登録日:2010/02/25(木) 18:43:47
更新日:2026/07/31 Fri 19:51:05
所要時間:約 6 分で読めます
ふと気が付いた時には、何も覚えていなかった。
ここが何処なのか、ここで何をしているのか、そして…自分が誰なのか。
右手には懐中電灯、左手にはジェラルミンケース。
全身を包み込む防護服は重く、
視界を遮るマスクはカビ臭い
そして、ここはとても薄暗い。
2002年に発表された
フリーゲーム。
CopyrightSANETOMO KIKUTI
概要
記憶を無くした主人公が施設を徘徊して、真相に近付くホラーアドベンチャー。
謎解きがあったり、Keyアイテムが見つかりにくかったり、パスワード入力あったり等、難易度がやや高い。
回収されない伏線や、難解で
説明不足なストーリーなど、少々とっつきにくい部分が散見されるが、
ネタに富んだ選択肢等製作者の遊び要素などが入っており、なかなか良く作り込まれている。
登場人物
可愛い見た目(防護服)の主人公。気が付くと何処かの施設の休憩所にいた
記憶喪失者。
異常事態の施設の中という事で防護服を脱ぐことができないため、素顔は不明。
ジュラルミンケースを所持しているが、鍵の開け方を覚えていないのでただの荷物。
血まみれの施設内を
武器無しで徘徊する。
一人でいると冷静だが、人に出会い選択肢が現れた途端にへたれる。
彼の正体、およびジュラルミンケースの中身はエンディング分岐によって変わる。
防護服を脱いだ彼の素顔が見られるのも特定のエンディングのみ。
主人公と同じ防護服を着た謎の男性。
施設が大変な事になってるのにかなり余裕のある態度でフカしているあたり、相当の実力者。
中盤、培養室に現れ、主人公に地下2階へ行くよう促してくるが…。
主人公と同じ防護服を着た女性。
終盤で登場するが、それまでの行動にもよって意識不明または既に死亡した状態のどちらかで登場する。
彼女と共に脱出するエンディングでは素顔を見る事ができる。美人。
マジカルテクノロジー社の研究員。
恋人と地下倉庫で密会中に会社の機密を目撃してしまい、人体実験の被験体に回されてしまう。
マジカルテクノロジー社の研究員。
恋人のサブロー同様に人体実験されてしまい、開発で得られた副産物「ES.E.G.F」を投与され、強靭な生命力と怪力を得る。
首を吊られたまま放置されていたがそれでも生き延びており、生前の恋人を探して徘徊を始める。
遭遇時はすぐ襲ってくる訳ではなく、探しているサブローの行方を尋ねてくるが、これに正しく答えられないと襲われて即
ゲームオーバーになってしまう。
「…サブロー……わたしのサブロー……彼は…どこ……?」
マジカルテクノロジー社の研究員。メサイア計画の主任。後半の倉庫にある、チタン合金製の牢屋で出会う。
脱出する事を既に諦めており、残された時間を読書で過ごすことにしているようで、会話には応じてくれるがそれ以上の協力はしてくれない。
ただ諦めている割にはワクチンをいっぱい持っていたり、物質侵食型胞子に侵食されにくいという理由でチタン合金製の牢屋を選んでいたりする。
胞子とは何なのか、メサイア計画とは何か、教団とは何かという核心情報を色々と教えてくれるが、彼がいる牢屋を2度目に通りかかる時は既に捕食され姿を消している。
主人公が初めて出会う兵士。黒ずくめの戦闘服を着ている。
彼と同じ戦闘服を着た兵士は多数いるが、いずれも悲惨な死を遂げており、彼が唯一の生存者である。
(それも分岐次第で死亡してしまうが)
ラストホープ財団の保有する非合法武装組織、『ラスト・バタリオン』のガブリエル隊C班の隊長。
「クソッ…!!オマエは早く逃げろ!!」
徘徊する怪物
開発コードは「
赤ゴリラ」。施設内の至る所に出没する謎の怪物。
全裸どころではなく皮膚すらなく、全身の筋組織がむき出しのため真っ赤に見えることから名がついた。
人間のような形をしているが、会話できるほどの知能は無い。
