オメガ(FFⅤ)

登録日:2011/08/24 Wed 10:15:25
更新日:2025/10/19 Sun 14:19:31
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空より現れし、心を持たぬ者…オメガ…
それを追ってきたもの…神竜…
12の武器を持つ勇者達でもかなわない…
静かに次元の狭間に眠らせておくべし…
けして語りかけることなかれ









プレイヤー「なんかピラミッドにいたやつがウロウロしてるけど…とりあえず戦ってみるか」

プレイヤー「オメガ…?つうかボスじゃないのか…どれどれ」



アトミックレイ


はどうほう



全滅した……

プレイヤー「…ナニソレ……」




オメガとはFF5のボスモンスターの一体。

ラスボスより強い隠しボスの先駆け的モンスターで次元の狭間を普通にブラブラしている。
ピラミッドで同じようにブラブラしているマシンヘッドと同じ姿でシンボルエンカウント。
マシンヘッドをわざわざシンボルエンカウントにしたのは初見を引っかけるためなのではないかという話もある。

当たり前だがコイツは動く。しかも道は狭い。下手するととおせんぼされたりこっちに突っ込んで来たりする。
触れないならそれで良いしんりゅうと違い、ある意味常に戦う危険がある。
直前にセーブポイントがあるのがせめてもの優しさ。冒頭の警告文は過ぎた後というオチだが。




●ステータス


  • レベル119
  • HP55530
  • MP60700
  • 物理回避率は衝撃の95%
  • 常時リフレク・シェルで解除なんかできません
  • 防御190
  • カウンター2回行動
  • 弱点属性:(それ以外の全属性吸収)


まともにダメージを受ける気が無い鉄壁の防御性能。
こちらの攻撃をことごとく無効化吸収し、ちょっとでも傷をつけたらえげつないカウンターでこちらを消耗させる。
カウンターが2回の為実質こちらの手数の3倍で攻め立ててくる。しかもアホみたいに素早いのでおたおたしてたら絶対に間に合わないまま2度目のはどうほうで死亡。
しかも「はどうほう」「サークル」の2つはこのボスをレベリングで倒せないボスたらしめてしまっている。

このあまりにも理不尽すぎるボスは当時としては非常に画期的であり、後つけ設定による改良型やゲスト出演、後発作品による似たようなポジションの裏ボスが数多く登場した現在でも圧倒的な知名度をもって君臨している。


●要注意技


  • にじいろのかぜ
名前と見た目は綺麗。でも主成分は有害物質。
沈黙+暗闇+スリップの有毒ガス。まだ小手調べな効果。治癒する暇がないなら死んで治せ。

カウンター技その1。HP半減+混乱。本作のリボンの「混乱耐性がない」というアキレス腱へ見事に突き刺さった。
オメガ戦でチキンナイフとまさむねを二刀流したり、戦闘中にレベルが上がったキャラが敵になったらどう思う?最高だ…

  • マスタードボム
カウンター技その2。防御力無視+スリップの爆弾。この技に限らずオメガはスリップによるなぶり殺しも好き。

  • サークル
\シュポッ/ 「記憶を消された!」
カウンター技その3にしてオメガのえげつなさの真骨頂の1つ。
ゲーム的には1人だけ逃げたような扱いになるため、蘇生すらできずに確実に戦力が減る。
そしてなにより厄介なのはカウンター技の為攻撃する度にサークルに怯えなければならない点。
対処法は調合『竜の口付け』しかない上に、消されたキャラはその戦闘中は絶対に復帰できない。対処法を知らないと神頼みで特攻しないといけない。

  • はどうほう
オメガの代名詞。オメガのえげつなさの真骨頂の1つ。
ソル・カノンのそれとは違いチャージなぞせずバカスカぶっぱなしてくる。その頻度はターンにして2ターンに1回、場合によっては2ターン連続で放ってくる。
どんなに鍛えあげても最大HPの半分を削る上にスリップダメージまで付与してくるため、オメガ戦でHPが半分以下になったらデッドゾーン。
というより下手にHPを伸ばすと回復が間に合わなくなるかもしれない

