いいや、彼らは違う。
[[霊長の世を阻む大災害、築き上げられた文明を滅ぼす終わりの化身、文明より生まれた文明を食らうもの>ビースト(Fate)]]に対し、人理を守護する守護者として遣わされる[[抑止力>抑止力(TYPE-MOON)]]。
時代最高峰の七騎、英霊の頂点たる始まりの七つ。
それこそが魔術世界最高の位階たる冠位をそのクラスに持つ、グランドクラスである。
その属性の英霊達の頂点に立つ七騎において、魔術師の座に在る者。
それこそがグランドキャスター、始まりにして最強の魔術王、ソロモン。
[[冬木市]]で行われた[[聖杯戦争>聖杯戦争(Fate)]]で構築されたサーヴァントシステムは、そもそも霊長の世を救う為の決戦魔術たる英霊召喚を格落ちさせたもの。
故に、そのシステムで構築されたクラスではグランドクラスの英霊達には対抗できない。
そして、彼こそが人理焼却を実行に移した黒幕とされる存在。
その絶対的な力によって数多くの魔術師と英霊を配下に置き、各特異点に聖杯をもたらし、人理を崩壊させた。
レフ・ライノールのように自ら仕える者、[[マキリ・ゾォルケン>間桐臓硯]]のように抵抗を諦めてしまった者など、
配下の思惑も様々だが、共通点として全員が&b(){「もうどうにもならない」}と認識している。
その存在は七十二柱の魔神の存在によって示唆されていたが、第四章「死界魔霧都市ロンドン」で遂に登場。
時間軸から外れた位置にいるが故に過去と未来を見通す千里眼でも見通せないカルデアの行いを、無駄な足掻きとして嘲笑するため姿を現す。
竜種は愚か、天使と悪魔さえも凌ぐ、まるで神そのものを思わせるような無尽蔵の魔力を身に秘め、他のサーヴァントを戦慄させる。
ソロモンは確かに強力な英霊ではあるものの、単純な英霊の格でいうなら[[マシュ>マシュ・キリエライト]]に力を託した盾の英霊もソロモンにも並ぶ強力な英霊。決して勝機がない訳ではない──とする[[ロマン]]の考えも一蹴。
#center(){
&font(red,b){ハ──英霊の格、だと?}
&font(red,b){そんなものが基準になると本気で思っているのか?}
}
その言葉に違わず、七十二の魔神の内、四柱のみを従えた遊びのような戦いにもかかわらず、その場にいたサーヴァント達を蹂躙する圧倒的な力を見せつけた。
クラスの枠によって生まれる絶対的な格差、それはどれほど強力な英霊であろうともその差を[[埋める]]事は叶わないものだった。
しかし気紛れに自分に叛逆する者の顔を見に来ただけだったらしく、
七つの特異点を全て消去したならその時初めて“解決すべき案件”として相手をしてやると言い残し、何処かへと去っていった。
元々第一から第六までの特異点は、ソロモンがあらかじめ人理定礎が大きくなる時代を見越し、その時代に現れるように設定した聖杯を使って、ソロモンの子孫である魔術師たちが事を起こした結果発生したものだが、第七の特異点だけは、ソロモンが自ら過去に送り、人類史の土台を破壊したもの。
つまり、その最後の聖杯をどうにかしないかぎり、他の特異点を修復しても人理の焼却は止まらないのだ。
そして同時に、ソロモンの神殿の座標を示すのもその聖杯のみであり、
七つ目の聖杯が無ければ何をどうしようとソロモンの元には辿り着けず、わざわざ相手をするまでもないという事である。
本来人理を守護する立場にあるソロモンが、何故人理焼却を実行に移したのかは不明。
本人が語るところによれば、&font(red,b){「時を重ねるごとに劣化する人類の無様を見続けるのに飽きた」&br()「私だけが人類を一人残さず有効利用できる。そしてそれこそが人類にとっての至上の救いである」}。
父である[[ダビデ>ダビデ(Fate)]]曰く&font(green){「&b(){基本的に残虐で悪趣味でろくでなし}だしそういうことするよ?」&br()「でも人理焼却なんて真似は隠れて交際していた愛人十人みんなに裏切られるくらいの事が無ければしないと思う((ちなみにこれはダビデ本人の史実エピソードである。))」}との事。
まあ、育児に興味がないという理由でほぼほったらかしにしてた駄目親父の言葉だけに信用していいのかは分からないが。
[[シャーロック・ホームズ>シャーロック・ホームズ(Fate)]]によればその属性の多さによって対面する人物に合わせて性質を切り替える『鏡』のような性質を持っているとされており、
4章で粗暴な言動を見せたのは[[モードレッド>モードレッド(Fate)]]に合わせた性質であったかららしい。
*【ゲームにおいて】
[[ゲーム]]中では4章のロンドンで一回、終局特異点で一回の合計2度の戦闘がある。
クラスは一戦目では???(魔神柱と同じ)、二戦目ではキャスター。
通常攻撃が全体攻撃であり、ヒット数も多いため被弾でNPが稼げる。
スキルは
・防御ダウン&やけどのデバフ&bold(){『-閲覧-』}
・弱体解除&回復の-&bold(){『-哄笑-』}
・1ターン回避の&bold(){『-残影-』}
・自身に宝具威力&クリティカル威力アップ、敵にNP減少とスター発生ダウンを付与、また&bold(){スキル封印を無視する}&bold(){『絶望の時 来たれり』}
の4つ。
頻繁にスキルを使うため、防御ダウンを重ねられて追い詰められないよう弱体解除ができるサーヴァントを用意したい。
また、二度目の戦闘ではNPが100%近く貯まっているサーヴァントがいると高確率で残影を使う。[[無敵貫通>衛宮切嗣]]等で対処するか、宝具に頼らず削ろう。
チャージ攻撃は&bold(){『焼却式 ベレト』}
背後の魔神柱で全体攻撃を仕掛けてくる。
*【魔神柱】
#center(){&font(#990000,b){顕現せよ。牢記せよ。これに至るは七十二柱の魔神なり}}
ソロモン王が召喚したとされる魔神の集団「[[ソロモン七十二柱>ソロモン72柱]]」の魔神と同じ名を冠している異形の怪物達。
レフの言葉によるとソロモンから力を賜ることで変身能力を得るらしいが、聖杯の力により強制的に変貌させる事も可能。
見た目は幾筋ものどす赤い裂け目が走った巨大な黒緑色の肉の柱で、それぞれの裂け目からは奇妙な形の瞳孔が開いた異様な眼が覗いている。
魔神柱と相対した面々からは揃って&b(){「醜い」}と評され、ソロモンの配下であるレフ自身も醜悪な外見であることを肯定するほど。
戦闘時には形容し難い異様な鳴き声を上げるが、自発的に変身した魔神柱に関しては会話も可能。
当初は魔神の名を騙る偽物かと思われていたが、実際は&b(){正真正銘本物の七十二の魔神。}
伝承の魔神とかけ離れた姿をしているのはソロモンの計画のために受肉・新生した結果である。
魔神柱は人理焼却のためにあらゆる特異点へと投錨され、主の計画を遂行する。
詳しくは[[個別項目>魔神柱(Fate)]]を参照。
#center(){
&font(red,b){ひとつの項目立てを終え、次の項目にとりかかる前に追記・修正をしに立つことがあるだろう?}
&font(red,b){これはそれだけの話だ。 ハハ、ハ、ギャハハハハハハ……!}
}
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&link_up(△)メニュー
&link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ)
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#include(テンプレ3)
#center(){
&font(red,b){※注意※}
&font(red,b){この先には『[[Fate/Grand Order]]』最終章の重大なネタバレが含まれています。}
}
#center(){
&bold(){多くの悲しみを見た}
&bold(){多くの悲しみを見た}
&bold(){多くの悲しみを見た}
&bold(){ソロモンは何も感じなかったとしても。私、いや、我々はこの仕打ちに耐えられなかった。}
&bold(){“貴方は何も感じないのですか。この悲劇を正そうとは思わないのですか”}
&font(b,#FFA500){『特に何も。神は人を戒めるためのもので、王は人を整理するだけのものだからね』}
&font(b,#FFA500){『他人が悲しもうが己に実害はない。人間とは皆、そのように判断する生き物だ』}
&bold(){そんな&sizex(4){&ruby(はなし){道理}}があってたまるものか。そんな&sizex(4){&ruby(きまり){条理}}が許されてたまるものか。}
&bold(){&sizex(4){&ruby(われわれ){私たち}}は協議した。&sizex(4){&ruby(われわれ){俺たち}}は決意した。}
&bold(){──あらゆるものに訣別を。この知性体は、神の定義すら間違えた。}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){顕現せよ、祝福せよ。ここに災害の獣、人類悪のひとつを成さん。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){カルデアのマスターよ。お前は何者だ、と私に問うたな。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){その質問に答えよう。私は魔術王ソロモンとして在ったもの。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){魔術王の分身であり、魔術王が創り出した機構であり、おまえたち魔術師の基盤として創り出された最初の使い魔。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){ソロモンと共に国を統べるも、ソロモンの死をもって置いていかれた原初の呪い。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){ソロモンの遺体を巣とし、その内部で受肉を果たした“召喚式”。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){我が名は──}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){魔術王の名は捨てよう。もう騙る必要はない。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){私に名はなかったが、称えるのならこう称えよ。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){真の叡智に至るもの。その為に望まれたもの。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){貴様らを糧に極点に旅立ち、新たな星を作るもの。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){七十二の呪いを束ね、一切の歴史を燃やすもの。}}
&sizex(6){&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){即ち、人理焼却式──魔神王、ゲーティアである。}}}
}
&sizex(6){&bold(){魔神王ゲーティア}}
&font(#6495ED){登録日}:2016/01/01 (金) 00:00:02
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 24 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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真名:&bold(){ゲーティア}
クラス:&bold(){[[ビーストⅠ>ビースト(Fate)]]}
出典:旧約聖書
ILLUST:山中虎鉄
CV.[[杉田智和]]
◆ステータス
|筋力|耐久|敏捷|魔力|幸運|宝具|
|A|A|D|A+|B|A++|
***【スキル】
◆クラススキル
◯&bold(){陣地作成:A}
魔術師として自らに有利な陣地である「工房」を作成する。
エルサレム神殿を作りあげた彼の手腕は陣地作成において最高峰とされる。
◯&bold(){高速詠唱:A}
魔術の詠唱を早める能力。
かつては平均的な詠唱速度だったが、現在は高速神言に匹敵する域に達している。
これは中身がゲーティアなので生前の短所…性格的弱点がないため。
◯&bold(){道具作成:C}
魔力を帯びた器具を作成する。
契約に特化してしまったためか、道具作成能力は並レベル。
◆保有スキル
◯&bold(){召喚術:EX }
過去、あるいは未来から霊体を喚起する魔術。
