大筒木一族

登録日:2019/08/25 Sun 22:00:10
更新日:2025/04/21 Mon 19:20:11
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※本記事には『NARUTO‐ナルト‐』及び『BORUTO‐ボルト‐』に関する重大なネタバレが含まれています。






























大筒木(おおつつき)一族とは、漫画アニメNARUTO‐ナルト‐』及びその続編『BORUTO‐ボルト‐』に登場する架空の一族。


◆概要

チャクラの祖とされる大筒木カグヤが属していた一族。
作中世界とは次元の異なる異世界出身の宇宙人であり、神樹に実るチャクラの実を回収する事を目的としている。

現在登場している大筒木一族は、個人差はあるものの皆人間と変わらない体格だが、青白い肌に灰色の髪、額あるいは頭部から伸びる巨大な角、白眼を所持していることが共通している。
また、現実での奈良〜平安時代の装束に近い衣装を身に着けているのも特徴。

更に一族直系と思われる者達は、いずれも特異かつ高度な瞳術、空間転移能力飛行能力を持つと思われる。
カグヤの子孫は人間との交配により、その特徴の一部のみを引き継いでいる。
例として、カグヤの子である大筒木ハゴロモは瞳術を輪廻眼のみ、そののハムラは白眼のみを引き継いでいる。


◆一族の特徴

数千年に亘る古来より存在してる一族。

「星の命を喰らう」事を目的として他所の星より十尾を伴って来襲する。
まず「苗木」である十尾を大地に植え付け、途方もない大きさの大木「神樹」へと成長させる。
神樹はあらゆる生命体のチャクラを根こそぎ吸い尽くし*1、全てを吸収し終えた後に巨大な実…すさまじいエネルギーと遺伝子情報の塊である「チャクラの実」を実らせる。
その実を収穫し食す事で自己を「アップデート」させ、進化する。
実が手に入れば最早その星は用済みであり、別の星へと移動して同様の事を再び行う。
そうして「チャクラの実」を食らい続け、進化を繰り返す事で比類なき唯一無二の存在「となる事が至上目的とされている。

また、一族の者が星を襲撃する際には必ず二人一組で行動しているのも特徴である。
実は神樹の苗木でもある十尾が神樹となるには大筒木の者を生きたまま十尾に喰わせる必要があるため、一人を生贄、もう一人が「チャクラの実」が成るまで神樹の監視を行うことが一番の理由とされる。

「チャクラの実」から仙丹と呼ばれる丸薬を錬成し、これを食らい「不老長寿・怪力乱神」を得ることで不老不死を保っている者もいるが、こちらは今のところモモシキのみが見せている。

大筒木一族には代々親役と子役が存在しており、親役が子役に能力を継承する際、子役が輪廻眼の能力で親役を人の成りから赤黒い大きな玉ねぎのような果実に変質させ、それを食らうことで代々能力を一代で失うことなく引き継いできた。
その際、体格や姿が大きく変貌するが、この能力を持つためか、モモシキは優れた力を持ちながらも子孫に直接引き継がせることができないナルトたちのことを見下し哀れんでいた。
上記の設定と照らし合わせるなら、生け贄となる前者が親役で監視する後者が子役だろうか。

+ アニメ版の設定
日向一族と同じく本家と分家があり、作中最強クラスの強さを持つうずまきナルトうちはサスケを終始圧倒したカグヤは、本家からチャクラ採取のために派遣されたただの調査員、ナルトとサスケ、各里長である五影を相手に圧倒的な実力を見せつけたモモシキとキンシキ(アニメ版ではウラシキも)は本家からカグヤ追跡のために派遣されただけの下っ端に過ぎない
モモシキらはカグヤからの連絡がないため地球を訪れたとされるが、カグヤの子孫であるトネリの存在と劇場版「THE LAST」で発生した一連の事件とその結末を知っていることから、何らかの形で情報共有が可能なシステムとなっている模様。

+ 小説版の設定
一族間には複数の派閥が存在し、「チャクラの実」の覇権を奪い合っているらしく、異空間を超えて神樹の生えた星を巡ってはその星の原住民を瞳力をもって壊滅状態に追い詰めたことが語られており、モモシキの発言から他の星も地球と同じような環境と知的生命体が存在していたと思われる。
そのためか同じ大筒木一族同士でも利害の不一致などから内輪揉めが頻発している模様で、カグヤは他の大筒木一族の進攻を想定し大量の白ゼツ軍団を組織していた。


