タスクフォース141(CoD:MWシリーズ)

登録日:2021/02/21 Sun 23:14:30
更新日:2023/01/07 Sat 08:32:43
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『タスクフォース141(以下TF141)』とはCoD:MWシリーズに登場する架空の特殊部隊の名称である。
アメリカの陸軍レンジャー連隊、シールズイギリスSASといった世界に名だたる特殊部隊から選抜されたエリートだけを集めた精鋭の中の精鋭で、まさにドリームチーム。
エンブレムはSASの「短剣と翼」にドクロを合わせたものとなっており、部隊の総司令はアメリカ陸軍大将のシェパードが務める。

しかしMW2の終盤で組織は崩壊し、MW3では主にニコライの人脈を介して集められた義勇軍や傭兵、PMCなどが大半を占める寄せ集め軍団混成部隊となった。


結成の経緯


ロシアの超国家主義者ザカエフがSASとアメリカ海兵隊の共同作戦によって殺害されたが、依然として超国家主義勢力は衰えることはなかった。
それどころか、ザカエフの右腕で狂犬と呼ばれた男マカロフが後継者となったことで、更に過激な活動を行うようになった。
そしてザカエフの死から5年の間に、ロシアの超国家主義者はザカエフを英雄と称え、銅像やその名を冠する空港が平然と作られるほどの実権を持つに至った。
これに対抗するためアメリカとイギリスは再び手を結び、二つの国の特殊部隊から選抜された精鋭だけを集めたTF141を結成した。

MW3では義勇軍などの反マカロフ派の者たちやPMC、傭兵などが集まった非正規部隊となり、組織としては大きく変化してしまうが、マカロフ率いる超国家主義者の打倒という目的は変わっていない。



主なメンバー


MW2

  • ジョセフ・アレン
アメリカ陸軍編でのプレイヤーキャラ。顔は映らないが、当時のCoDのプレイヤーキャラにしては珍しく台詞を喋る。*1
アメリカ陸軍レンジャー連隊所属の上等兵*2だったが、シェパードから直々にスカウトされてTF141に転属する。
転属後はシェパードの指示でCIAの諜報員として超国家主義勢力に潜入し、マカロフが直々に指揮するロシアの空港での無差別テロに参加する。
しかしマカロフには正体がバレており、空港から撤退する際に頭を撃ち抜かれ死亡。ロシア人の死体の山に飾られた、アメリカ人の彼の死体は第三次世界大戦の引き金となってしまう。


  • シェパード
前述の通りアメリカ陸軍の大将でTF141の総司令。劇中の描写を見るに、TF141のスカウトもやっている様子。
大将という地位にも関わらず前線に赴く豪傑だが、誤爆を気にしないなど性格に問題有り。
MW1の中東での作戦を指揮していたようだが…
前作の中東での作戦で3万人の部下が犠牲になったことに対し、世間はただ傍観していたことに失望。
それ以降は世間に戦争の現実を思い知らせると同時に自身の承認欲求を満たすという野望を持つようになり、物語終盤で本性を表す。
マカロフの隠れ家から情報を回収したゴーストとローチを始末し、マカロフの情報を独占。私兵のシャドウカンパニーを動かし、邪魔なTF141の隊員を次々と殺害していく。
しかしTF141で最強の二人にお礼参りとして、潜伏していたアフガニスタンの基地を襲撃される。必死の逃走を図るが追い詰められ、激しい攻防の末にソープの投げナイフを顔面に喰らい死亡する。


  • ゲイリー・'ローチ'・サンダーソン
TF141編でのプレイヤーキャラで階級は軍曹。
主にソープと共に行動し、ブリザードが吹き荒れる極寒の雪山や閑静な森林、武装勢力が支配するスラム街など世界各地で任務を遂行する。
終盤ではゴーストの部隊に配属され、ロシアとジョージアの国境付近の森にあるマカロフの隠れ家を襲撃する。
マカロフの部下たちの猛攻を耐え抜き、情報を回収するが脱出時に迫撃砲を喰らい負傷。シェパードが部下を率いて回収に来るが、労いとしてマグナム弾をプレゼントされ、情報の入った端末だけを強奪されてしまう。
その後ゴースト共々死体に火を付けられて証拠隠滅されるという非業な最期を迎える。