ソロモン王の死後、置き去りにされた“七十二柱の魔神”の概念はソロモン王の遺体の中に巣くい、
長い年月を経てソロモン王の皮を被った“何者か”として新生した。
英霊召喚や通常の使い魔は呼び出せないものの、七十二柱の魔神であれば自在に現世に召喚できる。
ソロモン王の内界に巣くった“架空の魔神”たちを外界に投射する変換器、と言えば分かりやすい。
◯&bold(){啓示:―}
天からの声を聞き、最適な行動をとるスキル。
これは魂が持つスキルな為、ソロモン王の遺体に巣くったゲーティアには使用できない。
◯&bold(){ソロモンの指輪:EX}
神から授かった十指に嵌める指輪。 魔術の祖、王の証でもある。
十の指輪がすべて揃っている場合、人類が行うあらゆる魔術を無効化し、また配下に納める。
ゲーティアの指には九つの指輪がある。残りの一つは──
◯&bold(){千里眼:EX}
千里眼は肉体に備わったスキルであるため、ゲーティアにも使用可能。
○&bold(){単独顕現:A}
特殊スキル。単独行動のウルトラ上位版。
また、存在が確定しているため、即死耐性、時間操作系の攻撃に対して耐性を持つ。
このスキルを持つ者は特異点による人理焼却にも、■■■■■による人理編纂にも影響を受けず、条件が揃ってさえいれば顕現する。
○&bold(){ネガ・サモン:EX}
&bold(){サーヴァントによる攻撃を否定・破却する。}
英霊のシンボルである宝具をすべて[[無効化]]・吸収・削減する。…ただし、[[ただ一つの例外>ロマニ・アーキマン]]を除いて。
FGOではその『例外』によって、大きくスキルランクを下げてしまった。
***【[[宝具>宝具(Fate)]]】
○&b(){『光帯収束環』}
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:― 最大補足:1人
第一宝具。ゲーティアは“もう一つソロモンには宝具がある”と知ってはいるものの、その詳細は知らない。
否、知る事はできない。
故に仮想宝具として「光帯収束環」と名付けた。
この光帯の起動計算が完了した時、彼が3000年もの年月をかけた大偉業が始まることになる。
○&b(){『&ruby(アルス・パウリナ){戴冠の時きたれり、其は全てを始めるもの}』}
ランク:A 種別:対界宝具 レンジ:999 最大補足:?人
アルス・パウリナ。
第二宝具。時間神殿ソロモン。『FateGO』第一部ラストステージ。
魔力に変換された人類史を集め、たばねる空間。
通常の時間流とは隔絶した虚数空間に存在する。
ゲーティア自身はこの神殿に居座り、各時代の消滅を見届けてはニヤニヤ笑っている。
ゲーティアがソロモン王の遺体を増幅して作り上げた[[固有結界]]であり、その仕組みは「[[Fate/stay night]]」のユスティーツアの大聖杯と同じもの。
生前におけるソロモン王の魔術回路を基盤にして作られた小宇宙であり宇宙の極小モデルケースとも言える空間。
この領域は一つの生命であり、末端から中心にエネルギーを送り込むことで、
魔術王の玉座には計測不可能なほどの魔力が渦巻くのみならず、特異点の中心地であり心臓部にあたる玉座へと繋がるルートを塞いでいる。
&b(){領域全てが魔神柱である}この宝具が発動している限りゲーティアが滅びることはなく、
領域を維持している結界内の各拠点が機能停止しない限り、ゲーティアが座す玉座に乗り込む事もまた不可能。
そして各拠点を維持・管理しているのは、強大な力を持つ七十二の魔神柱達である。
○&b(){『&ruby(アルス・アルマデル・サロモニス){誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの}』}
ランク:EX 種別:対人宝具 対人理宝具
#center(){
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){ではお見せしよう。貴様等の旅の終わり。この星をやり直す、人類史の終焉。我が大業成就の瞬間を!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){第三宝具、展開。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){──さあ、芥のように燃え尽きよ!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){『&ruby(アルス・アルマデル・サロモニス){誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの}』!}}
}
アルス・アルマデル・サロモニス。
第三宝具。原罪のⅠ。人類終了を告げる光帯。
当初はその膨大な熱量で人理を焼却したのだと思われていたが、実態は真逆。
その正体は人類史すべてを焼却して熱量に変換させたもの。
この光帯を何億と集め、加速、収束させる事で、膨大な年月の時間逆行を可能とする。
特異点を作ることで人理定礎を歪ませ、流れ出た残留霊視を魔神柱の凝視によって熱量に変換させたのである。
3000年にも及ぶ人の営み、歴史を収束させた人類史の結晶ともいうべき存在。
その膨大にも程がある魔力を使うことで地球誕生の瞬間にも及ぶ規模の時間逆行を可能とした。
そして、熱線として放てば地上の全てを焼き払い地球の表層を焼き尽くすという熱量を持つ極大の熱線と化す。
現在の地球上において、この熱量を防ぐきる物質は存在しない。
故に[[対抗出来るとしたらそれは精神といった物理法則の範疇に当てはまらないモノを元に力を発揮するモノに限られる>マシュ・キリエライト]]。
*【真の概要】
その正体は、&b(){『統括局』『魔神王』の名を冠する七十二柱の魔神の集合体。}
そして『[[Fate/Grand Order]]』における人理焼却事件の真の黒幕。
確かにソロモン王は死後蘇った。しかし、それは肉体のみであり、その中身は別物になっていた。
元々七十二柱の魔神とは、魔術の祖ソロモンが創り出した正しい道理を、効率的に進める為のシステム&b(){“人理補正式”}である。
彼らはソロモンと同調する事で彼と同じ視点、世界を見通す千里眼を得、その結果、数多の人間の悲しみを目の当たりにした。
本来、千里眼を持つ者は、皆形は違えども人間というものを肯定していた。
[[ある者>ギルガメッシュ(Fate)]]は人類を見定める裁定者となり、
[[ある者>マーリン(Fate)]]は人類という種が作り出す紋様を愛し、
[[ある者>ロマニ・アーキマン]]は全てを知った上で人間に時代を託した。
しかし、人間とは異なる知性体である彼らは、人間の在り方を受け入れる事がどうしても出来なかった。
どのような人間であれ、最後には必ず死ぬ。避けようのない悲しみが待っている。
もう沢山だ。どうあっても消えるのなら、最後には恐怖しか残らないのなら、何故そんなものを見守り続けなければならないのか。
そして、この悲しい光景を共有しながらもどうして主人であるソロモンはこれを容認するのか。
これほどの悲劇の数々を知りながらも、それを解決出来るだけの力を充分に持ちながらも何故この男は何もしないのだろう。
知らないのであれば納得出来る。だが知った上で何故平然と薄ら笑いを浮かべられるのだ。
ある日、配下の一柱が激情と共にソロモンに訴える。
#center(){
&b(){それを知ってなにも感じないのか!この悲劇を正そうとは思わないのか!}
&font(b,#FFA500){いやぁ、まあ。別に何も?}
&b(){───この男を。}
&b(){許してはならないと、私たちの誰もが思った。}
}
そうして彼らは決断した。自分たちが、かつての主ソロモン王が無視し続けた「人間の不完全性」を克服する呪いとなる事を。
ソロモン王の遺体に魔術式として残っていた彼らはその遺体を乗っ取り、活動を再開。
グランドキャスターの名を騙り、時間神殿に引き籠ることでビーストとしてグランドサーヴァント──ソロモンと戦うことを避けながら、
真の叡智にいたる為に編み出された意思を持った魔術、&b(){&color(red){人理焼却式・ゲーティア}}として人類史すべてを利用して原初に至るための事業を始めた。
ソロモン王をベースとしているため、恐ろしくはあるが理知的。人類悪に分類されてはいるものの、[[ティアマト>ティアマト(Fate)]]と異なり対話は可能。
ただし魔術術式そのものであるが故に物事を合理でしか考えられず、性格も&b(){極端なまでの超完璧主義者。}
高度な自我を得たAIと思えばイメージしやすい。
更にゲーティアという存在が七十二柱の魔神柱の集合体なので、その性格・性質も七十二種類に及ぶ。
前述した『鏡』の特性は魔神柱の集合体であるためのもので、余人と対話する時は、その相手に似た『魔神柱』が表面に現れ対話を行う。
口では人類への軽蔑や侮蔑を思わせることを放ちつつも元々の動機は不完全な人類という種に対する嘆きと悲嘆であるので、その裏では人間に対して深い好感を抱いている。
つまりは全人類を対象とした高度な[[ツンデレ]]であり、人類悪の例に漏れず純粋な人類愛を抱いている(([[奈須きのこ]]曰くこいつらはなんだかんだで人間大好きなんですよ、との事))。
かつての経緯から、かつての主である真のソロモンの事は&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){「悪魔」「外道、冷酷、残忍、無情」「自分と同じものを見ながら何もしなかった人類最高の愚者、無能の王」}}とボロクソに罵倒・憎悪している。
一方で自分と同じく人間に生み出された存在であるマシュの事だけは特別視しており、彼女が受け入れるなら共に極点へと旅立つ事を良しとしている。
ただ、これはゲーティアの総意というより、その中の何者かが&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){「彼女をこのままにしてはいけない」}}と考えているためのものであるらしい。
当然マシュは受け入れなかったが、肉体が蒸発しながら傷一つなく守り続けた彼女の精神に敬意を表し、主人公に一撃を許している。
ゲーティアはかのソロモンでさえ到達できなかった正真正銘の全能者である。
しかし&b(){全能である以上は人間を理解できず、[[不死]]である以上は答えに辿り着けない}というジレンマも抱えている。
故に、本来であれば人を統べる王として充分な資格があるにもかかわらず、『人の王』にはなり得なかった。
その目的は人類史という膨大な熱量を魔力に変換し、その力によって極点という原初へと旅立ち、この惑星を作り変え、消滅という結末を無くすこと。
つまり、天体が生まれる際のエネルギーを取り込み、&bold(){&color(#ff0000){自らが新しい惑星となる事で“死”の概念がない世界を創造する事}}。
これを、「&b(){逆光運河/創世光年}」という。((melty Bloodの蒼崎青子のラストアークと同じ名前だが、曰くゲーティアが行おうとした「ゼロからのやり直し、より良い前提のやり直し」は魔法に近い行為。青子の力である第5魔法の一端で伏線というかサービスみたいなもの…と奈須きのこは評している。))
そのために彼は歴史を狂わせる特異点として聖杯を作り、自分がデザインした魔術師たち(ゲーティアの意思で魔神へと変貌する)を子孫として人類史にちりばめ、
六つの起爆点を作り出した。それが各年代における人理定礎崩壊の原因である。
但し人理焼却の土台として必要となった第七の特異点はソロモンが存在する以前の時代であるためこの手法は取れず、自身の手で直接聖杯を古代バビロニアに送り込んでいる。
2016年に人理焼却が実行されたのは単純に、その年代で熱量が必要量に達した為。
その熱量を第一仮想宝具『光環収束帯』によって収束させ、
第三宝具『誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの』を解き放つ。
これが完了したその時、彼の事業は完遂される。
全ての命に終わりがあるのに、全能たる者達はこれを弾劾しなかった。彼は全能であるがゆえにその意味を知ることが、終わりあることの価値を知ることが出来なかった。
だから彼は行動に移した。
命が死という悲劇の中終わる、この世界の摂理を認めず、死の存在しない世界を与える。
不完全で醜く、されど美しく尊い人間に救いを。
以上の功績をもって彼のクラスは決定された。
グランドキャスターなぞ偽りの冠位。
其は人間が生み出した、人類史をもっとも有効に悪用した大災害。
その名を&font(red,b){ビーストⅠ}。
人間への『哀れみ』と『失望』を以て人類を滅ぼす、&b(){『憐憫』}の理を持つ獣である。
*【ゲームにおいて】
#center(){
