登録日:2010/05/02 Sun 17:19:29
更新日:2025/04/09 Wed 21:54:21
所要時間:約 17 分で読めます
何度破壊されても立ち上がる、ポンコツの意地を見せてやる!
【概要】
遊戯王OCGに存在するカテゴリの1つ。
第7期最初のパックである「DUELIST REVOLUTION」から登場したモンスター群である。
所属モンスターは
地属性で統一されており、冷蔵庫、カメラ、扇風機、車輪などのスクラップを寄せ集めた姿をしている。
スクラップの名にふさわしく、墓地からの蘇生と回収の戦い方が基本。
【所属カード(メインデッキ)】
☆3/地属性/
機械族/攻 900/守1200
効果モンスター
星3/地属性/機械族/攻 900/守1200
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから機械族モンスター1体を墓地へ送る。
(2):1ターンに1度、自分の墓地の機械族・地属性・レベル4モンスター2体をデッキに戻して発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
元祖スクラップのガラクタ回収機。あくまでも機械族サポートなので、種族がバラバラのスクラップにはあんまり合わない。
そもそもコイツのドロー効果に対応するモンスターはほとんどの場合で
ガジェットなので、大人しくそっちに入れよう。
一応、《スクラップ・ゴーレム》の効果で拾って来たり、スクラップカードの対象には出来る。
また、逆に素材制限のない《スクラップ・ドラゴン》を《スクラップ・キマイラ》&《スクラップ・ビースト》のセットと組んでコイツと一緒に向こうに放り込み、火力&除去に使うのも手。
しかし、後述する《スクラップ・ワイバーン》の登場でシナジーはまだ少ないものの、劇的に相性が改善され重要なカードとなった。
詳細は
個別記事を参照。
◆スクラップ・ゴーレム
☆5/地属性/
岩石族/攻2300/守1400
1ターンに1度、自分の墓地に存在する☆4以下の「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択し、自分または相手フィールド上に特殊召喚する事ができる。
スクラップを回収してくるガラクタ冷蔵庫。
攻撃力2300は心許ないが、効果は強力。
自壊した《スクラップ・コング》を拾って来たり、《スクラップ・ビースト》を拾ってきて《スクラップ・ツイン・ドラゴン》をシンクロしたり、《スクラップ・ゴブリン》を投げて殴ったり、《スクラップ・サーチャー》を投げて相手の場を掃除したり、と色々使い方はある。
《スクラップ・ファクトリー》の効果でデッキから直接リクルートするのが鉄板だが、手札事故には注意。
◆スクラップ・キマイラ
☆4/地属性/
獣族/攻1700/守500
このカードをS素材とする場合、「スクラップ」モンスターのS召喚にしか使用できず、
他のS素材モンスターは全て「スクラップ」モンスターでなければならない。
(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の「スクラップ」チューナー1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
中核となる下級モンスター。高速シンクロに一役買うガラクタライオン。
墓地に《スクラップ・ビースト》がいればすぐに《スクラップ・ドラゴン》が出せる。
が、その組み合わせならば《スクラップ・ドラゴン》以外にも豊富なランク4エクシーズが出せる。
◆スクラップ・シャーク
☆4/地属性/
魚族/攻2100/守0
効果モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、フィールド上に表側表示で存在するこのカードを破壊する。
このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、自分のデッキから「スクラップ」と名のついたモンスター1体を墓地へ送る事ができる。
効果が発動すると壊れるガラクタザメ。
下級モンスターとしてはかなり高い攻撃力を持つが、カードが発動しただけで自壊してしまうため場持ちが悪い。
自壊するのは効果解決時なので、《強制転移》とのコンボが強力。相手のモンスターを奪いつつ、相手側に渡ったコイツは自身の効果で自壊するため、アドバンテージを一方的に取れる。
スクラップ用の《
おろかな埋葬》を内蔵した使いきりアタッカーとみるのが一番か。
◆スクラップ・ビースト
チューナー
☆4/地属性/獣族/攻1600/守1300
フィールド上に表側守備表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された場合、バトルフェイズ終了時にこのカードを破壊する。
このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、「スクラップ・ビースト」以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。
スクラップチューナーの共通効果を持つガラクタ狼。
自壊するのがバトルフェイズ終了時でサルベージが遅い、というスクラップチューナー共通の悩みを抱えている。
効果を狙うよりも、《スクラップ・キマイラ》や《スクラップ・ゴーレム》の効果で拾ってきてシンクロを狙うのがベター。
《スクラップ・ゴブリン》ともども、実はスクラップより【
宝玉獣】で輝く。
◆スクラップ・ゴブリン
チューナー
☆3/地属性/
獣戦士族/攻0/守500
フィールド上に表側守備表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された場合、バトルフェイズ終了時にこのカードを破壊する。
このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、「スクラップ・ゴブリン」以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。
また、このカードは戦闘では破壊されない。
戦闘破壊耐性を持つガラクタ小鬼。フィルムカメラや蛇口、フォークなど、小物が使われている。
表側守備表示の時に攻撃されると破壊されてしまうが、墓地からスクラップをサーチできる。
《スクラップ・ゴーレム》で相手フィールド上に特殊召喚してサンドバッグにするのも手。逆に言えば守備表示であっても1ターンのみ強固な壁として機能してくれる。
ちなみにコイツに限ったことではないが、
攻撃対象に選択された時点で自壊の条件が満たされるため、《
くず鉄のかかし》などで攻撃を無効にしても壊れる。このあたりは《悪シノビ》の効果を見るとわかりやすい。
◆スクラップ・ハンター
☆3/地属性/機械族/攻1600/守400
