寄生獣

登録日:2009/06/28(日) 19:15:20
更新日:2024/04/17 Wed 04:17:43
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地球上の誰かがふと思った

『人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむだろうか……』

地球上の誰かがふと思った

『人間の数が100分の1になったらたれ流される毒も100分の1になるだろうか……』

誰かが ふと思った

『生物(みんな)の未来を守らねば…………………………』



アフタヌーンで連載していた岩明均の漫画。
全10巻。完全版は全8巻。


普通の高校生、泉新一と寄生生物ミギーの物語。
一見、血や肉片の飛び交うグロ漫画だが、多くの漫画愛好家や哲学者から月日が流れた今でも高い評価を受けている不朽の名作。
新一とミギーの種を越えた友情、家族、生命の価値とは?人間とは?などのテーマが盛り込まれた感動作であり人類学にも一石を投じた。
長らくメディアミックスの無かった作品だったが、2014年にアニメ化と実写映画化を果たす。
どちらも賛否両論ある作品だが、それぞれ味のある作品なので寄生獣が好きならば一度観てみると良いかもしれない。



◆寄生生物(パラサイト)

本作に登場する謎の寄生生物。ある日突然、世界中に降り注いだ綿毛のような卵から産まれた。
先端がドリル状のミミズかヘビのような形をした数cmの幼体が人間の体に入り込み、脳を喰らい頭部と同化することで誕生する。
基本的に幼体は耳や鼻などから侵入するが、そこが塞がれていた場合は先端のドリル部で直接体内への侵入を試みる。
食われた脳を元に戻す方法は少なくとも作中には登場せず、寄生された者は実質的に人間としては死亡する
同化された頭部は見た目こそ元のままだが、細胞はパラサイトの【それ】となっており、髪の毛単位など小さく千切れると虫のように蠢く。
ゴムのような伸縮性を持ちながら鉄のように固く変質させる能力を持つ他、人体を容易に真っ二つにできる程の怪力も有している。
この特性を活かし、鋭利な刃の触手にして対象を切り裂く、硬質化して銃弾を弾くなど戦闘能力は非常に高い。
尚、頭蓋骨は存在しないので擬態する際はある程度自在に人相を変える事もできるが、擬態時に強打されると凹んでしまう。
捕食する時は頭部が丸ごと大きな口となり、人間の頭ぐらいのサイズを食い千切る。形状だけなら大きな男根にもなれる

また細胞全体が脳・眼・触手などの役割を兼ねていることから作中では「考える筋肉」と例えられている。
多くは人間のふりをして食欲を満たす為だけに行動しているが、稀に人間と同等以上の高い知能を持つ個体も存在する。
他にも寄生生物同士はテレパシーのようなもので信号を感じとり、相手の位置や感情を知ることができるといった能力を持つ。
これら特異な能力を持ってはいるが首から下は普通の人間の肉体であり、寄生の名の通り人間の内臓や消化器官に頼って生きている。
よって人間の肉体が死ねばパラサイトも死亡する…が、成功率は低いが人間の肉体を「乗り換え」して生き延びた個体も存在する。
また、他のパラサイトがすでに乗っ取っている肉体に、別のパラサイトが頭以外の部位に寄生する事も可能らしい。
劇中では二人目の名無しのパラサイトが「構造が単純な腕」から「複雑な頭」への移動は無理だが、「腕から腕」などであれば簡単に移動できると述べている*1


彼らのほとんどは脳を奪ったときに芽生える“この「種」を食い殺せ”という本能に従い行動している。
しかし実は内臓の多くは人間のままの為、生命維持の為には人間を捕食する必要は全くない。
こういった特異な特徴として「無感情で無表情」「自身の名前に対して無頓着」という点も挙げられている。
パッと見の外見では人間そっくりだが、我が子であったりと近親者の場合は正体を看破できる場合がある。
また、上述の信号は一部の人間でも発信・受信できる者がおり、感知して判別が可能。
劇中では猟奇殺人鬼が人間を殺し慣れた事で「中身」を見分ける事ができるようになった。

弱点は前述の通り人間の肉体の破壊だが、実はパラサイト部分は劇物に対して異常に敏感で脆弱という特性を持つ。
その為、捕食した人間がアルコールやニコチン、薬物を摂取していただけで不調をきたし形状が維持できない。
劇物がパラサイト内に混入したなら細胞同士が我先に逃れようとして混乱し形を保てず、最悪爆発四散してしまう。

そして何より生物でありながら子孫を残す事ができないという矛盾をはらんでいる。

尚、ページ冒頭の文章と同時に初登場しているが、パラサイト自身はそんな意図は持っておらず
そういった主義のもと協力をもちかけてきた人間のことが理解できず首を捻っていたこともある。

~登場人物~


泉新一

(CV…アニメ:島﨑信長、ムービーコミック:酒井広大 映画演者:染谷将太)

