ヘブンズ・ドアー(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2009/08/06(木) 05:15:53
更新日:2020/01/05 Sun 01:25:26
所要時間:約 6 分で読めます





わたしの能力『天国への扉(ヘブンズ・ドアー)』によって 心の扉は開かれる


ヘブンズ・ドアーは荒木飛呂彦原作の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』第4部『ダイヤモンドは砕けない』の登場人物・岸辺露伴スタンド
ネーミングはボブ・ディランの楽曲"Knockin' on Heaven's Door"から。
劇中では天国への扉(ヘブンズ・ドアー)と表記されることもあったが、これも同曲の日本版のタイトルである。


能力


破壊力………D
スピード……B
射程距離……B
持続力………B
精密操作性…C
成長性………A

(画集『JOJO-A-GOGO!』同梱『STANDS』より)

故郷・杜王町で人気漫画家として執筆活動に勤しむ露伴が本編をさかのぼること約3か月前、
弓と矢を使い無作為にスタンド使いを増やして廻っていた虹村形兆に射られたことで発現したスタンド能力。

『作品を面白くするために必要な要素とは自身の体験に由来するリアリティである』
…という露伴のクリエイターとしての大信念と自分を取り巻く世界のすべてを『面白い漫画を描くための素材』としか認識していない
彼の貪欲かつ際限の無い好奇心を反映し、スタンド攻撃を仕掛けた対象を情報の象徴である「本」に変える能力をもつ。
ニュアンス的には相手を一冊の本そのものに変えるのではなく、体の色々な部分がめくれかえってページ化すると言った方が近い。
一旦「本」にされてしまうと露伴が能力を解除しない限り対象の行動には大幅な制限がかかり、這って歩く程度の動作しかできなくなる。*1

「本」の各ページには対象の嘘偽りのない「人生の体験」が露伴にしか解読できない謎めいた文字(スタンド文字?)で
びっしりと記されており、それを読むことで対象の持つ身体的特徴や記憶や経験(覚えていないことでも載っている)、思ったことや感じたこと、
趣味や嗜好、密かなコンプレックス、人間関係などの正確な情報を逐一入手することができる。
「ファイルは嘘をつかない」という露伴の言葉にもあるように、この情報を隠すことは不可能で、個人のプライバシーは一切無視される。
「記憶」という概念を持っているなら人間以外の生物にも使うことが可能で、その場合は人間ほど複雑な思考を持たないため簡単に「本」にできる。

また、余白の箇所に新規で「書き込み」(普通のペンでOK)を行うことによって対象を書き込んだ命令に強制的に従わせることができる。
例えば、「岸辺露伴を攻撃することができない」と書き込むと、対象は
露伴に被害が及ぶという結果に繋がるすべての事柄を考えることすら出来なくなる。
命令は対象の意志とは無関係なので基本的に無理強いの形になるが、
『「本」にされた記憶を忘れる』と書き込むことでアフターケアとするなど、意識や記憶もやろうと思えば改ざん可能である。
ただし、露伴自身が対象に過剰なウソの情報を追記することを(あくまで自身の作品のために)よしとしないため、
基本は「取材」の手段として利用されるにとどまっている。
しかし外伝では敵対者があまりにも身勝手で悪辣な場合、相手の美的価値観を覆す*2ような記述を書くなどして制裁を加えたことがある。

また、この書き込みによる強制力は絶大で、対象が運動エネルギーを発生させるようなことができない状況でも
「時速70kmで自分の身体は背後に吹っ飛ぶ」と書き込めば本当に吹き飛ぶし、
全く外国語の知識がなくとも、書き込みさえすれば向こうの人が驚くくらいのネイティブな外国語をマスターすることが可能である。

絶対的な効果を持つ反面、登場時は「露伴の作品と波長の合った人間*3が露伴が直筆で描いた漫画を読む」というかなり面倒な条件でしか能力を発動できず*4
スタンドの像もなかったが、自分以外のスタンド使いとの接触を経験したことで

1ページ見せるだけで能力を発動できる

1コマ見せるだけで能力を発動できる*5

空中に指を走らせることで軌跡が絵となって浮かび上がり、能力を発動できる

と脅威的なスピードで成長していった。さらに「絵を描いて見せる」というプロセスは億劫なようにも思えるが、
本体の露伴の執筆作業のスピードと精密さはおよそ人間業ではなく、自己申告で時速300㎞を軽くマークする
東方仗助のスタンド、クレイジー・ダイヤモンドのパンチすら凌駕する動きで原稿を取って見せるなど
持ち前のハンドスピードをフル活用して隙を無くしている。

スタンド像も途中から出現。少年ジャンプで連載中の露伴の代表作『ピンクダークの少年』の登場キャラクターである
顔に奇妙な紋様の浮かんだ帽子とスーツ姿の小柄な少年の姿をしており、豊かな表情を見せるようにもなった。
これに伴い、(そもそもスタンドを一般人は目視できないので)絵を見せなくとも背後から能力を行使したり、
スタンド像で触れたり殴ったりするだけで波長が合わない人物も「本」にできるようになった。

その一方で、性質上射程距離が短く近距離パワー型に分類されるスタンドではあるものの、
対象を「本」にしてからの絶対的な効果にスタンドパワーを割いているためか肉弾戦には不向き*6
また、問答無用で相手を「本」にすればその時点でほぼ勝利が確定するものの、
本体の露伴が好奇心でしょっちゅう要らぬトラブルを招きよせることもあり、作中では後手に回って不覚を取るシーンも少なくない。
本体も普通の(事によっては一般人以下の身体能力しかない*7)成人男性であり、一発殴られればあっけなく戦闘不能になりスタンドも解除される。
またスタンドの性質上無生物に対してはどうしようもなく、自宅が火事になってしまった時はなすすべなく全焼させてしまった。


○余談


◎対象が「本」になっている間は著しく行動が制限されることや、
書き込みの強制力が絶大であることなどが要因で、最強スタンド議論スレや欲しいスタンドスレなどでは頻繁に登場するスタンドである。
但し、本編のように成長出来たのは本体がキ○ガイ天才漫画家「岸辺露伴」だったからこそであり、
仮に凡人が手に入れても露伴のように成長出来るかは微妙な所である(というかそんな性根の俗物にはそもそも発現すらできないだろう…)。

◎露伴が主人公(語り部)を務める人気スピンオフ『岸部露伴は動かない』シリーズでは
回を追うごとに動かないはずの露伴が事件の当事者として怪事件に巻き込まれるケースが増していき、それに伴い
状況把握や危険回避のためにヘブンズ・ドアーを使うシーンも増えていった。同シリーズは途中から第4部とはパラレル扱いとなっており、
画風の変遷も相まってヘブンズ・ドアーのスタンド像も4部連載時と比較して無機的なピノキオのような雰囲気に変化している。
記憶能力を持つということが科学的に立証されているタコに命令を書き込んだり、無機物のフライドチキンを「本」に変えて
原産地や消費期限のデータを表示するなど、まだまだ成長を続けているようである。
また本にしたページから変なものが出てきたり、書き込みがスタンドとは別種の洗脳能力に押し負けたり
と本編では描かれないようなピンチも描かれる。

◎ルーブル美術館の企画の一環として執筆されたスピンオフ作品『岸部露伴 ルーブルへ行く』では
初見の読者(特に美術館を多く訪れるであろう外国人)に配慮して露伴のスタンドについては設定が原作から変更されており、
矢に関係のない生来のスタンド能力として、デビュー前・高校時代の露伴が使用している。


「ヘブンズドアーッ!」ドシュドシュッ

この項目を読んだwiki篭りは追記修正する…と」


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