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宮本輝之輔/エニグマの少年(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2013/11/12 Tue 15:04:39
更新日:2026/07/19 Sun 23:56:43
所要時間:約 7 分で読めます






『エニグマ』は…じっくりと観察する



宮本(みやもと)輝之輔(てるのすけ)は、
ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』の登場人物。
CV:河西健吾


【概要】


吉良吉廣の「」で貫かれスタンド使いとなった刺客の一人。

容姿は白いコートを着て浅黒い肌をした、端正な容姿の美少年だが、他人の恐怖心を帯びた顔が好きという真性のサディスト。
そのためには手段を選ばない。

「人が怖がる姿を観察するのが好き」との事だが、スタンド能力に覚醒した事で、それが単なるイタズラ程度では済まされない極悪な欲望へと進化。
アンジェロ吉良同様、こんな奴を放っておいたら町の人々が次々犠牲になってたのは火を見るより明らかであっただろう。
その手段を選ばない下衆っぷりに仗助からも「てめーを殺す」と宣告される程の本気の怒りを買ってしまい、後述のように死ぬよりも恐ろしい報いを受けてしまう。


「少年」ではあるが、高校生なのか、成人してるのかは不明。


【スタンド】


『恐怖のサイン』を見つけた時!

我が『エニグマ』は
絶対無敵の攻撃を完了するッ!!

スタンド名:『エニグマ』
破壊力-E
スピード-E
射程距離-C
持続力-A
精密動作性-C
成長性-C

全身に「?」を引き延ばして図案化したような模様が張り巡らされている、人型ロボットのような像を持つスタンド。
イラストやアニメなどで色が塗られる際は紫系である事が多い。

◆能力

能力は「物を紙にして閉じ込める」
物体のみならず、などの形のないものも閉じ込められる。
無生物ならば無条件で閉じ込めることができる。

だが、生物、特に人間の場合「心から恐怖した時に無意識にやる『恐怖のサイン』を本体が認識した時」にのみ相手を閉じ込めることができるという条件がある。*1*2
その際はエッシャーの「昼と夜」や「空と水」といった作品のような、芸術的な絵柄となる。
紙にできるものの大きさに上限があるかは不明であるが、作中ではタクシー一台を運転手も含めて紙にできていた。しかしさすがに家一軒は不可能と思われる*3
この紙に閉じ込められた対象は時間経過の模様はなく、コーヒートンコツラーメンも出来立てのまま。超便利。

本人曰く「チンケな能力」で、純粋な戦闘力こそ低いが、一度恐怖のサインを見せてしまうと紙の中に閉じ込めるのは一切防御回避不可で、閉じ込めようとするパワーは、『クレイジー・ダイヤモンド』の治る力でさえ抗えないほどに強力。

なお、この「紙」を破いたりすると、その「紙」の中にあるものも破れてしまう。
ただし、「紙」を開くと対象物は外に出られる。
この「開く」動作は使い手でなくても非スタンド使いでも大丈夫。
更に、使い手自身は自由に紙に行き来できる上に、「紙」のまま移動することも可能で、作中では仗助の母・朋子のポケットの中に隠れていた。

最大の弱点は、スタンドのスペックそのものは持続力以外並以下である為、本体の宮本自身を攻撃されると非常に脆いという事。
戦闘なら劇中のようにジワジワ搦手で追い詰める事に真価を発揮する能力と言えるのだが…。
あと、「紙」にした人間も、折り畳まれるまでは意識は失わず、ある程度なら自由に動けてしまう(スタンドも動かせてしまう)という弱点がある。
この弱点は、宮本自身も全く気付いていなかった、予想だにしていなかった弱点であり、後々この弱点が、自身の足を引っ張る事になってしまった。
あとどうやら、その後の最期を見るに『恐怖のサイン』による紙化は、自分自身にも問答無用で作動してしまうようである。
「スタンドを身につけたばかり」であったため、宮本本人もまだ完璧に制御しきれていないスタンドだったのかもしれない。

このように戦闘においてはハンデが重たすぎるのだが、惜しいかな、日常生活で悪意なく使う限りでは明らかに超便利な能力であった。
「スタンド能力を身につけたばかりで調子に乗っていた」というのが本人談だが、本当に自身の能力の使い道を誤った未熟者かつ愚か者だったと言わざるを得ないだろう。
後に仗助が言うように、大人しく観察だけをしていれば良かったものを…。