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){助けを乞え!叫声を上げろ!苦悶の海で溺れる時だ!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){…それが、貴様等にとって唯一の救いである。}}
}
終局特異点において二度バトルになる。クラスはビーストⅠ((魔神柱と同じく、剣弓槍に攻撃有利、術殺騎に防御不利、讐に攻撃不利の特殊クラス))で、HPは&bold(){150万}。
通常行動では単体ラッシュ攻撃・全体ビーム攻撃、全体散弾攻撃を行い、各攻撃ごとにそれぞれ攻撃力、防御力、スター発生率を下げてくる。スキルは「喚起」によるチャージ1増加のみ。
ビーム攻撃はヒット数が少なく威力も高く防御力も下げてくるので厄介であり、気を抜くと「喚起」連発から急に宝具が飛んできたりするので油断は禁物だが、ラッシュ攻撃や散弾攻撃はヒット数が多いため宝具発動を狙いやすかったり、後述の「ネガ・サモン」が切れて以降は回避・無敵・特殊耐性などといった防御系のスキルは一切使ってこなかったりと、付け入る隙は多く、ここまで辿り着いたマスターであれば十分乗り越えられるだろう。
また二戦目では『ネガ・サモン』という白枠(解除不能)のバフを持っている。
効果は&bold(){クリティカルによるダメージを50%削減、宝具によるダメージを100%削減。}
ただしこれは、ある理由で3ターン経過で解除される。
宝具やクリティカルにバフが乗っていればその分のダメージは通るものの、こんな状態で150万もあるHPを削り切ることは限りなく難しい。ましてや速攻など不可能である。
…はずなのだが歴戦のマスター達の中にはミス・クレーンや[[オベロン>オベロン(Fate)]]でバフを盛り盛りにして4ターンキル、3ターンキルを成し遂げる猛者&s(){というか変態}もいる。
挙句の果てにはクリティカルによって&bold(){1ターンキル}する者も。
宝具は前述の
&b(){『&ruby(アルス・アルマデル・サロモニス){誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの}』}。
#center(){
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){我が偉業、我が理想!我が誕生の真意を知れ!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){この星は転生する。あらゆる生命は過去になる!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){称えるがいい……我が名はゲーティア!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){人理焼却式、魔神王、ゲーティアである!}}
}
[[ゲーム]]演出では玉座の真上にある光帯から大出力の魔力砲撃を放ち、敵を焼却させる。
宝具の火力はそこまで高くはなく、3騎士クラスかバーサーカーでなければ一撃程度は耐えられることも。
追加効果としてBuster,Arts,Quickいずれかのカード性能を1T下げるが、その倍率は&bold(){100%}でありバフを盛って相殺か弱体解除をしない限り下がったカードを選んでもまともなダメージが入らなくなる。
言ってはなんだがそれだけであり、強化解除などの厄介なギミックは使わ…
#center(){
&bold(){&sizex(5){&color(#ff0000,#f1c232){「一度死なねば分からんようだな。」}}}
\宝具威力アップ/
\宝具威力アップ/
\宝具威力アップ/
\無敵貫通/
\チャージ増加/
( ゜д゚)ポカーン
}
初行動時に限っては「人理装填」という特殊スキルを使っていきなりチャージマックスになり、無敵貫通と宝具強化を重ねがけしてくるため、対策を取らない限り前衛3人が即吹っ飛ばされる。
通称「&bold(){人理砲}」と言われるこの攻撃により初対戦時は多くのマスターが初見殺しを食らった。
ならば落とされる前にせめて最大火力を叩き込む……と思っても、
ネガ・サモンによって3ターンは宝具のダメージは一切通らず、クリティカルも半減されてしまう。
ただ、人理装填は通常行動(=ブレイクスキルのような特殊行動ではない)であるため、ガンドやスキル封印を使えば使用を先伸ばしにできる。
また、宝具封印や強化無効状態を付与しておけば無敵貫通&威力超絶アップはなくなり(共に効果が1ターンであるため)普通の全体宝具になるためだいぶ対処しやすくなる。
&font(l){また、今から攻略するのであれば[[対粛正防御>アルトリア・キャスター]]により確実に防ぐというのもあり。}
最終決戦でもあるので令呪の使い所でもある。%%というより始めから令呪前提で作られているとも%%
*【ストーリー終盤での活躍】
自らの第二宝具でもある終局特異点「冠位時間神殿ソロモン」に乗り込み、縁を結んだ英霊達の助力によって自らの元に辿り着いた主人公とマシュを前に正体を現し、カルデアによる英霊召喚を破棄した上で第三宝具による圧倒的熱量によって&bold(){マシュを蒸発させる。}
カルデアは不死である魔神柱の足止めを時間神殿に自ら来てくれた英霊に任せ、その間にマスターとそのサーヴァントでソロモンを倒す算段でいたが、ゲーティアは&bold(){魔神柱そのもの}であるため彼もまた不死であり、またソロモン王の指輪に由来した、魔術、召喚術を支配するスキル「ネガ・サモン」を持っていたのだ。
ちなみにゲームにおける一戦目のゲーティアは、上記の再現として&b(){無限ガッツ}(バフとしては表示されない)を持ってくるため倒すことは不可能である。
しかし、そこに姿を現した[[真のソロモン>ロマニ・アーキマン]]が、本来の第一宝具、&big(){&bold(){『&ruby(アルス・ノヴァ){訣別の時来たれり、其は世界を手放すもの}』}}によって自らの存在をなかったことにしたことで、
&bold(){&color(red){ゲーティアは「ソロモンに作られた72柱の魔神である」ことに由来する不死性も「ソロモン王の指輪の力」である「ネガ・サモン」も失い崩壊を始める。}}
それでも全てが崩壊してしまう前に事を成してしまえばそれで済む、と邪魔者を排除するため主人公に戦いを挑むが、どうしても押し切れない。
その間にも魔神柱は続々と結合を解除し、集合体ではなく個体、魔神柱ではなく魔神として活動を始め、そして停止していく。
ゲーティアである事を放棄し、英霊との議論を選ぶ者。
この感情はゲーティアにあるまじきとして結合を解除する者。
統合そのものを拒絶する者。
仲間を殺された怒りに身を任せて互いに融合し、徹底抗戦する者。
発生した個我により自己矛盾を起こし滅びる者。
英霊達への迎撃に意味を見いだせず活動を停止する者。
英霊達の盾となることを選び消滅する者。
自らに起きる感情の波に感激する者。
失敗する可能性を認識し、それでも自分達の存在を世界に刻むべく極点へ進まんとする者。
#center(){
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){───崩れていく。&ruby(わたし){我々}の結合が、解けていく──!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){光帯を回せだと……! 我々の敗北だと……!?}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){そのような愚行を犯せるものか! 我々の計画は一点の綻びも許されない!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){その為の3000年だった。その為の時間神殿だった。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){わずかであれ“不具合の可能性がある”天体創造なぞ、我々が、死を憎んだ我々が、行っていいものでは断じてない……ッ!}}
}
しかしゲーティアは、数多の個我を発露させた魔神達の訴えを&bold(){激情}と共に一蹴する。
それでも疑問は尽きない。
何故戦うのか、何故それほどまでにこの狂った星を守ろうとするのか、不理解を叫ぶ最後の魔神柱、フラウロスに同じ視点を持つ英雄王は告げる。
#center(){&font(#ffdc00,b){貴様は全てを見る目を持ちながら悲しみしか見ていなかった。&br()価値の変動を認めなかったが為に、『価値なき者』と切り捨てた者に追い詰められた。}}
その言葉によって自分が人の真価を見誤っていた事を認めた彼は、ゲーティアとして改めて主人公に問いかける。
#center(){
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){なぜ貴様は戦う! なぜ&sizex(4){&ruby(わたし){我々}}に屈しない!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){なぜ、なぜ──}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){なぜ、ここまで戦えたのかを───!}}
&b(){決まっている……!}
&b(){『生きる為』だ──!}
}
そのあまりにも単純な答え。
生存を願いながら死を恐れ、死を恐れながら永遠を目指した我々を打倒する。
その救いようのない愚かさ、救う必要すらない頑なさ。
人類悪は遂に救い難き『人間』を理解し、呆れたようで満足げな高笑いと共にゲーティアに残った最後の魔神も終焉を迎えた。
#center(){
&font(#cccccc,b){一柱──フラウロス、活動停止。}
&font(#cccccc,b){全御使い 沈黙を 確認。}
&font(#cccccc,b){人理補正式ゲーティア 実行を 終了します。}
}
そして……
&aname(人王ゲーティア,option=nolink){ }
#center(){
&font(#ffb74c,b){我が名はゲーティア。人理を以て人理を滅ぼし、その先を目指したもの。}
&font(#ffb74c,b){誰もいない極点。…誰も望まない虚空の&ruby(ほし){希望}を目指し続けたもの。}
&font(#ffb74c,b){私はいま生まれ、いま滅びる。}
&font(#ffb74c,b){何の成果も、何の報酬もないとしても。}
&font(#ffb74c,b){この&ruby(いのち){全霊}をかけて、おまえを打ち砕く。}
&font(#ffb74c,b){──我が怨敵。我が憎悪。我が運命よ。どうか見届けてほしい。この僅かな時間が、私に与えられた物語。}
&font(#ffb74c,b){この僅かな、されど、あまりにも愛おしい時間が、ゲーティアと名乗ったものに与えられた、本当の人生だ。}
}
**&sizex(6){&bold(){人王ゲーティア}}
#center(){&font(#ffb74c,b){多くの魔神は燃え尽き、神殿は崩壊した。我が消滅をもって、人理焼却も消滅する。}
&font(#ffb74c,b){だが……最後の勝ちまでは譲れない。} }
#center(){
&font(#3d85c6){- 主よ、生命の歓びを -}
}
【保有スキル】
◯&bold(){十の王冠}
◯&bold(){賢者の智慧}
◯&bold(){愚者の智慧}
【宝具】
&bold(){『主よ、生命の歓びを』}
自らを構成する七十二柱の魔神柱が全て崩壊した後、「魔神王ゲーティア」としての残滓が人間の精神性を理解し、有限の命を得た姿。
全能の力を失い、不老ではなくなり、寿命はわずか五分となり、
しかしそれ故に有限の命を持つ人間を理解し、これまでのゲーティアでは到達し得なかった、ソロモン王を越える賢王、&bold(){「人王」}に到達した。
見た目はソロモンだった頃の様に黒い肌を持つが、白かった髪の毛は黄金に輝いているのが特徴。また、体の右半分は半ば朽ち落ちている。
肉体は崩壊し消滅寸前ではあるものの、何処か憑き物が落ちたかのような表情となって主人公と対峙するゲーティア。
&font(red,b){魔神王}ならぬ、&font(#ffb74c,b){人王}となった男は、最後の意地として主人公の前に立ちはだかる。
完全とは程遠い、たとえ勝っても何も得られぬ戦いだとしても、人となった以上、己にも譲れぬものがある。
それは[[無意味であるが、無価値ではないから>臙条巴]]。
“全てを失った虚しさを呑み込みながら、この素晴らしい敵に敬意を表して、最後まで敵としてぶつかり合う”
それが彼に与えられた、三千年の大偉業に対する最大にして唯一の報酬だった。
人王になったため、クラスはキャスターに戻っているが、攻撃面についてはクラス関係なくすべて等倍になる。