「殺したくないって思う心が…人間に残された最後の宝じゃないのか」

本作における主人公で、どこにでもいるような普通の高校生の少年。
イヤホンで音楽を聴いていた為、パラサイトに侵入されずに済み、更に腕に侵入したパラサイトをコードで腕をきつく縛る事で脳への侵入を阻止。
右腕に寄生されたため頭(脳)は普通の人間であり、そのため他の寄生生物からは「自分達の存在を知り探知できる存在」として危険視されている。
最初は普通の少年だったが、普通の高校生では考えられない血みどろの修羅場を幾度もくぐり抜け、同時に人間らしさを失っていく自分に苦悩する。
肉親を失い心臓を損傷後、後述のミギーの蘇生措置によりパラサイトの細胞と融合して命を繋いだ事で身体能力が異常に強化されていく。
逆にミギーが弱体化した事もあり、中盤からは「ミギーに防御を任せて、彼自身が寄生生物を殴り殺す」という動きを見せる。
しかし同時に大切な人を幾度となく目の前で奪われた経験も相まって、心身ともに人間とパラサイトが融合した中間のような存在と化していく。
世間では寄生生物のことは知られておらず、人類の為にも自分は名乗り出るべきではと考えるが、モルモットにされることを危惧するミギーと意見が対立する。
初めは前髪を下していたが、融合後はオールバックにしている。また性格も異常なまでに客観的且つ冷静なものに変貌。涙も出なくなる。
これは「胸の穴」と形容され、母のパラサイトに刺された胸の傷と母を失った事によるショックによるものと考えられる*2
融合後は人間を片手で投げてコンクリの壁を破壊するほどの怪力と、助走なしで3mの壁を飛び越えられる跳躍力、オリンピック選手以上の俊足を発揮。
更に300m先の人物の特徴を読み取るほどの視力、広範囲・遠方の会話も聞き分けられる聴力、パラサイトの攻撃にも耐える強靭な肉体に変化した。
融合前の新一でさえ、圧倒的破壊力を誇るAを不意打ちとはいえ致命傷を与えるなど、「人」の部分をパラサイトとは別に動かせるアドバンテージを持つ。
その為、他のパラサイトと比べ総合戦闘力が高く、純粋な戦闘力で敗北したのは後述の最強生物・後藤のみ。
融合後は並のパラサイト相手なら多勢に無勢でも負けはしない。ただし肉体のエネルギー消耗が激しいのか、寄生前よりも大幅に食欲が増していく。
里美、加奈、宿の少女など多数の女子から好意を向けられるなど結構モテる。


ミギー

(CV…アニメ:平野綾、ムービーコミック:太田陽湖、映画演者:阿部サダヲ)

「わからん…尊いのは自分の命だけだ…私は私の命以外を大事に考えたことはない」

もう一人の主人公。
寄生に失敗し、新一の右腕を食って右腕になってしまった寄生生物*3で趣味は読書。
新一の体から血液を通して栄養を貰っているため、人を食べることはないし食べたいとも思わない。
口はあるが恐らくそもそも摂食能力がない*4。その分の栄養を補う為なのか、新一の食欲が増大している。
名前の由来は右手を食って育ったからで、ミギー自身が名付けた。ただし海外版では見開きの関係上名前がレフティに。
好奇心旺盛で高い知能を持ち穏やかな性格だが、他の寄生生物同様冷徹で自己の生存のみを優先しており、極端に合理的。
人間を盾にする、正体が人間にばれたときは容赦なく殺そうとする等、そのたびに新一と衝突する。
共生関係である新一を気遣うのは新一が宿主だからであるが、だんだんと奇妙な友情が芽生えていく事になる。
中盤で心臓を貫かれ死に瀕した新一を救う為に、ミギーが新一の体内に潜り込んで一時的に心臓と一体化し動かす事で疑似心臓と化す。
そして蘇生を行いながら損傷を修復したことにより、なんとか一命を取り留める事に成功した。
この際、ミギーの体組織が心臓から拡散し、右腕全体はあった寄生部位が肘から先だけになってしまう。
その代わりにミギーの細胞と新一の細胞が一体化したのか、新一の体が人間から並はずれて強靭化していく。
一方でミギーは、一日のうち連続して4時間程度「冬眠」してしまうようになってしまった。
「冬眠」は不定期に起き、強制的に4時間、変形はおろか同族を察知する能力さえ働かない無防備な状態になってしまう。
後藤との最終決戦では新一を助ける為に身代わりになり、後藤に取り込まれてしまう。
しかしその後、再戦した新一の決死の一撃により後藤がコントロールを失った事で意識を取り戻し、新一の体に帰ってきた。
おまけにその混乱に乗じて後藤の人間部の重要器官にダメージを与えた為、遂に最強のパラサイトを倒す事ができた。
更に副産物として後藤と融合した事で体質が変わり、一度に複数の思考ができるようになり「自分の中の別世界」を作れるようになった。
そしてその「別世界」へと旅立つことを決意し、新一に一方的に別れを告げた上で無期限の「眠り」についた。



