イースI

登録日:2009/06/28(日) 13:40:08
更新日:2018/07/10 Tue 12:27:55
所要時間:約 5 分で読めます




イースIは、FalcomのアクションRPGゲーム「イース」シリーズの第一作である。
サブタイトル『Ancient Ys Vanished Omen』(失われし古代王国 序章)

このシリーズには「主人公アドルが遺した100余冊におよぶ冒険日誌を翻訳・小説化したもの」という基本設定があり、
その小説のタイトルとして「アドル・クリスティンの冒険」という題名も設定されている。
イースI、IIはともに冒険日誌の1冊目「失われし古代王国」という設定になっている。

攻撃方法は、体当たり(DS版除く)。
正面から当たるとダメージをうけ、敵の側面や後ろからの攻撃は与えるダメージが大きい。
そして半分ずれて体当たりすると、正面からでもダメージを受けずに戦える。有名な半キャラずらしである。

当時、RPGといえば非常に難易度が高いものがほとんどであり、イースの前にファルコムから発売された『ロマンシア』は「セーブ不可」「一度でもフラグ立てを誤るとクリア不可」というマゾゲーの代名詞のような代物であった。

『ロマンシア』の反省からイースでは不条理な謎解きを減らし、読みやすいシナリオで、レベル上げは簡単に、さくさくシナリオが進んでいくように設定された。

今では当たり前になった「ゲームバランス」という概念を考慮した最初期の作品と言ってもいいかもしれない。


なお、ダメージはフィールド上でなら立ち止まっていると自然と回復する親切設計。一応回復アイテムもある。
まだ8bitパソコンの時代のゲームとしては画期的なシステムだった。

ただし、レベルが上がると同じ敵に対して獲得する経験地が減少するので雑魚狩りして経験地を荒稼ぎすることはできない仕様になっている。また、普通に遊んでいるとゲーム中盤で最大レベル(10)に達するため、後半はプレイヤーの腕が試される。

「今、RPGは優しさの時代へ。」というキャッチコピーとともに「優しいけど易しくない」という公式のコメントもある。

音楽はほとんどが古代祐三作曲で、彼の作ったFM音源ドライバ、センスが非常によく、彼によってほかのゲーム製作者へよい影響を与えた。
現在でもゲーム音楽の中ではイースのBGMは人気である。


<あらすじ>

一人の若者が浜辺に打ち上げられていた。
彼の名はアドル・クリスティン。
プロマロックの港で「呪われた国エステリア」の噂を聞いた彼は、周囲の制止を振り切ってエステリアを目指して船を漕ぎ出した。
その途中、嵐に遭ってエステリアの浜辺に漂着したのだ。
エステリアの町人に救われた彼は、エステリアを襲った悪魔の話を聞く。

イースの歴史が再び蘇ろうとしている。


<キーアイテム>

◆銀
かつてイースを繁栄させた物質。
そしてイースを消滅させた物質。
そして今はエステリアを再び繁栄させ、再び災厄が訪れようとしている。

◆銀のハーモニカ
レアが大切にしているハーモニカ。
過去に何かがあったようだ。

◆マスクオブアイズ
サルモンの神殿にあった謎の仮面。
かつてセルセタの方から来たものらしい。

◆イースの書
神官の子孫に代々受け継がれてきたイースの伝説に書かれている本。
現在当時の文を読めるものはほとんどいない。
全六冊で、そろえた際には何かが起こるとも言われている。


<舞台>

【サルモンの神殿】
はるか昔から存在するといわれる神殿。
入ると大きさのわりに非常に狭い。
何かしかけがあるようだ。
また、神殿の一部はなぜか消滅してしまっている。

【ラスティン廃坑】
かつてここでは銀が採掘されていた。
しかし、あるときここから魔物が現れた。
そしてラスティンの村は消滅した。
最深部には何か石像が二つおかれていたようで、さらにその奥には部屋があったようだ。

【バギュ=バデット】
山をぽっくり削られたような大穴。
レアはこれを見るといやなことを思い出すようだ。
DS版ではここに巨大な魔物が住み着いていたようだ。

【ダームの塔】
全25階建て。
はるか昔、何者かによって立てられた塔。
中には魔物がうじゃうじゃいる。
途中から不自然に横に突き出ているラドの塔から双子月を眺めると絶景(Falcom談)


