登録日:2010/09/23 Thu 17:31:12
更新日:2024/10/21 Mon 22:55:47
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2009年11月(日本は12月)に発売された
コール・オブ・デューティのモダン・ウォーフェアシリーズ第二作目である。
ストーリーは
前作から5年後の時代を描いており、引き続き登場するキャラクターもいる。
また今作から「心拍センサー」や「サーマルスコープ」、「デュアル」といった新たなアタッチメントが多く登場し、今後のシリーズにも受け継がれるようになった。
グラフィックなどのクオリティは更に進化しており、映画のような派手な演出も相まって、臨場感は発売当時としてはトップクラスであった。
しかし日本語対応は吹き替えのみとなっており、批判されたりネタにされたりと色々な騒ぎとなった(詳細は後述)。
発売から約10年が経過した2020年には、キャンペーンのみ収録のリマスター版が発売された。
〈ストーリー〉
前作での戦いから5年後、イムラン・ザカエフの遺志を継いだ超国家主義派の指導者ウラジミル・マカロフは、ロシアでテロを実行し、CIAの諜報員をその犯人に仕立て上げる。
ロシア内の反米感情を刺激した同事件を契機として、ついにロシアとアメリカの全面戦争が勃発する。
アメリカ本土はロシア軍の奇襲を受け、遂にはホワイトハウスも陥落した。
そんな大国同士の戦争を背景として、マカロフの行方を追い、事件を解決しようと奔走する特殊部隊
タスクフォース141と、ロシアの攻撃から本土を守ろうとする陸軍第75レンジャー連隊の戦いが描かれている。
〈登場人物〉
─陸軍第75レンジャー連隊─
レンジャー連隊の視点で展開するミッションで主人公となる人物の1人。
シェパード将軍に直々にタスクフォース隊員として抜擢され、その後CIA諜報員としてロシアに潜入する。
「じゅぅぅぅぅびょぉぉぉぉぉ」とか「荒野のウエスタン」は彼の発言ではない。
日本語版では「二等兵」とされているが実際は上等兵。
レンジャー連隊の視点で展開するミッションで主人公となる人物。
本土に侵入してきたロシア軍を迎え撃つために行動する。
何が起きても一切動じない精神力を持つ。
アメリカ陸軍の将軍。
タスクフォース141、75レンジャーの指揮官。前作の中東某国の作戦で指揮をとり、多数の部下を失った。
最前線で敵の弾幕に怯むことなく指揮を執る姿はまさに闘将。
齢50を過ぎているが肉体的な衰えは皆無であり、特に近接格闘においては現役の特殊部隊員をも圧倒する。
自分や部下の真上に航空支援を要請する、部下の核発射を事後承諾とはいえ黙認するなど、目的達成のためには手段を選ばない性格。
ラミレスの部隊の隊長。冷静沈着な黒人。
部隊員にゲキを飛ばして指示を出す。
フォーリーの副官。
お調子者のムードメーカーだが腰だめ撃ちと歴史の授業が嫌い。
前作の主人公。今作後半でも主人公。前作では
SAS所属だったが転属(というより出向)している。
5年で軍曹から大尉に昇進するという、よくわからない経歴の人。前作の直後に士官学校に入ったのだろうか…?