1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して破壊し、自分のデッキからチューナー1体を墓地へ送る事ができる。
スクラップを破壊してデッキからチューナーを落とすガラクタ戦車。
が、スクラップチューナーは《スクラップ・エリア》で容易にサーチ出来る上、同じく《おろかな埋葬》効果を内蔵した上にチューナーに限定しない《スクラップ・シャーク》に完全に負けている。
ただし、こいつが落とすチューナーはスクラップに限らないため、《
グローアップ・バルブ》や《
ゾンビキャリア》辺りと合わせてシンクロを狙う手もある。
☆4/地属性/獣族/攻2000/守1000
このカードが召喚に成功した時、このカードを破壊する。
このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、「スクラップ・コング」以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。
出てきただけで壊れるガラクタゴリラ。詳しくは項目参照。
裏を返せば「自分のカードを破壊する」という効果を1枚で賄えるため、色々と悪用出来る。
《スクラップ・ファクトリー》があれば万能リクルーターに変貌する他、獣族であるため《
森の番人グリーン・バブーン》を呼びつつ《スクラップ・ファクトリー》の効果を使う、なんて芸当も可能。
コイツが活躍するのは場も墓地も整っていない序盤なので、中盤以降に手札に来たら特殊召喚に巻き込んで純アタッカーに採用すべし。
また、強制的に自壊するのを利用して自壊効果→《カゲトカゲ》→《サモンチェーン》と積めば《スクラップ・ファクトリー》がなくとも爆アドが取れる。
《スクラップ・シャーク》と異なり通常召喚時の誘発効果以外では自壊しないため、それを抜ければ向こうよりは場持ちがよい。
◆スクラップ・オルトロス
チューナー
☆4/地属性/獣族/攻1700/守1100
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドに「スクラップ」モンスターが存在する場合に特殊召喚できる。
(1):この方法でこのカードが特殊召喚に成功した場合、自分フィールドの「スクラップ」モンスター1体を対象として発動する。
その自分の「スクラップ」モンスターを破壊する。
(2):このカードが「スクラップ」カードの効果で破壊され墓地へ送られた場合、
「スクラップ・オルトロス」以外の自分の墓地の「スクラップ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
実質的に場のスクラップ1体と引き換えに出てくるチューナーのガラクタ犬。
破壊効果で自身を破壊することで墓地のスクラップを回収することも出来る。
《スクラップ・キマイラ》を回収→コイツを蘇生→《スクラップ・ドラゴン》をシンクロ、と繋げられるのが強み。
とはいえコイツ単独では通常召喚できる《スクラップ・ビースト》の下位互換に近いので、サルベージ効果をうまく生かしたい。
◆スクラップ・マインドリーダー
チューナー
☆1/地属性/機械族/攻0/守0
このカードが墓地に存在する場合、自分のメインフェイズ2に1度だけ発動する事ができる。「スクラップ・マインドリーダー」以外の自分フィールド上に表側表示で存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して破壊し、このカードを墓地から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。
このカードをシンクロ素材とする場合、他のシンクロ素材モンスターは全て「スクラップ」と名のついたモンスターでなければならない。
場のスクラップと入れ替われるガラクタ探知機。
《スクラップ・サーチャー》の相方候補。蘇生の条件が《スクラップ・サーチャー》とかみ合うため、同時に蘇生すれば《
フォーミュラ・シンクロン》の召喚やランク1のエクシーズが狙える。
ただし、自己再生はメインフェイズ2にしか使えないため、これで召喚したシンクロ・エクシーズは攻撃できない上、この方法で出したい場合バトルフェイズに入らねばならないのが難点。
ちなみに裏ワザとして、《スクラップ・リサイクラー》でコイツを落とすとそのターンのメイン2で《スクラップ・リサイクラー》と入れ替わりに蘇生できる。
スクラップの中で、おそらく一番モデルがわかりにくいモンスター。名前の綴りから見ると精神読み取り装置らしい。
◆スクラップ・ワーム
チューナー
☆2/地属性/
昆虫族/攻500/守100
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に破壊される。
このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、「スクラップ・ワーム」以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。
直接攻撃能力を持つガラクタ芋虫。
ダイレクトアタックすれば自壊→サルベージと繋げられるが、バトルフェイズの終了時になるため遅いのが問題。
◆スクラップ・ソルジャー
チューナー
☆5/地属性/
戦士族/攻2100/守 700
フィールド上に表側守備表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された場合、バトルフェイズ終了時にこのカードを破壊する。
このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、「スクラップ・ソルジャー」以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。
このカードをシンクロ素材とする場合、「スクラップ」と名のついたモンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。
スクラップ専門チューナーのガラクタ兵士。
効果は他のスクラップチューナーとたいして変わらないが、リリースが必要なので場に出しづらく、攻撃力も上級にしては低く使いにくい。
《サルベージ・ウォリアー》で拾って来ると、両方ともレベル5なので究極神が呼べる。
場に出すよりも、《スクラップ・シャーク》や《スクラップ・ハンター》で墓地に落とす→《イージーチューニング》で除外して火力のモトにする、というのがいいだろう。
◆スクラップ・サーチャー
☆1/地属性/
鳥獣族/攻 100/守 300
このカードが墓地に存在し、自分フィールド上に存在する「スクラップ・サーチャー」以外の「スクラップ」と名のついたモンスターが破壊され、墓地へ送られた時、このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。
このカードが特殊召喚に成功した時、「スクラップ」と名のついたモンスター以外の自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。