◆劇中で紙にさせたもの

後述の通りにあの手この手で康一たちを紙にさせた。

  • コーヒーと鎌倉カスター
朋子の大好物。東方家に忍び込んだ際に紙にして、彼女が帰宅したタイミングで数々のセクハラ恐怖を行った。

  • とんこつラーメン
能力を披露して破いた際にどうなるかで使われ、破けた途端に器等が粉々になって出現した。
どうもわざわざ九州(福岡?)まで行って食べに行ったらしい。もったいない。
「ホカホカのままファイルにして杜王町の好きな時に食べる事だってできる」

自身が紙になって仗助の目の前に展開と同時に拳銃で発砲するも、スタープラチナに負けず劣らずの精密動作のクレイジーダイヤモンドによって銃弾は指でつまれて防がれた。
それにしてもどこで手に入れたのだろう。

  • 康一が飲んでいた飲み物
仗助への脅しに使ったダミー。
康一が登校中に飲んでいた缶ジュース。

  • タクシー(と運転手)
小さな紙が一気に展開して出現。
タクシー内に運転手がいたが、能力の影響なのかうわの空になっていた。

噴上裕也へ仕掛けた罠。
タクシーの後部座席ドアの間に挟んでいて、開けたと同時に展開して炎が裕也に向かって飛んできた。

同じく仕掛けた罠。
数匹入っており、紙に触れた途端に出てきて襲いかかってくる。

  • 化学薬品いり瓶
紙を広げると瓶が倒れて薬液が飛び散った。
おそらく硫酸などの触れたら危ないもの。

ダメ押しと言わんばかりに仕掛けた罠。
展開と同時に康一と仗助の紙を巻き込んで裁断しようとした。
裕也がこの紙を触った途端に高圧電流が流れて感電したこと、周りにはコンセント等が無いのに自動稼働した上に電源を切っても作動し続けていた事から同じようにシュレッダーの稼働分の電気も紙にしていたと思われる。


【劇中の活躍】

吉良吉廣の話を受けて手始めに学校へ向かう途中だった康一を能力で紙に閉じ込める。
詳しい事は不明だったが「ちょいとビビらせる事をしたらすんなりと恐怖のサインをみせた」と語っていた。

鋼田一豊大を撃破後に「広瀬康一が始末された」と聞いた仗助は噴上裕也の助けを借りることに。
そして落ちていた鞄を発見して裕也の鋭い嗅覚から「康一の物」を持っている宮本を追いかけるが、何故か仗助の母親・朋子が現れ、敵の姿が消えた。

実は宮本は仗助たちの前に現れる前に仗助の家に侵入し、朋子を捕えていたのだった。
この時、彼女を恐怖に陥れる為に大好物の鎌倉カスターを盗み食いした挙句人妻のパンティを盗み、「おまえのパンティーだ」と書いて見せびらかすなどという超ド級のセクハラをかました。

その母親が捕まっていた事に仗助は恐怖のサインを出してしまい、それを宮本に見られてしまう。
裕也に敵の臭いを元に探すも、紙から姿を現す際に近距離から拳銃で発砲させたりと能力で翻弄させて康一を封じた紙を車に轢かせるという罠にはめられ紙にされてしまった。

恐怖のあまり動けなかった裕也に「それが貴様の恐怖のサインだな」と確認して「俺や写真のオヤジには逆らわないことだ」と告げる。
堂々と紙に封じたタクシーで逃げて次なる標的は空条承太郎を決めていた宮本だったが、仗助の「例え罠だと分かっていても康一を助けずにはいられなかった」精神に深く共感し、「借り」を返すために立ち上がった裕也に追い掛けられる。

そこで宮本はタクシーをワザと止めて、紙に封じた炎、サソリ、化学薬品などと言った様々な罠で翻弄し、2人の名前の入った紙を触れようとしたが強力な電流が流れてその正体がシュレッダーだった。
トドメと言わんばかりに仗助と康一をシュレッダーで引き裂いて殺す状況に追い詰める。
仗助らを助けようとするも噴上裕也の『ハイウェイ・スター』のパワーではシュレッダーを壊すのに時間がかかってしまい焦りで遂に恐怖のサインをして宮本は逃さず紙にさせる。


顎に触ってその姿…カッコ悪いぜ

我が『エニグマ』が紙にできないものなどない!
誰だろうと簡単になッ!