  • ミールストーム
全体のHPを1桁にする。スリップ状態で喰らうとほぼ死ぬ。

  • ターゲッティング
カウンターを含む単体攻撃の矛先を対象者に固定する。ほぼ無駄行動であり、オメガ唯一の明確な隙。
リフレクで反射すればしばらくの間カウンターを事実上封じられるため攻撃チャンスを作れるが、「マスタードボム」以外はダメージソースたりえないどころか回復されてしまうこともある。
「サンダガ剣」「あいのうた」などを使わない縛りプレイでは、このターゲッティングを用いてカウンターを封じて叩くのが定石。

  • じしん
  • アトミックレイ
どちらもその能力の高さからレビテトがないと即死し、炎の指輪がないと瀕死ないし即死する。そして全滅。



●攻略法

  • 魔法剣サンダガ二刀流みだれうち
オメガの弱点を突きつつ、その物理回避、防御力、リフレク、シェルをすべて無視し、必中で大ダメージを与える最大の回答。
ただし一撃で仕留めないとカウンター地獄なので、二刀流で攻撃回数を+4することで確実に一撃で倒しきる、という寸法。
ダメージが足りない時は波動砲を回復しつつ、調合でサークル対策とみだれうち役のレベルアップをすることに専念しよう。
かの有名な長寿漫画「こち亀」の84巻「ファミコン攻略法教えます」の話でもこの戦法が挙げられていた。
後のディシディアシリーズでバッツのEXバーストが「魔法剣二刀流みだれうち」になっている理由のひとつ。

  • サンダガリフレク反射
こちらは魔法剣ではなく素の魔法。
普通に撃つとオメガはリフレク状態なので味方に跳ね返ってくる。
なので反射されたものは反射できない特性を利用し、味方にリフレクをかけサンダガを撃ち反射させてダメージを与える。
通常は召喚魔法カーバンクルで味方全体をリフレク状態にし、味方全体にサンダガを撃って反射させる。
一応攻略本に書いてある攻略法だったのでやった人が多いのではないか?

  • あいのうた
パーティの3人(残り1人は全力で攻撃)で「あいうのうた」を聴かせればオメガも動きを止め聴きいるだろう。
愛という感情に興味を示したオメガだが兵器としての本能が邪魔をし動き出そうとする。パーティメンバーは全力でオメガに愛を刻み込んであげよう。
そのうちオメガは満足し愛に満たされた安らかな眠りにつくことになる。
当然攻撃役は防御・物理回避・リフレクを無視できる攻撃手段を忘れないように。

制限プレイでは「与一の弓」のコレだけでHPを削り切った事例が実在する。
他にも「クイック」などは割と有効。

  • カウンター封じ
オメガの厄介な点は回復すら行えなくなる「サークル」にあるため、このカウンターをある程度封じるという手法。
バーサーカー縛りで有名になった「左手ダンシングダガー」や、レベル1ククル1人で戦う際の「かくれる+ターゲッティング反射」などが有名だが、
「りゅうのくちづけ」でボスフラグを付与してサークルを無力化するなどでじっくり腰を据えて戦うこともできる。
いずれにせよ仕様に相当精通してないと使いこなせない手法である。


●スマホ版

システム上の仕様変更を受けた結果、全体的な強化が施されるようになった。
  • 「参照魔力の上限が99まで」の仕様が撤廃されたため、オメガ本来のパラメータである魔力199が反映されて魔法全般の威力が倍化。以前はどうにか耐えられたマスタードボムの威力が6000オーバーにまで跳ね上がっている。

  • 状態異常の上書き撤廃。つまりストップの効果時間中に再度ストップを付与しての時間延長が効かなくなった。愛などいらぬ!