◆共通能力

  • 神術
大筒木一族が用いる術の総称。
印を使わずに絶大な効力を発揮し、忍術のオリジナルとされている、
瞳術や「楔」など、大筒木一族の術はほぼ全てが神術のため、下記の能力もほとんどが神術に分類されると思われる。

  • 瞳術
血継限界三大瞳術である白眼写輪眼輪廻眼は元々この一族をルーツとする能力であり、全員が共通して白眼を持っている。
なお、輪廻眼は全員が持っているわけではないらしく、アニオリではカグヤは当初白眼しか持っておらず、チャクラの実を食したことで額に輪廻写輪眼を開眼しており、息子である大筒木ハゴロモとその直系の子孫達へとその因子(写輪眼)が受け継がれた。

同族であるモモシキとウラシキも白眼と共に輪廻眼を保有しているが、モモシキは両掌に眼球が埋め込まれる形となっており、ウラシキは通常は白眼だが、任意で輪廻写輪眼への変更が可能となっている。
他にも、三大瞳術のいずれにも該当しない未知なる瞳術を保有する大筒木がいる(後述)。

  • 時空間忍術
異空間を通して星から星へと渡り歩くために使用。
黒いモヤを発生させて空間の裂け目を作り、それを潜って異空間を移動する。
異空間同士の距離は途方もなく離れており、両眼の万華鏡を揃えたうちはオビトが、チャクラを何年も額に溜め続けて白豪の術を発動しているサクラからありったけのチャクラを貰ってようやく繋げられるほど。
それを楽々と接続できてしまう大筒木一族の力の強大さが窺える。

大筒木一族以外で異空間に接続できる程の時空間忍術の使い手は、上述したオビトと輪廻写輪眼を持つサスケ*2の二名のみである。
自分たちの優位性を崩される存在であるため、サスケの方はその能力を複数の大筒木から厄介視されている。

神術の一つであり、大筒木一族と関わりがあるとされる菱形の刻印。
打ち込まれた対象は「器」と呼ばれており、使用すると楔が模様として全身に広がる。
効果としては単純に身体能力が増強される他、輪廻眼のように忍術の吸収が可能となる。
チャクラならば全て吸収できるが「物質」は吸い取れないため、忍術は全て通用しないが、自然界の物を口寄せなどで利用した術には「楔」では対応できない。
更には、使い慣れると時空間忍術など大筒木一族の能力も一部行使できるようになる。

その実態は、大筒木一族が自分自身をデータ化して複製し、小さく圧縮したバックアップファイル
この圧縮ファイルは時間をかけて少しずつ「解凍」されていき、「器」の体を大筒木のものへと造り変えていく。
全てのデータが解け切った時、その体は大筒木によって上書きされ「器」の存在は完全に消滅する
そして大筒木は復活を遂げる…という、彼らの不死性を支えるシステムである。
より正確には復活というより、他人を自分の完全なコピーに変える術といえる。

異界の口寄せ獣「」を呼び寄せ、チャクラを奪い取る。
大筒木一族の秘術とされている。
BORUTO‐ボルト‐」においてダンゾウの主導で「根」が鵺を使役する術式の研究を進め、「封印術・牛頭天王」として再現していたことが発覚している。
事件後に復活した鵺は筧スミレの口寄せ獣として扱われている。

空中を浮遊して自在に移動できる、というドラゴンボールの舞空術でもお馴染みの能力。
よくある印象の能力だが、『NARUTO』及び『BORUTO』の世界では初代三代目土影と六道化したオビト・マダラ・ナルトの数名しか使っておらず、意外とレアスキルである。

  • 生体チャクラ反応の消失
香燐等の一部の優れた感知タイプや二代目土影の無が使っていた、自分自身のチャクラを一時的に消す能力。チャクラ感知を巻く事が出来る。
大筒木一族にとっては出来て当然の芸当らしく、現時点では楔により大筒木化が進行していたカワキのみが使用している。

  • 黒棒
ペインやマダラも使っていた黒色の棒。
杭として突き刺して対象を拘束したり殺傷したり、長めに生成して棒術として用いる事ができるなど何かと便利な武器である。
主に掌から生成されているが、一部の大筒木は首などの各部位から生やすことができる。
また、術者によっては杭として射出した後に変形させたり、九尾をも捕える程の巨大な杭を形成する事も可能。


◆一族直系の人物

純粋な大筒木一族。
いずれも最強クラスの実力を誇るが、圧倒的な力で制圧するばかりであるからか戦闘慣れしてない一面もある。
日本昔話の主人公をモチーフにしており、基本的に「○○(主人公の頭二文字)+シキ」というネーミングで共通している。

