登録日:2009/10/11 Sun 22:07:56
更新日:2024/10/01 Tue 12:58:06
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荒木 飛呂彦は日本の漫画家。
代表作である『ジョジョの奇妙な冒険』では独特な作風、
コマ割り、台詞回し、擬音などが有名でたびたびネタにされることがある。
ちなみにジャンプでのジンクス
外人が主役の漫画は受けない(
一部)
女性が主役の漫画は受けない(
六部)
を打ち破った。
特に台詞や擬音ではインパクトがあるものが多く思わず叫びたくなる様な凄みがある。
例
etc...
更にジョジョでは綿密な頭脳戦も見所で、当時の力勝負で戦うマンガからの脱却を果たした。
作中の闘いはほとんどが知能を張り巡らせた頭脳戦になるため、バトル漫画に有りがちな急激なパワーアップや所謂「バトルインフレ」が殆ど起きないと言うのも特徴。
一方で「強い能力」の扱いが苦手なフシもあり、それが原因で
出番を抑えたり途中退場させざるを得なかった事も少なくない。
六部以降、言語化しづらいトリッキーな能力のスタンドが増えたのにはそういう背景もある。
ちなみに作中の特殊能力「
波紋」、「
スタンド」は大友克洋の作品の
超能力が不可視だったのが元になったという。
荒木が言うには「漫画家は週2日は休めるので楽」とのことだが、これに関しては荒木が1日でネームを終わらせるという荒業を行い、
異様に早く作画作業に移行できることが大きく、少なくとも休みの多さに関してはおそらく漫画家全般に言えることではないと思われる。
アナログ作画にこだわりをもっているそうで、デジタル作画が普及してからもGペンや筆ペン、そして荒木の父親手製だという木製の製図台を用いた執筆を行っている。
また、一人で作業するよりも何人かでワイワイ作業する方が好きで、仕事場ではアシスタントと同じ部屋で作業しているという。
性格については割とおっとりしていると語っており、
岸辺露伴のイメージが広まったせいで初めて会う人にもやたら緊張されるのが悩みとのこと。
実際、荒木を取材した動画などでは、基本的に柔和な表情を浮かべ、受け答えに冗談を交えるなど、気さくな人柄がうかがえるシーンが多い。
但し執筆中はかなり神経を尖らせているらしく、家族から電話がかかってきた際に非常に冷たい受け答えをしてしまい相手を悲しませたこともあると明かしている。
猫が嫌いなことが編集部の間では非常に有名で、ジョジョで猫が登場すると大抵酷い目にあっている。
一方で猫が主役となる「
ドルチ ~ダイ・ハード・ザ・キャット~」という短編漫画を描いたこともある。
(遭難して海を船で漂流中の人間が飼い猫を食料として食べようとする内容だが……)
これは編集との雑談中に
(編)「どうして荒木先生は猫が嫌いなんですか?可愛いのに?」
(荒)「可愛いって言っても、猫だって遭難したら食べちゃうでしょ?」
という流れになった際にストーリーが閃いたとのこと。
また、嫌いな猫をモチーフにしたスタンドである
キラークイーンのデザインは特に秀逸な出来であると語っており、ファンからの評価も高い。
また、スティーヴン・キングのファンでもあり、承太郎の名字の「空条」やスタンドという言葉はそれぞれキングの作品「クージョ」と「スタンド・バイ・ミー」が由来。
他にもバトルのシチュエーションがキング作品の
オマージュになっている事もある。(
山岸由花子との戦いがキングの「ミザリー」が元ネタというのが有名か。)
キングに限らず映画や小説などをオマージュしたシーンや展開は多く、ファンの間では元ネタ探しも盛んに行われている。
ちなみに
永野護とは、「1960年生まれ」「洋楽ネーミング」「ファッション」「漫画家」という共通点がある。
ジョジョ以外の作品を書いてみろと担当に言われたが全てジョジョになってしまうらしく描いていない。
川端康成の『伊豆の踊り子』の文庫本の表紙を描いたことはあるのだが、どんな雰囲気の絵になったのかは言うまでもない。
なお、それ以前に外国のスパイ小説「アレックス」シリーズでも表紙や挿絵を担当したこともある。
なお、荒木飛呂彦が元ネタかはわからないが、ジャンプ仲間である秋元治の『こち亀』で両津が擬宝珠家が長年とってあった膨大な年賀状を見てた際、
「こいつ15年間年賀状写真の顔が変化しないぞ」(影の違いがあるので流用とかではない)という不気味な人物を見つける話がある。(126巻「年賀ハガキ人生模様!の巻」)
某斜陽漫画家は彼の若さの秘訣を知っているらしいが、真偽は不明。
波紋呼吸法をマスターしていても、吸血鬼であっても、究極生命体であっても長い時間を生き続けている以上、体力の衰えだけはどうにも出来ないようだ。
先程岸辺露伴のイメージが定着した、と書いたが、私生活はジョジョで例えるなら吉良吉影(4部)の方が近く、それが若さの秘訣らしい…
な…何を言ってるのかわからねーと思うが
おれも 何をしていたのかわからなかった…
キーを打つ指がどうにかなりそうだった…
田代砲だとかF5アタックだとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……
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そんな荒木先生だが、女性ファッション誌「SPUR」2011年10号にて、なんと有名ファッションブランド「GUCCI」とコラボレーションを果たした。
6部での創業者の扱いを知らなそう
本屋の女性誌のコーナーにて、オサレなモデルが表紙のファッション誌に交ざり、グッチの新作コートを身にまとう荒木絵の女性の表紙がかなり印象的。
そして特別付録は
SPURの読者層に、岸辺露伴を知っている人がいったいどれだけいるのだろう…
漫画は、露伴が祖母の形見のグッチのバッグを手にイタリアのグッチ工房に行くというもの。
グッチのシャツとニットを身にまとい、誌のインタビューに答える荒木先生もまた素敵である。