自分のスクラップが破壊された時に特殊召喚されるガラクタカラス。
特殊召喚時に召喚した側のスクラップ以外のモンスターを破壊するデメリットがあるが、あえて相手フィールド上に召喚したら擬似的なライトニングボルテックスになる恐ろしい子。《スクラップ・ゴーレム》や《ギブ&テイク》で投げつけてやろう。
ミラーなら意味ないけど。
ちなみに蘇生は「時の任意効果」なので、チェーン2以降でスクラップが破壊された場合タイミングを逃す。
◆スクラップ・ブレイカー
☆6/地属性/機械族/攻2100/守700
相手フィールド上にモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚に成功した時、自分フィールド上に表側表示で存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して破壊する。
スクラップを壊して出てくるガラクタ粉砕機。
召喚条件自体は緩いが、場のスクラップと引き換えになる。しかもコイツしかいない場合自爆する。
《スクラップ・オルトロス》の方がチューナーである分使いやすいか。攻撃力で並ぶ上に似たような効果を内蔵し、かつ普通に召喚できる《スクラップ・シャーク》もいるし。
◆スクラップ・ラプター
チューナー
☆4/地属性/
恐竜族/攻1400/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、
自分メインフェイズに「スクラップ」モンスター1体を召喚できる。
(2):このカードが「スクラップ」カードの効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「スクラップ・ファクトリー」1枚またはチューナー以外の「スクラップ」モンスター1体を手札に加える。
味方を破壊してスクラップの召喚権を増やし、自分がスクラップになったら《スクラップ・ファクトリー》かチューナー以外のスクラップをサーチするガラクタヴェロキラプトル。
(1)の効果で自分を破壊すれば(2)の効果も連鎖的に発動し、実質的にデッキからチューナー以外のスクラップを召喚するカードとして扱える。
《スクラップ・キマイラ》を出して吊ってもらって《スクラップ・ドラゴン》やランク4エクシーズやリンク2になったり、《スクラップ・リサイクラー》を出して後述の展開に繋げて《スクラップ・ワイバーン》になったりと色々できる。
《スクラップ・エリア》や《化石調査》に対応と初手に持って来やすいこともあり、始動カードとしては満点の働きをする。
何気に初の恐竜族☆4チューナー。
【所属カード(EXデッキ)】
☆8/地属性/
ドラゴン族/攻2800/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):1ターンに1度、自分及び相手フィールドのカードを1枚ずつ対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合、
Sモンスター以外の自分の墓地の「スクラップ」モンスター1体を対象として発動する。
そのモンスターを特殊召喚する。
スクラップの代表的
シンクロモンスター。カードをどんどん破壊するガラクタ竜。
シンクロ条件に縛りがないのでどんなデッキにも投入できる汎用レベル8の一体。
ちなみにコイツと進化系の後続蘇生効果、実は
破壊される場所の指定がない。よって、《
神の宣告》などで召喚を潰されても「相手による破壊」ならば発動する。
なので《
ブラック・ローズ・ドラゴン》や《E・HERO アブソルートZero》、《
覇王龍ズァーク》のような「全体破壊」にはめっぽう強く、潰されても《スクラップ・ゴーレム》を蘇生→チューナーを拾ってくる→再度シンクロ、と繋げられる。
◆スクラップ・ツイン・ドラゴン
☆9/地属性/ドラゴン族/攻3000/守2200
「スクラップ」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分フィールド上に存在するカード1枚と相手フィールド上に存在するカード2枚を選択して発動する事ができる。
選択した自分のカードを破壊し、選択した相手のカードを手札に戻す。
このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、シンクロモンスター以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。
《スクラップ・ドラゴン》の強化形態。さらに強くなったガラクタクリプト。
破壊効果がバウンス効果となっているが、昨今はバウンスの方が有効なカードも多いため強化されてると言っても構わない。たとえば相手が六武衆なんかの場合は身代わりを無視してダブルシエンを戻せたりする。
自分のカードを破壊しても1:2交換となる為ボードアドバンテージも稼げる。
《スクラップ・ドラゴン》と比べてスクラップチューナー縛りがあるので出張は難しいが、【スクラップ】ではその強力な効果を多いに発揮してくれるだろう。
ただし、コイツの効果は素の《スクラップ・ドラゴン》と違い、選択した自分のカードが破壊耐性を持っていた場合バウンスも不発になる。つまり、自分のカードの破壊を無効にされると不発に終わってしまう。一方的に相手のカードだけバウンスし続ける、ということは出来ないので注意。
◆アトミック・スクラップ・ドラゴン
☆10/地属性/ドラゴン族/攻3200/守2400
「スクラップ」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
1ターンに1度、自分フィールド上に存在するカード1枚と、相手の墓地に存在するカードを3枚まで選択して発動する事ができる。
選択した自分のカードを破壊し、選択した相手のカードをデッキに戻す。
このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、シンクロモンスター以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。
《スクラップ・ドラゴン》の最終形態。ステータスがさらに高くなったガラクタギドラ。
スクラップチューナーと非チューナー二体を要求してシンクロされるこいつの効果は――相手の墓地のカードを3枚までデッキに戻す。
おい、場アド稼がせろよ。しかもコイツを出せる状況ならば、チューナー側のレベルを1つ下げれば出せるあの
氷結界ギドラがいるわけで……。
とはいえ、ライロやカオス、
アンデッドなど、墓地肥やしをメインとするデッキにはかなりの嫌がらせが出来るので、《スクラップ・ツイン・ドラゴン》程汎用性はないが状況次第ではこれでもかと刺さる。
役割としては、打点で敵モンスターを殴り倒す→デッキに戻して蘇生を阻止&再度呼び出すための消耗を強いる、という防御的な役割になる。また、進化前の2体はフィールドをボロボロにできるが、逆に言うと墓地に干渉できるのがコイツしかいない。