  • 各種カウンター封じテクニックの削除。あの「左手ダンシング」に対しても容赦なく2回分フルにカウンターを放ってくる。そのためストップによるカウンター対策需要が著しく上昇。また、ターゲッティングを反射しても殴ってきた相手へカウンターするようになっている。

  • 割合ダメージ魔法の回避判定有効化。唯一弱体化した面であり、問答無用で最大HPの1/2を持っていく「波動砲」も装備次第では回避の余地が出てきた。

  • 攻略法としては「クイック中にも歌の効果が継続する」という仕様を付いた「力の歌→英雄の歌→クイック→放置→モンクがみだれうち」で1ターンキル可能。
    • ピクセルリマスター版も「クイック中に歌が持続&カイザーナックルを装備するとみだれうちの半減処理が行われない」という形で1ターンキルは可能。ただしモンクがリフレクトリングを装備できないため、オメガの初手がデルタアタックorブラスターでモンクに来てしまったら即リターン。


●改

FF5 GBA版でめでたく改造版が登場した。()ったね!

オメガ かい
レベル97
HP65000
MP60000
物理回避率ついに100%
弱点属性以外全属性吸収
常時リフレク・シェル
カウンター2回発動


カラーリングはミスリル製品みてーな水色。
レベルは下がったがまったく関係ない。まったく関係ない。どちらも素数なのだから。
一応、改良前のオメガのレベル(119=7×17)は素数ではない。レベル7の倍数に効く青魔法なんて存在しない上、あったとしてもオメガの回避率の前では無意味だろうけど。
ドラゴンパワーを与えてレベル3フレアを撃ったとしても反射されるから意味がない。

雷属性弱点をバリアチェンジにより変動させることで克服、みだれうちにはカウンターで「サークル」or「全快」と後継にふさわしい改造を施されている。
ただの回復ではなくマジで65000全快してくるから気をつけてね!
だが愛には相変わらず飢えている。
ちなみに前身であるオメガは量産されたらしくいっぱいいる。そりゃ神竜も疲れて宝箱に籠るわ。

楽に倒すときはサンダガ剣ではなくフレア剣乱れうちで一気に65000削るか、「ねらう」か、リフレクデルタアタック戦法で。


●他作品への出張

GBA版FF1の追加ダンジョン『癒しの水の洞窟』に神竜共々参戦。
HPが35000とラスボスの2倍、通常攻撃で約600*1、代名詞の波動砲で全体約300ダメージと隠しボスの名に恥じない火力。
システム上常時リフレクは無いが防御面が凄まじく硬く、作中最強の物理攻撃力を持つスーパーモンクでさえ素の攻撃で100ダメージ通るかどうか。魔法防御も弱点の雷属性のサンガーでも大してダメージにならない。
流石に上記の凶悪カウンターは使わない使われたら無理ゲ―
シンプルにインビア*2で守りを固めてセーバーやストライで攻撃力を上げて殴り倒すべし。
倒すとムラサメを入手できる。
ちなみにここのオメガは普通に喋る。よくあるメカ系の敵っぽくカタコトなんてこともなく、一人称もまさかの「我」。
威厳ある口調で「千年ぶりの挑戦者よ…その力を示し、我に打ち勝ってみせよ」と言うのだから誰だろうと思いきや、例の四脚ロボでびっくりした人も多いのでは?


FF4TAにも神竜共々ry(
進路上では無いものの、徘徊してるシンボルに接触すると戦闘になる。
オートリフレクは無いが、開幕と魔法カウンターでリフレクを貼るため魔法への隙は少ない。
物理に対しても定期的にオメガードで2回まで物理ダメージを1にする鉄壁ぶり。投げるや手裏剣は素通し+防御回数ダウンの欠陥ガードだけどね。
代名詞の波動砲、ミールストーム、地震、火炎放射*3石化睨み*4、有害物質*5、電磁場*6とオリジナルに劣らない特殊攻撃のレパートリー持つ。
カウンターはロケットパンチと同効果のアームとサークルの代わりに全補助効果解除(つまるところいてつくはどう)のブラックホールを使うようになっている。
オリジナルの弱点だったストップは克服したがスロウは有効になっていたりする。
雷弱点なのは変わっていないが5と違い回避率は低い分ダメージは与えやすいのだが……これが罠とした攻撃を隠し持っている。

