ベルトルト・フーバー

登録日:2013/05/22 (水) 12:23:30
更新日:2020/04/03 Fri 01:42:05
所要時間:約 11 分で読めます




「羨ましいよ…自分の命より大事なものがあって…」








進撃の巨人」の登場人物。
CV.橋詰知久





第104期訓練兵であり、成績上位者の一人。順位は3番。
ライナーとは同郷の馴染みで、よく行動を共にしている。ちなみにアニも同郷。
またライナーとは「故郷に帰る」という共通した目的を持っている。

物静かで心優しい性格だが自分の意志が稀薄な所があり、自分の行動を他人の判断に委ねてしまいがち。
その為、巨人の脅威を目の当たりにしながらも、それに屈せず外の世界への憧れと巨人への闘志を貫くエレンや、
強引な奪還作戦を実行した王政のやり方を黙って見ていられないと語ったアルミンのことを、「羨ましい」と語った。
同時に、世間体を気にして入団したモブ訓練兵たちには疑問を抱いている一方、「臆病なところは僕も彼らと同じだ」と話している。

能力的にはミカサとライナーに次ぐ順位なだけあって確かな実力を持つ。

…が、その控え目な性格もあってか作中での印象はとにかく地味。台詞はほとんどなく、戦闘での活躍もあまり描写されていない。
ベルハルト、アルベルト等々名前をちゃんと覚えていない読者も多い。
しかしその地味さに愛着がわくのか妙に人気があり、某笑顔動画では彼が喋る度に弾幕が張られ、異様な盛り上がりを見せる。
そして当然の如く名前を間違えられるのが恒例行事になりつつある。
最近はベルハーバーだのベトベトンだのベーコンレタスだのべが付けばなんでもよくなっている。
アニメでも置物レベル程度で画面に映る程度しかなく、シーズン1時点でしゃべったのは今のところ3話、8話、16話のみである。
(ただし8話は後述の一言だけであり、16話に至っては『吐息のようなかすれ声(×2)』のみ)
アニメ版では補給所で巨人たちと交戦した時、サシャとコニーが討伐に失敗した所で、声を荒げて彼らの危機を伝えた(原作ではマルコのセリフ)。




当初は憲兵団への入団を希望していたが、トロスト区攻防戦の後、志望先を変え掴む調査兵団に入団した。


ウトガルド城での戦いでは、装備もないのに皆の前に立ち無茶やらかすライナーの性分を「悪い癖」と語り、
ライナーが巨人に襲われそうになった際には城内にあった武器で巨人の視界を奪って彼の危機を救ったり、
その直後現れた別の巨人からコニーを庇って腕を負傷し巨人と心中しようとしたライナーを仲間達と協力して助ける。
要所で彼に「故郷へ帰る」という目的を思い起こさせる言葉をかけ、奮い立たせるなど幾度となくサポートした。

その後、巨人が群がる塔に同期達と取り残されたまま絶体絶命の状況に陥るが、
意を決して巨人化したユミルの巨人体を目の当たりにし、ライナーと共に激しく動揺。
回想シーンではユミル巨人体に、仲間と見られる誰かが食われていた。
恐怖のあまりか、その場面でベルトルトは食べられている誰か、そして転んでしまったライナーを置いて先頭きって逃げていた。

ユミルの奮闘と駆けつけたエレン達調査兵団の助けもあり、難を逃れる。
その後、ウォール・ローゼ壁上にてエレンとライナーとの3人の会話の最中、命の危機に直面して憔悴したライナーを「故郷へ帰ろう」と励ました。


















以下最重要ネタバレ
アニメ版シーズン2未見者は閲覧注意

















ライナー…やるんだな!?

今…!ここで!