追跡相手の進路を予測して先回りする程度の知能はあるようで、思わぬ所で出くわす。
最初は2本腕だったが、移動経路に天井裏やエレベーターのシャフトなどを使う事が多かったせいか、途中で自己進化を遂げて腕を2本増やし、
4本腕となる。
戦闘能力は非常に高く、バスターキャノンを持っていても全く相手にできない。
出会ったらほぼ即死、猶予がある場合でも
逃げる以外の選択をするとやはり即死。
開発コードは「
ピノキオ」。地下一階の第一飼育室で飼育されており、ゴム人形のような見た目をした謎の男。
変幻自在な体細胞を持ち、所持品を含めてあらゆる姿に擬態する能力を持つが、その代償に猛烈な飢餓感と睡眠欲に苛まされている。
頭頂部には大きな手術痕があり、普段は眠って過ごしている。
脳手術および度重なる性格穏健化教育プログラムによって非常に穏やかな性質であり、また能力の見た目が派手で教団の視察を誤魔化すのに有用だったことから、計画本体の成功例ではないと分かりつつも処分されずに飼育されていた。
しかし知能の程は大したことが無いと思われていたがその実研究員の会話まで理解しているほどに知能がある節があり、性格も穏やかに改善されたのも演技だった模様。
事故に乗じて飼育槽を脱走し、主人公を捕食しようとしてくる。
開発コードは「眠り姫」。
遺伝子改造を施した受精卵を人間の女性の子宮内に戻して出産させるという手法で誕生を試みられた「救世主」の実験体の、出産母体だった女性。
地下一階の第二飼育室で飼育されていたが、事故に際して強化ガラスを破って脱走し、施設内部を徘徊している。
胎児の状態で母体を支配する異常な生命力を持っており、そのため母体の股から生えた胎児自身の頭以外は母である女性の身体をそのまま使っている。
股から頭が生えている関係で身体が上下逆になっており、また頭が母体の背中側を向いているため手足の関節も逆の状態であるため、身体の支配および関節構造が未熟だった初期状態ではブリッジのような姿勢の四つん這いで這いまわっている。
また初期状態では母体としては一度死亡した直後であるため、全身に死斑が浮き出ている。この死斑は進化と共に回復して消えるが、母体の頭だったものだけは回復せずに腐った状態でぶら下げたまま。
複数の個体がいるのか、それとも再生能力が異様に高いのかは不明だが、幾度となく施設内で遭遇することとなる。
時間の経過とともに進化を遂げ、足(=母体の腕だった部分)が強くなり逆立ちの格好での二足歩行を可能にする。
さらに進化するとカギヅメなどを生やして外見的にも大きく変化し襲い掛かってくる。
初期段階ならばマシンガンの弾で殺傷できる(または行動停止に追い込む)が、進化して二足歩行できるようになってくるとマシンガンの弾では足止めにすらならない。
兵士死亡ルートで登場する第三形態になるとバスターキャノンでも歯が立たなくなる。
壁や床に突如として現れる。
初期段階ではただ口のみが現れ、そこに接していたものを捕食する。
薄い壁など、向こう側が開けた空間になっている壁にも出現するが、喰われたものがどこへ行くのかは不明。
喰っている最中に捕食行動を中断してどこかへ行く事があり、その時は喰われていたものが壁に融合し、
喰われていた部分が壁から生えたような奇妙な状態になって取り残される。
終盤になると口だけではなく顔および手も増え、立体的な動きができるまでになる。
手と顔の方は主人公と直接対峙することとなるのだが、その正体は教祖様である。
開発コードは『アリス』。実験の失敗作の一つ。
リバースウォーカーと同じ実験の実験体だった人間女性だが、こちらは胎児による母体の支配が始まった時点で処分が決定され焼却炉で処分されたもの。
しかし焼却処分中に事故が発生したため、完全に死亡せずに休眠していた。
見た目は全身炭化しているように見えるが、再生を続け歩き回れる程度にはなっている。
マシンガンが効果が無い耐久力を誇るが、眼球が焼け落ちたままなので、横を通り抜けても気づかれないこともある。
