ファラン(鉄拳)

登録日:2015/02/21 (土) 15:03:35
更新日:2024/07/13 Sat 11:51:02
所要時間:約 12 分で読めます






「お前、遅ぇんだよ」

鉄拳シリーズのキャラクター。

プロフィール
ファラン(花郎)
初登場バージョン:鉄拳3
キャッチコピー:ブラッド・タロン
国籍:韓国
年齢:19歳(3のみ)、21歳(4以降)
スタイル:テコンドー
所属:ストリートファイト詐欺集団(3)→韓国軍(4)、5以降は兵役を終えている
趣味:ヨットセイリング(スポーツは万能)
好きなもの:ロックと喧嘩(口喧嘩も結構強い)
嫌いなもの:三島流喧嘩空手、風間仁
CV(日本キャストのみ記載):森川智之(4まで)、前野智昭(ストクロ)
モーションアクター:黄秀一(ファン・スイル)

鉄拳3から登場した白頭山(ペク・トー・サン)の弟子
初登場時はストリートファイト詐欺集団(手口は後述)のリーダーをやっていた。(4以降のシリーズではこの話は出てきていない。しかし、ストクロでこのネタを仄めかす描写があったことから忘れられたわけではないらしい)
見ての通りの不良であり、口調も粗暴で生意気だがテコンドーにだけは真面目に取り組んでいる。
そして師匠には頭が上がらない、だがそんな師匠を尊敬している。TAG2の師匠のエンディングで、父を殺してしまったことを思い出し泣き崩れる師匠を見て気を遣う面も見られる。

コスはほとんどの場合がノースリーブベストにジーンズのスタイル、別パターンとしてテコンドー道着やアーミースタイルもある。
初登場の3からほぼ変わることのなかったコスだが、7FRで大胆なコスチェンがなされた。



○ストーリー
  • 3
いつものように詐欺行為に明け暮れていた時、日本の財団一行(三島財閥)を相手にしようとしたところで風間仁と戦い、引き分けという屈辱的な結果になってしまう。(仁と戦うまでは無敗だった)
ファランは仁に借りを返すため(ついでに2で行方不明になった師匠のペクを探すため)、The King of Ironfist Tornament3へ参加することとなる。

●詐欺行為の手口とは
大人数を相手に賭けストリートファイトを持ちかけて見物人を集める。
最初は苦戦しているふりをして相手への賭け金を吊り上げ、十分に増えたところでファランがいきなり本気を出して相手を倒してしまう、というもの。
返せ!なんて言おうものなら待っているのは暴力である。
初期のプロフではこの詐欺行為が職業になっていた。どう考えても仕事じゃねぇだろそれは…

  • 4
結局3では仁と会うことはなかった。母国へ帰国後、徴兵制により韓国軍の所属となる。
自由のない軍隊で無為の日々を過ごしていたが、The King of Ironfist Tornament4開催を知り、「仁が現れるかもしれない」と思ったファランは兵役中であるにも拘らず軍を無断で抜け出して大会に参加する。

  • 5
4の終盤で韓国軍に拘束されてしまい、仁との再戦は果たせなかった。
しかし韓国大使館で今回の脱走は不問となったことを告げられる。そして行方不明のはずの師匠ペクからの手紙を受け取ることになる。
帰国後、兵役を終わらせて自由を勝ち取ったファランは今度こそ仁と再戦するため、開催が発表されたThe King of Ironfist Tornament5へ参加する。

  • 6
5でついに仁と再戦、そして勝利した。
しかし、仁が突如咆哮と共にデビル化し、ファランは為す術なく一方的にフルボッコにされ瀕死の重傷を負わされて意識を失ってしまう。
病院で目を覚ますと、付き添っていた師匠ペクから経過を聞かされ、看護師の制止を振り切り「もっと力が欲しい」とペクに懇願。
そして、それまで以上に真剣に修行に取り組んだファランは、遠い存在となった仁を倒すためThe King of Ironfist Tornament6へ参加する。
家庭用で用意された「シナリオキャンペーンモード」では仁率いる三島財閥に対抗するレジスタンスのリーダーとして登場。

  • 7(家庭用公式より抜粋)
ファランがライバルとして認めた男、風間仁。
しかし三島財閥頭首となった仁は世界に対して宣戦布告、世界を戦乱に陥れた後に突如姿を消してしまう。
「あの野郎がそう簡単にくたばるはずがねぇ」と考えたファランは、仁を探し出すため、僅かな情報を頼りに中東へと向かう。