つまり《スクラップ・ドラゴン》&《スクラップ・ツイン・ドラゴン》とは活躍すべき場面がそもそも違うので、大型狙いには《スクラップ・ドラゴン》で、特殊召喚による大量展開狙いには《スクラップ・ツイン・ドラゴン》で、墓地を肥やしてのトリック型にはアトミックで、と使い分けるのが望ましい。
また、地味な強みとしてこのカードは場に干渉しないが故に「相手の場にカードが無くても効果を撃てる」という特徴がある。
ドラゴンとツインはそれぞれ「相手の場にカードがなければ効果発動が出来ない」ので、セルフ破壊目当てで使う分にはこちらの方が都合がいいこともちょくちょくあるのだ。
◆スクラップ・デスデーモン
☆7/地属性/悪魔族/攻2700/守1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
スクラップでは唯一効果を持たないガラクタ悪魔。単純な打点なら《スクラップ・ドラゴン》に匹敵する。
コイツの真価は【デーモン】の名を持った汎用シンクロであることで、実際向こうに出張した方が活躍できる。もちろんスクラップでもあるのでサポートを共有できるが、真の価値は《スクラップ・キマイラ》+《スクラップ・ゴブリン》の組み合わせで出せること。
《スクラップ・ゴブリン》は元々単独でもスクラップデッキでの汎用性が高く、それを生かす先としては《スクラップ・キマイラ》で《スクラップ・ゴブリン》を釣ってくれば出せるレベル7のコイツはうってつけ。
効果を持たない部分はいろいろとフォローする必要があるが、《スクラップ・ドラゴン》の弾として破壊した後、《ダーク・コーリング》で《スクラップ・ゴーレム》と融合すれば攻撃力5000の《E-HERO ダーク・ガイア》が出てくる。
◆スクラップ・ワイバーン
リンク・効果モンスター
リンク2/地属性/ドラゴン族/攻1700
【リンクマーカー:左/下】
「スクラップ」モンスターを含むモンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地の「スクラップ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
その後、自分フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
フィールドの表側表示の「スクラップ」モンスターが効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「スクラップ」モンスター1体を特殊召喚する。
その後、フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
LINK VRAINS PACK 2でひょっこり登場した新顔のガラクタ飛竜。
「スクラップ」吊り上げ&自分のカード破壊と「スクラップ」が破壊された場合に「スクラップ」リクルート&場のカード破壊の2つの効果を持つ。
(1)の効果には「スクラップ」以外の指定がなく、シンクロ体だろうがもう一枚の《スクラップ・ワイバーン》だろうが吊り上げが可能。
《スクラップ・ワイバーン》には横向きのマーカーがあるのでメインゾーンでもリンク先の確保が出来るのも強み。
また、吊り上げたモンスターを(1)のデメリットで即破壊すればすぐに(2)の効果のトリガーとなり、リクルート&破壊でアドバンテージを稼げる。
蘇生&破壊、破壊をトリガーにリクルートと【スクラップ】の潤滑剤としてデッキパワーの底上げを果たしたモンスター。
中でも《スクラップ・リサイクラー》との相性が抜群であり、
- 《スクラップ・リサイクラー》召喚、《水晶機巧ーローズニクス》もしくは《幻獣機オライオン》を墓地に落とす。
→生成されたトークンと《スクラップ・リサイクラー》で《スクラップ・ワイバーン》をリンク召喚。
→(1)の効果で《スクラップ・リサイクラー》吊り上げ即破壊から(2)の効果を起動し《スクラップ・ゴーレム》をリクルート。(この際、他にカードがなければ《スクラップ・ワイバーン》を破壊)
→《スクラップ・ゴーレム》で《スクラップ・リサイクラー》吊り上げ、《スクラップ・リサイクラー》効果で《ジェット・シンクロン》を墓地に落とす。
→手札1枚捨てて《ジェット・シンクロン》自己蘇生。《ジェット・シンクロン》と《スクラップ・ゴーレム》で《水晶機巧-ハリファイバー》をリンク召喚。
→《水晶機巧-ハリファイバー》で任意のチューナーをリクルート。
と言う流れで僅か手札2枚からチューナー含む6体分(《スクラップ・ワイバーン》を破壊した場合は4体分)のL素材が揃う。
墓地が肥えたなら《スクラップ・リサイクラー》で戻してドローに変換も可能と言う、それまで微妙であった《スクラップ・リサイクラー》の価値をグンッと引き上げた立役者でもある。
◆幻魔皇ラビエル-天界蹂躙拳(TCG版のみ)
《幻魔皇ラビエル》のリメイクモンスター。詳細は
該当項目を参照。
なぜ一見関連性のないこのカードがここに記載されているかというと、このカードの
英語表記が問題。英語表記も「(元の名前)-(攻撃名)」なのだがそれがこちら↓
Raviel, Lord of Phantasms - Shimmering Scraper
なんとこのカード、
TCG版のみスクラップ(Scrap)モンスターの一員となってしまっている。
これまで英語版のみScrapが名前にあるカードは
くず鉄シリーズ(
Scrap-Iron)や「摩天楼」フィード魔法(Sky
scraper)などがあった。しかしすべて魔法・罠で、それを見越してか「スクラップ」魔法・罠を指定するカードが存在せず、特に問題にはなっていなかった。
しかしこのカードはモンスター。よってTCG版のみスクラップとしてサーチ等ができてしまうという問題が発生してしまっている。
これに対して公式からの発表は2021年2月現在はまだ存在しない。
【所属カード(魔法・罠カード)】
◆スクラップ・エリア
通常魔法
自分のデッキから「スクラップ」と名のついたチューナー1体を手札に加える。
デッキからスクラップチューナーをサーチする。スクラップはチューナーの数が少なく、また際立って優秀な連中もいないので、ピン刺しでも十分機能する。
という評価だったが上記の《スクラップ・ラプター》が登場したことで一変。
《スクラップ・ラプター》経由でスクラップの非チューナーもサーチできるようになり、実質このカード1枚からメインデッキの全スクラップモンスター(と《スクラップ・ファクトリー》) をサーチできるカードに化けた。
◆スクラップ・スコール
速攻魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。
自分のデッキから「スクラップ」と名のついたモンスター1体を墓地へ送り、カードを1枚ドローする。
その後、選択したモンスターを破壊する。