信者の成れの果て。
上記の「基本逃げる」化け物と比べれば脅威ではなく、出会ったら倒していくものだが、マシンガンの弾での殺傷は難しく、バスターキャノンの弾を当てないと倒せない。
バスターキャノンの扱いは難しいため、弾切れに注意しよう。
また、エラーを起こしたバスターキャノンを修理しないまま先に進んでガーゴイルに遭遇して死亡するというパターンもある。
ただし続編の「M.F.D」では普通にマシンガンで倒している。
そのまんま。
結構すばしっこいが、基本的に地面を走り回るだけである上、マシンガンの弾でも簡単に殺せる。
本作の
ラスボス。全ルートで必ず闘う。
ヤギのような角を持つ、伝承にある悪魔のような姿をしている…が、この特徴は「バフォメット」と呼ばれる悪魔のものである。
ルシファーは悪魔王サタンとしばしば同一視され、そのサタンをバフォメットとも同一視する説も一部にあるので、全く間違いではないが。
なおバトルの仕様上、ルシファーとの戦闘はルシファーを倒さなくてもクリアが可能。
この戦闘はルシファーを倒すこと自体は必須ではなく、クリア条件はルシファーとお供のガーゴイルを合わせて規定回数以上撃ち落とす事なので、ルシファーを無視し続けてガーゴイルだけを狙っていてもクリアできる。
ただ、無視したルシファーからは毎回攻撃されるので、この方法で勝つにはガーゴイルをミスなく全て撃ち落とすくらいの勢いが必要だが。
武器
ガブリエル隊の隊員が所持していた物で、死体から拝借。
拝借した時点では弾があったが、補給が無いためストーリー的には弾が無い場面が多く、弾があっても怪物に対してあまり効果がない。
エネルギーを発射する兵器。かなりの威力を誇る兵器だが、
試作機のため、すぐに故障したり、連射すると使用者が感電死するなど、実戦向きではない。
後半でスコープ装置とエネルギーカートリッジの交換を行えば使いやすくなる。
なお途中で無限にエネルギーを補充できるポイントがあるが、ここで調子に乗って何百発分ものエネルギーを詰め込んでも、
その後のシューティングバトルで課される撃墜ノルマが比例して増えるだけなので全くお得ではない。
ゲームオーバー
初プレイで死にまくるほどパターンが多い。
ある意味では本作の代名詞である。
例
「おっ、ダクトに入れるじゃん♪」
「ここから先IDが必要?どうせ中にあるんだろw」
「自販機使えねぇじゃねぇか」ガンッガンッ
「うほっ良い男!」
「コイツ、後ろから見たらどうなってんだろ?」マップ切り替え
「うほっ良いケツ!」
「来るなぁ!」マシンガン連射
「やばい、奴が来た。逃げ……後ろからも…!まあ、もう一回行ってみるといないんだろw」
「一緒にサブローを捜そう!」
「今、薬をやるからな!」
「指が疲れた。もう、クリックすんの止めてもいいだろw」
「元の場所に帰ってみるか♪」
怪物に襲われて死亡する場面以外でも、「燃料満載のドラム缶が所狭しと積まれている燃料庫で発砲したら引火爆発して死亡」等の死んで当たり前のケースもあれば、「自販機を蹴ったら倒れてきて下敷きになって死亡」等の初見では予想しづらい罠のようなケースもある。
ネタバレ
本作に登場するバケモノには3種類がある。
全ての元凶。
童話や伝説で語られるヴァンパイアハンター、ドラゴンスレイヤーなどの英雄は実在したものであり、吸血鬼やドラゴンなどの怪物は胞子が生み出したものだ、とはシャマラン主任の見解。
これらの英雄は胞子に対する免疫を持っており、胞子が生み出す怪物に対抗できた人間であるという。
人類は幸いにも免疫がある人間が残っていた時代に胞子の封絶作業が完了させることができ、いったんは胞子の脅威を退けたのだが、この封絶された胞子の容器「棺」は第二次世界大戦の折に掘り起こされてしまった。
イタリアの地下墓地に埋蔵されていたそれは、イタリアを占領した当時の陸軍中将ロナルド・ホッジスによって接収された上で秘密裏に私物化されて本国に持ち帰られ、戦後にロナルド・ホッジスはこの「棺」を利用して宗教団体を立ち上げるに至った。