瀕死時に雷属性でダメージを受けるとカウンターで全体に自身のHP分のダメージを与える『メルトダウン』を使用する。
これ自体は雑魚敵でも使用するものがいるが、そちらは使うと死亡(=自爆)するのだが、オメガはそんなリスクなど受けるわけがなく使ってもそのままである。 ズルイ
神竜とはまた違った意味で最後まで油断ならない相手である。
倒すと英雄の盾を入手できる。


FF13-2では神竜をハブってDLCモンスターとして登場。FF5のものをほぼ忠実に3D化したような姿をしている。
DLC第一弾ということもあってかオメガにしては弱い。
力押しばかりでFF5のような厄介な攻撃がなく、HPが減ると暴走状態になってダメージが通りやすくなるなど弱点が多いのでFF5ほど倒すのに苦労はしないだろう。

仲間としてのロールはアタッカー。
外せない固定アビリティとして「強力だがATB大幅低下」を持つ上に、鎧通し(物理耐性を持つ敵にダメージアップ)や○○対抗(敵に該当するバフが発生しているとそれを奪い取る)といった有用なアビリティを覚えられないことから当初は微妙な扱いだった。
しかし、「たたかう」のモーションが素早い上に多段ヒットすることから「攻撃してATB回復」系のアビリティと相性がよく、アビリティを厳選すればほぼ常時攻撃していられることが判明してからは評価が急上昇。
最強アタッカーと目されるキチューに比べるとアビリティでは劣るものの、キチューは空中の敵に物理攻撃ができずダメージ効率がガタ落ちすることや耐久力に難があるあとキモいといった欠点があるので、オメガも最強クラスのアタッカーと言えるだろう。
ライトニング?知らんな。

ディシディアPSP版)では召喚獣として登場。召喚時のイラストはFF5のドット仕様。
技名は代名詞の『波動砲』で 一定時間ブレイブを半減させていく とその名に恥じぬ強力な効果を持つ。


●オメガの勲章

「あなたの知恵と力と勇気が 古代文明に打ち勝ちました」

オメガを倒した証。これといった意味のない記念アイテムなのだが意味ありげな名前で様々な議論を呼び、Vジャンプの質問コーナーにこれはなんなのかと質問がきたこともある。
「りゅうのくんしょう」と一緒に持って海底のモアイ像に行くと隠しダンジョンに行けるぞ!という有名なガセネタがあった。




おまけ
「げいげきロケット」は撃ってこない。撃ってくるのはピラミッドのボス「マシンヘッド」である。


オメガはスペックもだが何よりカウンターが怖いというのはわかったと思うはず。
しかし、ならばカウンターさえさせなければ…?
FFVには特殊な攻撃方法だが、それをすれば一切カウンターが飛んでこないで攻撃可能。
アトミックレイ等の属性対策さえすれば、一方的にサンダガを撃ち込んで料理が可能。

更にバーサーカー単独でコイツを撃破という恐るべき偉業が達成されている。
その一方で弱点以外に対するガチガチっぷりからジョブ縛りなどではそもそも倒せないことも非常に多く、オメガに関しては諦められることもしばしばある。



空より現れし、職を持たぬ者…追記者…
それを追ってきた暇人…修正者…
ほっといて項目でオタ語りさせておくべし…
けして語りかけることなかれ

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最終更新:2025年10月19日 14:19

*1 FF1のHPは999までしか成長しない

*2 回避率アップ

*3 アトミックレイの代用

*4 デルタアタックの代用

*5 臭い息と同じ

*6 単体ストップ