超 大 型 巨 人




5年前、突如として現れ、100年間難攻不落だった「壁」を一撃で粉砕した文字通り超大型の巨人。その正体は、ベルトルトの巨人体である。


体長は60m。これは通常の巨人とは比較にならない巨大さであり、「壁」をも超えている。
その体には皮膚が存在せず、筋肉がむき出しになったような外見をしている。
その巨体故か動きは鈍く、近づくこと自体は容易だが、体から超高温の蒸気を発する能力を持っており、それによって近付く者を迎撃する。


地味だ地味だと言われていたキャラが、実は作品の象徴的看板キャラであり、
一話冒頭から登場していた超重要キャラだったというのだからなんともリアクションに困る話である。
まあエレンの巨人化能力発覚後、ネタも含んでだが「一番地味で逆に怪しい」「作中キャラで一番デカイ」とは言われていた。
相方のライナーが鎧の巨人であることの伏線もこの辺りから張られ始めており、ここに気付いた一部の読者がいたことも恐らく無関係ではないだろう。

5年前、鎧の巨人とともにシガンシナ区に現れ、「壁」を破壊。
超大型巨人はその後すぐに姿を消したが、それによって多数の巨人がウォール・マリア地区に侵入し、
人類の生活領域はウォール・ローゼ地区まで後退を余儀なくされた。


その5年後、再び姿を現し、トロスト区の「壁」を破壊。
この時、周囲の壁より強度の低い開閉扉部分を狙ったこと、固定砲を破壊した後にエレンと交戦するも一瞬で姿を消したこと、
その後の戦いでエレンが巨人化し、巨人化能力者の存在が判明したことから、この巨人も巨人化能力者と考えられていた。


そしてウトガルド城での戦いの後、勝負を仕掛けたライナーに従い、自身も巨人化。
ユミル(+モブ兵士)を捕らえ、壁の上から落下してボディプレスをかますという荒技で、鎧の巨人(ライナー)と連携しエレンたちの奪取に成功した。

その後ライナーが「兵士」である同期への情と「戦士」としての立場の間で時々精神がおかしくなっていたことが判明し、
ユミルの口から今まで幾度となくライナーのことをサポートしていたのだろうという事が語られた。

同じく「戦士」の仲間であるアニも同期への情と巨人の立場で精神的に追い詰められていたが、
ベルトルトは周囲から一歩引いて「戦士」側の人間としての自覚を崩さなかったことから、同期達に対する感情も未だ不明瞭な点が多かった。
しかし、巨大樹の森を抜けた後調査兵団に追いつかれた際、同期の仲間達に口々に思いをぶつけられ問い詰められた際には、これまで抑えていた感情を爆発させる。








だッ…誰がッ!!
人なんか殺したいと!!…思うんだ!!

誰が好きでこんなこと!!
こんなことをしたいと思うんだよ!!

人から恨まれて
殺されても…当然のことをした
取り返しのつかないことを…

でも…僕らは罪を受け入れきれなかった…

兵士を演じている間だけは…少しだけ楽だった…

嘘じゃないんだコニー!!ジャン!!

確かに皆騙した…
けど、すべてが嘘じゃない!

本当に仲間だと思ってたよ!!

僕らに…謝る資格なんてあるわけない…

けど…誰か…

頼む…誰か…お願いだ……


誰か僕らを見つけてくれ…








涙を流し、必死に訴えながら、それでも彼は誰かが自分の手を血で染めなくてはいけないと語った。
ライナーは、壊れることである意味兵士でいる間は救われていた一方で、
戦士の立場を崩さなかったベルトルトだからこそ溜まり溜まっていたものがあったのかもしれない。

ライナー、ベルトルト、ユミル、そしておそらくはアニも。
巨人の秘密を知る者たちは総じて「壁」の中に未来はないと語る。

彼らはそこまで追い詰められながら、一体何を成そうとしているのか…

その後、エレンは奪還されたうえに突如覚醒したエレンの「座標」としての力(?)に動かされた巨人たちによって襲撃される。
巨人化もできず万事休すで絶叫するベルトルト、しかしその窮地を救ったのは…



ライナー曰く、ベルトルトはアニのことが好きだとの事だが、実際のところどうなのかは不明。
ライナーに「アニに思いを伝えろ」と言われていた時には、本人は赤面しながらも必死に否定していた。
ちなみにライナーがそう思ったのは「アニを見すぎだから」とのこと。