胞子は作中で登場するだけで以下の種類がある。
突然死型
最も数が多く、シンプルな効果を持つタイプ。発症すると突然死ぬ。
このタイプに対してのみワクチンが開発されており、ワクチンの効果中はこれに感染しても死なない。
物質侵食型
生物ではなく無機物に侵食するタイプ。
この胞子に侵食された物体は、初期段階ではあたかも経年劣化でボロボロになったかのようになる。
事故の直前に施設内で問題になっていた「逆エントロピー現象」の原因であり、それは簡単な構造の物体の方が胞子が早く侵食できるためである。
侵食が進むとチタンなどの頑丈な金属をも侵食できるようになったり、ギガマウスなどの物質を変形させて生み出されるクリーチャーを生成したりする。
変異型
感染者を人間ではない化け物に変異させるタイプ。
ガーゴイルに変異させるもの、狼男に変異させるものがある。
シャマラン博士が語った説が正しければ、吸血鬼やドラゴンのような怪物に変異させるタイプもあることになる。
脳寄生型
胞子の中で最も数が少ない希少種で、感染者の脳に侵入し、人格を司る大脳皮質を食いつくして成り代わる性質を持つ。
感染者の本来の人格は消滅するが、知識や記憶などの情報は消えず、胞子が成り代わった人格がそれらを引き継ぐため、胞子に成り代わられても感染者だと気づかれないような文化的な生活行動が可能。
この胞子は希少なだけでなく、胞子間での力関係でも最上位に位置しており、付近に存在する胞子およびそれの感染体は全て、この胞子またはこれに感染した個体の命令に従って動く。
ただし、一つの胞子コロニーの中で1体にしか感染しない訳ではない模様。複数の脳寄生型の感染個体が対立する事があるのかは不明。
また、感染の最終段階になると神話に登場する悪魔のような姿の怪物に変異する。
引っこ抜いて根っこ部分が外気に晒されると急激に収縮して致死性の音波を撒き散らし周囲の生物を殺傷するという、神話などに登場する引っこ抜いたら絶叫して抜いたものを死に至らしめるというマンドラゴラそのものの性質を持つ植物。
地上部分からは特殊なフェロモンのようなものを発しており、「この植物を引っこ抜きたい」という極めて強い衝動を呼び起こす。その強さは、長らくマンドラゴラを研究しており、フェロモンによる誘引の存在も、抜いたらどうなるかも熟知している専任の研究員でさえ抗えずに抜いてしまうほど。
地雷に代わる用途の兵器として極めて有用であるため各国から秘密裏にオファーがあった代物であり、メサイア計画とは関係ないがマジカルテクノロジー社の研究施設内で研究されていた。
しかし栽培には、人体に極度の苦痛を与える方法でしか抽出できない液体「ハングドマンエキス」が必須であり、その確保が難航していた。
代替物質での栽培も研究されていたが全て失敗に終わっている。
自立して襲ってくる怪物ではなく、こちらから触りに行かなければ見かけてスルーするだけの存在ではあるが、触りに行って引っこ抜いたらもちろん即死。
- マジカルテクノロジー社の開発した薬品「ES.E.G.F」を投与されたもの
この薬品には服用者に怪力と強靭な生命力を持たせる作用の他、理性の崩壊のような副作用も確認される。
七番倉庫で絞首刑にされていたステファニーはこの薬品で無理やり生かされ、ハングドマンエキスの母体にされていた。
他、ジャックや主人公も服用することがあるが、ジャックが使う場合は殴り殺されてゲームオーバーになる。
先述の胞子に対する免疫は、ホモ・サピエンスが当初持っていたものであるが、進化の過程で失われてしまった。
(シャマラン主任はこれが旧約聖書で「原罪」と呼ばれているものだという見解を語っている)
免疫を持つ人間が残っていた時代に全世界からの胞子の根絶作業を完了させることができたが、現代では一人も残っていない。
