登録日:2021/10/04 Mon 01:02:35
更新日:2024/06/15 Sat 14:50:14
所要時間:約 6 分で読めます
正気じゃないと思うか? だが直に解る
今までの策略、そして攻撃
全てはこの時のためだ!
フルネームはウラジミル・R・マカロフ。1970年10月4日生まれ。
ロシアの超国家主義派の幹部の一人。かつて「狂犬」と呼ばれて恐れられた極悪非道のテロリストで、人身売買、拷問、虐殺とどんなに汚いことであろうとも平然と手を染める。
ソビエト系超国家主義派閥のリーダーだったイムラン・ザカエフの部下であり、ザカエフに忠誠を誓っているように振舞っている。
だがその精神はどこにも属さず、またどんな国や旗や理念にも殉じない究極の利己主義者である。
どんな汚いことでも平気で実行するというのも全て己の利益のためで、血で金を贖う以外のことに興味を持っていない。
ロシアで超国家主義が政治的主流になった時流を隠れ蓑にしているが、
国家政治への目的意識がまったくない純然たる個人営利目的の犯罪者である。
その一方、超国家主義派のリーダーとなってからは組織を率いて政権を奪取するといった行動を起こしており、指導者としての能力やカリスマ性は十分に持っている。
またテロを引き起こして大勢の警官隊と真正面から銃撃戦となった際にも少人数の部隊で打ち勝っており、兵士としての能力も優れている。
<作中での動向>
時系列順に記載する。
ネタバレ注意。
―1996年―
- One Shot One Kill/ワン ショット ワン キル
ザカエフのチェルノブイリにおける核物質に関する取引に同行し、傍らでやり取りを見ていた。
しかし取引の途中でザカエフがプライスに
対物ライフルで狙撃されて左腕を失う重傷を負ってしまう。
ここでは彼は腕を吹き飛ばされたザカエフを車に乗せてチェルノブイリから撤退する役目を担った。
―2011年―
中東某国にて協力者であるアル・アサドの軍とアメリカ軍が激突していた時期、アル・アサドとの
核兵器の取引で中東にいた。
そしてアメリカ軍が首都まで攻め入ったのを見計らって部下に核兵器を起爆するように
携帯電話で指示する。
この指示によってアメリカ軍に海兵隊員の死者3万人という大打撃を与えることに成功したが、この一件でユーリはマカロフの思想に危険を感じ、離反を確実なものとしてしまうのであった。
―2016年―
2011年(
モダン1)に
SASによって射殺されたザカエフの後釜として新たな超国家主義派のリーダーとなった。
彼が指導者となった5年間で超国家主義派は勢力を拡大し、ロシアの政権を掌握するほどの規模になっている。
アメリカの
CIAが
スパイを送り込んできたのを見破った彼はそれを逆に利用するため、ロシア国内の空港で銃を乱射して一般市民を虐殺するという無差別テロを実行する。
そしてアメリカ人のスパイを空港で射殺し、わざと現場に死体を残し、
テロの首謀者として祭り上げることでアメリカがロシアに攻撃を仕掛けてきたというウソを世間に広めた。
この事件を皮切りにロシアはアメリカへの本土攻撃を画策し、三度目の世界大戦へと突入していくことになる。
- The Enemy of My Enemy/敵の敵は
シェパードの裏切りに合い、お礼参りを画策しているプライスと通信で接触。
「敵の敵は味方だ」と交渉を持ちかけられたマカロフはシェパードが潜伏しているであろうアフガニスタンの私設基地の場所を伝えた。
そして戦争の火種が世界に燃え広がってきた頃、ロシアの大統領のプライベートジェットを襲撃する。
ロシアの大統領はアメリカとの和平交渉を計画しており、それを阻止すると同時に核の発射コードを聞き出すのが目的だった。
多くの部下を動員して大統領のプライベートジェットを不時着させ、護衛部隊も排除。その後ヘリに乗って直々に大統領の回収に現れる。
