鋼鉄参謀(仮面ライダーストロンガー)

登録日:2012/07/21 Sat 09:57:51
更新日:2025/04/05 Sat 22:42:49
所要時間:約 4 分で読めます





ストロンガーを仕留めた者がリーダーになると決めたのはお主ではなかったのか!


出典:仮面ライダーストロンガー/東映/第27話「改造魔人!デルザー軍団現わる!!」/1975年10月4日放送


◆鋼鉄参謀
声:市川治

鋼鉄参謀(こうてつさんぼう)」は特撮ドラマ『仮面ライダーストロンガー』の登場怪人。
クイーンズブレイドこやつとは関係ない。

26話から登場したライダー史上屈指の強敵集団である「デルザー軍団」きっての武人であり、ストロンガーへの最初の刺客として襲いかかった(戦死者としては2人目)。

圧倒的なパワーから繰り出される鉄球攻撃と「電気人間殺し」の特殊能力により、ブラックサタンとの戦いを経て戦士として格段の成長を遂げていた筈のストロンガーを一方的に叩きのめす。
これにより、お茶の間にデルザー軍団の恐怖と強大さを強烈に印象づけた。

初登場時はクールに喋るだけだったが、後に「スティーーール!」と情熱的に叫ぶようになった。

目次

【人物】


脳髄以外は全て機械と云う設定の改造魔人。
機械化された鎧武者とも言える、見ようによってはヒーロー然とした姿と、妙に爽やかな声も魅力的(演じているのは長浜ロマンロボの美形悪役で有名な市川治)。
その圧倒的な強さに見た目も相俟ってかデルザー軍団の改造魔人の中でも高い人気を誇っており、造形物化やオマージュの機会も多い。

見た目と能力からも解る様に、正面から相手とぶつかり合うのを好むバリバリの武闘派で、小細工を嫌う武人気質のお堅い。だが自他共に認める剛の者としての実力から自負心からかやや傲慢な物言いがある。
……この為、プライド高い軍団員達の中でも、姑息で卑怯な性格の荒ワシ師団長や頭脳派のドクターケイトとは馬が合わず、彼らと足の引っ張り合いを演じた。

ストロンガーとの対戦では圧倒的なパワーで蹂躙→勝負を賭けた電気技を逆流……の流れで余裕綽々で捕獲に成功するも荒ワシ師団長に二度に渡り奪われると云う憂き目に遭っている。

鋼鉄参謀「え〜いお主が何とかしてくれんのか!?」

……あまりの事態にジェネラルシャドウにそれとなく荒ワシ師団長を窘める様に依頼するが、そもそも他の魔人の潰し合いをも目論んでいたシャドウに体よく断られた上に、荒ワシ師団長と完全に敵対する様に仕向けられる

唆された鋼鉄参謀は戦闘員を引き連れて荒ワシ師団長の本拠地に乗り込み、ストロンガーの身柄を奪うが、この時には偽物を掴まされてしまう

……結局、策に溺れた荒ワシ師団長は隙を突かれてストロンガーに先に撃破される事になるが、自分の作戦が遅れた事を焦ったのか、今度は逆にドクターケイトの作戦に介入した事で魔女の怒りを買い、ケイトガスが弱点である事をストロンガーに間接的に知らされてしまった。

最期は弱点のケイトガスを浴びせられ、肉体の自由が奪われた所に渾身の電キックを受けて爆散。
ストロンガーも完全にケイトガスを当て込んで戦っており、共倒れを狙うドクターケイトに毒花の位置を変えられたときは大慌てで毒花を追っていた。
偶然がなければ、通常状態のストロンガーでは大きなダメージを与えられなかった強豪であった。
作中ではストロンガーと5回戦い、3勝1敗1引き分け(ドクターケイトの妨害が入ったために戦闘中断)と好戦績を残した

【武器・能力】


上記の様に圧倒的なパワーによる鎖付きの鉄球による攻撃と、電気人間殺しの特殊能力が武器。頭の角を使っての攻撃やフライングボディプレスやエルボードロップなどのプロレス技も強力である。
電気人間殺しの特殊能力は改造魔人によっても種類が違うのだが、鋼鉄参謀の場合は完全に電気エネルギーを反転させる事が可能なタイプであり、電キックを仕掛けたストロンガーが逆回しで跳ね返される姿は衝撃的であった。