作中最初に登場した大筒木一族で、『NARUTO』におけるラスボス
大筒木一族からチャクラ採取のために派遣された所謂調査員ポジだったが、地球に愛着がわいてしまったため、事実上離反している。
本家からは裏切り扱いされているらしく、他の大筒木に対抗するべく白ゼツの軍団を組織していた。

モデルは『かぐや姫』。
作中でも「」の誕生や大幻術無限月読に大きく携わっている。

カグヤの封印から約16年後に地球にやってきた大筒木一族の2人組。
キンシキはモモシキの親役で、主従関係はモモシキの方が上。
チート級の実力を持つが、実は2人とも大筒木本家からカグヤ追跡のために派遣されただけの下っ端でしかない。

モデルはモモシキが『桃太郎』、キンシキが『金太郎』。
モモシキの方は木遁、炎の雉、岩の猿を操るシーンがあり、キンシキもチャクラでまさかりを具現化して振るっている。

アニメ版『BORUTO‐ボルト‐』で新たに登場した大筒木一族の男。
眉間を除いた額を覆うように角が映えており、服装はモモシキたちと比べるとかなりの軽装。
一人称は「オレ」。
地球の人間に対してもフランクな敬語で話す
武器は釣り竿。
両目の白眼は輪廻写輪眼及び青い輪廻眼への切り替えが可能。

表向きはモモシキの配下という扱いで、モモシキとキンシキと共に大筒木本家から派遣された。
モモシキの命令で大筒木カグヤや尾獣、ゼツの事など情報収集を行っているが、モモシキのいないところでは「モモちゃん」と呼ぶなど小馬鹿にしている節がある。

モデルは『浦島太郎』。
「時間」に関わる術を会得している。

かつてカグヤと共に地球へ来訪した二人組の片割れ。
左目に白眼、そして右目に黄色い車輪のような模様が浮かんだ黒眼と呼ばれる瞳術を備えている。
現在は謎の組織・「」のリーダー格であるジゲンに取り付いており、次の「器」としてカワキに目をつけている。
その一方で神樹を復活させ、ボルトとカワキを新たな大筒木とすることを狙っている。

モデルは『一寸法師』。
小さくする瞳術や異空間から何でも出せる秘術など、モチーフの性質が特に強く反映されている。

三途アマドの口から明かされた6人目の直系大筒木。
楔による転生を繰り返して死すら克服し、数々の星から得た幾つもの神樹の実を食らい「神」となった大筒木である。

額に二本の巨大な角を生やしており、右目に一族共通の白眼、左目に黒眼、そして額に輪廻眼を開眼している姿で描かれている。
シバイが扱う能力は忍術のような印を必要としない神術と呼ばれ、世界全域を過去に渡って見通せる千里眼や自身に向かってくるあらゆる攻撃を跳ね返す反射、そしてあらゆる願望を具現化させる究極の力などの常軌を逸した神懸かり的な力を保有していた。

これほどの能力を有する恐るべき存在だが、作中ではなんと既に故人である。
その死因についてアマドは肉体を必要としない高次元に移動したためと推測しており、実際に同族のモモシキもそれを肯定している。
また、シバイの遺体から採取されたDNAはアマドの手で一部の人間に移植されエイダ・デイモン姉弟のようにシバイの一端を能力として発現している。

名前についてはこれまでのように「シキ」の名を冠していないどころか、カグヤのように該当する昔話も存在せずモデルが不定。
恐らくは『かぐや姫』や『一寸法師』等の昔話を語る媒体の紙芝居と掛けた「大筒木の神・シバイ」というネーミングだろう。


◆後天的に大筒木となった人物

(カーマ)」をその身に刻まれ、大筒木一族として身体を造り替えられた人たち。
劇中では「器」と呼ばれている。
いずれは肉体を上書きされ、存在が消滅してしまう悲運を背負っている。

大筒木モモシキの「器」。
楔の位置は右掌。

超うずまき螺旋丸を撃ち込んだ際に刻まれたようで、決戦後には右手の包帯から菱形のそれが覗いていた。
アシュラの転生者であったナルトと白眼を宿すヒナタを両親に持ち、大筒木であるカグヤの血を色濃く受け継いでいる事もあってか楔への適合度は高いようで、短期間でカワキと同等以上にまで楔が解凍してしまっている(イッシキとの決戦時点で80%以上)。

ボルトが極度の消耗で意識を失った際にはモモシキが一時的に身体を乗っ取って顕現しており、予断を許さない状況が続いていた。
後に82%まで解けたところでモモシキを止めるべくボルトが死を選び、「器」ごと失う危機を回避しようとしたモモシキの手で残りの18%がボルトの体として復元されたため、転生は食い止められている。

