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屍鬼封尽

登録日:2012/10/20(土) 02:16:55
更新日:2026/06/23 Tue 23:49:50
所要時間:約 7 分で読めます





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屍鬼(しき)封尽(ふうじん)とは、『NARUTO‐ナルト‐』に登場する忍術であり、究極の封印術である。




◆概要

四代目火影・波風ミナトによって使用された『封印術』に分類される忍術である。

発動すると、術と契約した者のみが見える白装束を纏った般若のごとき恐ろしき形相の死神が術者の背後に現れ、発動者を模した魂を縛る。
封印時には、術者の腹を呪印の浮かび上がった死神の腕が貫通して対象者の魂を引きずり出し、両者の魂を喰らう。
その両者の魂は永遠に成仏することなく、封印した者とされた者、未来永劫に渡って死神の腹の中で苦しみ続けることとなる。

開発者は封印術を得意としていたうずまき一族の者たち。
アレンジが加わらず源流そのままであるかは不明だが、クシナがミナトに教えた術のうちの一つがこの屍鬼封尽である。
上記通り術者本人は確実に死ぬという甚大なリスクを伴う術だが、クシナが愛するミナトにこの術を教えた理由は不明。
とはいえ、彼女の抱える事情を考えるとそれ相応の理由があったであろうことは推し量れる。


◆使用者

木ノ葉崩しにおける大蛇丸戦で使用。
穢土転生により蘇らされた不死の初代火影二代目火影、更に大蛇丸の魂を自分もろとも封印するためにヒルゼンが術を発動。
大蛇丸ほどの忍であってもこの術の存在すら知らず、死神のおぞましき姿を目にしたときは恐怖し震え上がった。

ここでは影分身の術も併用し、初代と二代目の魂を封印することに成功。
しかし影分身の使用で自身のチャクラを三等分してしまっていたこと、加齢による衰え、さらに草薙の剣で本体の体を貫かれたダメージで大蛇丸の魂を完全に封印することは叶わなかった。
已む無く大蛇丸の魂の腕部分だけを封印。ほぼすべての忍術の前提となる「印」を結ぶ事を封じ、彼の忍術全てを道連れに死にゆくことを選んだ。

こうして死ぬことはなかった大蛇丸だが、この封印によって彼の腕はまったく動かせなくなったばかりか、時間が経つにつれて独りでに腕は傷つき、それによる激痛が大蛇丸の精神を容赦なく苛んでいくという後遺症紛いの恐ろしい呪いを見せた。
大蛇丸は当然腕を治癒しようとしたが、あらゆる医療・忍術を用いても治すことは出来ず、最後の手段として自分と同じ「伝説の三忍」にして医療忍術のスペシャリストである綱手に治療を依頼。しかしこれも紆余曲折あって断られてしまう。
とはいえ、これは肉体的なダメージではなく魂の腕部分を喰われた(封印された)ことが原因であるため、綱手が引き受けていたとしても本当に治療出来たかは不明。少なくとも同じ医療忍者である薬師カブトも手を尽くしたが治療方法は見つけられなかった。

腕が使えないことで、他者の肉体を乗っ取って転生するまで大蛇丸は印を必要とする忍術はまったく使えなくなり、戦いでは術式を予め描いておけば使用出来る「雷光剣化」と「口寄せの術」以外は体術、及び体の中から取り出す草薙の剣を用いた戦法以外使えなくなった。

うずまきナルトの出生時の回想編で、いわゆる“九尾事件”においてミナトが半分の九尾のチャクラを永久に封印するために使用した。
回想編なので正確には「一人目の使用者」なのだが出番的には二人目となる。
半分とはいえ、尾獣の莫大なチャクラをいとも簡単に封印したことからもこの術の威力がうかがえる。

このときヒルゼンが印を結ぶ場面を目撃していたことが幸いし、大蛇丸戦のときに使うことが出来た。


◆特徴

この忍術の特徴は何より「術者と対象者の魂が永遠に封印される」という点であろう。
魂は「死神の腹」という特殊な空間に隔離されるため、浄土(≒あの世)から死者を口寄せする穢土転生が不可能となる。
実際大蛇丸がミナトも蘇らせようとした時は死神に魂を奪われてしまっていたために呼び出せず、第四次忍界大戦においても歴代火影が薬師カブトに蘇生されて敵に利用されることはなかった。
作中でヒルゼンが使った通り、ある意味穢土転生に対する究極のカウンターであるとも言え、どんな強者や不死の肉体を持つ者であっても問答無用で封印し、後の復活を阻止できる。

しかしその代償はあまりにも大きく、ヒルゼン曰く「死神に魂を喰われた者はこの先、永遠に成仏することは出来ず、死神の腹の中で絡み、憎しみあい、戦い続ける」という恐ろしい未来が待ち受けているらしい。
木ノ葉崩し時点では掘り下げが少なかった初代火影と二代目火影はともかく、あの好々爺然としたヒルゼンがそんな末路を迎えることに当時胸を痛めた読者も多いことだろう。
そして術を行使したナルトの父・ミナトも当然同じ地獄を味わっていることになる。

どうあっても苦い想像の余地が残るが、それゆえ使用者の覚悟が推し量れる禁断の封印術。
短い出番ながら読者の印象に残りやすく、術の継承者が絶えたことからミナト(の回想)以降作中で使われることは無かった。






◆余談

  • NARUTOに登場する忍術の中でも極めて謎めいた術であり、

    ・何故この術を開発出来たのか

    ・何を(誰を)封印するためにつくられたのか

    ・死神とは一体どのような存在なのか

    等、原作が終わっても尚いまだに判明していない謎が多い。


  • を刻まれて器にされた人間を助ける為の術」という考察もある。
    「大筒木一族の器にされた者は身体に魂が2つ入ってる状態であるため、大筒木の魂だけ屍鬼封尽で引き摺り出して封印し、器は転生される心配のない武器としての楔を使える状態になる」という寸法である。




追記・修正は死神に魂を食らわれてからお願いします。


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最終更新:2026年06月23日 23:49