戦闘開始と同時に第一の指輪を使用し、以降一定のHPを削ると様々な効果をもたらす第二~第十までの指輪を使用する。
そして最後の十番目の指輪を使うと…
終局特異点の映画においては、主人公はこのシーンでサーヴァントを召喚せず─というかできず、今にも倒れそうな状態でゲーティアと直接殴り合った。
逆に言えば人王には、そんな一般人以下の力しか無かったのだろう。
そして激闘の末、主人公との勝負に敗れた人王ゲーティアは、満足気にその短い生涯を終えた。
#center(){&font(#ffb74c,b){──いや、まったく。}
&font(#ffb74c,b){……不自然なほど短く、不思議なほど面白いな。人の、人生というヤツは────}}
こうしてゲーティアが計画した人理焼却事件は解決した。
しかし、人理焼却を解決したことで2017年以降の人類史は白紙の状態となり、異聞帯による侵略という新たな脅威が発生。
主人公たちは再び人類最後の生き残りとして、汎人類史を乗っ取ろうとするクリプター達と戦うことになる。
そして「MOONLIGHT/LOSTROOM」では時間神殿の玉座に残されたソロモンの指輪の一つを何者かが持ち出しており、
第2部「Cosmos in the Lostbelt」のPVではソロモンを名乗る杉田ボイスの誰かさんがナレーションを務めている。
物凄い力強く激励してくるので必見。
#center(){&font(#ffb74c,b){空想の根は落ちた。宙からの信号は途絶え、地表は漂白され、この惑星は一人ぼっちの星となった}
&font(#ffb74c,b){濾過異聞史現象。侵略され、白紙化した惑星}
&font(#ffb74c,b){もはや正しい秩序はない。人理を守る英霊はいない}
&font(#ffb74c,b){何一つ、味方になる者はいない。この地では、お前たちこそが悪なのだから!}
&font(#ffb74c,b){だが、こと生存において善悪による優劣はない}
&font(#ffb74c,b){お前たちがまだ諦めないというのなら}
&font(#ffb74c,b){あの時と同じく、何もかも無に帰したこの状況で、まだ生存を望むというのなら!}
&font(#ffb74c,b){愚かしくも、力の限り叫ぶがいい!惜しげもなく過ちを重ね、あらゆる負債を積み上げて尚!}
&font(#ffb74c,b){「希望に満ちた、人間の戦いはここからだ」と!!}
&font(#ffb74c,b){フフ、フフハハハハ、フッハッハッハッハッハッハ!}}
**【魔神柱達】
&font(red,b){おそらく最終章にて最も株の上がった面々。}
元々自我のある魔術術式であるため、明確な個性を持った者が極めて少なかった敵であり、
それ故ユーザーからも唯のやられ役や素材が湧き出るサンドバッグとしか見られなかった彼ら。
しかし最終盤にて個人個人の自我を発露させた結果、&b(){非常に個性豊かな側面と生き様を見せる事になった。}
彼らに共通するのは、自分たちの総体であるゲーティアへ希望と望みを託していること。
詳しい解説は[[個別項目>魔神柱(Fate)]]を参照。
*【余談】
・ビーストⅠであるゲーティアの名は、ソロモン王に関して記された魔導書『ソロモン王の小さな鍵』の一冊『ゲーティア』に由来。&br()『ゲーティア』にはソロモン王の使役した72の悪魔について記されている書物とされる。
・イラストを担当したのは萌え絵からグロまで幅広いジャンルを網羅する山中虎鉄(イラストや名前から意外かもしれないが女性)。&br()スタジオディーン制作の劇場版UBWに参加しており、それが縁で魔神柱のデザインを依頼された。&br()完璧な仕事ぶりに次々とデザインを依頼され、最終的にゲーティアのデザインまでも託される事になった。&br()石原恵のキャラデザを元に劇場版UBWのメインビジュアルを描きあげたのも彼女。
・魔神王状態でのBGMはOPテーマ「色彩」のオーケストラアレンジである「色彩~訣別の時来たれり~」。&Br()人王状態でのBGMはタイトルテーマとボス戦テーマ「Grand Battle」のアレンジである「&bold(){Fate/Grand Order}」。&br()どちらもここまでプレイしてきたプレイヤーには思い出深い曲のアレンジであり非常に燃える。
・ゲーティア戦開始時セリフの、&bold(){「助けを乞え、叫声を上げろ!」}を&color(red){&bold(){「嬌声」}}と解釈しているマスターが度々いるが、文脈からして叫声(叫び声)ないしは怯声(怯えた声)だろう。&s(){エロゲじゃあるまいし…}
ゲーティアは魔神の集合体であり、相手に適した魔神柱をそのときの人格とする。
カルデアとの対話で表出した人格。
最後まで活動を停止しなかった魔神柱。
[[マシュ・キリエライト]]及びカルデアを直に知っている人間。
終局特異点において相対した魔神王/人王。
彼が誰だったのかは、きっと言うまでもないだろう。
追記・修正お願いします。
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}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
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- 反対意見もなかったようなので、コメント欄のリセットを行いました。 -- 名無しさん (2017-08-05 23:37:32)
- 第二部PVで激励してくれるの感慨深いな -- 名無しさん (2018-01-04 13:45:42)
- 消滅したロマンの代わりにゲーティアがソロモンに成るってことなのかな? -- 名無しさん (2018-01-09 18:44:52)
- やっぱかつての大敵が味方になってくれる胸熱展開はそりゃ出すよね。 -- 名無しさん (2018-04-08 20:58:41)
- しかしこれから先グランドクラスのサーヴァントって出てくるんだろうか?グランドライダー候補とされていた始皇帝もルーラーになったし、グランドクラス自体「そういう設定がある」程度の扱いにされてしまいそうで怖いんだが… -- 名無しさん (2019-01-06 11:21:10)
- ビーストといえばどいつもこいつも破壊ばっかりでその先を見てないけど彼だけは歪んた形で人類を救おうとしたのが面白いな -- 名無しさん (2019-01-08 18:27:57)
- コミカライズでの藤丸とのタイマンがどういう形で描かれるのか凄く気になる やっぱ藤丸がマシュの盾持って人王に挑む構図なのかな -- 名無しさん (2019-04-25 23:08:18)
- こいつよく考えたらビースト中じゃ… -- 名無しさん (2020-04-23 14:03:39)
- ↑↑↑後先考えず破壊しかしないビーストはプライミッツ・マーダーだけな気がする。キアラもカーマも破壊はしてないし、ティアマトは破壊の先に母として子を愛することを見出しているから -- 名無しさん (2020-09-18 00:24:50)
- グランドキャスターならマーリンやらキャスギルも含めるべきでは? -- 名無しさん (2020-11-02 11:30:03)
- ↑4別マガ版なら清姫がタイマンで戦う可能性ありそう。オケアノスでゲーティアと遭遇した後の決意的にワンチャン -- 名無しさん (2021-03-18 22:00:05)
- 太公望は自称「キャスタークラスならグランド」とのこと。グランドライダーのノアと知り合いらしいので、あながち嘘ではないのかな? -- 名無しさん (2022-01-15 20:02:41)
- ↑安倍晴明にも言及してたから晴明もグランドっぽいよね、平安京のあれって千里眼で見てるっぽいし -- 名無しさん (2022-02-14 00:27:40)
- ↑キャスターはけっこう冠位の資格持ちが多いイメージ。逆にアサシンなんかは初代様が退いて現在空位って言及されてますね。 -- 名無しさん (2022-06-11 19:09:18)
- ここまで来てまだ正体明言を引っ張るなら、カルデアの者はゲーティア本人と言うよりは関連するなにかなのかもな……少なくともストレートにゲーティア本人だって事はない気がする -- 名無しさん (2023-02-07 11:23:49)
- ↑6 にも関連するけど、「冠位持ちの鯖」のアレコレも分かってきたし、グラキャスが彼だけの特権じゃないし、項目名を「魔術王ソロモン(Fate)」か「ソロモン(Fate)」に変えてもいいんじゃないだろうか -- 名無しさん (2023-02-07 12:14:31)
- ↑2 ゲーティアではなく魔神フラウロスだったりして -- 名無しさん (2023-06-11 13:57:50)
- 8周年か9周年の目玉で来そう。 -- 名無しさん (2023-06-11 19:14:31)
#comment
#areaedit(end)
}
&font(#6495ED){登録日}:2016/01/01 (金) 00:00:02
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 12 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
[[FGO>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/FGO]][[Fate GO>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/Fate GO]][[TYPE-MOON>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/TYPE-MOON]][[キャスター>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/キャスター]][[グランドキャスター>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/グランドキャスター]][[グランドクラス>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/グランドクラス]][[グランドサーヴァント>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/グランドサーヴァント]][[ソロモン>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/ソロモン]][[ソロモン72柱>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/ソロモン72柱]][[ネタバレ項目>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/ネタバレ項目]][[ラスボス>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/ラスボス]][[冠位>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/冠位]][[英霊>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/英霊]][[豚野郎の息子>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/豚野郎の息子]][[魔神>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/魔神]][[魔神柱>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/魔神柱]][[魔術>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/魔術]][[魔術王>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/tag/魔術王]]
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#center(){
&font(red,b){※注意※}
&font(red,b){この項目には『[[Fate/Grand Order]]』の重大なネタバレが含まれています。}
&font(red,b){我こそは王の中の王、キャスターの中のキャスター!}
&font(red,b){故にこう讃えるがよい!}
&font(24,red,b){──グランドキャスター、魔術王ソロモンと!}}
真名:&bold(){ソロモン}
クラス:&bold(){グランドキャスター}
マスター:なし
ILLUST:[[武内崇]]
CV.???