今作では
イケメンな彼の素顔を拝見できる。
モヒカン。
ちなみに
Pitの記録が8秒のバケモノ。
前作で無茶な行動をするとプライスやマクミラン先生にお叱りを受けたが、今作のマクタビッシュ兄貴はひたすら優しく、基本的にカバーしてくれる。部下思いで有能な理想の上司である。
部下たちは「ソープ」という名を知らない。プライスが救助時に彼をソープと呼ぶと部下たちは「ソープって誰だよ・・・?」と反応し、黒歴史として葬っていたことが露呈した。
入隊時プライスに「ソープとはふざけた名前だな?」と言われたが、彼も舞い上がっていたのだろう。
タスクフォース視点での主人公の1人。コードネームは「ローチ」で、ゴキブリ(コックローチ)の略(イギリスでは淡水魚の意)らしい。こちらもなかなか「ふざけた名前」である。
悉くジャンプ力が足りない。ローチなら落ちてた。
─ロシア超国家主義派─
亡きイムラン・ザカエフの遺志を受け継いだ、ロシア超国家主義派の新たな指導者。イムラン・ザカエフにすら「狂犬」と呼ばれたほどの過激な思想の持ち主。
同じ超国家主義派である現政権とも対立しているのは、マカロフの放逐を条件に同派閥の人間が政権を奪ったから。
前作のカマロフではない。念のため。
マカロフの部下。ザカエフ空港での無差別テロの実行犯の一人。
ザカエフを崇拝している。
ザカエフの息子やレズノフは関係ない。
─民間武装組織─
ブラジルのリオデジャネイロを中心に活動する武器ディーラー。通称「赤のアレックス」。
マカロフに武器の提供をしていた。建物の壁を登っていくなど驚異の脚力の持ち主。地球に優しくはない。
吹き替え版では誤訳で空港テロの実行犯にされてしまう。
ロハスの右腕。
デザートイーグルをフルオート並みの早さで連射するという特技を持つ。
ロハスへの手掛かりとして、ローチ達に捕らえられる。
─その他─
前作でSASに救出されたロシア人エージェント。
ソープの友人として、個人的にTF141の支援をしてくれる。
日本語訳が前作と比べてかなりフランクな口調になった。
前作でマクタビッシュが新人の頃の上官。こめかみ部分から続く髭がトレードマークの英国紳士。
前作の最後のミッションで死んだと思われていたがちゃっかり生存。ロシア国内の監獄に幽閉されていた。
脱出時には監視の兵をボコボコにしたり、単独で潜水艦に潜入したり全く衰えていない。
むしろ前作よりアグレッシブになってしまった。
ちなみマクタビッシュが大事な場面で使用する
サイドアームはプライスの物。前作のラスト以来、プライスの形見として大事にしていたようだ。
〈マルチプレイヤー〉
オンライン上で対戦プレイができる他、オフラインでも最大4人まで対戦可能。
本作は基本的にどの武器も2発キルが可能と考えてよい程、前作以上にぶっ飛んだゲームバランスとなっており、
キルストリークが連打できることや、悪名高い「グレランデンクロアーミー」や「冷血ナイフコマンドー」などの凶悪カスタムが横行していたことなどから、他のCoDシリーズと比較すると対戦バランスは悪い。
さらに発売当初では弾薬無限化バグで常にグレネードランチャーやRPGにキルストリークが飛び交う世紀末ゲーと化していた。
現在ではチーターがトチ狂った銃撃戦を繰り広げる無法地帯となっている。
〈スペシャルオプス〉
短編のミッションを遂行するモード。アルファ、ブラボー、チャーリー、デルタ、エコーの5クラスに分かれており、三ツ星(ベテラン)を目指して戦い抜く。
2人で協力プレイが可能で、2人プレイ専用のミッションもある。
この2人プレイ専用ミッションのせいで、オフラインで一緒にプレイできる友達や兄弟がいない人やオンラインの環境が無い人、MW2をプレイできるフレンドがいない人にとっては、コンプリートがほぼ不可能となってしまった。
〈日本語版について〉
前作の頃にActivisionの日本支社が国内から撤退した為、CODシリーズでは日本からは初めてスクエニから販売。
しかし、PVでは英語音声だったのに発売数日前により多くのゲーマーに買ってもらいたいと日本語吹き替えが決定。
それだけなら問題ないが、
英語音声は未収録。
PC版でも「日本のIPアドレスでは英語版が認証で蹴られる」というおま国が発動してしまい、日本語が分からない在日米軍の人々が途方にくれたとか…。
しかも誤訳、棒読みが酷くスクエニの下手糞ローカライズを多くのゲーマーが見せつけられた。
誰が言ったか「日本語版を買ったと思ったらエキサイト翻訳版を買ってしまった」
他にもPC版のマルチプレイもサーバークライアントではなくP2P通信になったせいで問題が出まくったなど、CS機とPCで物を共通にしすぎたせいで世紀の大ブーイングが起こった。
どのくらいかというとCoD不買運動に発展したほど。
次回作以降、スクウェアエニックスはこのミスを反省し、吹き替え版と字幕版の両方を発売、誤訳をなるべく減らす、吹き替え版には実績のある声優を多く起用するといった改善が行われている。
BO3以降はスクエニはCODシリーズの販売に関わらなくなり、吹き替えも字幕も両方収録する方式になった。
本作についてもリマスター版では誤訳の多くが修正されている。(皆無になったわけではない)
一応この誤訳に関しては「リーク防止の為に台本しか渡されず、ゲーム映像を見せてくれなかったためどういうシチュエーションで喋られていたのかがわからなかったのが原因」と釈明文が出されている。
それでも軍階級の誤訳等、擁護出来ないのが多少あるけど…。
以下正訳→誤訳
- 着弾まであと10秒→10秒!じゅううううううびょおぉぉぉぉぉぉ!!