デッキからスクラップを落として1ドロー+選択スクラップを破壊。
《スクラップ・ビースト》に発動してドローついでに《スクラップ・キマイラ》を回収したりできる。
《スクラップ・ファクトリー》&《補給部隊》が揃っていれば、相手のターンなのにモンスター1体+ドロー2枚なんてことも。
ちなみにこのカード、対象のスクラップが効果解決時にいなくなっていても不発にならない。
◆スクラップ・ポリッシュ
速攻魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して破壊する。
自分フィールド上に表側表示で存在する全ての「スクラップ」と名のついたモンスターの攻撃力は、このターンのエンドフェイズ時まで1000ポイントアップする。
カード2枚の消費は重いが、1000という上げ幅は打点の低目なスクラップにはありがたい。
大抵のスクラップが持つサルベージ効果のトリガーにもなる上、サルベージは全て「場合の任意効果」なのでタイミングを逃さない。
ただ、能動的にスクラップを破壊するなら《スクラップ・スコール》の方がよい。
さらに、効果の都合上スクラップが2体いないと使えないのに注意。
◆ポンコツの意地
通常魔法
自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター3体を選択して発動する。
相手はその中から1体を選択する。
その後、相手が選択したモンスターを自分または相手フィールド上に特殊召喚し、残りのカードをゲームから除外する。
《
凡骨の意地》とは関係ない。
というよりあちらの読み間違いから生まれたカードと言っても過言ではない。
墓地のスクラップから相手に1体選ばせ、選択されたモンスターを自分か相手の場に特殊召喚して残りを除外する。
どう考えても《
死者蘇生》や《
リビングデッドの呼び声》の下位互換でしかなく、除外リスクは典型的な墓地利用テーマであり、かつ手札・場・デッキを自在に駆け回るスクラップには痛い。
特筆すべきは相手の場にも特殊召喚できる点だが、同じことは《スクラップ・ゴーレム》でも出来る。
◆スクラップ・カウンター
通常罠
フィールド上に守備表示で存在する「スクラップ」と名のついたモンスターが攻撃された場合、そのダメージ計算時に発動する事ができる。
攻撃された「スクラップ」と名のついたモンスターの守備力は2000ポイントアップし、バトルフェイズ終了時に破壊される。
コンバットトリックの典型。
処理の関係で裏側守備表示で狙われても有効。《スクラップ・ゴブリン》は元々戦闘破壊耐性があるので、使うなら《スクラップ・ビースト》に。
同タイミングで使える《牙城のガーディアン》を手札に握っていれば、反射ダメージもバカに出来ないレベルになる。
◆スクラップ・オイルゾーン
永続魔法
自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。そのモンスターがフィールド上から離れた時このカードを破壊する。
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行う事ができない。
スクラップを効果を無効にして蘇生する永続魔法。魔法になったスクラップ用の劣化《リビングデッドの呼び声》。
発動ターンにはバトルフェイズが行えないのと、効果が無効になるデメリットは痛い。
正直スクラップの動き方にはマッチしない。バトルを捨ててでもシンクロを狙いたい状況があれば。
先攻で引いた場合、効果で自壊した《スクラップ・シャーク》を拾って来れば当座の戦線維持には使える……か?
◆スクラップ・クラッシュ
通常罠
自分フィールド上に存在する「スクラップ」と名のついたモンスターが破壊され墓地へ送られた時に発動する事ができる。
フィールド上に表側表示で存在する魔法・罠カードを全て破壊する。
裏側表示にも対応する邪神の大災害の下位互換であり、《スクラップ・ファクトリー》を道連れにするのが痛すぎる。
永続罠によるロックを潰すのには使えるが、シムルグロックやお触れには無力。
どっちかというとアンティーク・ギアに出張させ、歯車街を巻き込むのが狙い目。
ただしこっちは大災害と違い能動的に発動できるので、使うならそこを生かしたい。
◆スクラップ・ファクトリー
フィールド魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの「スクラップ」モンスターの攻撃力・守備力は200アップする。
(2):フィールドの表側表示の「スクラップ」モンスターが効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
自分はデッキから「スクラップ」モンスター1体を特殊召喚する。
プライマル・オリジンの過去テーマ強化の一環として登場したフィールド魔法。
スクラップの攻守を200アップし、
スクラップが効果で破壊されることでスクラップをデッキから特殊召喚する。スクラップデッキの生命線と言うべき工場で、これがあるとないとでは回転力が違う。
《スクラップ・スコール》でドローしつつチューナーを破壊→可能ならば別のスクラップをサルベージ→《スクラップ・ゴーレム》をリクルート→チューナーを蘇生してシンクロ、と繋げるのが鉄板。ただし「時の任意効果」なので、破壊のあとに別の処理が挟まったり、チェーンの途中でスクラップが破壊されたりするとタイミングを逃すのに注意。
余談だが思わず
I'll be backと言いたくなるような絵をしている。
◆スクラップ・フィスト
速攻魔法
(1):自分フィールドの「ジャンク・ウォリアー」1体を対象として発動できる。
このターン、その自分のモンスターが相手モンスターと戦闘を行う場合、以下の効果を適用する。
●相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
●対象のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
●相手が受ける戦闘ダメージは倍になる。
●対象のモンスターは戦闘では破壊されない。
●戦闘を行った相手モンスターはダメージステップ終了時に破壊される。
こいつのみスクラップとは全く関係ない
必殺技カード。一応こいつの効果を受けた《
ジャンク・ウォリアー》にスクラップが破壊されてもサルベージ効果の起動条件にはなるが、発動できないので無意味。
奪われたor送りつけたスクラップをこのカードで破壊すれば一応効果は発動できるが手間に見合ってはいない。
以上からわかるように
ドラゴンズ&ワイバーン→ドラゴン族
ゴーレム→岩石族
キマイラ&ビースト&オルトロス&コング→獣族
ゴブリン→獣戦士族
ソルジャー→戦士族
ハンター&ブレイカー&マインドリーダー→機械族
サーチャー→鳥獣族
ワーム→昆虫族
デスデーモン→悪魔族
ラプター→恐竜族
と種族がバラバラ。初見だと機械族統一のカテゴリーと勘違いしやすいので注意。
中の人なんていないよ!