また、漫画以外にも自身の名前がタイトルに入っている書籍を出している。
映画に関するものと、自身の漫画論についてであり、「ジョジョ」を知る上でも興味深い内容である。
- 荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論
- 荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟
- 荒木飛呂彦の漫画術
荒木先生の若さの秘密を知った人は追記・修正をお願いします。
- 『岸部露伴ルーブルに行く』なら随分前じゃないかな -- 名無しさん (2016-08-29 09:29:10)
- ↑ちょっと前にルーブル美術館でルーブルを題材にした漫画の展示があって日本からの出展の中に岸部露伴ルーブルに行くも選ばれた -- 名無しさん (2016-08-29 10:00:07)
- ↑4「子供に見せる種類の漫画じゃないから」とも言っていたみたい。アニメ化をOKした本当のところは既刊が膨大になりすぎて新規客が入りづらくなったから新規が参入をしやすくする為じゃないかと思う。「人は天職以外の仕事をするべきではない」という思想を持っている先生がTV出演や本の執筆をしたのも漫画の為の活動の一環としてだろうし。 -- 名無しさん (2016-08-29 13:08:02)
- こいつは…紳士だッ! -- 名無しさん (2016-08-29 13:12:44)
- 見た目が若い春風亭昇太さんが、だいたい同じくらいの歳だけど、この世代になにかがある……わけじゃないよなw -- 名無しさん (2017-01-04 11:45:45)
- 某大学の講演会で聴衆としてお話を伺えたのは貴重な機会だった -- 名無しさん (2017-05-08 05:54:03)
- ↑何それ羨ましい。最近老けたよね -- 名無しさん (2017-08-15 19:21:11)
- 喋ってる映像とかみると結構気さくというか、この人からこんな濃い漫画が…と毎回思う -- 名無しさん (2018-01-15 21:30:10)
- 少し前に漫画家が伝記や歴史の漫画本の表紙を描いてるというニュースのコーナーに荒木作画の表紙があったがどうやっても奇妙な歴史になりそうで吹き出してしまった -- 名無しさん (2018-09-25 13:09:33)
- 荒木は、板垣みたいに「俺の先輩悩ミソ筋肉の馬鹿www殴られても痛くなかったwww」なんてクソつまんない扱き下ろしネタ書いたりしないよ -- 名無しさん (2019-01-22 02:42:48)
- 幽霊にキレる話が面白かった -- 名無しさん (2019-06-20 02:19:04)
- 洋楽に精通しているけどご本人が仰るには苦手科目は英語。確かにジョセフの綴りをJose“f”って書いてたり、「ダイヤモンドは砕けない」の英訳を「Diamond is not Clash」って書いてたり時々独特な英語が飛び出すことがある。 -- 名無しさん (2020-03-21 10:49:51)
- 例のアレに参戦したのは草生えた -- 名無しさん (2020-04-07 19:10:15)
- 某バグ動画かw w -- 名無しさん (2020-04-18 04:13:37)
- 還暦になられてもまだまだ楽しんでおられそうだ -- 名無しさん (2020-06-07 00:36:43)
- 年齢順の写真をあべこべにしたら分からなくなるの柴田理恵とこの人くらいだよな -- 名無しさん (2020-06-07 01:08:52)
- ↑5 洋楽好きな理由に歌詞が外国語だから音楽かけてても歌詞の内容を意識せずに作業に没頭できるって公言してたくらいだしな -- 名無しさん (2021-01-06 23:56:09)
- 還暦···だと··· -- 名無しさん (2021-01-07 05:45:37)
- 現在は吉沢亮という名前で芸能活動している -- 名無しさん (2021-02-21 18:15:54)
- ↑? -- 名無しさん (2021-07-28 14:14:21)
- クリント・イーストウッドの対談で「昨日の夕飯は何を食べたのですか」と質問していて、いい意味で少年みたいな人だなと思った -- 名無しさん (2021-12-02 18:41:05)
- クリント・イーストウッド「昨晩はビーフシチューをたべました」 -- 名無しさん (2022-01-23 06:32:30)
- ログ化を提案します -- 名無しさん (2022-08-02 21:25:48)
- ログ化しました -- (名無しさん) 2022-09-10 12:53:10
- 追記部分、こち亀のあれは別に荒木先生ではない気が -- (名無しさん) 2023-02-04 03:11:20
- 某幕張の漫画家曰く「ナチュラルに人を下に見てる」らしいけど、ディオとか露伴とかビーティーがこの人から生まれたと考えるとそうだとしても驚かないなあ…めっちゃ気位高そうだよね -- (名無しさん) 2023-08-26 09:56:30
- 美人は例外なく、1人残らず全員が、荒木先生とまったく同じ老け方をすれば良いのにって、いつも思う。 -- (セイ) 2024-01-03 00:28:50
- いやぁ〜推せるわ先生 -- (名無しさん) 2024-11-18 18:24:31
- この前出た荒木御大の新書に書いてあったけど、起床、食事、仕事、睡眠の時間をキッチリ決めて、定期的なトレーニングも欠かしてないそうな。若さの秘訣も案外こういう地味なことの積み重ねかもね -- (名無しさん) 2024-11-27 21:23:27
- ↑4 無意識に人を順位付けしちゃう人は人を全員自分と同じレベルで扱う人と接したらそう感じるんだろうな…と思いたい。自分が下衆なだけで大半の人は思ってるより鷹揚(他人なんぞどうでもいい)なんだよと。 -- (名無しさん) 2025-04-11 21:00:19
最終更新:2024年10月01日 12:58