森の番人グリーン・バブーン(遊戯王OCG)

登録日:2012/02/24 Fri 19:53:07
更新日:2024/12/07 Sat 16:25:13
所要時間:約 5 分で読めます




効果モンスター
星7/地属性/獣族/攻2600/守1800
自分フィールド上に存在する獣族モンスターが破壊され墓地へ送られた時、1000ライフポイントを払って発動する事ができる。
このカードを手札または墓地から特殊召喚する。

《森の番人グリーン・バブーン》とはVジャンプ半年定期購読特典で登場したカード。
そのシンプルながらも強力な効果で一時は環境のトップに立っていたこともあったゴリラ(正確にはヒヒ)である。

考えてもみてほしい。
相手フィールドにいる獣族のザコモンスターを1体だけでも破壊したらいきなり攻撃力2600のゴリラが最大3体飛んでくるのだ。恐怖以外の何者でもない。
さらにこのカードは墓地からの特殊召喚もできるのでゴリラを墓地に送ったからといっても安心できない。それどころかゴリラがもう一体いれば何度倒してもゴリラが何回も出てくるのだ。たまったものではない。

このカードの登場により相手フィールドに獣族モンスターがいると迂闊に攻撃も破壊もできなくなってしまった。
かといって有効な対策手段の除外やデッキバウンスも当時は限られていて気軽に多用できるものではなかった。
さらに《デスカウンター》とのコンボによる1ターンキル可能であり、大会では右を見ても左を見てもゴリラ一色な時期もあった。
当然コナミがそんな状況を許すはずもなくこのカードは制限行きとなったが、それでも需要は高くいたるところでゴリラ難民が現れた。

追記・修正は獣族モンスターが戦闘破壊されてからお願いします。














   *   *
 *   + うそです
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *

というか

     うそになったんです
  n ∧_∧ n
  (ヨ( ´Д`)E)
  Y   Y

そう、確かにゴリラは最強だった。
最強だったのだ。

あの時が来るまでは…



Q:ダメージステップで《森の番人グリーン・バブーン》の効果を発動させることができますか?
A:ダメージステップでは効果を発動させることができません。(09/02/18)

で☆き☆ま☆せ☆ん

そう、裁定変更によりこのカードは著しく弱体化してしまったのだ。

効果モンスター
星7/地属性/獣族/攻2600/守1800
(1):このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドの表側表示の獣族モンスターが効果で破壊され墓地へ送られた時、1000LPを払って発動できる。
このカードを特殊召喚する。

具体的に言えば、このゴリラは獣族モンスターの戦闘破壊をトリガーとして特殊召喚することができなくなってしまった。また、この裁定の変更後獣族モンスターの戦闘破壊をトリガーとして特殊召喚する《森の狩人イエロー・バブーン》いうカードが登場し、裁定の再変更はほぼ絶望的となった。
これにより大幅に弱体化したこのゴリラは制限解除されたものの、かつての輝きを完全に失い環境から姿を消し見向きもされなくなった糞ゴリラと化してしまった。なんだコイツ。








と、いうほど弱いカードでもない。獣族モンスターには優秀なサポートカードも多く、最近はこのゴリラと相性の良いカードも増えた。
例えば《ブラック・ローズ・ドラゴン》や《激流葬》などで場の獣族モンスターを巻き込んでフィールドをきれいにしたあとコイツを呼べば、相手は手痛い一撃をくらうこととなるだろう。
さすがに全盛期と同じようには輝くことはできないと思うが、上手くデッキを組めばそれなりに戦うことができる良カードである。

【相性の良いカード】

スクラップには破壊をトリガーとして効果を発動する獣族モンスターが多く、このカードとは相性が良い。とくに《スクラップ・オルトロス》はフィールドにスクラップがいれば自壊しつつサルベージができる。
また、相手が《スクラップ・ビースト》に攻撃
→《スクラップ・ビースト》に《スクラップ・スコール》してサクリファイスエスケープしつつ《スクラップ・キマイラ》を墓地に
→《森の番人グリーン・バブーン》特殊召喚
→《スクラップ・ビースト》効果で《スクラップ・キマイラ》手札に、
という実用的かつふつくしいコンボもできる。