◆村野里美

(CV…アニメ:花澤香菜、ムービーコミック:奈波果林、映画演者:橋本愛)

「きみ……泉新一君……だよね?」

新一の同級生でヒロイン。新一とは受験会場で知り合った。途中で新一と付き合いはじめる。
人を驚かすのが好きで、すぐ驚く奴が大好き。その為、新一に不意打ちでチョップを食らわせてくる。
勘が鋭く、新一は彼女にミギーのことがバレているのではと内心冷や冷やしている。
メインヒロインではあるが、要所要所で出てくるものの出番はあまりない。
しかしその存在が新一を常に大きく支え続けた。物語終盤でベッドシーンがある。
新一の事情は全く知らないが、彼の身に何かただ事ではないことが起こっている事は察している。
原作では聖子ちゃんカット。アニメでは原作の雰囲気を残しつつポンパドールヘアをアレンジした髪型になった。
物語のラストでは浦上にナイフを突きつけられながらも、浦上と新一は違う、普通とは違っても人間だと言い放った。



田宮良子/田村玲子

(CV…アニメ:田中敦子、映画演者:深津絵里)

「だが…我々はか弱い。それのみでは生きてゆけないただの細胞体だ。だからあまりいじめるな」

24歳の数学教師「田宮良子」の肉体を乗っ取り、新一の通う高校の代用かつ新任の教師として現れたパラサイト。
ミギー以上の高い知能を持った寄生生物で、パラサイトの生殖能力を確認するために寄生生物同士でセックスして子供を作った作中唯一の人物。
新一とミギーを『貴重なサンプル』として観察したりといった日々生まれる疑問の答えを探求しており、自分達は一体何なのかを常に考え続けている。
その高い知能故に戦闘能力は高く、三体の寄生生物を翻弄し返り討ちにするほどで、単体で戦略のみの勝負なら最強の個体と言える。
ミギーをして「正面から戦った場合に勝ち目は無い」と言わせ、後藤からも「良い戦いができそうな相手」と認められているほどの実力者。
新一を脅した際は「その気になればひとクラス、3秒で皆殺しにできる」と言っており、ミギーの様子からもそれが可能と思われる。
ただし肉体は普通の女性であり、痴漢の胸倉を掴んでホームに投げ飛ばした際は、肩を脱臼していた。(気付いた直後に自力で入れ直した)
尚、劇中に登場する彼女は最初から寄生された状態であり、本物の田宮良子(田村玲子)は既に死亡しており、生前の描写もない。
彼女の母親は連絡を寄こさない娘を心配して会いに来たのだが、その際に何の兆候も見せていないはずの田宮良子を自分の娘でないと見抜かれた。
後に出産した我が子には愛情らしき感情を見せており作中の寄生生物とは一線を画した成長をする。
実写版映画で深津絵里は
「パラサイトに寄生される以前の田宮良子には子供を産みたいという願望があったのではないか」という独自の解釈をしており
それを監督の山崎が拾って設定として反映させたという。
因みにやけに完成度の高い同人誌があるとかないとか。*5


◆A

(CV…アニメ:保村真、映画演者:池内万作)

「強い恐怖心だ…哺乳類はみんな“痛がり屋”だな」

新一が初めてまともに戦った寄生生物。
厳密にはその前に犬に寄生したタイプと人に寄生したタイプ一匹ずつと戦っているが、どちらもミギーが瞬殺して新一は見てただけ。
檻から脱走したライオンを飛び掛かられた一瞬で頭部を粉砕*6して撃退してみせたように、自身の実力に絶対の自信がある。
性格はつるんでいた田宮良子と正反対で、警戒心は強いが野生動物のように好戦的で思慮が浅く人間を甘く見ている。
ミギー曰く「楽天的で行きあたりばったりなヤツ」。皮肉にもその高い戦闘能力による油断が命取りとなった。
真っ昼間に新一の学校に殴り込みをかけて一方的に攻撃し続けるも、無警戒だった新一に胴体部分を攻撃され瀕死の重傷を負う。
その後、田宮良子の肉体と同居を目論むも、パラサイトに関する証拠が公けに出ないよう隠滅の為に田宮の手で爆死させられた。
田宮良子のセックス相手でもある。すなわち、田宮良子が産んだ赤ん坊の父親という事になるが、その影は薄い。
しかし実写版では前編のラスボスという大出世を果たした。その代わり女体化したけど。


◆泉一之

(CV…アニメ:相沢まさき、映画演者:-)