この能力にはさしものストロンガーも手を焼いた為、後には打撃や電気技に頼らない反転ブリーカーなどの組み技、返し技、足払いを使い鋼鉄参謀に対処していたが、肝心の決め技が通じないことで決め手を欠いた状態が続いた。
逆に鋼鉄参謀もストロンガーに転ばされても即座に弾き飛ばしたり、鉄球を用いて足払いをかけたりとただ力押しをするのではなく戦闘面においては意外と小技も駆使していた。

デルザー軍団の改造魔人は各々が独自の戦力を持っており、鋼鉄参謀の配下の戦闘員は皆が小判型の金属製の仮面を付け、指揮官の武器になぞらえたのか先の尖った鎖分銅で武装している。
この戦闘員はタックルの電波投げを電波返しで破ったり、ストロンガーに鎖分銅を絡めて地面に突き刺す事でアースにして電気エネルギーを消耗させたりと、
ライダーシリーズの戦闘員でも上位に入る実力を誇り、鋼鉄参謀もそれが自慢である。
鳴き声は「ギュッ!」

……後のライダーシリーズでの正統的な後継は矢張りゴ・ガメゴ・レか?
鉄球のサイズこそ劣るが、その代わりによりバリエーションを増した殺陣により鉄球攻撃の魅力を平成の世にも伝えていた(これ以外にも、クウガは昭和オマージュが結構多い)。


仮面ライダーSPIRITS

他のデルザー軍団の怪人と同じく生前の記憶を持っている状態で復活。 
そのため、死角から雷撃を受けた時には即座に「ストロンガーか⁉」と反応するなど(実際はスーパー1)、ストロンガーに倒されたことを相当根に持っているようである。
また、仮面ライダーのような強者との戦いに歓喜を露にしたり、生前にケイトがしたのと同じように戦いに横やりを入れたドクロ少佐に激怒するなど、武人的な気質が強調されている。
2号と交戦し、圧倒的剛腕で追い詰める。スーパー1が加勢した後もなお有利に立ち回るが、ライダーの策略でドクロ少佐の「ドクロ火炎」を浴び、そのうえで冷凍ガスを食らったため体の強度を失い、火炎を保持したライダーパンチと自分の鉄球を受けて体の半分を失う。
しかしその状態でも鉄球を弾き返してトドメには至らずスーパー1を戦慄させた。


「伝説が二つ揃って…とは…俺はついている!」
ジェットコンドルを追う1号と2号の前に出現。
相変わらず体は半分しかないが、声が同じ人の「伝説」の迷言を皮肉るかのように挑む。
岩石男爵の破片が動き出したのを見て最初は介入を拒否するが、
砕かれた鉄球を補うように武器となった岩石男爵を容認。ダブルライダーも警戒する岩塊だったが
合体技によりもろともに砕け、強度に不満を言いながら敗北。
「駄目だ駄目だぁ…やはり俺の武器は…鋼鉄でなければぁぁ…!」

【銀河の11 仮面ライダー銀河大戦】

マーダー帝国の再生幹部として登場、ジャークミドラと共に要塞の守備に就く。
鉄球でストロンガーを追い詰めた。
その後は基地の爆発に巻き込まれて死亡したらしい。
この作品では、シャドームーン以外の再生幹部が酷い扱いを受けているものが目立つが、鋼鉄参謀は前述の通りストロンガーを苦しめ、
ジャークミドラはZXのライダー忍法ヒューマンボンバー(敵の懐に飛び込んで爆発を起こす一撃離脱の技)を破った上にスカイライダー共々、ミドラー剣でねじ伏せており、彼ら2人は比較的優遇されていた。


【余談】


HERO SAGAの「MASKED RIDER DECADE EDITION -ストロンガーの世界-」では、何故か卑怯者になった挙げ句に、天敵であった筈のドクターケイトと相思相愛に……後に現れたストロンガーも驚いていたがリ・イマジだからって事で納得しましょう。


※フィンランドの黄金魔人の子孫とまことしやかに書かれている場合もあるが、正しくは不明であり、非公式な設定である…とされてきたが、ついに公式のライダー図鑑で触れられ、本当だとわかった。(なお、フィンランドの黄金魔人と、はウィリアム・ブレイク氏の『ペスト、長子の死』と言う絵にオカルト作家の佐藤有文氏が適当な説明文を捏造した創作妖怪である。)
ソース
https://www.kamen-rider-official.com/zukan/phantoms/1671


※バリバリの武闘派なのに参謀と云う地位にあるのはミスマッチとの意見が多い(※名前は超カッコイイけど)。





ストロンガーを最初に倒した者が追記修正できるのだな?よし俺がやってやる!!


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年04月05日 22:42
添付ファイル