MW1でメインのプレイヤーキャラだったSAS隊員で、5年の間に軍曹から大尉まで昇格した。
MW1では搭乗しているヘリが撃墜されようが、核ミサイルが発射されようが全く動じない精神力や、ラストスタンド状態で3人の敵を撃つといった超人ぶりを見せつけ、今作でもTF141の前線での司令塔として活躍する。
今作でヘアスタイルがモヒカンであることが判明した。
終盤ではゴーストとローチの部隊とは別行動をしており、飛行機の墓場でマカロフの部下と交戦中にシェパードの私兵と遭遇。
彼の独り善がりな暴走によってTF141は裏切られ、壊滅したことを知る。
ローチの死後はMW1と同様にプレイヤーキャラとなる。自分たちを切り捨てて独善的な暴走を始めたシェパードへのお礼参りとして、プライスと二人だけの「片道旅行」で彼の基地を襲撃し、追い詰める。
シェパードとの格闘戦にてナイフで腹を刺されるという重傷を負うが、腹に突き刺さったそのナイフを引き抜いて投げつけるという相変わらずの超人ぶりを発揮。
投げられたナイフはシェパードの顔面に突き刺さり、シェパードの抹殺に成功。ニコライの手引きによって「いい場所」へと身を隠すところでMW2の物語の幕は閉じる。


  • ゴースト
骸骨を模した覆面を付けた謎の男。本名はサイモン・ライリーというらしい。
ソープの副官ポジションで、無能な司令部を役立たずのクソったれと罵るなど口が悪い。
また、無傷で捕らえる必要のある標的の脚を撃とうとしたり、プライスの企みを知らずして彼に加担するなど、見た目と性格の割りにどこか抜けた一面がある。
終盤でローチたちを率いてロシア・ジョージア国境付近のマカロフの隠れ家を襲撃して情報を回収するが、シェパードの裏切りに合う。
ゼロ距離でマグナム弾を脳天に喰らい死亡、ローチと共に死体を焼却される。

 
  • ロイス
ソープの部下で、リオデジャネイロのスラム街ファベーラでの任務に同行した。
ローチとミートの二人と共に、ある重要人物の確保へと向かう。
ファベーラを支配する武装勢力と衝突。ミートがやられたことをローチに報告するが、自身も民兵との銃撃戦で死亡する。


  • ミート
ロイスとコンビを組む寡黙な男。ポルトガル語が話せる。
ロイスの指示で、民間人を立ち退かせるために銃を乱射しながらポルトガル語で脅すが…
ファベーラでの銃撃戦で真っ先に撃たれて死亡。何があっても一番最初に戦死してしまう。


  • ジョン・プライス
MW1でソープの上官だったSASのベテラン兵。最後の攻防で死亡したと思われたが生きており、収容所に捕らえられていた。*4
ソープたちに救出されて以降はTF141隊員として復帰する。
格闘はジジイに負けるくらい弱い。
シェパードの裏切りを事前に察知したことで、ソープと共に生き延びる。
「敵の敵は味方」ということでマカロフからシェパードに関する情報を聞き出し、ソープと二人だけでお礼参りを敢行。
激しい攻防の末にシェパードの抹殺に成功し、重傷を負ったソープを連れてニコライの隠れ家へ向かった。


  • アーチャー
ギリースーツに身を包んだ狙撃手。マクミランは関係ない。
ロシア・ジョージアの国境付近にあるマカロフの隠れ家を襲撃する際にゴーストの部隊に配属され、スナイパー班として隠れ家に突入するチームの援護射撃を行う。
ローチたちが情報を回収し終え、脱出するあたりから音信不通となる。
特に描写はされていないが、マカロフの部下またはシャドウカンパニーによって殺害されたと思われる。


  • オゾン
ゴーストの部下で、マカロフの隠れ家を襲撃する際に突入チームに配属される。
マカロフの部下の待ち伏せ攻撃を掻い潜り、ゴーストたちと共に隠れ家に突入する。
隠れ家に立て籠っていたマカロフの部下を全滅させ、マカロフの情報をパソコンからコピーして抜き取る時間稼ぎのため隠れ家に籠城する。
しかし、情報漏洩を防ぐために送りこまれたマカロフの部下の大部隊と交戦して死亡。
情報を入手して隠れ家から撤退するまで生存する場合もあるが、この場合でも脱出時の殿を務めて死亡する。


  • スケアクロウ
オゾンと同じくゴーストの部下で、マカロフの隠れ家襲撃作戦に突入チームとして参加。
敵の待ち伏せ攻撃を生き延び、隠れ家に突入する。
ゴースト、ローチ、オゾンの3人と共に情報確保までの時間稼ぎをする。端末のすぐ近くでの防衛を担当するが、マカロフの部下との交戦で戦死。
防衛戦で生き延びた場合でも、オゾンと同様に脱出時の殿を務めて死亡する。


  • ルーク
終盤でプライスの部隊に配属され、飛行機の墓場での任務に就いていた。
某ジェダイの騎士は関係ない。
シェパードの裏切りによって、マカロフの部下との三つ巴の戦いとなった戦場からの脱出を試みる。
プライスと共に脱出用のジープを確保し、ソープを拾った後に脱出ポイントまでの運転手を務めるが、シャドウカンパニーとのカーチェイスで頭を撃たれて死亡。