「ひょっとしておまえ…鉄でできてるんじゃないのか…」

新一の父親で44歳のフリーライター。元雑誌記者で、新一の抱える秘密については知らない。
夫婦水入らずで伊豆に温泉旅行に行った際、目の前で妻をパラサイトに殺されてしまう。
乗っ取られた妻のパラサイトに殺されかけるが、一命を取り留め新一に連絡を取った。
この騒動で心に傷を負ってしまい、新一に上のような辛辣な言葉を浴びせてしまい自己嫌悪に陥ったりしてる。
しかし新一が後藤の脅威を詳細を伏せながら、必死に逃げろと伝えて来た際には、新一を信じて言うことをきいた。
なお、実写映画版ではなぜか死別している設定に変えられ登場しない。


◆泉信子

(CV…アニメ:笹井千恵子、映画演者:余貴美子)

「前は…あんな子じゃなかったのに…ううう…」

新一の母親で専業主婦。新一が小さい頃、新一をかばって腕に大ヤケドを負ったことがある。
性格は優しく穏やか、お嬢様育ちだったらしく泣き虫で、新一がゴキブリを素手で掴んで逃がした際も泣いていた。
夫とは違い新一の微妙な日常の変化に気づいており、事あるごとに新一を問い詰めたりしていた。
それをノイローゼと見かねた夫が気分転換にと伊豆への旅行を誘ったことが不幸のはじまりとなった。
旅行先で肉体部を失い寄生先を探して彷徨うパラサイトに襲われ、背後から首を切断されて死亡。
そして肉体を乗っ取られ、夫・一之を襲った後に泉家にいる新一を襲い心臓に致命傷を負わせてしまう。
ジョーと共闘した宇田を殺害したと思われていたが…?
実写映画版では設定が大きく異なり、夫とは死別しドラッグストアに勤務しながら新一を育てたシングルマザーに。
さらに家の近所に倒れていた「A」を介抱して襲われ、Aに体を奪われるという展開になっている。


◆加奈

(CV…アニメ:沢城みゆき、映画演者:-)

「…へー、じゃ あんたもあぶないヤツなわけ?」

ロングヘアのスケバン。光夫という不良に好意を持たれている。アニメ版で「君嶋」という苗字がつけられた。
融合後の新一に興味を抱く。なお、彼女は普通の人間とパラサイトが見分けられる能力を持つが、その自覚がない。
その為、新一に宿るミギーへの反応を頼りに新一との遭遇を繰り返すうち、「運命の赤い糸」と信じ込むようになり…。
彼女の能力はパラサイトが発する仲間を見分ける信号を微弱だが送受信できる能力であり、強く願う事でその信号も強くなる。
原作はスケ番だったがアニメ版では時代を合わせて、ヘアバンド型イヤーマフを愛用する普通の今時の女子高生になった。
同様に彼氏?面のミツオも昭和不良スタイルからチーマー風になっている。なお、実写映画版では登場しない。


◆宇田守

(CV…アニメ:鈴木琢磨、映画演者:-)

「やっぱりきみがやっちゃ…いけない気がする」

新一と同じく脳を奪われる事が無かったメタボで気が弱く涙もろい中年男性。
作中で唯一、新一と同じ「脳を奪われず寄生されている」という境遇の仲間。新一と違い顎に寄生されている。
体格と年齢の関係で体力が無く、しかもジョーが気管を圧迫して余計に消耗が激しいなど、あまり強くはない。
ちなみに伊豆のホテルの従業員で、かつての離婚が原因で自殺を考えながら海岸付近の崖にいた時にジョーに襲われた。
展開が大きく変わった実写映画版では当然出番はなくなったので登場せず。


◆ジョー/パラサイト

(CV…アニメ:村瀬歩、映画演者:-)

「へーこりゃー珍しいな!手かよー!」

寄生しようとした際、宇田が海に転落した為、呼吸の確保を優先した結果脳を奪えなかったパラサイト。
元々パラサイトと呼ばれていたが、パラサイトの名が世間で一般化したため、後に差別化のためジョー(顎)と名付けられた。
図鑑で言葉を覚えたミギーと違い映画等で言葉を覚えたため言葉遣いが荒い。砕けた口調だが性格は冷静沈着。
上述のように宇田の体力と寄生箇所のせいで戦闘力は劣るものの、宇田自身の重要な肺や循環器の位置を直接ずらして守ることができる。
実写版では宇田が出ないので当然登場していない。


◆早瀬 真樹子

(CV…アニメ:芹澤優、映画演者:-)
伊豆で民宿を営む家庭の娘で中学生。
新一の両親が旅行先でパラサイトに襲われ、父を守って母の仇を討つための旅の途中、高速船の中で出会う。
新一が連泊するにつれ次第にほのかな恋心を抱くようになるが、彼女の祖父は新一のことを暴力団の構成員と誤解していた。
なお、実写映画版では展開が変わって伊豆に行かないので登場しない。


◆島田秀雄

(CV…アニメ:石田彰、ムービーコミック:亀山雄慈、映画演者:東出昌大)