大筒木イッシキの「器」。
楔の位置は左掌。

楔の適合実験「洗礼」から生き残った数少ない人物。
幼少の頃より戦闘訓練を受けてきたため、ボルト以上に楔を使いこなすことができる。
楔を人一倍嫌悪しており、自身とボルトの楔を何とか消そうと苦心していた。

アマドと果心居士らの裏切りによってイッシキがジゲンから引きずり出された事に伴い、カワキの楔も晴れて消滅した。
しかし後にアマドの手によって復元され、武器としての楔のみをその身に宿す事となった。

一話冒頭の少し未来の時系列ではボルトと敵対しているが、果たして…?

大筒木イッシキの「器」。
楔の位置は顎。

元のジゲンは単なる修行僧であり、今現在は身体を縮小したイッシキに身体と意識を物理的に乗っ取られてしまっている。
転生しても余命わずかになってしまうイッシキ側の都合から器として利用される事も無く、1000年近くに渡って寄生され続けるという作中屈指の悲惨な人物。
しかも彼の意識は完全に消滅したわけではなく、時折苦痛に耐えかねて涙を流すなど未だ微かに思念が残っている様子。


◆カグヤの子孫

大筒木カグヤが地球の現地人とまぐわい産まれた、ハゴロモとハムラから連なる一族。
直系の子孫は「大筒木」を名乗っているが、こちらはカグヤから受け継いだ「名」としての側面が強く、大筒木一族の特性が失われており種族としては殆ど別種となっている。
一部の子孫は彼女の能力の一端を血継限界として発現している。

地球の大筒木一族

カグヤの長男であるハゴロモを先祖に持つ一族。
ハゴロモの長男であるインドラの子孫「うちは一族」と、次男であるアシュラの子孫「千手一族」から主に派生している。

カグヤの長男。
忍の祖・六道仙人」とされる人物で、両目に輪廻眼を持ち、地球で初めてチャクラを使った忍宗を編み出し、普及させた。

ハゴロモの二人の息子でカグヤの孫。
仙人の眼「チャクラと精神エネルギー」を受け継いだ兄のインドラは平和には力が必要と悟り、仙人の肉体「生命力と身体エネルギー」を受け継いだ弟のアシュラは平和には愛が必要と悟った。

ハゴロモの血縁者となる一族・人物

長い歴史の中で複数の一族に分かれており、現在までに確認されているのは以下の一族である。

  • 千手一族
カグヤの孫である大筒木アシュラを祖とする一族。初代火影・千手柱間と二代目火影・千手扉間もこの一族であり、現在は柱間の孫で五代目火影・綱手のみとなっている。

  • うちは一族
カグヤの孫である大筒木インドラを祖とする一族。代々写輪眼を有する戦闘に長けた一族として名を馳せていた。
戦国時代は千手一族と対立関係にあったが、柱間とうちはマダラの時代になって、共に木ノ葉隠れの里を創設したことで事実上和解するも、マダラが里に対して反乱を起こしたことと二代目火影となった扉間がマダラの遺した反乱思想を警戒するようになって以降は徐々に里と軋轢が生じるようになった。しばらくはマダラ派が水面下で燻ぶりつつもそれらが表に出ることはなかったが、『NARUTO』の物語開始の数年前にクーデターを企てるまでになり、事態を重く見たうちはイタチの手によりサスケを除く一族は皆殺しにされた。その後作中で発生した様々な出来事などを経てイタチを含め密かに生き残っていた者死亡したため、現在生き残っているのはサスケとその娘であるうちはサラダの2名のみ。

  • かぐや一族
骨を操る血継限界「屍骨脈」を持つ。
霧隠れとの戦闘で一族は滅亡。
最後の生き残りだった君麻呂も第一部終盤で死亡したため全滅した。

  • 雪一族
血継限界である氷遁を操る一族。その能力で大戦期はに重宝されていたが、戦後はその能力を恐れられて迫害されるようになる。

  • うずまき一族
渦の国・渦潮隠れの里に存在した封印術に長けた長命の一族。特徴として赤い髪と強靭な生命力を持つ。長い戦乱を経て現在は散り散りとなっている。
また、彼らが編み出した封印術の中には角を生やした白髪の死神を召喚する術もあり、大筒木一族との関連性が疑われている。

  • 金角・銀角兄弟
二代目雷影の時代に雲隠れの忍だった兄弟。
「雲隠れ史上最悪の大罪人」と呼ばれ、雲と木ノ葉の同盟式典の際に二代目雷影と扉間を騙し討ちにした。
またカグヤの息子・大筒木ハゴロモの血を引いているため、彼の宝具を自在に操ることができ、尾獣の肉を食べてその力を使うこともできた。

