ドクロ少佐

登録日:2012/07/22 Sun 13:51:11
更新日:2024/04/20 Sat 21:26:53
所要時間:約 4 分で読めます





ストロンガーは、俺が倒す


出典:仮面ライダーストロンガー/東映/第31話「ストロンガー大改造!!」/1975年11月1日放送


◆ドクロ少佐
声:沢りつお→八代駿(いずれも27話)→山下啓介(30,31話)

ドクロ少佐」は特撮ドラマ『仮面ライダーストロンガー』の登場怪人。
幽霊のような不気味で甲高い笑い声をあげるのが特徴。
ドクロむき出しの顔は、改造手術と減量特訓を繰り返した末のものであるらしい。
番組後半からの強敵である「デルザー軍団」の改造魔人の一人で、ジェネラルシャドウ曰く“軍団きっての殺し屋”と評されていた。

協調性がなく傲慢極まる面々が揃ったデルザー軍団の中にあって、是々非々の対応が取れる柔軟な思考の持ち主でもある。
性格や使用する技の系統が似通っている為か、デルザー軍団では珍しくシャドウと実力を認め合う仲で、再登場の際にはシャドウと杯を交わしている。
その隙の無さ故に、さしものシャドウもドクロ少佐が勝利を確信して出撃していった後に、独り「いい気なものだ」と陰口をたたくのが精一杯であった。

デルザー軍団では“その他大勢”的なポジションの為か、声優が一話どころかカット単位であっという間に変わっている。


【人物】


モチーフは恐らく死神で、その名の様に髑髏の顔に骨型の大鎌を携えた姿をしている。
しかし、服装は昔のGS風のド派手な赤いジャケット(ドルマンと呼ばれる軍服)で、コンサートでも開きそうである。

クーデターを成功させたシャドウの招聘に応じた改造魔人の一人だが、鋼鉄参謀が最初の刺客として行動を開始した後には姿を消していた。

……が、ストロンガーの前にその鋼鉄参謀がまさかの敗北を喫した事を知ると、ケイトに手を貸す形で自らも行動を開始。

手始めに城茂=ストロンガーを強襲し、その力を推し量った後は作戦行動中のドクターケイトに手を貸す(ケイトからは利用される事しか考えられていなかったが)。

そして、ケイトが倒されると自らストロンガーへの刺客として立ち上がり、まず配下に茂を急襲させるも、それを読んでいた茂に部下を倒された挙句奇襲攻撃をかけられた……かに見えたが火炎隠れの術で逆に茂を翻弄、ストロンガーとの直接対決に挑む。

この戦いでは、様子見であった前回とは違い、ドクロ火炎、ドクロ分体、ドクロ再生と多彩な攻撃方法を披露しストロンガーを圧倒。
ドクロ火炎でストロンガーを火だるまにし、あとは大鎌で首をはねるだけというところまで追いつめるが、シャドウにそそのかされて手柄を狙う岩石男爵の横槍を受けストロンガーを海中に逃がしてしまう。

ドクロ少佐に代わってストロンガーを追う岩石男爵だが、野菜を運ぶワゴン車に隠れた茂を見逃すといういかにも彼らしいマヌケを晒してしまう。せめて腹いせに車を破壊するか、野菜を払いのける手間を惜しまないでいれば……。
岩石男爵との直接対決を避けたドクロ少佐は、立花藤兵衛をマークして茂の情報が来るのを辛抱強く待つ道を選び、たったその日一日だが誰も茂の消息をつかめないという状況に陥った。

そして、間が悪い事に絶体絶命の窮地に陥った“筈”の茂が、その空白の時間に元ブラックサタンの科学者であった正木博士に救われた挙げ句に成功確率10%の改造手術を耐え抜いて超電子ダイナモを組み込まれ、大幅にパワーアップしてしまう。
誰がこんな事態を予測できるというのか。