なので、胞子に対する免疫を持っている人間を再び生み出そうという計画がメサイア計画であり、それを一任されたのがラストホープ財団のお抱え企業マジカルテクロノジー社である。
ただし現代の人間の遺伝子を元にしても役に立たないため、生命の誕生から人間までの進化を再現するような気の長い計画になってしまい、その過程の試行錯誤で様々な怪物が生まれた。
成功に至っていないものは見た目は胎児のような醜悪な生物であり、人工的に培養液の中で生成したり、生身の女性に出産させたりと様々な方法で生産・実験が行われていた。
これを疎んじた財団は、胞子の入った棺ごとメサイアを処分するべく、ジャックを初めとするラストバタリオンを投入することとなった。
本作はマルチエンディングである。
主人公の正体はもちろん、ゲーム中で登場する人物の正体もルートによって変化し、伏線の真意もルートによって別々のものとして解釈することとなる。
続編に繋がるストーリーはこちら。
12番倉庫到達時点でジャックが生存しており、その後の選択肢でジャックにワクチンを使った場合にこのエンディングになる。
主人公の正体はメサイア計画の完成体。母体から出産された後、一人で立ち上がり、母体を喰らって栄養を得、およそ10時間で完成となった。
成長に伴う飢餓感で職員の死体を喰らい、気密服を奪い、そして自我が目覚めた。生まれた瞬間から喋れるのは、言語機能が本能化されていたため。
冒頭で見られる血塗れの分娩台は、実は主人公が生まれた場所である。ただし死体を喰らった事も含め全て自我が目覚める前の出来事なので覚えていない。
マジカルテクロノジー社の生み出したメサイアの中では唯一の成功例であったが、出産が完了する前に事故が起こったため、研究主任のシャマランを含めて生存者にはその存在が知られておらず、メサイア計画は「失敗」と認識されている。
メサイア計画の完成体であるため、本来ならば防護服を着ていなくてもいかなる胞子にも感染する恐れが無い。当然、ワクチンを打つ必要もない。
防護服とジュラルミンケースは食った死体から奪い取ったもので、ジュラルミンケースの開け方も、覚えていないのではなく知らないので、最後まで開けられない。
教団の主を倒し、ジャックと共に脱出。脱出ポッドの中で「自身の生まれ」に苦悩するが、ジャックに諭されたことで改めて社会で生きてゆくことにする。
ちなみに途中で遭遇する防護服姿の男の正体はこのルートでは不明のまま。
12番倉庫到達時点でジャックが死亡しており、ジェシカ発見時にジェシカにワクチンを使った場合はこちらになる。
ジャックが生きている場合は死体として出てくる女性「ジェシカ」は、ジャックがいないと気を失っているだけになるため、ここでワクチンを使ってやれば助ける事ができる。
この場合、主人公の正体は研究員のひとり「ハインリヒ・ベルガー」になる。
当初は恋人ジェシカと共に真実の眠る12番倉庫まで辿り着いたが、外部からの工作員マックス・フロストを追うため、単身で研究所内へと舞い戻っていた。
その後はフロストにワクチンを奪われた後、殴られて意識を失い、冒頭へと繋がる。
監視カメラの映像で見た2人の人物が殴り合うシーンはこのことということになる。
教祖を退け、ジェシカから真実を聞くと同時に工作員フロストが立ちはだかる。
早撃ちを挑むも叶わず、絶体絶命の窮地にいちかばちか「ES.E.G.F」を自分に投与。するとギガハンドが現れ、フロストを連れ去ってしまう。
ジェシカと二人で脱出するが、胞子に汚染されているのに死ぬ気配も変異する気配もなく、かと言って「ES.E.G.F」の副作用で理性を失う様子もない。
ジェシカが言うには、薬品と胞子が奇跡的なバランスでけん制しあっているのだそう。
とりあえずは助かったが、治療法が見つかるまでは冷凍休眠する羽目に。
このエンディングではジェシカが防護服を脱いで美人の顔を見せてくれるが、バリバリに汚染されているであろう脱出ポッドの中で防護服を脱いで大丈夫なんだろうか?