「まずい……まずいな……」

新一を観察するために田宮良子が送りつけたパラサイト。新一の同級生として転校してきた。
イケメンで運動神経も良いため女生徒から注目を集める。表面上は理性的であるため、ミギーからは「話せば分かるタイプ」と分類された。
そのことから生前の島田秀雄も同様の性格だったと推測されるが、その実「人間は食べない」と嘘を吐いて普通に捕食しているなど狡猾。
新一とミギーに警戒されながらも学校生活を送っていたが、ある事が原因で女生徒の一人に正体がばれる。
女生徒にそれを告白され始末しようとしたところ、彼女が護身用に用意していた強酸をかけられ暴走、校内で大虐殺が発生してしまう。
最期は新一の遠距離からの投石により心臓を貫かれ絶命。遺体は回収され研究のサンプルとなった。
この事件がパラサイトが初めて世間に周知される一端となる。


◆裕子

(CV…アニメ:安野希世乃、映画演者:山谷花純)
新一の通う高校の美術部員で、島田秀雄の同級生。新一とは学年が異なることもあり面識がない。
だが兄は犯人の似顔絵描きをする警官で、パラサイト殺人に関する泉一之への事情聴取に同席していた為、パラサイトの存在を知る。
その後転校生の島田の無表情さに興味を抱いて観察している内に、島田がパラサイトであることに気づいてしまう。
思い悩んだ末、言葉が通じるのならばと島田と二人きりで会い殺人をやめるよう説得を試みるという無謀な行為に出てしまった。
その結果、証拠隠滅をしようとする島田に殺されかけ、護身用に準備していた強酸入りの瓶を島田に投げつけた。*7
彼女自身はその隙に窓から飛び降りて助かったが、酸により暴走した島田は構内で大量虐殺を起こしてしまう。
アニメ版では「立川」という苗字が割り振られ、新一とは同級生で里美の幼馴染となり出番も増えた。
また、島田の観察も異性として好意を抱いてというものになり、最終回まで登場することになった。
逆に実写映画版では里美の目の前で真っ二つにされて惨殺という最期を遂げて退場する。揺らめく霞は関係ない。

◆裕子の兄/立川ハルキ
(CV…アニメ:横尾博之、映画演者:-)
裕子の兄で若い刑事。パラサイト殺人に関する泉一之への事情聴取に同席し、似顔絵を描く。



後藤

(CV…アニメ:井上和彦、映画演者:浅野忠信)

「もっと工夫しろ…人間は地球上でもっとも賢い動物のはずだろ」

最強の寄生生物。戦いと殺戮を求め続ける戦闘マシーン。
ビキニパンツ一丁でショパンも弾ける。五統さん。五頭さんでもある。
田村玲子が実験により創りあげた か弱い「仲間」の一人ではあるが……無敵だ。
五体の寄生生物で体が構成されている為、全身を自由自在に変形、硬質化できる。
三木とは違い統制も完璧で、身体能力もパラサイトと融合した新一すら遥かに凌駕している。
単身で武装したヤクザの事務所に乗り込み皆殺しにし、対パラサイト装備で重武装した自衛隊でもかなわない。
走行車同士の正面衝突をしても即回復し、崖から落ちてきた車の直撃&二台分の大爆発に巻き込まれても死なない。
時速60km以上で走り続けられ、ショットガンの散弾をただ弾き返すどころか体内に一度取り込んで射出する事さえできる。

以上のようにラスボスにふさわしい無敵の戦闘能力を持つが、弱点がないわけではない。
唯一、寄生体同士の隙間だけは人間体と同じでダメージらしきものを与えられる。
最期は新一にその隙間から付けられた傷口から「猛毒」を体内に捩じり込まれ、統制を失って爆発四散した。
トドメまでの一連のシーンは単純なバトルものと違い、ミギーや新一の台詞なども相まって色々考えさせられる。


◆三木

(CV…アニメ:浪川大輔、映画演者:ピエール瀧)

「そーっす!『三木』です!」

後藤さんの右手だから三木。あと三匹統率だから。
「三木がやりたいっていうならやらせてみるさ。……何事も慣れ、だ」と後藤さんの許可を得て頭になり新一を付け狙う。
人間の表情の擬態は得意だが寄生生物五体の統合はイマイチで、体の操作はかなり不器用。ミギーの作戦の前にあっさり敗北。
モグラ叩きすらまともにクリアできない様子だったが、これがナンパの為だったのかマジだったのかは不明。
ミギーに負けて頭を後藤に譲った後はずっと右手状態のまま登場しないが、毒を捩じり込まれた際に真っ先に逃げようと焦っている。


◆広川剛志

(CV…アニメ:水島裕、映画演者:北村一輝)