【相性のいいカード】
◆
レベル・スティーラー
☆5以上のモンスターの☆を1下げて墓地から特殊召喚出来る。
こいつの効果で《スクラップ・ドラゴン》の破壊効果を毎ターン気軽に活用できる。
《スクラップ・ツイン・ドラゴン》の効果もしかり。禁止になってしまったので現在は使用できない。
◆ダンディライオン
墓地に行くと
トークンを残す優秀なカード。
《スクラップ・ドラゴン》の効果に活用可能だったが、現在は禁止なので使用不能。
◆
幻獣機オライオン、
水晶機巧-ローズニクス
《スクラップ・リサイクラー》で落とす候補。オライオンは墓地に落ちた瞬間に、ローズニクスは墓地で自身を除外する事で機械族のトークンを生成する。
これにより《スクラップ・リサイクラー》一体から《スクラップ・ワイバーン》を出すことができる。
◆レボリューション・シンクロン、ジェット・シンクロン
こちらも《スクラップ・リサイクラー》にて墓地へ落とせる機械族で、比較的緩い条件で自己蘇生が行える。
《スクラップ・ワイバーン》は勿論のこと、これらはチューナーなのでシンクロ召喚が行いやすいという点もウリ。
特に《レボリューション・シンクロン》は自己蘇生しても除外されるといった制約が無く、蘇生すると自身のレベルを1まで低下させるのでレベル調整がしやすくなる。
◆星遺物の皆さん
例によって《スクラップ・リサイクラー》で落とす候補。
こちらは直接的なアドには繋がらないが、墓地にいることで《星鍵士リイヴ》のリンク条件を満たせる。
一度場に出れば「星遺物」カードをサーチ可能で、《星遺物を継ぐもの》を持ってきて再展開を狙っていけるという強みがある。
「星遺物」モンスターの候補を挙げるなら、《星遺物-『星槍』》だと手札に来ても戦闘補助になってくれるので腐りにくく、《星遺物-『星冠』》なら緩い条件で特殊召喚して場の頭数をかさ増し可能。
◆
機皇帝
スクラップモンスターは破壊効果が多いので、機皇帝を出す機会も多い。
破壊した後に手札から飛んでくるこいつらは驚異的。
また、機皇城も破壊されたら効果発動なので、機皇帝を入れるなら検討の余地アリ。ただし、グランエル以外は出すと他のモンスターが攻撃不能になるのに注意。
◆歯車街
破壊されると
高打点の古代機械が飛んでくるフィールド魔法。
《スクラップ・ドラゴン》たちに破壊させて《古代の機械巨竜》や《古代の機械熱核竜》を呼ぼう。
地属性機械族の《スクラップ・リサイクラー》がいるので、《古代の機械弩士》も割と出しやすい。
◆イージーチューニング
墓地のチューナーを除外して攻撃力を永続上昇させる速攻魔法。
《スクラップ・ビースト》や《スクラップ・ソルジャー》を除外して打点を補助してやろう。
◆荒野の大竜巻
破壊されたら相手のカードを1枚破壊。
ドラゴンズで破壊させて相手のカードをもう1枚破壊だ!
◆黄金の邪神像
セット状態で破壊されたら
トークンになる。
《スクラップ・ドラゴン》の弾にどうぞ。
ただし、こいつに限らず「破壊される・墓地に送られることで効果を発揮する罠」は結構あるのだが、その大半は「相手からの効果」がトリガー。能動的に使えるのはこれと荒野の大竜巻の他に、「呪われし棺」「リミッター・ブレイク」「Z-ONE」「ワンダーガレージ」「アビスコーン」など。この手の「地雷」は入れすぎると回転率が落ちるため、戦術や仮想敵に合わせてカードを絞り込むこと。
◆カードガンナー
十代さんのしもべの一つ。
自己強化の皮を被った墓地肥やしと、破壊された時1ドローの二つの効果を持つ。毎度のことだがドラゴンズの弾にはぴったり。さらに下級モンスターなので、手札に引いても腐るということはまずない。
◆おろかな埋葬
《スクラップ・キマイラ》とこれが手札にあれば《スクラップ・ドラゴン》または《スクラップ・ツイン・ドラゴン》に即シンクロ可能。
いきなり出てくるスクラップシンクロの脅威を相手に知らしめる事ができる。
◆
TGの皆さん
破壊されたエンドフェイズに同名以外のTGをサーチできる。
《スクラップ・ドラゴン》の弾にもなるし《TG ラッシュライノ》と《スクラップ・ビースト》に《幻獣の角》を装備してビートもできる。
◆補給部隊
能動的にモンスターを破壊出来るスクラップにとっては非常に発動しやすいドローソース。ただしカードゾーンを圧迫するのが難点。1枚でも十分。
◆
竜星の皆さん
モンスターが破壊されるとリクルートができる《竜星の具象化》は能動的にモンスターを破壊出来るスクラップにとっては(ry
難点としては《スクラップ・ファクトリー》がスクラップの破壊にしか対応できないため竜星の破壊には対応していないことか。
シンクロ召喚しかできなくなるため必然的にシンクロ軸になる。
◆
霊使いの皆さん
モンスターが破壊されるとリクルートができる憑依解放は(ry
《スクラップ・ファクトリー》に対応してない欠点も同じだが、更に破壊されたモンスターと同じ属性のモンスターが呼べないため必然的にアウスがハブられる。
ただしシンクロもエクシーズも自由にできる上、見習い魔笛使いで展開力を高めたりもできる。
◆
ナチュルの皆さん