しかしアルミンからアニが拷問を受けている(エレンを取り返すための嘘だが)と聞かされた時には、
「悪魔の末裔が!!根絶やしにしてやる!!」とブチ切れていたあたり、全くの的外れというわけでもないようだ。

ちなみに「進撃中学校」でもアニに惚れているようだが、アニはエレンが気になっているため報われそうにない。哀れ。
……と思ったら、作者による方向転換か、何だかんだいい感じの雰囲気になっている。優しい世界。

ジャンの口から、ベルトルトは芸術的な寝相の持ち主であることが語られている。
同期の面々は訓練兵時代、ベルトルトの寝相でその日の天気を占っていたらしい。今となっては切なくなるエピソードである。


シガンシナ区決戦

ウォール・マリアを奪還すべく総力戦を挑んできた調査兵団に対して、「獣の巨人」や「車力の巨人」と共にシガンシナ区で迎え討つ作戦に出る。
当初は樽の中に隠れており、獣の巨人に放り投げられて空中で大爆発を起こす爆弾として控えていたが、
ライナーの合図で投げ入れられた空中で瀕死のライナーを発見、たまらず樽から飛び出す。
アルミンが説得に出ると形上それに応えたものの、今までにない強い決意と凛々しい表情を見せ、
壁内人類の抹殺を宣言し、予定通り市街地の上空で大爆発を起こして調査兵団を壊滅寸前に追いやる。
なんとか生き延びた同期の面々を物ともせず蹴散らすベルトルトであったが、
アルミンの文字通り捨て身の陽動にかかり、隙を突いたエレンによって本体うなじから引き剥がされ、敗北する。
そのすぐ後、獣の巨人の変身者(ジーク)と車力の巨人がエレンと対面するが、
エレンがベルトルトを盾に取り、そこへリヴァイも追いついたため彼の確保を諦め、ライナーのみを奪還し去っていった。


ベルトルト

悪いが…お前はここまでらしい


…そして超大型の熱に炙られ瀕死の重傷となったアルミンを蘇生させるべく、
巨人化薬を投与され無垢の巨人となったアルミンの前に四肢を切断された達磨状態で放置される。
意識が戻った直後、巨人化したアルミンが眼前に迫るのを認識すると、記憶が混乱していたのか、
かつての仲間だったエレン達に助けを求めるも自分の立場を思い出し、アニ、ライナーの名前を呼び断末魔を上げながらアルミンに捕食され死亡
超大型巨人の力はアルミンに継承されることとなる。

なお決戦時姿を現す前、彼の回想としてトロスト区でのマルコの最期が描かれていた。
…エレンの巨人化について、今後のことを相談していたライナーとベルトルトは、偶然通りかかったマルコに決定的な発言を聞かれてしまう。
マルコの察しの良さを案じたライナーは彼の口を封じにかかり、そこへ遅れて現れたアニにも(ライナーの脅迫じみた説得により)手伝わせ、
立体起動装置を外した後、証拠が残らないように通りすがりの巨人の視界に入った屋根の上に放置して食わせるという惨い方法でマルコを死に追いやった。
この時ベルトルトは迫りくる巨人に焦って、マルコの体を後ろから押さえつけるライナーと、
マルコの立体起動装置を悲痛な面持ちで外すアニの様子を傍で立って見ているだけだった。
三人は泣きながらマルコが巨人に食われるところを見ていたが、その際ライナーの口から精神分離の様子が見られ、青ざめるベルトルトの描写がある。

そしてベルトルト自身の最期は、エレンが過去に彼らに向かって発言した「‪出来るだけ苦しんで死ぬように努力するよ‬」の通りとなり、
皮肉な事に、自分達が見殺しにしたマルコの最期と同じ形になってしまった。





み、みんなあああぁ 助けてぇぇええええ



あああああああああああ



アニ!!


ライナァアアア


ッ――







そうだ…

誰も悪くない…

全部仕方なかった

だって世界はこんなにも―――

残酷じゃないか








追記・修正は名前をちゃんと覚えてからお願いします。

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