「大したもんだな後藤さん、モーツァルトかね」

田村玲子や後藤さん達の寄生生物集団のリーダー的存在。後藤さんからボスと呼ばれる。
新一の家のとなり町の市長選に立候補し、環境問題を訴え見事当選する。
以後は自分の市に寄生生物のコロニーを作り上げ、「食堂」などを用意する。
彼の演説により、タイトルの「寄生獣」の意味の一つが明かされる。
というより、劇中で唯一「寄生獣」という言葉を使った人物。
ショパンとモーツァルトの違いは判らない。
後年のスピンオフ作品「寄生獣リバーシ」では彼の高校生の息子・タツキが主人公を務める。


◆草野

(CV…アニメ:青柳尊哉、映画演者:岩井秀人)

「これまで一緒にやってきた仲だ。命を絶つ前に小さな満足感をやろう。」

広川が率いるコロニーの幹部。強引に事を進める短絡的なタイプで、その性格から田村玲子とよく衝突する。
田村玲子の態度から不審を抱き、自身の独断で行った新一と倉森の殺害計画失敗を咎められた事で、仲間と共に田村を闇討ちする。
しかし田村の知略により仲間と同士討ちをした挙句、返り討ちにあって始末された。
怒ったり嫉妬したり怨んだり仲間の好で最後の望みを聞いたりと、本人に自覚はないが非常に人間に近い思考をしている。
後藤がヤクザ事務所を襲撃した際は「もう少し普通の格好は出来なかったのか」とパラサイトには珍しい点にこだわっていた。
尚、一緒に田村を殺しにいった仲間はアニメ版で初老の男が前澤(CV:鈴木琢磨)、女が氷川(CV:大本眞基子)という名前が付いた。
実写映画版では広川の命令で襲撃した事にされており、戦闘も不意打ちで三人同時に殺されている。


◆倉森

(CV…アニメ:二又一成、映画演者:大森南朋)

「彼は人間です…私と同じ…小さな家族があり、そして奪われ…苦しんで…」

シャーロック・ホームズに憧れて私立探偵の仕事を始めた、冴えない中年男性。
推理小説を愛読しており、妻と幼い娘が1人いる。アニメでは志郎(しろう)という名が設定された。
田村玲子に新一の身辺調査を依頼されたことで、好奇心が災いしパラサイト事件に深く関わっていく事になる。
しかしそのせいで目を付けられ、自分を狙ったパラサイトの草野達に妻子を殺されてしまう。
この件に関与していなかった田村玲子が犯人だと思い込んで、彼女の子供をさらって復讐しようとした。
ただし子供を投げ落とす気など最初からなく、自分の子供を失った自身の悲しみの百分の一でも思い知らせてやりたかっただけであった。
彼が遺した「倉森レポート」が後のパラサイト駆逐作戦へと繋がった。そして最期まで新一達の秘密を黙って死んで逝った。


◆平間警部

(CV…アニメ:鈴木琢磨、映画演者:國村隼)

「全員この一発!よおく見きわめろ!!全ての責任はわたしが負う!」

北署に勤務するベテラン刑事。新一や倉森らが住む地域の担当官としてパラサイト対策特命捜査を指揮している。
新一の違和感にいち早く気付き、その後を追う事で倉森同様パラサイト事件の真相に近づいていく。
最終的に田村玲子を警官隊と共に射殺した人物でもある。後に自衛隊との作戦時においても登場し指揮を取った。
玲子の額や屋上から飛び降りてきた後藤の心臓を的確に撃ち抜く射撃センスを持つが、どちらにも通用はしていなかった。


◆山岸

(CV…アニメ:小山力也、映画演者:豊原功補)

「ともかくだ…見つけたなら(・・・・・・)撃て。」

陸上自衛隊二佐で市役所パラサイト駆逐作戦における「内環(掃討部隊)」の指揮官。
パラサイト判別のために市役所中の人間を1階ホールに集めた際、パラサイト一味を駆逐すべく一部隊を率いて掃討する。
誤射して一般人を殺しても顔色一つ変えず、致命傷を負った部下の体を盾にする相手に「どうせ助からん」と発砲する等、冷血漢。
誤射よりも人かパラサイトか悩むうちにパラサイトに対して攻撃ができず犠牲を増やす可能性を問題視しているのだろう。
実際に、彼の直接指揮していない市役所の屋外では人間を盾にしたパラサイトが逃亡していった。
パラサイトと人間を殺していくうちに、「俺も大体わかってきた」と超能力や波長ではなく人間の観察眼と直感でパラサイトを見分けられるような発言をしているが、
あくまで部下を割り切らせるための発言の可能性が高い。直後に上の太字発言である*8
なお、広川の正体は流石にわからなかった。
しかし浦上のように後藤の危険性までは見抜けず、広川軍団のパラサイトを殲滅した掃討部隊を全滅まで追い込まれた。
一人屋上にて後藤と単身交戦するも手も足も出ず殺され、屋上から生首だけが落ちてきた。
だが彼が交戦した事により出来た後藤の腹部の“かすり傷”が、後の命運を分ける事になる。