12番倉庫到達時点までジャックが生存しており、しかしその後の選択肢でジャックではなく自分にワクチンを使った場合にこちらになる。
教団の秘密に辿り着くが、ジャックが教祖に襲われてしまう。
ジャックを後に逃げるがそこには防護服の男、ハインリヒ・ベルガーが待ち構えていた。
ハインリヒによると、主人公の正体は教団外部からのスパイおよび破壊工作員「マックス・フロスト」。
研究員になりすまして情報収集をし、ジェシカ達を殺しまわっていたが、それに気づいたハインリヒとの争いになり殴られて気を失った直後に事故が発生。
ハインリヒは気絶したマックスに止めを刺さず放置したまま避難せざるをえなかった。
途中で見た監視カメラの映像の、2人の防護服姿の人物が殴り合う様子はこのことだとされている。
終盤で再会した時も銃を向けられ絶体絶命のピンチだったが、ギガハンドの乱入によりなんとか切り抜け、脱出に成功。
フロストは記憶喪失に陥りながらも見事任務を果たした事になる。
なお脱出ポッドの中でジュラルミンケースを開ける事ができる。中身は本来のフロストの所属組織との通信機などの機材であった。
ただし「風景画像の中のジュラルミンケース」か「アイテム欄のジュラルミンケース」のうち、「風景画像の中のジュラルミンケース」をクリックする必要がある。
「アイテム欄のジュラルミンケース」をクリックした場合はここからさらに分岐し一番下の「????エンディング」になる。
12番倉庫到達時点でジャックが死亡しており、かつ最終局面でジェシカにワクチンを使わず自分に使った場合にこちらに進む。
ジャックを助けられず、ジェシカも見捨てた場合は、主人公の正体が最悪なものとなる。
主人公の肉体は研究員「ハインリヒ・ベルガー」であるが、既に彼の人格は死んでおり、主人公の意志は脳を乗っ取った胞子そのもの。
その事実を封じるため、彼は同じ研究員を殺して回っていたのである。
自分の脅威となりうるジャックはバケモノに殺させ、かつての恋人であるジェシカも偽装のために利用しつくしたうえで使い捨てるなど、
殆ど直感的に残忍な行動を繰り返していた。
唯一の生き残りであり、親友であったマックス・フロストに追い詰められるが、主人公の危機に呼応したギガハンドの乱入により脱出に成功する。
しかし、ポッドの中で変異が始まり、やがて教祖と同じ化け物となってポッドを破り、どこかへ飛び立ってゆく。
上述の「BADエンディング」からさらに分岐するエンディング。
脱出ポッドの中でジュラルミンケースの中から音がするところでジュラルミンケースを開ける事が出来るのだが、
「風景画像の中のジュラルミンケース」か「アイテム欄のジュラルミンケース」のどちらかをクリックするかで変わる。
風景画像の中のジュラルミンケースだと上述のBADエンディングになり、フロストの本来の所属組織との通信機等の機材が出てくるのだが…。
「アイテム欄のジュラルミンケース」をクリックすると出てくるのはなんと冷凍バーガー自販機の補充品。
主人公は施設内にある冷凍バーガー自販機の補充にたまたま来ていただけの「メタルバーガー」社の社員で、防護服に見えていたのはただの制服だった、というもの。
つまりハインリヒの指摘も全て的外れ、完全にいらない苦労をしたことになる。制服と本物の研究員が着ていた新型防護服がそっくりだったのも、単なる偶然。
これらの事実を知った主人公は慌てて服を脱いで確認してみるが、背中にはデカデカとメタルバーガー社のロゴが入っていた。
ジャックは絶対にこれを見たはずなのに何故指摘しなかったのだろうか?