- 上等兵→二等兵
- ロシア語は使うなよ→殺せ、ロシア人だ
- 無法地帯→荒野のウエスタン
- 「レンジャーが道を拓く」だろう!行け→レンジャーが道を拓く!行け!
- 奴が武器を用意した→テロの実行犯だ
- 「楽出来たのは昨日まで」→オンリーイージーデイ
- 軍曹、こいつのタトゥーを見てください→ 軍曹、こいつらを見てください
- 煙草を吸ってる警備を殺るか→スモークを持っている警備を殺るか
※これらはほんの一例です。
〈余談〉
- 本作のストーリーと設定をとあるラノベがパクったのではないかと言われ話題になったことがあった。
ここでは詳細は割愛するので、気になった人は各自で調べていただきたい。
- この作品発売後にIWとアクティビジョンで報酬をめぐるトラブルが発生。立ち上げメンバーのほとんどが退職してしまうことに。
これによりMW3が発売されるかが危ぶまれたほど。
追記、修正の任務を果たせ。
- とあるラノベ……? -- 名無しさん (2013-03-31 23:41:56)
- こっちに検証wikiあります> ttp://www35.atwiki.jp/mw96_fusefumiaki/ -- 名無しさん (2013-03-31 23:53:33)
- ロシアもまさか自国の切り札で自軍が壊滅するとは思うまい。しかしプライス大尉発想が自由すぎる -- 名無しさん (2013-08-13 18:00:43)
- 作戦の後でゴーストあたりにめっちゃ怒られたり文句言われたりしてそうだがなwww物凄くテンパってたし -- 名無しさん (2013-08-13 23:30:21)
- 軍事に詳しい人に聞きたいけど劇中ロシアはアメリカの衛星をコピーして米国本土に気付かずに侵攻したけど現実でも同じ事すれば出来るの? もう一つあるけどプライスのEMP作戦は現実目線でみても正しい作戦なの? -- 名無しさん (2013-08-19 21:14:30)
- 衛星ハッキングの辺りはわからんけども、EMPは正直かなりの荒療治というか……、毒を以て毒を制す、という行為の極致って感じ?100%正しいとはさすがに言えないかもしれん。
ロシアの奇襲で一気に本土上陸されてしまって大ピンチだったアメリカを救った妙手と言えなくもないが、味方のダメージも結構アレなはずだしねぇ……。アメリカが瀬戸際だったから劇中では妙手になったけど、もう少し余裕ある状況だったら軍法会議モノじゃなかろうか?まぁ余裕ある状況なら、そもそもプライスさんもあんなことしなかっただろうけどね。 -- 名無しさん (2013-08-19 23:14:22)
- まずロシア軍が気付かれずにアメリカ本土に奇襲できるかというとまず不可能。アラスカ方面と大西洋に大量の艦隊がきてる(メチャクチャ目立つ)から例え衛星で隠していてもまず見つかる。大西洋なんてNATOに確実に見つかる。プライスのEMP攻撃はロシア軍だけではなくアメリカ軍に被害を与えている下手をしたら余計にアメリカ軍を弱体化してしまって逆効果になりえた。 -- 名無しさん (2013-08-20 00:17:11)
- ソープを殺すくらいなら、ゴーストやローチを殺すなよ… 次回作にラミレスは出れなかったけど、あのブラックオプス以降のスタッフじゃ殺されたから結果オーライか。 -- 名無しさん (2013-10-28 16:41:11)
- 「取り敢えず殺せばいい」みたいな風潮は万国共通なんだなぁ -- 名無しさん (2014-03-22 14:21:07)
- ジャガーノートは強敵過ぎる。 -- 名無しさん (2014-09-12 11:10:58)
最終更新:2024年10月21日 22:55