◆浦上

(CV…アニメ:吉野裕行、映画演者:新井浩文)

「え……あんたらあれが………人間の形に見えたのか?」

快楽連続殺人犯の男。性格は楽観的且つ軽率で軽薄な快楽主義者。普段は俗でお調子者なノリの性格。
過去に「人間で遊んだ*9」ことから寄生生物と人間を見分ける能力を持つ。
獲物はナイフがお気に入り。ミギーとの融合後の新一を「混ざっている」と見抜き興味を抱く。
後藤を見た時は逆にその怪物じみた戦闘能力を感知して恐慌し、一時的な錯乱状態に陥った。彼には人間の形には見えなかったらしい。
市役所のパラサイト駆逐作戦に駆り出された際に後藤の出現による混乱に乗じ、監視役だった若い刑事を殺害し逃走した。
その後は登場せず逃げ去ったかと思われていたが、最終回にてとんでもない劇的な再登場を果たす。
衝動を抑えて生きている現代の人間こそ異常であり、自分は本能に沿って生きる「正しい人間の姿」だと考えている。



◆美津代(みつよ)

(CV…アニメ:藤生聖子、映画演者:-)

やったのか!!新一!!

田舎に住む老婆。ボロボロの姿の新一が水を求めて庭に侵入してきたのを見て、泥棒だと勘違いした。*10
後藤との戦いに敗れて右腕(ミギー)を失い負傷して山中を徘徊していた新一を、事情を問い質すことなく数日間自宅に匿ってくれた。
口は悪いが思いやりのある優しい性格で、半ば死に急ぐような態度で後藤との再戦を決意する新一を懇々と諭した。
彼女から借りた右利き用の鉈を手に、新一は後藤との最後の戦いに臨む。この鉈が新一に冷静な判断力を取り戻させた。
なお、実写映画版では展開の都合で登場しない。

【その他】


◆由井教授

(CV…アニメ:梅津秀行、映画演者:-)
パラサイト研究の第一人者。島田の死にかけの細胞から、人とパラサイトとの見分け方を発見した。
優秀な生物学者らしく、パラサイトについてのほとんどの詳細は彼による研究結果。
「ご存知のように」が口癖で、研究の事になると興奮して前のめりになる。

◆倉森陽子

(CV…アニメ:藤生聖子、映画演者:-)
倉森志郎の妻。泣き黒子が特徴。夫がヤバイ仕事をしているのではないかと心配していた。

◆阿部

(CV…アニメ:不明、映画演者:-)
倉森に雇われた臨時アルバイトの青年。これまでも何度か面白がって仕事を引き受けていた。
田村玲子の尾行を頼まれ、その後三木の尾行をするが見つかってしまい殺された。

~原作のみのキャラ~

◇古谷、長井
新一の同級生。古谷は里美に惚れていて、新一に決闘を挑んだが返り討ちにあう。
長井はミツオがグループを連れて新一に喧嘩を打った際に現れ、新一に助太刀した。
長井はその後も新一の事を気に掛けており、要所要所で首を突っ込む同級生を上手く誘導している。

~アニメオリジナルキャラ~


◇鈴木アキホ
(CV:前田玲奈)
アニメ版オリジナルのキャラで、新一の同級生のポニーテール少女。明るい性格で新一に気がある。
その後、里美と新一の仲を見て諦め、今度は島田に気が行くというやや気の多い少女。
原作でモブキャラがしゃべったセリフなどを彼女がしゃべる事が多い。

◇長井和輝
(CV:浜添伸也)
アニメ版オリジナルのキャラで、新一の同級生の不良少年。
里美に惚れており、新一に喧嘩を売るがミギーにより返り討ちにあい逃げた。
その後、ミツオの率いる不良グループに襲われていたところを新一に助けられた。
原作に登場する「古谷」と「長井」というキャラを合わせたような役回りのキャラ。
ちなみに最終回にアキホに言い寄っているという話が見られる。

◇古谷タク
(CV:榎木淳弥)
アニメ版オリジナルのキャラで、新一の同級生。
原作の古谷の役回りは上の長井和輝が請け負っており、こちらは原作の古谷とは全く関係ない。

◇上条
(CV:村上裕哉)
アニメ版オリジナルのキャラで、新一の同級生の不良。

◇三田
(CV:浜添伸也)
アニメ版オリジナルのキャラで、平間の部下である若い刑事。

◇佐々木先生
(CV:奈良徹)
アニメ版オリジナルのキャラで、新一の通う高校教師。Aの襲撃の際に負傷した。


~実写映画オリジナルキャラ~


◇辻(つじ)
(演者:山中崇)
実写映画版だけに登場する、平間の部下の刑事。地味に全編に登場する。
しかし地味に何の活躍もしない。

◇中華料理店の主人
(演者:オクイシュージ)
映画版において新一とミギーが初めて遭遇し、戦うことになるパラサイト。
名前の通り中華飯店の主人の体を乗っ取ったパラサイトであり、店に来た客を捕食していた。
原作における下記の犬パラサイトと名無しのパラサイトの役割を兼任している。
そのため下記の二体のパラサイトは実写映画版では登場しない。
(尺の都合上、設定説明の簡略化のための仕様変更と思われる)