茂の無事を知らせるべく藤兵衛に正木博士が接触すると、いよいよ行動を再開。正木博士を殺害し、ついに居場所を突き止めた茂=ストロンガーとの再戦に挑む。

明確に教えられたのが欠点だけで性能未知数の超電子ダイナモの使用をためらうストロンガーだが、ドクロ少佐の圧倒的なスピードで一方的にボコボコにされ、意を決してチャージアップを敢行。
超電子人間となり姿が変わったストロンガーに一瞬驚いただけでさしたる反応も見せなかったドクロ少佐だが、超電子ドリルキックにより一瞬で首チョンパされて大爆発。勝利を喜ぶよりも、超電子パワーのあまりの威力に戦慄を隠せないストロンガーであった……。


【能力】


イタリアの忍者軍団DDDの首領とされる、恐るべき暗殺者。
デルザーの改造魔人の中でも屈指の戦闘能力の持ち主で、偶然とは云え弱点を突く事が出来た鋼鉄参謀ら以前の改造魔人とは違い、弱点らしい弱点も無い*1強敵であり、マヌケでKYで自分の手柄を欲しがった岩石男爵の邪魔が無ければストロンガーは確実に倒されていたと云えよう。

デルザーの改造魔人は各々が独自の戦闘員を引き連れているのだが、配下の戦闘員はドクロ忍び部隊*2と呼ばれ、ドクロ型の顔で30話では「メィ!」「フェイ!」、31話では「ホネッ!」と叫ぶ。集団攻撃が得意で、十字手裏剣型の爆弾を使う。ドクロ少佐の配下はその中でも特に有能な部隊であり、茂を襲わせた際にはアジトで勝利を確信する等、本人も並々ならぬ信頼を寄せている。


得意技はドクロ分身や火炎攻撃のドクロ火炎、更には自らの肉体を分離させての直接、且つ変則的な攻撃のドクロ分体で、目くらましと攻撃の両方を兼ね備えた優秀な物であり、ドクロ再生で元に戻ることが可能。更に大鎌からはドクロ機関砲も発射出来る。
その他に炎を出してテレポートする火炎隠れやトゲのついた小型の球を投げつけるまきびし攻めを使い、髑髏や人魂にも変身可能。

電気人間であるストロンガーの攻撃を跳ね返す程の身体能力も持っていたが、正木博士により電気エネルギーの100倍に匹敵する可能性を秘めた超電子ダイナモの力により(ただし=能力まで100倍になった訳では無い)、1分間とは云え遥かに高い出力を得たチャージアップストロンガーの渾身の一撃は流石に防ぐ事が出来ず、一瞬で倒されてしまった。

前述の様に、その正々堂々とした性格ながらも、暗殺術を多用する策士でもあると云う共通点からかジェネラルシャドウとは比較的に仲が良く、珍しくシャドウもドクロ少佐の実力を素直に認めていた。
最も飲み交わしていた時には「流石はドクロ少佐」などと持ち上げつつ、出撃した直後にはシャドウは「いい気なものだ」とヤジっていたが。
その実力からドクロ少佐がストロンガーを倒すのを確実視、最悪とどめを刺し損ねたとしても岩石男爵との三つ巴の状態に持っていけるよう手筈を整えており、予想だにしないドクロ少佐の敗北がシャドウがストロンガーのパワーアップを疑うキッカケともなった。

もし、無理矢理にでも弱点を上げるとするならば、デルザー軍団にあっては人物がまともすぎるという点だけである。自分の意を強引に押し通す傲慢さや、相手を出し抜く狡さがあればもう少し違った結果になったかもしれない。

【余談】

※首なし騎士デュラハンの子孫とされている場合もあるが、公式では幽霊騎士の子孫とされていてデュラハンとまでは明言されていない。

※着用している軍服は『秘密戦隊ゴレンジャー』に登場した毒ガス仮面からの流用



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最終更新:2024年04月20日 21:26
添付ファイル

*1 強いて言えばケイトの毒ガスを恐れていたくらいだが、本当にそれ以外は弱点がない

*2 自分たちではドクロ忍び戦闘員と名乗っていた