MW3

  • ジョン・プライス
ブーニーハットと髭が特徴のご老体老兵。
2から引き続きTF141の隊員で、実質的なリーダーとなる。
シェパードの情報操作によって、前作終盤から引き続き国際指名手配犯とされている。
多くの犠牲を払いながらもマカロフの最後の隠れ家であるホテルを特定し、ユーリと共にジャガーノートの重装備で真正面からカチコミを掛ける。


モヒカンが特徴の生き残り。前作のラストで重傷を負いながらも奇跡的に復活し、プライスの副官を務める。
プライスと同様に、前作終盤から引き続き国際指名手配犯となっている。
中盤ではマカロフが幹部を召集して会合を開く現場で待ち伏せ攻撃を試みる。
しかし実行前から作戦がマカロフにバレており、事前に仕掛けられていたトラップによって再び重傷を負ってしまう。
プライスとユーリによって最寄りのレジスタンスのアジトへと運び込まれるが、治療を施す余裕もなく死亡する。


  • ニコライ
1でSASに救出されたロシア人のエージェント。
2ではソープの友人として個人的に協力していたが、3では正式に加入。
人脈を駆使したメンバー集めや情報収集などの裏方がメインだが、武装ヘリを駈り前線に赴くことも。
ソマリアでの戦いにおいて、搭乗していたヘリを撃墜され負傷するが、後に復帰。
最後の戦いにおいてもハッカーとしての腕前を見せ、突入したプライスとユーリのナビも務める。
TF141の中でも最後まで生き残った数少ないメンバーとなった。


  • ユーリ
TF141編のプレイヤーキャラ。
元スペツナズでニコライが集めた人材の中で一番の腕利き。顔も映るし、台詞も喋る。
過去にマカロフとの間に因縁があったようで彼のことを憎んでいる。
元々はマカロフの仲間であったが、部下に核兵器での自爆を指示するなど、次第に狂気に染まっていく彼に賛同できずに離反した。
その後、アレンが参加した空港での無差別テロの日に、裏切り者としてマカロフの手によって粛清されたが奇跡的に生存。以降は反マカロフ派の義勇軍として活動していた。
最後はプライスと二人でジャガーノート装備に身を包み、マカロフの隠れ家を襲撃。途中で負傷したことで一時的にリタイアするも、プライスのピンチに駆けつけてマカロフを撃つ。
しかし仕留め切れずに、マカロフの反撃を喰らって死亡したが、この一瞬マカロフの気を引いたことで、プライスの逆転に繋がった。



主な使用兵器


  • M4A1
ゲームや映画でお馴染みのM4。主要キャラからモブ兵士まで多くの隊員が使用している。
隊員によってグレネードランチャーやフォアグリップ、光学機器など様々なカスタマイズをされている。

主にゴーストとローチが使用。モブ隊員も稀に使用している。

ご存知MP5の最小モデル。モブ隊員が稀に使用している。一部のミッションではソープやゴーストが使用することも。

  • UMP45
ファベーラから脱出する際にローチや一部の隊員が使用。

  • G18
MW2のほぼ全隊員がサイドアームとして所持。作中の標準仕様であるロングマガジンを装着したものを使用している。

2と3の両方で主に隠密行動時に使用。

ご存知歴史上最も多くの人間を殺害した銃器。ユーリを始めとした反マカロフ派の義勇軍やレジスタンスが主に使用している。
3ではソープやプライスがその辺に落ちているものを拾って使用するシーンもある。

主に義勇軍やPMCの兵士が使用。最小モデルのG36Cと、バイポッドとドラムマガジンを装着したMG36の二種類が使われている。

極一部の義勇軍兵士が使用。
プライスも最後の戦いにて使用する。



余談


MW三部作と開発が同じInfinity WardであるCoD:Ghostsのマルチプレイにも有料DLCによってTF141が登場した。
具体的にはエンブレムにTF141のものが追加された他、キャラクターカスタマイズでプライスやソープを選択できる。*5
また、「頭」のカスタムパーツにTF141のゴーストと同じ骸骨を模した覆面が追加された。
既存のヘッドギアやユニフォームを上手く組み合わせれば、TF141隊員っぽい兵士も作れなくはないので、スクワッドをTF141風にするのも良いだろう。
尤も過疎化が進んだGhostsで、今更課金しようとする人はほとんどいないと思うが。




追記・修正は精鋭部隊に選抜された方にお願いします。


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最終更新:2023年01月07日 08:32

*1 近年のCoDシリーズでは顔が映る・台詞を喋るプレイヤーキャラも珍しくなくなってきている

*2 誤訳で二等兵と表記されていたが、リマスター版で修正された

*3 MW2以降はマクタビッシュ表記、ファーストネームはMW3にて描写された認識票から判明

*4 どのような経緯で収容所送りにされたのかは作中で一切触れられていない

*5 TF141隊員の他にもザカエフやマカロフも使用可能