◆ステータス
|筋力|耐久|敏捷|魔力|幸運|[[宝具>宝具(Fate)]]|
|E|E|B|A++|A++|A++|
◆スキル
○啓示:B
“天からの声”を聞き、最適な行動をとる。
『直感』は戦闘における第六感だが、啓示は目標の達成に関する事象全てに該当する。
ソロモンがエジプトのファラオの娘を娶った後、夢枕に神が現れ、「汝に資格あり。望みを口にせよ。願うものを与えよう」と告げたという。
ソロモンはこれに対し、黄金や権力より、なにより知恵を求めたという。
それこそが「真の叡智」に至る資格を持つ事の証であり、神はソロモンへと十の指輪を与えた。
そしてソロモンはその啓示を元に、只人の身でも行える現象操作術──即ち、[[魔術>魔術(TYPE-MOON)]]を確立した。
○ソロモンの指輪:EX
神から授かった十指に嵌める指輪。
魔術の祖、王の証、そして天使や悪魔を使役する魔術の源泉でもある。
十の指輪がすべて揃っている場合、人類が行うあらゆる魔術を無効化し、また配下に納める。
○召喚術:EX
過去、あるいは未来から霊体を喚起する魔術。
[[“七十二柱の魔神”と呼ばれる霊的存在>魔神柱(Fate)]]を語りあげ、有能な使い魔として成立させたソロモンの召喚術は魔術の王の名に恥じないものだ。
ソロモン王が残した知識に悪魔を使役する術があるが、その写本は後にレメゲトン、あるいはゲーティアと名付けられた。
この作品をプレイしてれば、七十二柱の魔神を同時使役する事がどれほどの悪夢か分かるだろう。ゲームバランス崩壊どころの話じゃない。
○千里眼:EX
ソロモンの千里眼は過去と未来を見通すという。
最高位の魔術師の証たる「世界を見通す眼」。
◆[[宝具>宝具(Fate)]]
&b(){『&ruby(アルス・アルマデル・サロモニス){誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの}』}
種別:対人理宝具
ソロモン王の第三宝具。原罪のⅠ。
一見すると地球を囲む光の輪だが、その実態は幾億もの光の線の集合体である。
線の一本一本がAランク宝具である[[エクスカリバー>約束された勝利の剣]]に匹敵する極大ダメージを持つ。
残念ながら、この宝具の熱量を上回るものは地球上には存在しない。
*【概要】
魔術の祖と謳われる古代イスラエルの王。
魔術の王と呼ばれる存在ではあるが、ソロモン王が奇跡を見せたのはただ一度きり。
それは「民は王の加護を得ている」と知らしめると同時に、恐れと堕落を抑えるための賢明さの現れである。
ソロモンは魔術を使わないまま魔術の王として近隣諸国に名を広め、賢王のままこの世を去った。
ソロモン王の死によって世界からは加速度的に神代の神秘が失われていき、西暦を迎えて完全に世界は人の世に塗り替わったという。
そしてソロモン王は死後に自らの力で蘇り、その身を英霊へと昇華させた。
人に召喚されねば世界に干渉できない他の英霊と違い、彼は生者にして英霊である。
人間に使役され、その魔力が無ければ世界に存在する事すらできない[[サーヴァント>サーヴァント(Fate)]]達と違い、彼はマスターなど必要としない。
その絶対的な特権は、英霊としての器の違いに由来する。
サーヴァントとは、クラスという器に英霊を押し込める事で人間でも召喚・使役が可能なレベルまで劣化させたもの。
しかし彼は、いいや、彼らは違う。
[[霊長の世を阻む大災害、築き上げられた文明を滅ぼす終わりの化身、文明より生まれた文明を食らうもの>ビースト(Fate)]]に対し、人理を守護する守護者として遣わされる[[抑止力>抑止力(TYPE-MOON)]]。
時代最高峰の七騎、英霊の頂点たる始まりの七つ。
それこそが魔術世界最高の位階たる冠位をそのクラスに持つ、グランドクラスである。
その属性の英霊達の頂点に立つ七騎において、魔術師の座に在る者。
それこそがグランドキャスター、始まりにして最強の魔術王、ソロモン。
[[冬木市]]で行われた[[聖杯戦争>聖杯戦争(Fate)]]で構築されたサーヴァントシステムは、そもそも霊長の世を救う為の決戦魔術たる英霊召喚を格落ちさせたもの。
故に、そのシステムで構築されたクラスではグランドクラスの英霊達には対抗できない。
そして、彼こそが人理焼却を実行に移した黒幕とされる存在。
その絶対的な力によって数多くの魔術師と英霊を配下に置き、各特異点に聖杯をもたらし、人理を崩壊させた。
レフ・ライノールのように自ら仕える者、[[マキリ・ゾォルケン>間桐臓硯]]のように抵抗を諦めてしまった者など、
配下の思惑も様々だが、共通点として全員が&b(){「もうどうにもならない」}と認識している。
その存在は七十二柱の魔神の存在によって示唆されていたが、第四章「死界魔霧都市ロンドン」で遂に登場。
時間軸から外れた位置にいるが故に過去と未来を見通す千里眼でも見通せないカルデアの行いを、無駄な足掻きとして嘲笑するため姿を現す。
竜種は愚か、天使と悪魔さえも凌ぐ、まるで神そのものを思わせるような無尽蔵の魔力を身に秘め、他のサーヴァントを戦慄させる。
ソロモンは確かに強力な英霊ではあるものの、単純な英霊の格でいうなら[[マシュ>マシュ・キリエライト]]に力を託した盾の英霊もソロモンにも並ぶ強力な英霊。決して勝機がない訳ではない──とする[[ロマン]]の考えも一蹴。
#center(){
&font(red,b){ハ──英霊の格、だと?}
&font(red,b){そんなものが基準になると本気で思っているのか?}
}
その言葉に違わず、七十二の魔神の内、四柱のみを従えた遊びのような戦いにもかかわらず、その場にいたサーヴァント達を蹂躙する圧倒的な力を見せつけた。
クラスの枠によって生まれる絶対的な格差、それはどれほど強力な英霊であろうともその差を[[埋める]]事は叶わないものだった。
しかし気紛れに自分に叛逆する者の顔を見に来ただけだったらしく、
七つの特異点を全て消去したならその時初めて“解決すべき案件”として相手をしてやると言い残し、何処かへと去っていった。
元々第一から第六までの特異点は、ソロモンがあらかじめ人理定礎が大きくなる時代を見越し、その時代に現れるように設定した聖杯を使って、ソロモンの子孫である魔術師たちが事を起こした結果発生したものだが、第七の特異点だけは、ソロモンが自ら過去に送り、人類史の土台を破壊したもの。
つまり、その最後の聖杯をどうにかしないかぎり、他の特異点を修復しても人理の焼却は止まらないのだ。
そして同時に、ソロモンの神殿の座標を示すのもその聖杯のみであり、
七つ目の聖杯が無ければ何をどうしようとソロモンの元には辿り着けず、わざわざ相手をするまでもないという事である。
本来人理を守護する立場にあるソロモンが、何故人理焼却を実行に移したのかは不明。
本人が語るところによれば、&font(red,b){「時を重ねるごとに劣化する人類の無様を見続けるのに飽きた」&br()「私だけが人類を一人残さず有効利用できる。そしてそれこそが人類にとっての至上の救いである」}。
父である[[ダビデ>ダビデ(Fate)]]曰く&font(green){「&b(){基本的に残虐で悪趣味でろくでなし}だしそういうことするよ?」&br()「でも人理焼却なんて真似は隠れて交際していた愛人十人みんなに裏切られるくらいの事が無ければしないと思う((ちなみにこれはダビデ本人の史実エピソードである。))」}との事。
まあ、育児に興味がないという理由でほぼほったらかしにしてた駄目親父の言葉だけに信用していいのかは分からないが。
[[シャーロック・ホームズ>シャーロック・ホームズ(Fate)]]によればその属性の多さによって対面する人物に合わせて性質を切り替える『鏡』のような性質を持っているとされており、
4章で粗暴な言動を見せたのは[[モードレッド>モードレッド(Fate)]]に合わせた性質であったかららしい。
*【ゲームにおいて】
[[ゲーム]]中では4章のロンドンで一回、終局特異点で一回の合計2度の戦闘がある。
クラスは一戦目では???(魔神柱と同じ)、二戦目ではキャスター。
通常攻撃が全体攻撃であり、ヒット数も多いため被弾でNPが稼げる。
スキルは
・防御ダウン&やけどのデバフ&bold(){『-閲覧-』}
・弱体解除&回復の-&bold(){『-哄笑-』}
・1ターン回避の&bold(){『-残影-』}
・自身に宝具威力&クリティカル威力アップ、敵にNP減少とスター発生ダウンを付与、また&bold(){スキル封印を無視する}&bold(){『絶望の時 来たれり』}
の4つ。
頻繁にスキルを使うため、防御ダウンを重ねられて追い詰められないよう弱体解除ができるサーヴァントを用意したい。
また、二度目の戦闘ではNPが100%近く貯まっているサーヴァントがいると高確率で残影を使う。[[無敵貫通>衛宮切嗣]]等で対処するか、宝具に頼らず削ろう。
チャージ攻撃は&bold(){『焼却式 ベレト』}
背後の魔神柱で全体攻撃を仕掛けてくる。
*【魔神柱】
#center(){&font(#990000,b){顕現せよ。牢記せよ。これに至るは七十二柱の魔神なり}}
ソロモン王が召喚したとされる魔神の集団「[[ソロモン七十二柱>ソロモン72柱]]」の魔神と同じ名を冠している異形の怪物達。
レフの言葉によるとソロモンから力を賜ることで変身能力を得るらしいが、聖杯の力により強制的に変貌させる事も可能。
見た目は幾筋ものどす赤い裂け目が走った巨大な黒緑色の肉の柱で、それぞれの裂け目からは奇妙な形の瞳孔が開いた異様な眼が覗いている。
魔神柱と相対した面々からは揃って&b(){「醜い」}と評され、ソロモンの配下であるレフ自身も醜悪な外見であることを肯定するほど。
戦闘時には形容し難い異様な鳴き声を上げるが、自発的に変身した魔神柱に関しては会話も可能。
当初は魔神の名を騙る偽物かと思われていたが、実際は&b(){正真正銘本物の七十二の魔神。}
伝承の魔神とかけ離れた姿をしているのはソロモンの計画のために受肉・新生した結果である。
魔神柱は人理焼却のためにあらゆる特異点へと投錨され、主の計画を遂行する。
詳しくは[[個別項目>魔神柱(Fate)]]を参照。
#center(){
&font(red,b){ひとつの項目立てを終え、次の項目にとりかかる前に追記・修正をしに立つことがあるだろう?}
&font(red,b){これはそれだけの話だ。 ハハ、ハ、ギャハハハハハハ……!}
}
----
&link_up(△)メニュー
&link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ)
----
#include(テンプレ3)
#center(){
&font(red,b){※注意※}
&font(red,b){この先には『[[Fate/Grand Order]]』1部『Observer on Timeless Temple』最終章『冠位時間神殿 ソロモン』及びFGO全体の重大なネタバレが含まれています。}
}
#center(){
&bold(){多くの悲しみを見た}
&bold(){多くの悲しみを見た}
&bold(){多くの悲しみを見た}
&bold(){ソロモンは何も感じなかったとしても。私、いや、我々はこの仕打ちに耐えられなかった。}
&bold(){“貴方は何も感じないのですか。この悲劇を正そうとは思わないのですか”}
&font(b,#FFA500){『特に何も。神は人を戒めるためのもので、王は人を整理するだけのものだからね』}
&font(b,#FFA500){『他人が悲しもうが己に実害はない。人間とは皆、そのように判断する生き物だ』}
&bold(){そんな&sizex(4){&ruby(はなし){道理}}があってたまるものか。そんな&sizex(4){&ruby(きまり){条理}}が許されてたまるものか。}
&bold(){&sizex(4){&ruby(われわれ){私たち}}は協議した。&sizex(4){&ruby(われわれ){俺たち}}は決意した。}
&bold(){──あらゆるものに訣別を。この知性体は、神の定義すら間違えた。}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){顕現せよ、祝福せよ。ここに災害の獣、人類悪のひとつを成さん。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){カルデアのマスターよ。お前は何者だ、と私に問うたな。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){その質問に答えよう。私は魔術王ソロモンとして在ったもの。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){魔術王の分身であり、魔術王が創り出した機構であり、おまえたち魔術師の基盤として創り出された最初の使い魔。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){ソロモンと共に国を統べるも、ソロモンの死をもって置いていかれた原初の呪い。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){ソロモンの遺体を巣とし、その内部で受肉を果たした“召喚式”。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){我が名は──}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){魔術王の名は捨てよう。もう騙る必要はない。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){私に名はなかったが、称えるのならこう称えよ。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){真の叡智に至るもの。その為に望まれたもの。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){貴様らを糧に極点に旅立ち、新たな星を作るもの。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){七十二の呪いを束ね、一切の歴史を燃やすもの。}}