~名無しのキャラ~


■犬パラサイト
(CV:Velo武田)
「グワオ…おまえ…も…失敗…か?」

第二話に登場した、犬に寄生したパラサイト。「この種を喰い殺せ」の指示に従ってか、犬を捕食していた。
ただし人間の言葉をしゃべり、犬に寄生したのに「お前は寄生する場所、俺は宿った動物に不満がある」と人間のままのミギーと新一を異常なまでに警戒し追ってくる。
頭部を大きな蝙蝠のような翼に変形させ、空を飛んで追ってくるが、育った環境のせいで勉強不足だったこともあり、隙を突いたミギーに心臓をえぐり出され死亡した。

■名無しのパラサイト
(CV:奈良徹)
「人間の脳がまるまる生き残ってる…こいつァ確かに危険な存在だな」

第三話に登場した、新一が初めて目にした人間に寄生したパラサイト。単行本一巻の表紙もこいつ。
凶悪なチンピラのような風貌をしていて、ミギーのことを「右手さん」と呼び、自分の肉体に「引っ越し」て来いと勧誘した。
どこから得た情報なのかは不明だが、腕から頭へは無理でも腕から腕への移動は簡単だとか、ミギーと管理すれば140年は生きられるだとか語っている。
(ちなみに田宮良子はミギーと新一を「初めて見るケース」と語っているので、彼女による実験などは考えられない)

◆占い師の女性

(CV…アニメ:不明、映画演者:-)
道端で占いをしていた中年女性。
新一の胸の穴について当て、その穴を塞げるのは空けた相手にもう一度会うしかないと告げる。


【主な発言】

完全版裏表紙より


「シンイチ……『悪魔』というのを本で調べたが……いちばんそれに近い生物はやはり人間だと思うぞ……」


「泉くん……きみ……泉新一くん………だよね?」
「……さぁ どうなのかな」


「もう死んだんだよ……死んだイヌはイヌじゃないイヌの形をした肉だ」


「おれ一人気づかないうちとっくに……脳まで乗っ取られてるんじゃないのか……?」


「人が死ぬ…ぐらいのことじゃ大して驚かなくなってんじゃないの?」


「寄生生物(われわれ)はなぜ生まれてきた……?」


「……地球上の誰かがふと思ったのだ……生物(みんな)の未来を守らねばと……」


「誰が決める? 人間と……それ以外の生命の目方を誰が決めてくれるんだ?」


Wikiで出会って見覚えになった項目がふと見ると埋もれていた
そんな時、なんで追記・修正したくなるんだろう…

そりゃアニヲタがそれだけヒマな引き籠りだからさ。 だがな、それこそがアニヲタの最大の取り柄なんだ。
時間にヒマ(余裕)がある生物、なんと素晴らしい!!
だからなあ…いつまでもメソメソしてるんじゃない。疲れるから自分で編集しな。

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最終更新:2024年04月17日 04:17

*1 あくまでこのパラサイトの推測でミギーは確実性を疑っていたが、後藤の存在から実際に可能と考えられる

*2 後に田村玲子が赤ん坊を新一に託す事により、再び人間らしい感情を取り戻す事ができた

*3 これは様々な作品に影響を与え、『肉体の一部のみが意思を持った異形化して共生している人間』というジャンルの原型とも言える。

*4 パラサイトは人間の臓器を利用して食事をするが、ミギーは肩までなので消化臓器と接続されておらず、例え捕食しても消化する事さえできない。

*5 興味があれば「寄生獣 田村本」でググるよろし。

*6 横回転する六枚の刃で瞬殺。これは劇中のパラサイトの中でも群を抜いた破壊力であり、後藤をしてもここまでの瞬間的破壊力の描写はない。

*7 原作では恐らく塩酸。島田は「これは酸…強い酸だ!硫酸か…?くそ!あわてて変形して体内にまきこんでしまった…」と言っているが、アニメでは油彩剥離剤(塩化メチレン)となっている。

*8 その場面で部下に撃てと指示した人間に擬態したパラサイトは、死体だらけなのに怯えも焦りもせず「ああ よかった助けてください」と近寄ってくるなど、何か感情が足りない不自然さはあったが

*9 回想録では女を犯して殺して更に肉を剥いで食ったり、うずくまる裸の子供の背中に何本もの刃物を突き立てて殺している。

*10 このとき新一は弁明するが、水を勝手に飲もうとしたのだから泥棒には違いないと反省した。