ジュラルミンケースを開けてこの事に気づいた直後、あまりに遅いためにお怒りの電話がかかってきてクビを言い渡される。
続編
本編のVERY GOODエンディングから続く続編「M.F.D(メサイア・フロム・ダークネス)」と、12doorsとM.F.Dの間の期間を埋める物語「12Doors vol 1.5 MissingLink」が製作されていた。
- 12Doors vol 1.5 MissingLink
脱出ポッドが地上に落着した直後から話は始まる。
朝になりジャックと一緒に十分に日光浴を堪能した後、街に向かう。
何だかんだ面倒見のいいジャックは、正規の手段で生まれた人間ではないために人間社会との接点を持たない主人公が当面の間生きていくため、自身の隠れ家の一つを提供。
ちなみに隠れ家に向かうまでの足はヒッチハイクで得たが、その際に名前を訪ねられてとっさに「カーソル」と名乗っている。
これは渡されていた隠れ家の鍵が「カーソルキー」というメーカーのものだったためという江戸川コナン方式で、
隠れ家の所在地がヌリョーク市のディセンタック街であることも合わせて「カーソル・ディセンタック・ヌリョーク(カーソルで選択して入力)」という言葉遊びになっている。
…なのだが、ここまでして作った名前は別にこの後出てくるわけではなく、この時限り。
「今まで自分の部隊が参加した作戦でも化け物の目撃報告はあったから、教団は対立組織への攻撃等に化け物を使っていたはず。あの知能の低い化け物が大人しく全部帰ってくる訳がない」
という推測から外部に逃げ出して野良化している胞子の化け物がいるのではないかと考え、その退治をメサイアたる主人公の仕事にさせてやろうと別行動をとり調査を開始する。
果たして数日の後、ジャックの推測は当たっており、胞子の化け物が蔓延っている鉱山やら地下鉄の駅やらを見つけてきては退治の仕事を持ってくる。
主人公はそれに従い、内部に潜入して倒していく。武器は教団施設からパクってきたバスターキャノン。
会話パートは12doorsとほぼ同じ形式で進んでいくが、胞子の化け物が蔓延っている場所に潜入して倒していくパートはサイドビューの2Dアクションになっている。
キーボードに割り振られたボタン操作で左右の移動、ジャンプ、しゃがむ、バスターキャノンでの攻撃ができる。
ジャックの隠れ家では当面の生活費として地面に埋めてあった現金も分けて貰っているが、服を買うという発想は無かったようで、自分が胞子感染の恐れが全くないメサイアであると分かった後でも防護服姿のままである。
しかし、あるステージで中世のデビルハンター的な物語の本を拾ってドハマリしてからは様子が一変。
自分で黒づくめの「正装」を仕立て上げたばかりか、バスターキャノンをレーザーブレード形式に変形できる武器に改造してしまう。オマケに口調も堅苦しくなる。
こうしてデビルハンター(?)に転職してからはアクションにも変化があり、「エクスキャノンモード」では従来の通りだが、「エクスカリバーモード」では攻撃が近接攻撃アクションに代わる。
本人にも世界を救う救世主としての自覚が妙なところに芽生えてモチベーションが上がった所で、ジャックが掴んできた次の情報は「マジカルテクノロジー社以外でメサイアの研究をしていた別の教団施設」。
同じようにこちらも事故を起こして内部が地獄の様相になっていたというもの。
マジカルテクノロジー社と同じアプローチの研究をしていたようでリバースウォーカーがうろつく施設内を進んでいくと、最奥部で裸に研究員のズボンと白衣だけを身に着けた金髪の男と遭遇する。
彼は主人公に対して「兄弟」と呼びかけた上で自分もメサイアだと名乗る。
この施設でもメサイア完成体が生まれていたのだ。