<登場人物>

アドル・クリスティン
若き冒険家。
燃えるような赤毛と、澄んだ黒い瞳をした少年。
情熱と誠実さを兼ね備えている。
エレシア大陸の西端、エウロペ地方の北東にある名もない小さな山村に生まれた。エステリアでの冒険は、生まれた村からアドルが16歳で旅立ち、その一年と半年後に体験した初めての本格的な冒険。

○フィーナ
サルモンの神殿で監禁されていた記憶喪失の少女。
自分の名前以外は何も覚えていない。

○レア
ハーモニカを奏でる吟遊詩人の少女。
いつのころからかミネアの街角に姿を見せるようになった。
彼女のことを詳しく知るものはいない。
ハーモニカには昔からの特別な思い入れがある。

○サラ
ミネアの町の占い師。
イースの歴史を伝える神官トバの子孫。
予言にある「魔」の再来に備え、伝説の勇者を待ち望んでいる。

○ゴーバン
人々からは盗賊の首領として恐れられているが「弱きものからは奪わず」を信条としている。
荒くれ者や坑夫くずれたちからも慕われ、裏の情報にも通じている。
ダームの塔入り口にアジトを持つ。
神官トバの子孫

○ドギ
ゴーバンの子分。
通称壁壊しのドギ。
宝物を奪うためにダームの塔へ侵入したが、もう長い間戻ってこない。
のちのシリーズでアドルの相棒としてレギュラー化している。

○ルタ・ジェンマ
ゼピック村に住む吟遊詩人。
魔物が出現するようになってから夢遊病に悩まされている。
知恵をつかさどる神官ジェンマの子孫。
リメイク版(イース・エターナル)以降のバージョンなら、進め方によってはダームの塔に入る前に知り合う。

○ジェバ
ゼピック村に住む老婆。
サラの叔母。
力を司る神官トバの子孫。

○ラーバ
ダームの塔で出会う老人。
サルモンの神殿を建造した賢者サルモンの子孫。

○ダルク・ファクト
心を司る神官ファクトの子孫。
地底に封じられていた「魔」を解き放ち、魔法の力で世界を支配しようとした。
OVA版、およびリメイク版(イース・エターナル)以降のバージョンでは下記の設定がある。

"神官の教えを守った両親は銀の採掘に反対し、暴徒と化した人々に命を奪われた。
その日以来、彼の姿を見たものはいない。"

PCエンジン版では自分の弱点をやたら気合の入った口調でしゃべる。
ファミコン版とX68000版ではある重大なネタバレをかますが、これは実はPC88版でもソースコード上に存在する台詞である。

作品によっては善良の教師になってたり、肉屋の親父のようなおっさんになってたり、20歳弱と若返ってたり可愛い妹がいたりする。


○ロダの木
エステリアに2本存在する兄弟の大樹。
ここには魔物は寄り付かないようだ。
弟の木の下には先人が使っていたあるものが眠っている。

○スラフ
バルバドの青年。
人一倍の責任があり若者たちを集めて自警団を組織している。
アドルが海に打ち上げられていたのを救出。
元々は説明書のストーリーに登場する人物だったがOVA版イースIで登場。
リメイク版(イース・エターナル)以降バルバドの港がゲームに登場することになり、
スラフも登場するようになった。


  • 余談

開発初期は敵が魔物ではなく逃げたした家畜で、金銭は倒した家畜を売り払うことで得るという設定だった。

廃坑の最下層にある二つの台座の部屋は、イースIIのラストで訪れる、ある部屋と同じ場所である。

ファミコン版はマップやイベント、BGMが大きく変更されており、ダルク・ファクトの影武者が登場したりする。

冒頭に述べたとおり基本設定が「これは本です」といった形になっており、ゲーム内容は6冊の本を集めるもの。
さらに、オリジナル版のパソコンソフトは革張りの本を模したデザインの箱でマニュアルはハードカバー上製本となっており、
とにかく「書物」にこだわったゲームであった。









あざやかな朝焼けのはえる朝、突然、あいつの追撃が止まった。
なぜだかわからないが、これは喜ぶべき事だ。
アニヲタwikiから災いが消えたのだから。

再びあいつが現れた時のために、アニヲタwikiを集結した力を、ここに追記しておく。

6冊の本を手にした者に力が与えられ、その者こそ、平和を導く指導者となるのだ。


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