&sizex(6){&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){即ち、人理焼却式──魔神王、ゲーティアである。}}}
}
&sizex(6){&bold(){魔神王ゲーティア}}
&font(#6495ED){登録日}:2016/01/01 (金) 00:00:02
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 24 分で読めます
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
真名:&bold(){ゲーティア}
クラス:&bold(){[[ビーストⅠ>ビースト(Fate)]]}
出典:旧約聖書
ILLUST:山中虎鉄
CV.[[杉田智和]]
◆ステータス
|筋力|耐久|敏捷|魔力|幸運|宝具|
|A|A|D|A+|B|A++|
***【スキル】
◆クラススキル
◯&bold(){陣地作成:A}
魔術師として自らに有利な陣地である「工房」を作成する。
エルサレム神殿を作りあげた彼の手腕は陣地作成において最高峰とされる。
◯&bold(){高速詠唱:A}
魔術の詠唱を早める能力。
かつては平均的な詠唱速度だったが、現在は高速神言に匹敵する域に達している。
これは中身がゲーティアなので生前の短所…性格的弱点がないため。
◯&bold(){道具作成:C}
魔力を帯びた器具を作成する。
契約に特化してしまったためか、道具作成能力は並レベル。
◆保有スキル
◯&bold(){召喚術:EX }
過去、あるいは未来から霊体を喚起する魔術。
ソロモン王の死後、置き去りにされた“七十二柱の魔神”の概念はソロモン王の遺体の中に巣くい、
長い年月を経てソロモン王の皮を被った“何者か”として新生した。
英霊召喚や通常の使い魔は呼び出せないものの、七十二柱の魔神であれば自在に現世に召喚できる。
ソロモン王の内界に巣くった“架空の魔神”たちを外界に投射する変換器、と言えば分かりやすい。
◯&bold(){啓示:―}
天からの声を聞き、最適な行動をとるスキル。
これは魂が持つスキルな為、ソロモン王の遺体に巣くったゲーティアには使用できない。
◯&bold(){ソロモンの指輪:EX}
神から授かった十指に嵌める指輪。 魔術の祖、王の証でもある。
十の指輪がすべて揃っている場合、人類が行うあらゆる魔術を無効化し、また配下に納める。
ゲーティアの指には九つの指輪がある。残りの一つは──
◯&bold(){千里眼:EX}
千里眼は肉体に備わったスキルであるため、ゲーティアにも使用可能。
○&bold(){単独顕現:A}
特殊スキル。単独行動のウルトラ上位版。
また、存在が確定しているため、即死耐性、時間操作系の攻撃に対して耐性を持つ。
このスキルを持つ者は特異点による人理焼却にも、■■■■■による人理編纂にも影響を受けず、条件が揃ってさえいれば顕現する。
○&bold(){ネガ・サモン:EX}
&bold(){サーヴァントによる攻撃を否定・破却する。}
英霊のシンボルである宝具をすべて[[無効化]]・吸収・削減する。…ただし、[[ただ一つの例外>ロマニ・アーキマン]]を除いて。
FGOではその『例外』によって、大きくスキルランクを下げてしまった。
***【[[宝具>宝具(Fate)]]】
○&b(){『光帯収束環』}
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:― 最大補足:1人
第一宝具。ゲーティアは“もう一つソロモンには宝具がある”と知ってはいるものの、その詳細は知らない。
否、知る事はできない。
故に仮想宝具として「光帯収束環」と名付けた。
この光帯の起動計算が完了した時、彼が3000年もの年月をかけた大偉業が始まることになる。
○&b(){『&ruby(アルス・パウリナ){戴冠の時きたれり、其は全てを始めるもの}』}
ランク:A 種別:対界宝具 レンジ:999 最大補足:?人
アルス・パウリナ。
第二宝具。時間神殿ソロモン。『FateGO』第一部ラストステージ。
魔力に変換された人類史を集め、たばねる空間。
通常の時間流とは隔絶した虚数空間に存在する。
ゲーティア自身はこの神殿に居座り、各時代の消滅を見届けてはニヤニヤ笑っている。
ゲーティアがソロモン王の遺体を増幅して作り上げた[[固有結界]]であり、その仕組みは「[[Fate/stay night]]」のユスティーツアの大聖杯と同じもの。
生前におけるソロモン王の魔術回路を基盤にして作られた小宇宙であり宇宙の極小モデルケースとも言える空間。
この領域は一つの生命であり、末端から中心にエネルギーを送り込むことで、
魔術王の玉座には計測不可能なほどの魔力が渦巻くのみならず、特異点の中心地であり心臓部にあたる玉座へと繋がるルートを塞いでいる。
&b(){領域全てが魔神柱である}この宝具が発動している限りゲーティアが滅びることはなく、
領域を維持している結界内の各拠点が機能停止しない限り、ゲーティアが座す玉座に乗り込む事もまた不可能。
そして各拠点を維持・管理しているのは、強大な力を持つ七十二の魔神柱達である。
○&b(){『&ruby(アルス・アルマデル・サロモニス){誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの}』}
ランク:EX 種別:対人宝具 対人理宝具
#center(){
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){ではお見せしよう。貴様等の旅の終わり。この星をやり直す、人類史の終焉。我が大業成就の瞬間を!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){第三宝具、展開。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){──さあ、芥のように燃え尽きよ!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){『&ruby(アルス・アルマデル・サロモニス){誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの}』!}}
}
アルス・アルマデル・サロモニス。
第三宝具。原罪のⅠ。人類終了を告げる光帯。
当初はその膨大な熱量で人理を焼却したのだと思われていたが、実態は真逆。
その正体は人類史すべてを焼却して熱量に変換させたもの。
この光帯を何億と集め、加速、収束させる事で、膨大な年月の時間逆行を可能とする。
特異点を作ることで人理定礎を歪ませ、流れ出た残留霊視を魔神柱の凝視によって熱量に変換させたのである。
3000年にも及ぶ人の営み、歴史を収束させた人類史の結晶ともいうべき存在。
その膨大にも程がある魔力を使うことで地球誕生の瞬間にも及ぶ規模の時間逆行を可能とした。
そして、熱線として放てば地上の全てを焼き払い地球の表層を焼き尽くすという熱量を持つ極大の熱線と化す。
現在の地球上において、この熱量を防ぐきる物質は存在しない。
故に[[対抗出来るとしたらそれは精神といった物理法則の範疇に当てはまらないモノを元に力を発揮するモノに限られる>マシュ・キリエライト]]。
*【真の概要】
その正体は、&b(){『統括局』『魔神王』の名を冠する七十二柱の魔神の集合体。}
そして『[[Fate/Grand Order]]』における人理焼却事件の真の黒幕。&b(){第1部『Observer on Timeless Temple』のラスボス}。
確かにソロモン王は死後蘇った。しかし、それは肉体のみであり、その中身は別物になっていた。
元々七十二柱の魔神とは、魔術の祖ソロモンが創り出した正しい道理を、効率的に進める為のシステム&b(){“人理補正式”}である。
彼らはソロモンと同調する事で彼と同じ視点、世界を見通す千里眼を得、その結果、数多の人間の悲しみを目の当たりにした。
本来、千里眼を持つ者は、皆形は違えども人間というものを肯定していた。
[[ある者>ギルガメッシュ(Fate)]]は人類を見定める裁定者となり、
[[ある者>マーリン(Fate)]]は人類という種が作り出す紋様を愛し、
[[ある者>ロマニ・アーキマン]]は全てを知った上で人間に時代を託した。
しかし、人間とは異なる知性体である彼らは、人間の在り方を受け入れる事がどうしても出来なかった。
どのような人間であれ、最後には必ず死ぬ。避けようのない悲しみが待っている。
もう沢山だ。どうあっても消えるのなら、最後には恐怖しか残らないのなら、何故そんなものを見守り続けなければならないのか。
そして、この悲しい光景を共有しながらもどうして主人であるソロモンはこれを容認するのか。
これほどの悲劇の数々を知りながらも、それを解決出来るだけの力を充分に持ちながらも何故この男は何もしないのだろう。
知らないのであれば納得出来る。だが知った上で何故平然と薄ら笑いを浮かべられるのだ。
ある日、配下の一柱が激情と共にソロモンに訴える。
#center(){
&b(){それを知ってなにも感じないのか!この悲劇を正そうとは思わないのか!}
&font(b,#FFA500){いやぁ、まあ。別に何も?}
&b(){───この男を。}
&b(){許してはならないと、私たちの誰もが思った。}
}
そうして彼らは決断した。自分たちが、かつての主ソロモン王が無視し続けた「人間の不完全性」を克服する呪いとなる事を。
ソロモン王の遺体に魔術式として残っていた彼らはその遺体を乗っ取り、活動を再開。
グランドキャスターの名を騙り、時間神殿に引き籠ることでビーストとしてグランドサーヴァント──ソロモンと戦うことを避けながら、
真の叡智にいたる為に編み出された意思を持った魔術、&b(){&color(red){人理焼却式・ゲーティア}}として人類史すべてを利用して原初に至るための事業を始めた。
ソロモン王をベースとしているため、恐ろしくはあるが理知的。人類悪に分類されてはいるものの、[[ティアマト>ティアマト(Fate)]]と異なり対話は可能。
ただし魔術術式そのものであるが故に物事を合理でしか考えられず、性格も&b(){極端なまでの超完璧主義者。}
高度な自我を得たAIと思えばイメージしやすい。
更にゲーティアという存在が七十二柱の魔神柱の集合体なので、その性格・性質も七十二種類に及ぶ。
前述した『鏡』の特性は魔神柱の集合体であるためのもので、余人と対話する時は、その相手に似た『魔神柱』が表面に現れ対話を行う。
口では人類への軽蔑や侮蔑を思わせることを放ちつつも元々の動機は不完全な人類という種に対する嘆きと悲嘆であるので、その裏では人間に対して深い好感を抱いている。
つまりは全人類を対象とした高度な[[ツンデレ]]であり、人類悪の例に漏れず純粋な人類愛を抱いている(([[奈須きのこ]]曰くこいつらはなんだかんだで人間大好きなんですよ、との事))。
かつての経緯から、かつての主である真のソロモンの事は&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){「悪魔」「外道、冷酷、残忍、無情」「自分と同じものを見ながら何もしなかった人類最高の愚者、無能の王」}}とボロクソに罵倒・憎悪している。
一方で自分と同じく人間に生み出された存在であるマシュの事だけは特別視しており、彼女が受け入れるなら共に極点へと旅立つ事を良しとしている。
ただ、これはゲーティアの総意というより、その中の何者かが&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){「彼女をこのままにしてはいけない」}}と考えているためのものであるらしい。
当然マシュは受け入れなかったが、肉体が蒸発しながら傷一つなく守り続けた彼女の精神に敬意を表し、主人公に一撃を許している。
ゲーティアはかのソロモンでさえ到達できなかった正真正銘の全能者である。
