登録日:2012/01/05 Thu 10:55:25
更新日:2025/03/24 Mon 14:43:40
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概要
建国して間もない頃に東方から来た賢者に
錬金術を教えられて以来錬金術に関する研究が盛ん。
電気、ガス、電話、上下水道なども辺境の地でも使用できるなど文明水準が高い。
有能な錬金術師の待遇を保証する代わりに有事の際には人間兵器として働く「
国家錬金術師」という特殊な制度を採用している。
周囲の小国を併呑してのし上がってきた大国であり、現在は円形に近い形をしている。
現在は錬金術と機械を融合させた軍事体制が敷かれているが、そのせいか周囲の国々との軋轢も絶えず、国内外問わず紛争が続いている。
三権分立など有って無いようなもので、議会も司法も軍の傀儡となっている。
したがって軍事最高権限を有する大総統府はそのまま国を支配しているとみてよい。
だが、本編以外の外伝や関連作品で語られる周辺地域と比べると、多部族による争いが平時でも激しいクレタ、マフィアが跋扈して犯罪率が高いアエルゴ、過酷なブリッグズよりもさらに過酷で不可侵条約すらあっさり破るほど領土欲の強いドラクマ、国すら存在しないクセルクセス砂漠と、国家の安定性という点で見れば良し悪しはつけ難い。(本編中でも大総統以外にこの国を纏められる人がいない=現在の軍事独裁が安定していると市井の人が評価しており、曲りなりにもこの国家体制が続いているのも民衆が必要悪と認識しているからのようである)
人口は約5000万。政治や軍事の中心となる中央(セントラル)から東西南北に分かれている。
公用語は英語。民族は大多数が白人っぽい人だが、レイヴン准将をはじめとする黒人っぽい人(非イシュヴァール)もいる。
アメストリス軍関連のキャラクターの姓は、航空・軍事用語から取られていることが多い。
- マスタング⇒アメリカ空軍戦闘機「P-51マスタング」
- ホークアイ⇒アメリカ空軍哨戒機「E-2ホークアイ」
- グラマン⇒上記ホークアイも作っている会社「グラマン社」
- ハボック⇒アメリカ陸軍航空隊並びに空軍の双発攻撃機「A-20ハボック」
- ブレダ⇒イタリアの軍事会社「ブレダ社」(及び同社製作のBa.201急降下爆撃機)
- ファルマン⇒フランスの航空会社「ファルマン航空社」
- フュリー⇒アメリカ軍の実験樹「FJ-1フューリー」
- ヒューズ⇒アメリカの航空会社「ヒューズ・エアクラフト」
- (おまけ)カーティス⇒アメリカの航空会社「カーティス・ライト」
名前の由来はアメリカをパロディしたわけではなく、アケメネス朝の王妃を元ネタにしている。
文化などは産業革命期の
イギリスがモチーフ。
主要都市
◆中央
第一研究所から第五研究所まである錬金術研究機関。
しかしいずれもホムンクルスの息がかかっている為、裏では人体実験や
賢者の石の練成等、非人道的な行為も多数行われている。
◆東部
エルリック兄弟の生まれ故郷。マスタング組も中央への異動の前は東部勤務だったりと何かと縁が深い。
東方司令部所在地。マスタング組の出身地。
エルリック兄弟の出身地である田舎町。主要産業は羊毛。東部の内乱のおかげでちっとも開発が進まない。
乾燥した荒野にある田舎の町。
インチキ教祖のコーネロが反乱を計画しエルリック兄弟に妨害されるも、それを利用したホムンクルスにより大暴動が発生する。
アメストリス東端の炭鉱町。ヨキが支配していたがエルリック兄弟により失脚。
後に
メイ・チャンが東の砂漠を渡ってこの町にたどり着き、アメストリスに入国した。
宗教を認める条件でイシュヴァール人の住む地域を併合したもの。後に大規模の内乱が発生する(→
イシュヴァール殲滅戦)。
◆西部
なかなか言及されず地味。隣国クレタと国境紛争中。
作中には出てきてないけど多分あるはず。
『嘆きの丘の聖なる星』の舞台となるアメストリス最西端の街。元々は宗教国家ミロスの領土であったが、数百年前にクレタが武力で併合された。さらに十数年前に領土拡張に狂奔するアメストリスから侵略対象にされ、国境紛争の結果、現在はクレタ領内にあるアメストリスの飛び地となっている。
こうした歴史的経緯から、アメストリス軍、クレタ軍、そしてミロス独立派の三勢力の思惑が交錯しており、非常に治安が悪い。
◆南部
温暖な気候が特徴。隣国アエルゴと国境紛争中。