この男は正義感に溢れてしまっているこっちのメサイア君とは異なり胞子と戦う等と言った事には興味がないようで、人間を超えた存在として作られた自分と兄弟で世界をひっくり返さないかと誘う。
当然こっちのメサイア君はそれを拒絶、兄弟と言える2人で殺し合いが始まる事となった。
生まれた直後にレーザートラップで失明というハンデこそあったものの、謎のバリアやエネルギー弾を発射する能力を持っており、明らかにこちらのメサイア君よりもスペックが高い。
しかしエクスカリバーを持ち様々な化け物を退治してきたこちらのメサイアの方が総合的な戦闘力は上だったようで、兄弟対決はこちらのメサイアが制することになった。
兄弟との殺し合いを終えた更に数日の後。
ジャックにとっては古巣になる、教団の武装組織ラストバタリオンが急に再編の動きを見せているとの情報が入る。
これは敵対組織への攻撃を行うためで、当然ながらそこには胞子の化け物も使われる可能性が高い。
ジャックと主人公2人でそれぞれ部隊に潜入して胞子の化け物退治をすることが決定する。
主人公はメサイア君でもジャックでもない別の人間。冒頭で名前の入力と大まかな人種および性別の選択ができる。
先の事故で全滅したラストバタリオンの再編を急ぎ、身元が確かでない人間でも構わずかき集めた中の一人で、
教団お抱えの非合法武装組織ラストバタリオンの一員として、対立勢力である教団「ファティマの夜明け」の本拠地ビルへと強襲をかける作戦に参加する。
ヘリにて10階建てのビルの屋上にヘリで降下し、屋上から下に向かって侵入していくのだが、主人公の部隊の任務は屋上と退路の確保。
なので当面はやる事が無いと思われていたが、作戦開始早々に10階に侵入した部隊から異常を知らせる通信が入る。
なんとただのオブジェと思われていた石像が動いて襲ってきたというのだ。
侵入部隊は壊滅、隊長の判断で主人公の部隊も10階に突入したがやはり全滅。
何とか石像を退けた主人公は単身で内部へと潜入する。
動く石像やらガーゴイルやらの化け物を退けつつ階下に進んでいくと、途中で黒づくめの変な人と出会う。
「MissingLink」を先にプレイしていた人ならすぐ分かる、デビルハンターに目覚めたメサイア君である。
「友と合流するため」と言う彼はとりあえず敵対の意思はないようで、臨時の共闘関係を築いてさらに階下に向かう。
引き続き「12doors」や「MissingLink」の会話パートと同じ形式で探索していくゲームだが、新しい要素としていつでも任意でマシンガンが打てる。
と言ってもこれで扉を破壊する等のギミックは無いが、敵が現れた場合、選択肢ではなくこのマシンガン射撃操作でリアルタイムで狙いを付けて攻撃する必要がある。
敵がいなくても撃つ事ができ、無駄弾を消費して遊べる他、上記のメサイア君などの同行者に銃を向ける事が出来る。
ちなみにメサイア君に向けて発砲すると物凄い勢いで飛び掛かられてこちらが即死する(銃を向けた段階であちらも構え、撃てば敵とみなすという警告はしてくれるが)。メサイア君に弾を当てる事はできない。
全編無料でプレイできた「12doors」「MissingLink」と異なり、無料でプレイできるのは序盤エリアだけで、
中盤からは料金を支払って発行してもらったIDを入力することでのみ続きがプレイできる仕組みになっている。
ただし作者の諸事情により途中で課金受付とID新規発行が停止され、さらには「M.F.D」自体の開発もビル3Fあたり(メサイア君を仲間にした少し後くらい)で停止してしまい、そのままFlashのサポートが終了してしまった。
現在は製作者のサークル「SANETOMO WORKS」のXアカウントやYoutubeチャンネルはあるが、ゲームが提供されていたwebサイト自体は消滅している。
追記・修正は自販機を蹴り飛ばしながらお願いします。
最終更新:2026年07月31日 19:51