コング「ウホ?」

  • 怒れる類人猿(バーサークゴリラ)
守備表示になると自壊する打点2000のゴリラ

コング「ウホ?」

昔は結構使われてたゴリラどうし手を組むのも一興。今も昔もそして未来でも使われることはないであろうコングは放っておこう。
※追記:今はそこそこ採用されるようになりました。詳しくは項目へ。

  • おとぼけオポッサム
アニメではチームユニコーンが使用して《森の番人グリーン・バブーン》を特殊召喚した。自壊した次のターンに蘇生するとぼけた顔してやることはやる憎い奴である。

破壊をトリガーに召喚する機皇帝は、《森の番人グリーン・バブーン》と簡単に共存させることができる。《おとぼけオポッサム》などで召喚しよう。また、《機皇帝グランエル∞》以外は他のモンスターが攻撃できなくなるので注意。機皇帝だけでよくね?とは言ってはいけない。

  • 野性解放
エンドフェイズに破壊されるが、獣族モンスターの攻撃力を守備力の数値分強化するカード。
《森の番人グリーン・バブーン》を呼べば戦線を維持できる。

  • 幻獣の角
獣族に装備できる罠カード。効果破壊がダメなら戦闘で破壊だ!と攻撃してくるやつを返り討ちにできる。
現環境では打点が低めな《森の番人グリーン・バブーン》の強化にも使える。
装備モンスターが相手モンスターを破壊したら、1ドローできる嬉しいおまけ付き。

【原作にて】

初出は『遊戯王R』の遊戯vsマイコ・カトウ戦。遊戯がマイコの《レプラカーン》を戦闘破壊した際に効果によって特殊召喚された。
装備魔法《カメレオン・カラード》でダイレクトアタックを可能にし遊戯を追い詰めるが、《暗黒魔族ギルファー・デーモン》と《地獄の烈火炎》により攻撃力低下とともにフィールド魔法《深き森》を除去され倒された。
技名は「ハンマークラブ・デス」。

テキストは「森の住人が破壊された時ライフを1000ポイント支払って特殊召喚する」となっている。
「森の住人」というよくわからない指定だが、直後に遊戯が(フィールドカードとのコンボで特殊召喚しただと!?)と驚いているので、
おそらく「フィールド魔法《深き森》が出ていて、その効果対象であるモンスターが破壊されたとき特殊召喚可能」という効果だと思われる。
そして《深き森》の効果対象は「★4以下の森属性」というこれまたよくわからない指定。《幻獣王ガゼル》が対象になっているので獣族は含むと思われるが、
召喚トリガーとなったのは獣ではなく森の妖精といった感じの《レプラカーン》である。
特殊召喚条件が厳しく、ライフ4000の環境ではコストが実質倍なのでOCGと比べると使いづらい。
ただ、どこから特殊召喚されるのかが書かれていない。恐らく手札からと思われるが、OCG同様墓地、あるいはデッキからも召喚可能だとしたら脅威である。

原作のカードの絵柄はOCGとポーズが違い、腕を下げている。
OCGのイラストの原画になっているのはソリッドビジョン上に出現した《森の番人グリーン・バブーン》の方。

アニメ『遊戯王5D's』では、チームユニコーンのアンドレが、遊星達を油断・勘違いさせるために練習用デュエルで使用した。

アニメ『遊戯王VRAINS』では、島直樹/ロンリーブレイヴ→ブレイヴ・マックスが使用。
ゴーストガール戦では、二体の《スクラップ・コング》を破壊させることで二体特殊召喚、そのまま《森の鉄人 メタル・バブーン》のリンク素材として消費された。
なお、島君がルールの勘違いをやらかしたためこの一連の行動はすべて無駄に終わっている。

【ゲーム作品では】

遊戯王デュエルリンクス』では、上記の描写からブレイヴ・マックスに専用の台詞が設けられているが、彼はスタンダードデュエリストである都合上プレイアブルにはなっておらず、台詞を聞くには《死のマジック・ボックス》等で彼に渡す必要がある。
ちなみに攻撃の際には、上記の「ハンマークラブ・デス」という攻撃名は言わず、単に「グリーン・バブーンで攻撃」としか言わなくなっている。*1


追記・修正は、初期手札に緑バブーン&黄バブーンを揃えつつ相手に「完璧な手札だ!」と言ってからお願いします。

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最終更新:2024年12月07日 16:25

*1 ちなみに、カード効果等で台詞付きのカードを他のプレイヤーから得た場合、攻撃時の台詞しか言わない仕様となっている。