しかし&b(){全能である以上は人間を理解できず、[[不死]]である以上は答えに辿り着けない}というジレンマも抱えている。
故に、本来であれば人を統べる王として充分な資格があるにもかかわらず、『人の王』にはなり得なかった。
その目的は人類史という膨大な熱量を魔力に変換し、その力によって極点という原初へと旅立ち、この惑星を作り変え、消滅という結末を無くすこと。
つまり、天体が生まれる際のエネルギーを取り込み、&bold(){&color(#ff0000){自らが新しい惑星となる事で“死”の概念がない世界を創造する事}}。
これを、「&b(){逆光運河/創世光年}」という。((melty Bloodの蒼崎青子のラストアークと同じ名前だが、曰くゲーティアが行おうとした「ゼロからのやり直し、より良い前提のやり直し」は魔法に近い行為。青子の力である第5魔法の一端で伏線というかサービスみたいなもの…と奈須きのこは評している。))
そのために彼は歴史を狂わせる特異点として聖杯を作り、自分がデザインした魔術師たち(ゲーティアの意思で魔神へと変貌する)を子孫として人類史にちりばめ、
六つの起爆点を作り出した。それが各年代における人理定礎崩壊の原因である。
但し人理焼却の土台として必要となった第七の特異点はソロモンが存在する以前の時代であるためこの手法は取れず、自身の手で直接聖杯を古代バビロニアに送り込んでいる。
2016年に人理焼却が実行されたのは単純に、その年代で熱量が必要量に達した為。
その熱量を第一仮想宝具『光環収束帯』によって収束させ、
第三宝具『誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの』を解き放つ。
これが完了したその時、彼の事業は完遂される。
全ての命に終わりがあるのに、全能たる者達はこれを弾劾しなかった。彼は全能であるがゆえにその意味を知ることが、終わりあることの価値を知ることが出来なかった。
だから彼は行動に移した。
命が死という悲劇の中終わる、この世界の摂理を認めず、死の存在しない世界を与える。
不完全で醜く、されど美しく尊い人間に救いを。
以上の功績をもって彼のクラスは決定された。
グランドキャスターなぞ偽りの冠位。
其は人間が生み出した、人類史をもっとも有効に悪用した大災害。
その名を&font(red,b){ビーストⅠ}。
人間への『哀れみ』と『失望』を以て人類を滅ぼす、&b(){『憐憫』}の理を持つ獣である。
*【ゲームにおいて】
#center(){
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){助けを乞え!叫声を上げろ!苦悶の海で溺れる時だ!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){…それが、貴様等にとって唯一の救いである。}}
}
終局特異点において二度バトルになる。クラスはビーストⅠ((魔神柱と同じく、剣弓槍に攻撃有利、術殺騎に防御不利、讐に攻撃不利の特殊クラス))で、HPは&bold(){150万}。
通常行動では単体ラッシュ攻撃・全体ビーム攻撃、全体散弾攻撃を行い、各攻撃ごとにそれぞれ攻撃力、防御力、スター発生率を下げてくる。スキルは「喚起」によるチャージ1増加のみ。
ビーム攻撃はヒット数が少なく威力も高く防御力も下げてくるので厄介であり、気を抜くと「喚起」連発から急に宝具が飛んできたりするので油断は禁物だが、ラッシュ攻撃や散弾攻撃はヒット数が多いため宝具発動を狙いやすかったり、後述の「ネガ・サモン」が切れて以降は回避・無敵・特殊耐性などといった防御系のスキルは一切使ってこなかったりと、付け入る隙は多く、ここまで辿り着いたマスターであれば十分乗り越えられるだろう。
また二戦目では『ネガ・サモン』という白枠(解除不能)のバフを持っている。
効果は&bold(){クリティカルによるダメージを50%削減、宝具によるダメージを100%削減。}
ただしこれは、ある理由で3ターン経過で解除される。
宝具やクリティカルにバフが乗っていればその分のダメージは通るものの、こんな状態で150万もあるHPを削り切ることは限りなく難しい。ましてや速攻など不可能である。
…はずなのだが歴戦のマスター達の中にはミス・クレーンや[[オベロン>オベロン(Fate)]]でバフを盛り盛りにして4ターンキル、3ターンキルを成し遂げる猛者&s(){というか変態}もいる。
挙句の果てにはクリティカルによって&bold(){1ターンキル}する者も。
宝具は前述の
&b(){『&ruby(アルス・アルマデル・サロモニス){誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの}』}。
#center(){
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){我が偉業、我が理想!我が誕生の真意を知れ!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){この星は転生する。あらゆる生命は過去になる!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){称えるがいい……我が名はゲーティア!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){人理焼却式、魔神王、ゲーティアである!}}
}
[[ゲーム]]演出では玉座の真上にある光帯から大出力の魔力砲撃を放ち、敵を焼却させる。
宝具の火力はそこまで高くはなく、3騎士クラスかバーサーカーでなければ一撃程度は耐えられることも。
追加効果としてBuster,Arts,Quickいずれかのカード性能を1T下げるが、その倍率は&bold(){100%}でありバフを盛って相殺か弱体解除をしない限り下がったカードを選んでもまともなダメージが入らなくなる。
言ってはなんだがそれだけであり、強化解除などの厄介なギミックは使わ…
#center(){
&bold(){&sizex(5){&color(#ff0000,#f1c232){「一度死なねば分からんようだな。」}}}
\宝具威力アップ/
\宝具威力アップ/
\宝具威力アップ/
\無敵貫通/
\チャージ増加/
( ゜д゚)ポカーン
}
初行動時に限っては「人理装填」という特殊スキルを使っていきなりチャージマックスになり、無敵貫通と宝具強化を重ねがけしてくるため、対策を取らない限り前衛3人が即吹っ飛ばされる。
通称「&bold(){人理砲}」と言われるこの攻撃により初対戦時は多くのマスターが初見殺しを食らった。
ならば落とされる前にせめて最大火力を叩き込む……と思っても、
ネガ・サモンによって3ターンは宝具のダメージは一切通らず、クリティカルも半減されてしまう。
ただ、人理装填は通常行動(=ブレイクスキルのような特殊行動ではない)であるため、ガンドやスキル封印を使えば使用を先伸ばしにできる。
また、宝具封印や強化無効状態を付与しておけば無敵貫通&威力超絶アップはなくなり(共に効果が1ターンであるため)普通の全体宝具になるためだいぶ対処しやすくなる。
&font(l){また、今から攻略するのであれば[[対粛正防御>アルトリア・キャスター]]により確実に防ぐというのもあり。}
最終決戦でもあるので令呪の使い所でもある。%%というより始めから令呪前提で作られているとも%%
*【ストーリー終盤での活躍】
自らの第二宝具でもある終局特異点「冠位時間神殿ソロモン」に乗り込み、縁を結んだ英霊達の助力によって自らの元に辿り着いた主人公とマシュを前に正体を現し、カルデアによる英霊召喚を破棄した上で第三宝具による圧倒的熱量によって&bold(){マシュを蒸発させる。}
カルデアは不死である魔神柱の足止めを時間神殿に自ら来てくれた英霊に任せ、その間にマスターとそのサーヴァントでソロモンを倒す算段でいたが、ゲーティアは&bold(){魔神柱そのもの}であるため彼もまた不死であり、またソロモン王の指輪に由来した、魔術、召喚術を支配するスキル「ネガ・サモン」を持っていたのだ。
ちなみにゲームにおける一戦目のゲーティアは、上記の再現として&b(){無限ガッツ}(バフとしては表示されない)を持ってくるため倒すことは不可能である。
しかし、そこに姿を現した[[真のソロモン>ロマニ・アーキマン]]が、本来の第一宝具、&big(){&bold(){『&ruby(アルス・ノヴァ){訣別の時来たれり、其は世界を手放すもの}』}}によって自らの存在をなかったことにしたことで、
&bold(){&color(red){ゲーティアは「ソロモンに作られた72柱の魔神である」ことに由来する不死性も「ソロモン王の指輪の力」である「ネガ・サモン」も失い崩壊を始める。}}
それでも全てが崩壊してしまう前に事を成してしまえばそれで済む、と邪魔者を排除するため主人公に戦いを挑むが、どうしても押し切れない。
その間にも魔神柱は続々と結合を解除し、集合体ではなく個体、魔神柱ではなく魔神として活動を始め、そして停止していく。
ゲーティアである事を放棄し、英霊との議論を選ぶ者。
この感情はゲーティアにあるまじきとして結合を解除する者。
統合そのものを拒絶する者。
仲間を殺された怒りに身を任せて互いに融合し、徹底抗戦する者。
発生した個我により自己矛盾を起こし滅びる者。
英霊達への迎撃に意味を見いだせず活動を停止する者。
英霊達の盾となることを選び消滅する者。
自らに起きる感情の波に感激する者。
失敗する可能性を認識し、それでも自分達の存在を世界に刻むべく極点へ進まんとする者。
#center(){
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){───崩れていく。&ruby(わたし){我々}の結合が、解けていく──!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){光帯を回せだと……! 我々の敗北だと……!?}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){そのような愚行を犯せるものか! 我々の計画は一点の綻びも許されない!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){その為の3000年だった。その為の時間神殿だった。}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){わずかであれ“不具合の可能性がある”天体創造なぞ、我々が、死を憎んだ我々が、行っていいものでは断じてない……ッ!}}
}
しかしゲーティアは、数多の個我を発露させた魔神達の訴えを&bold(){激情}と共に一蹴する。
それでも疑問は尽きない。
何故戦うのか、何故それほどまでにこの狂った星を守ろうとするのか、不理解を叫ぶ最後の魔神柱、フラウロスに同じ視点を持つ英雄王は告げる。
#center(){&font(#ffdc00,b){貴様は全てを見る目を持ちながら悲しみしか見ていなかった。&br()価値の変動を認めなかったが為に、『価値なき者』と切り捨てた者に追い詰められた。}}
その言葉によって自分が人の真価を見誤っていた事を認めた彼は、ゲーティアとして改めて主人公に問いかける。
#center(){
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){なぜ貴様は戦う! なぜ&sizex(4){&ruby(わたし){我々}}に屈しない!}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){なぜ、なぜ──}}
&bold(){&color(#ff0000,#f1c232){なぜ、ここまで戦えたのかを───!}}
&b(){決まっている……!}
&b(){『生きる為』だ──!}
}
そのあまりにも単純な答え。
生存を願いながら死を恐れ、死を恐れながら永遠を目指した我々を打倒する。
その救いようのない愚かさ、救う必要すらない頑なさ。
人類悪は遂に救い難き『人間』を理解し、呆れたようで満足げな高笑いと共にゲーティアに残った最後の魔神も終焉を迎えた。
#center(){
&font(#cccccc,b){一柱──フラウロス、活動停止。}
&font(#cccccc,b){全御使い 沈黙を 確認。}
&font(#cccccc,b){人理補正式ゲーティア 実行を 終了します。}
}
そして……
&aname(人王ゲーティア,option=nolink){ }
#center(){
&font(#ffb74c,b){我が名はゲーティア。人理を以て人理を滅ぼし、その先を目指したもの。}
&font(#ffb74c,b){誰もいない極点。…誰も望まない虚空の&ruby(ほし){希望}を目指し続けたもの。}
&font(#ffb74c,b){私はいま生まれ、いま滅びる。}
&font(#ffb74c,b){何の成果も、何の報酬もないとしても。}
&font(#ffb74c,b){この&ruby(いのち){全霊}をかけて、おまえを打ち砕く。}