ナチュルのシンクロモンスターはチューナーとそれ以外のモンスターを地属性で縛っているため、オール地属性のスクラップとは意外と好相性。
ガイアストライオは融合モンスターだが、高速シンクロに長けるスクラップでは割合出しやすい。また《スクラップ・ビースト》は打点がやや不安だが、魔法カードをシャットアウト出来るのが強み。
◆
E-HERO ダーク・ガイア
《スクラップ・デスデーモン》が出せれば、墓地に行った後《ダーク・コーリング》で《スクラップ・ゴーレム》と融合すれば攻撃力5000のコイツが出てくる。
種族がバラバラ、かつ岩石族の《スクラップ・ゴーレム》が中心となるスクラップでは割と出しやすい。隠し玉にどうぞ。
◆リボーン・パズル
効果破壊されたモンスターを蘇生する通常罠。この手のカードには珍しく場合の任意効果=タイミングを逃さないが、発動条件が「自分フィールド上のモンスター1体のみがカードの効果で破壊された場合」と少々ややこしい。
つまり相手モンスターを巻き込んだ除去には対応していないので、自壊する下級スクラップと組み合わせるのがベター。ちなみに《スクラップ・ツイン・ドラゴン》か《アトミック・スクラップ・ドラゴン》ならば効果で破壊するカードを自分自身にすることで問題なく復帰できる。
◆転生断絶
スクラップ最強はアトミックさんだー! という人に。
墓地からデッキへ戻るカードを除外する永続罠。この影響下ならば、アトミックの効果が墓地からカードを除外する効果になる。ただし《
王宮の鉄壁》とは両立しないので注意。
◆幻獣の角
獣族・獣戦士族の攻撃力を上げ、戦闘破壊時にドローする効果を付与する罠。上げ幅が800と大きいのが嬉しいところ。シンクロに頼らないなら主力となりうる。
特に《スクラップ・スコール》を擁するスクラップは戦闘破壊の標的になりやすいため、コンバットトリックが生きやすいので好相性となる。
《スクラップ・ビースト》でも攻撃力2400、《スクラップ・キマイラ》で攻撃力2500、《スクラップ・コング》に至っては攻撃力2800に達し、上級モンスターを殴り倒しかねない威力になる。
◆ランク4エクシーズの皆さん
言わずと知れた激戦地帯。このテーマの場合《スクラップ・キマイラ》+《スクラップ・ビースト》による《スクラップ・ドラゴン》コンボがそのまま流用できるため非常に応用が利く。
ついでに《スクラップ・キマイラ》はレベル4なので、《カゲトカゲ》を握っていれば3体素材のエクシーズも射程圏に入る。
◆
恐竜族の皆さん
《スクラップ・ラプター》の登場によって繋がりが生まれたカード群。
《
魂喰いオヴィラプター》《幻創のミセラサウルス》《プチラノドン》《
ベビケラサウルス》といった恐竜族の各種サポートと合わせ、ガンガンと場のカードを割りながら展開を広げていける。
《
グラウンド・ゼノ》や《化石調査》で《スクラップ・ラプター》をサーチ出来る点も大きい。
スクラップは展開の要となるラプター・キマイラ・ゴーレム・ワイバーンのみに絞り、代わりに恐竜族を多めに入れた【恐竜スクラップ】という構築も存在する。
◆春化精の皆さん
下級全てが
レドックス効果という豪快過ぎる効果を持つ、地属性サポートテーマ。
全て地属性カードで構成されたスクラップなら、春化精が持つ制約下でも問題なく動ける。
《春化精の花盛》や《春化精の女神 ヴェーラ》が保有する追加効果の発動条件も満たしやすい。
◆機械仕掛けの騎士
《スクラップ・リサイクラー》単体から出せるリンク1の機械族モンスター。
《機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-》をサーチする効果を持つが、スクラップで使用する場合はあえてこの効果は無視。
もう一つの「場の機械族一体と引き換えに墓地の攻撃力1000以下の機械族を蘇生する」という効果がミソで、出したらすぐにこいつをリリースし《スクラップ・リサイクラー》をまた出せる。
単純計算で2回も《スクラップ・リサイクラー》の墓地落とし効果が使えるだけでもありがたいが、《スクラップ・リサイクラー》の効果を止められた際のケアとしても優秀。
【弱点となるカード】
◆群雄割拠
フィールドの種族を1種類に限定する永続罠。スクラップは種族がバラバラなので、これを張られるとデッキ自体が機能停止する。
◆次元の裂け目/
マクロコスモス
墓地に行くカードを除外する永続カード。典型的な墓地利用カテゴリであるため、これを使われては機能停止どころか戦術が崩壊する。
除外利用デッキはさほど多くないのが救いだが、注意すべきポイントとして覚えておこう。また相手にのみ同様の効果を適用する《
M・HERO ダーク・ロウ》も厳しい。
《スクラップ・ドラゴン》を早めに出しておきたい。
◆
王家の眠る谷-ネクロバレー/王宮の牢獄/
深淵に潜む者/
エクソシスター
墓地利用に対する最大のメタ。スクラップの多くが持つサルベージ効果を無力化したり、執拗な妨害を行ってくる。
特に《深淵に潜む者》は、フリーチェーンでこちらの墓地効果を封じてくるためタチが悪い。激戦区のランク4であるため遭遇率は高くないのが救いか?