もちろん、鉄拳キャラの例に漏れずギャグ的な面もある。主にエンディングで。
5の師匠EDではストリートファイトの最中に師匠に一喝され、相手を全員叩きのめした師匠に引きずられていったり、TAG2のEDでは仁相手にハイウェイをバイクで爆走している時にスピード違反でレイに御用されてしまっている。
(仁は取り締まりを察知していたので直前でスピードを落として難を逃れた)


○人物関係

  • 白頭山
師弟関係にある。
先述の通り師匠には頭が上がらない。

  • 風間仁
ライバル。
ストーリーを見ると分かるが、The King of Ironfist Tornament参加の理由は全て初めて引き分けという屈辱的な結果を味わうことになった仁と戦うことである。
身も蓋もないことを言えば一方的なライバル視なのだが、4家庭用のファランのエンディングでは韓国軍からの攻撃を受けて仁と共に逃走している中、互いに笑みを浮かべていることから「別に一方的ではないんじゃね?」とも言われていたり。

仁の持つデビルの力に対しては良く思っていない…というか嫌悪感を隠そうともしないほどに嫌っている。
7のキャラエピソードにおける仁に対しての「化け物のテメェに勝っても意味がねぇんだよ!」という一言から、デビルではなく風間仁との決着を望んでいることが分かる。

ちなみにTAG2におけるキャラ相性*1が仁は「好き」対象であるのに対してデビルは「嫌い」対象となっていた。

  • スティーブ・フォックス
直接の関係はないが、ストクロでの共演以来セットで扱われることが多い。(一応それ以前にも5家庭用のOPムービーで両者が戦うシーンがある)
片や足技メインのテコンドー、片や手技オンリーのボクシング…とスタイルは正反対である。
同年齢であることも理由の一つかもしれないが。

ストクロで組んだ際のタッグ名は若き才能タッグ


○性能
スタイルは師匠のペク同様テコンドー。だが同じ技は片手で数えるほどしかない。師匠アンタどんな指導してんスか…
スタイルがテコンドーだからか、足技が豊富。逆に手技は非常に少ない。割合で表すと手:足=1.5:8.5くらいか。
そのためリーチは長めでスカ確が取りやすい。
さらに構えが通常立ち・フラミンゴ・背向けとありそれぞれに左右で分かれているため全6種と全キャラ中でもかなり多い。(TAG2までは全キャラ最多なのはレイだったが、7には登場していないので現在はトップ)
他キャラとの最大の違いは「特定の技後に別の構えへ強制的に移行することが多い」という点。(ほとんどのキャラは技後の構え移行は任意)
使い始めは多くの構えと技、そして構えへのスイッチ等で混乱することが多い。さらに、一部の技はレバー入れ等でまた別の構えへ移行するためプレイヤーによっては操作と思考が追いつかなくなってしまう。
しかし、使い慣れて技と構えの繋がりが分かってくると相手に手を出させない攻めという最大の強みを発揮できる。
難点はダウンを取れる下段の発生が遅く見てからガードもしくは捌かれることが多いこと、基本的な確反のダメージが安いこと。
全部覚えるとなるとかなり複雑なキャラなので使用人口は決して多いとはいえない。その点を突いた分からん殺しも狙える。
勿論、対策しているプレイヤーに対しては連携を工夫しないと全く手を出せずにKOされてしまうことも多い。
スタイルとしては浮かせて大ダメージコンボを狙うよりも先述した相手に手を出させない連携でジリジリと削っていくタイプである。
幸い、ガードされても有利フレームを取れる技が多いので、リスクを恐れるよりもリターン重視でガンガン攻めていくのが有効。

以上のことから、上級者向けのキャラであるといえる。
キャラランクは大抵中堅から下位にいることが多い。
しかし高段者のファランは連携の組み立てやコンボが非常に美しい。気になったならゲーセンのライブモニターや家庭用のリプレイムービーを見てみよう。

7では一部の既存技がペクの技に変わっている。(6における師匠のストーリーで「自身の集大成としての最後の戦い」と言っていたことからか)


○使用技(一部)
レバー方向はテンキー表記。










追記・修正はライバルのいる弟子がお願いします。


画像出展:鉄拳TAG TORNAMENT2・鉄拳7 FATED RETRIBUTION
開発・販売元:バンダイナムコゲームス(現バンダイナムコエンターテインメント)


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最終更新:2024年07月13日 11:51

*1 マスクデータ。TAG2においてタッグレイジの発動しやすさに影響。「好き」の場合は低いダメージでもレイジが発動するが、「嫌い」の場合はかなり削られないとレイジが発動しない。