大統領を捕らえた後は欧州への攻撃のため、アフリカのギャング組織を使って毒ガス兵器を入手する。
入手した毒ガス兵器は部下のヴォルクを通じてフランスに持ち込まれ、フランス各地で使用された。
一般市民も多く暮らしている都市部で発生した毒ガスは多くの人命を奪い、現地の特殊部隊
GIGNにも大きな被害をもたらした。
世間の注目が毒ガスによる無差別テロに向いている頃、マカロフ本人はチェコのプラハで幹部たちを招集して密会を計画していた。
この情報を掴んだタスクフォース141は現地の反超国家主義派の抵抗軍の協力を得てマカロフの暗殺を試みるがマカロフはこの暗殺作戦にも事前に気づいていた。
そこで自分をエサにしてタスクフォースを誘い出し、逆に罠に嵌める事でタスクフォースの司令塔の一人である
ソープの抹殺に成功した。
部下のアレクシーと大統領の娘の居場所に関するやり取りをしていた。
大統領をどこかの建物に監禁し、核の発射コードを吐かせるために尋問している様子がモニター越しに見える。
この一件の後はしばらく姿を晦ませるが、その間にロシアの大統領がアメリカ軍(とタスクフォース141)によって救出され、
アメリカ政府との和平交渉が進んだことで第三次世界大戦は終わりを告げる。
―2017年―
終戦から数か月、アラビア半島のとあるホテルに潜伏していたマカロフだったが、ついにタスクフォースに居場所を炙り出されて彼らの奇襲を受ける。
残存兵力に時間を稼がせている間に屋上からヘリに乗って逃亡を図ったものの、ギリギリで追いついてヘリに乗り込んで来たプライスによってヘリはホテルの屋上に墜落する。
負傷しつつも生きていたマカロフはプライスが落とした拳銃を拾い、同じく負傷して倒れているプライスに止めを指そうと迫る。
しかしその瞬間、ユーリが乱入し妨害を受ける。ユーリの攻撃を受けつつも返り討ちにし射殺したが、ユーリに気を取られた一瞬の隙をプライスに突かれ、形勢逆転を許してしまう。
ヘリの墜落による負傷とユーリの銃撃でダメージを負って満身創痍となったマカロフには抵抗する力は残されておらず、プライスの猛攻を受けて瀕死の状態に。
そしてヘリのウインチを首に巻き付けられ、天窓をぶち破ってそのまま首を吊るされて死亡した。
マカロフの死を確認したプライスが全ての終わりを察したかのように一服するところでモダンウォーフェアの物語は幕を閉じる。
<余談>
項目冒頭のロシア語の台詞は空港で無差別テロを起こす直前に呟いたもの。プレイヤーからは空耳で
「津波ボーン」と言われている。
また日本語吹き替えは
クレヨンしんちゃんの初代
野原ひろし役でお馴染み、藤原啓治氏が担当しているため、
「極悪非道なテロリストの悪役」かつ「第三次世界大戦を引き起こした元凶」のマカロフも
焼け野原ひろしの一人とされている。
CoD4のリマスター版ではザカエフを狙撃するシーンでユーリと共にしっかりと姿を確認することができる。
ここでマカロフを抹殺して過去を改変すると…
奴らは自分たちだけが追記・修正できると信じている。
だがそれは1人の人間にだってできるのだ。
その意志さえあれば。
- こいつの被害を考えると、シェパード将軍にこいつ殺させたほうが良かった気がしてならない -- 名無しさん (2021-10-04 01:08:17)
- そもそもシェパードが狂気に囚われたのもこいつのせいだもんね -- 名無しさん (2021-10-04 12:50:44)
- マカロフは超国家主義派からは追放されてるよ、大統領襲撃後になぜマカロフが軍を動かしてるのかは分からんけど -- 名無しさん (2021-10-05 12:38:15)
- マカロフはスパイを見抜いてたと言うよりシェパードから何かしら情報を受けてたんじゃないでしょうか -- 名無しさん (2022-02-28 19:38:16)
最終更新:2024年06月15日 14:50