南方司令部所在地。旧アニメでは
記憶喪失の少年を奪還に向かうイズミ先生にメチャクチャにされる。
機械鎧の聖地。グランドキャニオンのような谷の中にある町。
原作ではここで
ウィンリィが修行するのだが旧アニメではすぐにカーティス夫妻がエルリック兄弟を連れて行ったためカット。
◆北部
物語中盤の舞台となる極寒の地。
北方司令部所在地。勘違いされがちだが、後述するブリッグズ要塞とは別物。
ノースシティよりさらに北にある隣国ドラクマとの境界線。麓には最重要拠点として、難攻不落のブリッグズ要塞が聳えている。
隣国
◆シン
広大な砂漠を隔てて東に接する国。モデルはまんま中国。綴りはXIN。
死を間近に控えた皇帝を前に、国内では次期皇帝をめぐる争いが繰り広げられている。
その中でも皇帝が所望している不老不死に最も近いものとして、賢者の石を求めて
リン・ヤオや
メイ・チャンはアメストリスにやってきた。
余談だがシンの東にはショウギなるボードゲームが大ブームの島国があるとのことである。
30年後くらいには頭髪に危機を感じたエドが、育毛に聞くというWAKAMEなる食材を探しに向かうらしい。
◆クセルクセス遺跡
アメストリスからシンにかけての大砂漠の中心にある遺跡。
一夜にして滅んだとされる王国の跡地とされるが実際は謎。現在は砂漠のオアシスとして機能している。
名前の由来はアケメネス朝ペルシャの実在の地名から。
◆クレタ
西に接する国。アメストリスと交戦中。
『嘆きの丘の聖なる星』によれば多民族国家であり、宗主(スルタン)がと呼ばれる君主が治めている。
生体錬成の分野ではアメストリスを凌駕しており、人間と狼の合成獣を特殊機関の人員として運用している。
名前の由来はギリシャのクレタ島から。
◆アエルゴ
南に接する王国。イシュヴァール殲滅戦時にイシュヴァール人に武器を提供し、アメストリスの内部疲労を図っていた。
ゲーム「暁の王子」「黄昏の少女」ではアエルゴ国の王子が主要キャラとなっている。
クレタと異なり錬金術に関してはアメストリスに大きく遅れをとっているようで、錬金術という概念すら認知していないアエルゴ人も珍しくないらしい。
◆ドラクマ
北に接する寒冷な気候の大国。モデルは多分ロシア。本編中でキンブリーに唆されてブリッグズ要塞に攻撃を仕掛けるが……。
名前の由来は古代ギリシャ・ヘレニズム時代に使用されていた金貨の名称。
以下ネタバレ注意
国土錬成陣を用いて国民全員を賢者の石にする為に、
お父様が一から建国した。
現在の形が円形となるのも賢者の石の錬成陣の関係上。
また国土錬成陣に必要となる血の紋(多くの人間が死んだことに対して発生する憎悪のエネルギー)を要所に刻む為、ホムンクルスらが戦争を勃発させていた。
追記・修正よろしく
- 気のせいかもしれんが、ゲームボーイアドバンスで出たゲームではウェストシティとサウスシティはあった気がする。まあオリジナルのエピソードだから原作ではどうかは知らんが。 -- 名無しさん (2016-05-29 17:41:09)
- 四方八方敵だらけなんだよな。こういう状況ならブラッドレイのような強く頼もしい軍事独裁者は有り難ろう -- (2016-07-22 12:02:56)
- そもそも四方八方敵だらけになった原因はブラッドレイ達お父様勢力のせいだけどな…… -- 名無しさん (2019-08-07 05:15:28)
- ウェストシティはちゃんと設定のに書いてある -- 名無しさん (2020-02-12 02:20:02)
- 国民の肌の色も顔立ちもかなり多様だし、建国当初からイシュヴァールみたいな虐殺や同化繰り返してきたんだろうな。 -- 名無しさん (2021-09-26 17:25:38)
- ↑3 地理的に元から紛争が起きやすい地域だったんじゃないかな?軍事政権になってもあれだけ紛争起こっても不満や違和感持たれてなかったっぽいから。 -- 名無しさん (2022-01-15 18:09:09)
- かなり初期から「この国おかしくない?成り立ちからして違和感ある」と分析してる人がいたあたり、作者はわかる人にはわかる書き方してたんだよな。 -- 名無しさん (2022-12-11 12:00:18)
- 地図見て綺麗な円形の国だな…まあ漫画だしな…って思ってたらちゃんと意味があったという -- 名無しさん (2023-06-24 02:47:58)
最終更新:2025年03月24日 14:43