&font(#ffb74c,b){──我が怨敵。我が憎悪。我が運命よ。どうか見届けてほしい。この僅かな時間が、私に与えられた物語。}
&font(#ffb74c,b){この僅かな、されど、あまりにも愛おしい時間が、ゲーティアと名乗ったものに与えられた、本当の人生だ。}
}
**&sizex(6){&bold(){人王ゲーティア}}
#center(){&font(#ffb74c,b){多くの魔神は燃え尽き、神殿は崩壊した。我が消滅をもって、人理焼却も消滅する。}
&font(#ffb74c,b){だが……最後の勝ちまでは譲れない。} }
#center(){
&font(#3d85c6){- 主よ、生命の歓びを -}
}
【保有スキル】
◯&bold(){十の王冠}
◯&bold(){賢者の智慧}
◯&bold(){愚者の智慧}
【宝具】
&bold(){『主よ、生命の歓びを』}
自らを構成する七十二柱の魔神柱が全て崩壊した後、「魔神王ゲーティア」としての残滓が人間の精神性を理解し、有限の命を得た姿。
全能の力を失い、不老ではなくなり、寿命はわずか五分となり、
しかしそれ故に有限の命を持つ人間を理解し、これまでのゲーティアでは到達し得なかった、ソロモン王を越える賢王、&bold(){「人王」}に到達した。
見た目はソロモンだった頃の様に黒い肌を持つが、白かった髪の毛は黄金に輝いているのが特徴。また、体の右半分は半ば朽ち落ちている。
肉体は崩壊し消滅寸前ではあるものの、何処か憑き物が落ちたかのような表情となって主人公と対峙するゲーティア。
&font(red,b){魔神王}ならぬ、&font(#ffb74c,b){人王}となった男は、最後の意地として主人公の前に立ちはだかる。
完全とは程遠い、たとえ勝っても何も得られぬ戦いだとしても、人となった以上、己にも譲れぬものがある。
それは[[無意味であるが、無価値ではないから>臙条巴]]。
“全てを失った虚しさを呑み込みながら、この素晴らしい敵に敬意を表して、最後まで敵としてぶつかり合う”
それが彼に与えられた、三千年の大偉業に対する最大にして唯一の報酬だった。
人王になったため、クラスはキャスターに戻っているが、攻撃面についてはクラス関係なくすべて等倍になる。
戦闘開始と同時に第一の指輪を使用し、以降一定のHPを削ると様々な効果をもたらす第二~第十までの指輪を使用する。
そして最後の十番目の指輪を使うと…
終局特異点の映画においては、主人公はこのシーンでサーヴァントを召喚せず────というかできず、今にも倒れそうな状態でゲーティアと直接殴り合った。
逆に言えば人王には、そんな一般人以下の力しか無かったのだろう。
そして激闘の末、主人公との勝負に敗れた人王ゲーティアは、満足気にその短い生涯を終えた。
#center(){&font(#ffb74c,b){──いや、まったく。}
&font(#ffb74c,b){……不自然なほど短く、不思議なほど面白いな。人の、人生というヤツは────}}
こうしてゲーティアが計画した人理焼却事件は解決した。
しかし、人理焼却を解決したことで2017年以降の人類史は白紙の状態となり、異聞帯による侵略という新たな脅威が発生。
主人公たちは再び人類最後の生き残りとして、汎人類史を乗っ取ろうとするクリプター達と戦うことになる。
そして「MOONLIGHT/LOSTROOM」では時間神殿の玉座に残されたソロモンの指輪の一つを何者かが持ち出しており、
第2部「Cosmos in the Lostbelt」のPVではソロモンを名乗る杉田ボイスの誰かさんがナレーションを務めている。
物凄い力強く激励してくるので必見。
#center(){&font(#ffb74c,b){空想の根は落ちた。宙からの信号は途絶え、地表は漂白され、この惑星は一人ぼっちの星となった}
&font(#ffb74c,b){濾過異聞史現象。侵略され、白紙化した惑星}
&font(#ffb74c,b){もはや正しい秩序はない。人理を守る英霊はいない}
&font(#ffb74c,b){何一つ、味方になる者はいない。この地では、お前たちこそが悪なのだから!}
&font(#ffb74c,b){だが、こと生存において善悪による優劣はない}
&font(#ffb74c,b){お前たちがまだ諦めないというのなら}
&font(#ffb74c,b){あの時と同じく、何もかも無に帰したこの状況で、まだ生存を望むというのなら!}
&font(#ffb74c,b){愚かしくも、力の限り叫ぶがいい!惜しげもなく過ちを重ね、あらゆる負債を積み上げて尚!}
&font(#ffb74c,b){「希望に満ちた、人間の戦いはここからだ」と!!}
&font(#ffb74c,b){フフ、フフハハハハ、フッハッハッハッハッハッハ!}}
**【魔神柱達】
&font(red,b){おそらく最終章にて最も株の上がった面々。}
元々自我のある魔術術式であるため、明確な個性を持った者が極めて少なかった敵であり、
それ故ユーザーからも唯のやられ役や素材が湧き出るサンドバッグとしか見られなかった彼ら。
しかし最終盤にて個人個人の自我を発露させた結果、&b(){非常に個性豊かな側面と生き様を見せる事になった。}
彼らに共通するのは、自分たちの総体であるゲーティアへ希望と望みを託していること。
詳しい解説は[[個別項目>魔神柱(Fate)]]を参照。
*【余談】
・ビーストⅠであるゲーティアの名は、ソロモン王に関して記された魔導書『ソロモン王の小さな鍵』の一冊『ゲーティア』に由来。&br()『ゲーティア』にはソロモン王の使役した72の悪魔について記されている書物とされる。
・イラストを担当したのは萌え絵からグロまで幅広いジャンルを網羅する山中虎鉄(イラストや名前から意外かもしれないが女性)。&br()スタジオディーン制作の劇場版UBWに参加しており、それが縁で魔神柱のデザインを依頼された。&br()完璧な仕事ぶりに次々とデザインを依頼され、最終的にゲーティアのデザインまでも託される事になった。&br()石原恵のキャラデザを元に劇場版UBWのメインビジュアルを描きあげたのも彼女。
・魔神王状態でのBGMはOPテーマ「色彩」のオーケストラアレンジである「色彩~訣別の時来たれり~」。&Br()人王状態でのBGMはタイトルテーマとボス戦テーマ「Grand Battle」のアレンジである「&bold(){Fate/Grand Order}」。&br()どちらもここまでプレイしてきたプレイヤーには思い出深い曲のアレンジであり非常に燃える。
・ゲーティア戦開始時セリフの、&bold(){「助けを乞え、叫声を上げろ!」}を&color(red){&bold(){「嬌声」}}と解釈しているマスターが度々いるが、文脈からして叫声(叫び声)ないしは怯声(怯えた声)だろう。&s(){エロゲじゃあるまいし…}
ゲーティアは魔神の集合体であり、相手に適した魔神柱をそのときの人格とする。
カルデアとの対話で表出した人格。
最後まで活動を停止しなかった魔神柱。
[[マシュ・キリエライト]]及びカルデアを直に知っている人間。
終局特異点において相対した魔神王/人王。
彼が誰だったのかは、きっと言うまでもないだろう。
追記・修正お願いします。
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- 反対意見もなかったようなので、コメント欄のリセットを行いました。 -- 名無しさん (2017-08-05 23:37:32)
- 第二部PVで激励してくれるの感慨深いな -- 名無しさん (2018-01-04 13:45:42)
- 消滅したロマンの代わりにゲーティアがソロモンに成るってことなのかな? -- 名無しさん (2018-01-09 18:44:52)
- やっぱかつての大敵が味方になってくれる胸熱展開はそりゃ出すよね。 -- 名無しさん (2018-04-08 20:58:41)
- しかしこれから先グランドクラスのサーヴァントって出てくるんだろうか?グランドライダー候補とされていた始皇帝もルーラーになったし、グランドクラス自体「そういう設定がある」程度の扱いにされてしまいそうで怖いんだが… -- 名無しさん (2019-01-06 11:21:10)
- ビーストといえばどいつもこいつも破壊ばっかりでその先を見てないけど彼だけは歪んた形で人類を救おうとしたのが面白いな -- 名無しさん (2019-01-08 18:27:57)
- コミカライズでの藤丸とのタイマンがどういう形で描かれるのか凄く気になる やっぱ藤丸がマシュの盾持って人王に挑む構図なのかな -- 名無しさん (2019-04-25 23:08:18)
- こいつよく考えたらビースト中じゃ… -- 名無しさん (2020-04-23 14:03:39)
- ↑↑↑後先考えず破壊しかしないビーストはプライミッツ・マーダーだけな気がする。キアラもカーマも破壊はしてないし、ティアマトは破壊の先に母として子を愛することを見出しているから -- 名無しさん (2020-09-18 00:24:50)
- グランドキャスターならマーリンやらキャスギルも含めるべきでは? -- 名無しさん (2020-11-02 11:30:03)
- ↑4別マガ版なら清姫がタイマンで戦う可能性ありそう。オケアノスでゲーティアと遭遇した後の決意的にワンチャン -- 名無しさん (2021-03-18 22:00:05)
- 太公望は自称「キャスタークラスならグランド」とのこと。グランドライダーのノアと知り合いらしいので、あながち嘘ではないのかな? -- 名無しさん (2022-01-15 20:02:41)
- ↑安倍晴明にも言及してたから晴明もグランドっぽいよね、平安京のあれって千里眼で見てるっぽいし -- 名無しさん (2022-02-14 00:27:40)
- ↑キャスターはけっこう冠位の資格持ちが多いイメージ。逆にアサシンなんかは初代様が退いて現在空位って言及されてますね。 -- 名無しさん (2022-06-11 19:09:18)
- ここまで来てまだ正体明言を引っ張るなら、カルデアの者はゲーティア本人と言うよりは関連するなにかなのかもな……少なくともストレートにゲーティア本人だって事はない気がする -- 名無しさん (2023-02-07 11:23:49)
- ↑6 にも関連するけど、「冠位持ちの鯖」のアレコレも分かってきたし、グラキャスが彼だけの特権じゃないし、項目名を「魔術王ソロモン(Fate)」か「ソロモン(Fate)」に変えてもいいんじゃないだろうか -- 名無しさん (2023-02-07 12:14:31)
- ↑2 ゲーティアではなく魔神フラウロスだったりして -- 名無しさん (2023-06-11 13:57:50)
- 8周年か9周年の目玉で来そう。 -- 名無しさん (2023-06-11 19:14:31)
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- &font(red,b){この先には『[[Fate/Grand Order]]』最終章の重大なネタバレが含まれています。}
- }
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- その正体は、&b(){『統括局』『魔神王』の名を冠する七十二柱の魔神の集合体。}
- そして『[[Fate/Grand Order]]』における人理焼却事件の真の黒幕。
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- 終局特異点の映画においては、主人公はこのシーンでサーヴァントを召喚せず─というかできず、今にも倒れそうな状態でゲーティアと直接殴り合った。
- 逆に言えば人王には、そんな一般人以下の力しか無かったのだろう。
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- &font(red,b){この先には『[[Fate/Grand Order]]』1部『Observer on Timeless Temple』最終章『冠位時間神殿 ソロモン』及びFGO全体の重大なネタバレが含まれています。}
- }
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- その正体は、&b(){『統括局』『魔神王』の名を冠する七十二柱の魔神の集合体。}
- そして『[[Fate/Grand Order]]』における人理焼却事件の真の黒幕。&b(){第1部『Observer on Timeless Temple』のラスボス}。
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- 終局特異点の映画においては、主人公はこのシーンでサーヴァントを召喚せず────というかできず、今にも倒れそうな状態でゲーティアと直接殴り合った。
- 逆に言えば人王には、そんな一般人以下の力しか無かったのだろう。
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