  • 羽衣一族
明言はされていないが、大筒木カグヤに対するかぐや一族の関係性を考えるに、六道仙人こと大筒木ハゴロモの名を継いだ一族と思われる。
家紋も千手と共通した意匠が見られる為、千手と分岐したアシュラの子孫だと考えられる。
名有りのキャラは登場しておらず、川を流れて来た死体が柱間とマダラに発見されたのみで有る。
どうやら千手とも争っていたらしい。
上記の金角・銀閣兄弟がこの一族である可能性がある。*3

月の大筒木一族

大筒木ハムラと共に月に移住した一族。
ハムラとその子孫たちは、千年もの間、自分たちの白眼の眼球を集め、世界を滅ぼす力と甦らせる力を生み出すエネルギー体である『転生眼』を作り上げ、千年が経っても地上の人々がチャクラを正しく使い、世が平穏であるかを見極めていた。
しかし、ハムラが死亡すると、彼が説いた教えの解釈を巡って、一族間で抗争が起こってしまい、ハムラの真意を理解する宗家は、歪んだ解釈をした分家の者たちが暴走して転生眼の力を使ったことによって滅ぼされてしまった。
なお、一族は月の表面ではなく、地球空洞説のように月の内側で生活していた。

  • 大筒木ハムラ
カグヤの次男でハゴロモの双子の弟。長い長髪と両目の白眼が特徴。
アニオリでは若い頃は白眼を駆使してトラブルシューターとして活躍。後にハゴロモと共に十尾と戦った後、外道魔像を監視するため兄に「千年待とう」と告げて一族と共に月に移り住んだ。
兄弟仲は極めて良く、別離した後も兄の作ろうとした世界に賛同していたが、彼の子孫たちはハムラが説いた教えの解釈をめぐって同族間で争いを始めてしまい、作中では直系の子孫としては下記のトネリしか生き残っていない。
「陣の書」によれば厳格な性格とのことだが、若かりし頃は真面目な反面調子のいいフランクな性格であり、一人称は「オレ」。

CV:福山潤
ハムラの子孫で、月に移り住んだ大筒木一族最後の一人。

ハムラの血縁者となる一族・人物

ハムラの一族は月に移り住んでいるが、何らかの形で地球で生活する者たちも存在する。

  • 日向一族
ハムラの直系の子孫で白眼を有する木ノ葉隠れ有数の一族。
ヒナタの父である日向ヒアシをはじめとした日向一族の一部の者はハムラの教えやその解釈を巡って起こった争いのことを知っていたようであり、トネリと地上で最初に出会っている。*4

  • モンザエモン
サソリチヨ婆カンクロウも使っていた傀儡の術の初代操演者。
月にも高精度の傀儡人形が登場しており、モンザエモンは関係者である事が示唆されている。


◆余談

  • 「大筒木」の元ネタは、かぐや姫のモデルとされている迦具夜比売命(かぐやひめのみこと)の父親・大筒木垂根王(おおつつきたるねのみこ)と思われる。
    実際はかぐや姫だけでなく、桃太郎や金太郎など他の童話の主人公も使われているが…。

  • アニメ『BORUTO‐ボルト‐』の第1部における最後のOP『宿縁』では、ボスラッシュの如く次々と現れるカグヤモモシキ・キンシキウラシキイッシキエイダ・デイモン・コードに木ノ葉の里の下忍達が立ち向かうという無理ゲー過ぎる場面が描かれている。
    一見すると大筒木に無関係なエイダ以降の三人もシバイのDNAを受け継いだ存在であり、ある意味大筒木一族が揃い踏みになった貴重なワンシーンだったりする。



追記・修正は、チャクラの実を食してからお願いします。

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最終更新:2025年04月21日 19:20

*1 無限月読により人類を白ゼツとして生かそうとしたカグヤとは異なり、完全に死に絶えるまでチャクラを吸ってしまうようである。

*2 それでも開眼当初は開くことができず、門を繋げられるようになったのは能力に慣れた後であった。

*3 彼らは六道仙人(ハゴロモ)の子孫だと知られている事。六道仙人の宝具を所持している事。身体的特徴や能力からアシュラ側の子孫なのは確実で有る事。雷の国と火の国は隣国で有る事(羽衣一族は千手一族やうちは一族の近くに住んでいたと思われる為)。

*4 中忍試験編において「天忍」の言及があり、伏線自体はかなり前から張られていた。