だが、裕也がわざと「敗北」したことで自分を紙にすると同時に、シュレッダーから仗助と康一を救出することに成功。
人質を失った宮本はとっさに紙に変えたばかりの裕也を新たに人質にとるが康一の『エコーズAct3』で阻止された上に逃げ場を失い、仗助が詰め寄る。
正面勝負には勝てないとみるや「僕は他人が怖がる所を観察するのが好きなだけなんだ。スタンドを見に付けたからつい調子に乗ったんだ…!反省するよ!!」と命乞いをする。


てめーを見て1つ気づいたことがあるんだ

えっ…?

おめー怖がる時に
片目をつぶるけどそれクセだよな?
ン?それクセだろ?

………!!

だがもっと怖い時は
両目をつぶる


うっ!うっ、う……

うわあああああああああああああああ


ドララララ
ラララララ
ララララァ

人質を取るだけでなく、それをなんの躊躇いもなく殺そうとする人の命を弄ぶ外道っぷりにプッツンした仗助のドラララッシュと、自身の『恐怖のサイン』*4の相乗効果によってシュレッダーの中の紙くずと融合され、本に変えられてしまった。


『観察するのが好き?』

じゃあ〜してろよなぁ〜〜〜
黙っておとなしく観察だけをよォ〜〜


『エニグマの少年』→宮本輝之輔→本になったので再起不能。
本の内容は仗助は読んでいないが、杜王町立図書館に寄付。
『エニグマ』のタイトルを館員に言うと持ってきてくれる(貸出禁止)。
この本を読んでいる時、たまーに「声」が聞こえるような気がする。


その本は「時々うめき声が聞こえるような気がする本」として町立図書館に寄贈されることとなり、再起不能(リタイア)
なお、その本は「エニグマ」のタイトルを言えば読ませてくれるらしいが、奇怪な文字の羅列で文章と言えないものしか書かれておらず、判読不能だという。
ちなみに貸出は禁止。

とアンジェロ岩と同じような末路を辿ってしまい、本編の後日談の小説版ではエニグマの本が都市伝説のように扱われている。


【余談】

  • スタンド名の由来
西洋語で「謎」「なぞなぞ」「パズル」
なので、単行本43巻では「エニグマは謎だ!の巻」のサブタイトルが付いていたが、実はまんまの意味だったりする。
また、ドイツを活動拠点とするヨーロッパの音楽プロジェクトの名前でもある。
ジョジョファンでは、『第5部』後期EDテーマに「Modern Crusaders」が起用された事が有名だろう。

  • 名前
本名は後年明かされた設定で、本編では単に「エニグマの少年」としか呼ばれていない。
アニメでは本に変えられるシーンの解説で本名がナレーションによって語られた。

  • 原作とアニメの違い
噴上裕也による救出シーンでは原作とアニメでは流れが異なる。
原作では「仗助&康一の紙を掴んだ状態で裕也が紙にされたことで、裕也が掴んでいた2人の紙が裕也の紙と一体化してシュレッダーから引っ張り出された」というような描写がされたが、アニメ版では「紙にされかけながらも伸ばした腕で2人の紙を文字通り掴み、更にシュレッダー内部に潜り込んだ『ハイウェイ・スター』の押し上げにより2人を救出する」という分かりやすく改変がなされた。

なお、本エピソードで明かされた仗助の「ガチビビりした時は下唇を噛む」という「恐怖のサイン」であるが、アニメ版に於いては仗助が何度か「下唇を噛む」シーンが追加されている。*5
DIOの左耳のホクロと言い、アニメ版スタッフのジョジョ愛には本当に脱帽である。

  • アニメの声優
アニメの担当声優である河西氏は、第三部のモブキャラ役に出演している。



「いい事」…教えようか…
とてもいい事で簡単な事なんだけど…かなり意外な事なんだ

この記事…実は広げるだけで、追記・修正できるんだ

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最終更新:2026年07月19日 23:56

*1 『恐怖のサイン』の例:朋子→唾を飲む、康一→瞬きを二回する、仗助→下唇を噛む、裕也→顎を指でいじる

*2 本編を見る限り「行動不能(眠っている等)の状態にある生物」も無条件で紙にすることも可能と受け取れるような描写もあるが、もし可能なら仗助らの寝込みを襲えばよく、恐怖のサインを見抜く必要がないので、それは不可能であろう。

*3 もし可能なら、朋子や仗助らを家ごと紙にすればよく、恐怖のサインを見る必要はない。

*4 宮本自身は恐怖すると片目をつぶるクセがあり、さらに恐怖すると両目をつぶる。

*5 例としては重ちーのエピソードで宝くじの本来の持ち主(とは言っても当選してるのにくじを捨ててしまったおバカさん)がバレそうになった時や、吉良との最終決戦で空気弾を喰らいそうになった時など。