◆
大天使クリスティア、
虚無魔人など
特殊召喚自体を無力化するモンスター達。互いに作用するので向こうもリスクは負うが、コイツらを投入するデッキならばほぼ間違いなくすり抜けの手段が用意されている。
面倒なことに最低打点の《虚無魔人》ですら攻撃力2400であり、素の状態のスクラップでは突破不能。
しかも自身が特殊召喚できない虚無コンビはともかく、《大天使クリスティア》はほぼ天使族デッキに投入される上に召喚制限がないため、最悪の場合初手で現れる可能性がある。
《
フォッシル・ダイナ パキケファロ》なら《スクラップ・キマイラ》辺りで殴り倒せるが。
【弱点への対策】
◆
サイクロン・地砕きなどの汎用除去
スクラップに限ったことではないが、手っ取り早いのはこれ。
◆トラップ・スタン/王宮のお触れ
トラップを無力化するカード。スクラップは自分のターンでの動き方がキモになるので、最悪の場合トラップなしでも最低限は動ける。とはいえリスクは付きまとうので、基本的には最後の手段。
ちなみにいずれもフィールドにのみ作用するので、《スクラップ・ドラゴン》で破壊した《荒野の大竜巻》の効果は使える。
◆
スキルドレイン
フィールド上のモンスター効果を全て封じる永続罠。もちろんドラゴン達の除去効果もなくなるが、不要になったなら「スクラップ・クラッシュ」で壊せばよい。
◆クローザー・フォレスト
獣族の微妙な強化フィールド。《スクラップ・ファクトリー》が使えないが、これがある限り相手はフィールド魔法を使えないため、一番お手軽な墓地封じである《王家の眠る谷-ネクロバレー》をメタれる。
ついでに恩恵を受けられる獣族が《スクラップ・ビースト》《スクラップ・キマイラ》《スクラップ・コング》《スクラップ・オルトロス》と結構多い。
◆王宮の鉄壁
除外封じの永続罠。《マクロコスモス》などとぶつかった場合は発動順に関わらずこちらが優先される。
墓地を安全に守れる他、《スクラップ・マインドリーダー》を使い回せるのが強み。
鉄屑を愛してやまない方、追記・修正お願いします。
- TF6だと初期デッキの一つで、このテーマを使ってくる相手も居ないから実質主人公専用テーマになってる。…コアキメイルもそうだけど。 -- 名無しさん (2014-05-30 08:47:38)
- TF6始めたばかりの頃は回し方がわかんなくて苦労したが、コアキメイルやエクシーズよりは使いやすかった記憶があるなぁ。今でも思い入れが深いテーマだ -- 名無しさん (2014-05-30 15:03:07)
- あれ?オルトロスは? -- 名無しさん (2014-06-01 13:35:57)
- 盗っ人の煙玉も相性いいぞ! -- 名無しさん (2015-02-03 12:46:23)
- 重要なのは、ビーストをいかに墓場に放り込むかと、キマイラをいかに手札に呼び込むかだよなぁ・・・。そこのとこ、他のスクラップ使いの皆さんはいかがしてます? -- 名無しさん (2015-02-03 12:56:30)
- 効果間違って処理して勝確盤面から逆転敗北しまくった苦い思い出、今では湿地草原と並んで俺のエースデッキ -- 名無しさん (2015-07-30 13:21:41)
- 「こんな文字通りゴミなモンスターで戦うなんて君達の様なゴミにはお似合いだよ」(周囲:ハハハ!)…みたいな奴らがアニメに出てきたら、デュエマのザキラの様な感じで抹殺したくなるな… -- 名無しさん (2015-07-30 15:00:39)
- ゴリラが今ファクトリーの効果起動要員として優秀だったり -- 名無しさん (2016-03-18 15:40:34)
- 何か足りないと思ったらシャークがいないのか。確かゴリラより先に登場してたのに何故… -- 名無しさん (2016-03-18 18:40:39)
- カードプールが増えた今でも一番好きなテーマ。回るとすっげえ楽しい。 -- 名無しさん (2016-12-15 18:43:03)
- 青眼デッキと並んで、自分の主力デッキ -- 名無しさん (2016-12-15 19:36:22)
- 『カテゴリ前提の効果にも拘らず、他所の方が採用考慮できる』組にブレイカーも追加で(緊急ダイヤの☆5以上枠として自前の上級いない地機械カテゴリデッキに入れる、緊急ダイヤでスクラップ飛竜出す際リサイクラー温存でき下級で墓地に落としたい奴がいるならそれを優先できる) -- 名無しさん (2018-11-26 22:00:26)
- ブレイカー、意外な形で独自の強みを手に入れたな(ロックアンカーと合わせてランク10出せる)。なおスクラップには入らない模様。 -- 名無しさん (2019-02-05 22:17:32)
- ユニオンキャリアーと相性良さそうだし、今後に期待できるね(属性そろってるから出しやすい、種族ばらけてるので引っ張り出せるカードの幅が広い、自場札の能動破壊が主戦術なので引っ張り出したカードを墓地に落としやすくユニオンキャリアーどかす動きも可能) -- 名無しさん (2019-11-22 23:05:28)
- 新規のラプター強すぎワロタ。コイツ1枚からワイバーンかハリかスクドラ立つし、実質リサイクラー6枚体制でオルフェやギミパペでも使えるし、初の☆4恐竜族チューナーかつ破壊効果持ちだから恐竜族でも使えるとか万能すぎる… -- 名無しさん (2021-01-08 11:34:59)
- ファクトリーやワイバーン出た時も思ったけど、1枚の新規でホント良い感じに強くなるなこのテーマ。その上でテーマのコンセプトがブレないのが好き。 -- 名無しさん (2021-04-10 20:21:01)
- エースであるスクラップSモンスターは打開に向いた性能だけど下級の展開能力は妨害で終わってしまうことも多いのが後攻に噛み合っておらず、結果的に先行制圧に寄せてスクラップSモンスターが抜けるということになりがちなのは気になっちゃうな -- 名無しさん (2023-03-04 23:10:21)
- アトミックは効果だけ見たら酷いけど「相手の場に何もなくても自分のモンスターを破壊出来るスクラップモンスターだから意外と役に立つんやで」と聞いてほへ~ってなったわ -- 名無しさん (2024-01-07 04:13:39)
最終更新:2025年04月09日 21:54