登録日:2011/02/11 Fri 11:32:37
更新日:2024/05/01 Wed 22:14:40
所要時間:約 4 分で読めます
歴史とは、過去から未来へと紡がれる永遠の織物。
横糸を紡ぐ者、失われた伝説の世界に憧れを抱く少年――ヒイロ。
展望台から見える青き塔を眺めつつ、ヒイロは思いをはせる。
LUNARの大地にちりばめられた数々の伝説に――。
創造の神アルテナ。
竜を駆けるドラゴンマスター。
空に浮かぶ魔法都市。世界を救った英雄たち。
そして、天空に輝く青き星。
ヒイロはいつの日か、その手で伝説の世界への扉を開くことを夢見る。
青き塔、そして、美しき青き星を眺めながら――。
縦糸を紡ぐ少女、青き星のルーシア。
凍てついた眠りの中で彼女は夢を見る。
それは、かつての――そしてやがて訪れるであろう災いの記憶。
目覚める彼女を待ち受ける運命を知る者は、
まだ、誰もいない……。
二つの世界、2本の糸。
いまだ交わることのないか細い絆。
けれど、今確かに未来へと連なる歴史は
ここから紡がれようとしていた。
幾多の出会いと冒険を刻む、新しい伝説の歴史が……。
概要
本作は前作『シルバースター』から1000年後の世界である。
前作以上に王道を踏まえたストーリー。
ボーイミーツガールから世界救済EDまで奇をてらわずまっすぐに正道を突き進んだシナリオは、イベントが起きたら「これ実は○○だろ」の伏線が容易に想像できるほど。
しかしながら丁寧に作り込まれた世界観、端々に織り込まれる神曲と讃えられた
BGMの数々、豪華絢爛な声優陣の熱演等、様々な要素が絶妙なバランスで成立したRPGの傑作の一つに数えられる。
1994年12月22日にメガCD用ソフトとしてゲームアーツから発売された。
キャラクターデザインは
THE IDOLM@STERでお馴染みの窪岡俊之氏。
その後リメイクとして、
セガサターン版が1998年7月23日に発売された際に「LUNAR 2」とナンバリングがされた。
その後、プレイステーション版が1999年5月27日に発売された。
リメイク版はどちらとも角川書店からの発売である。
移植リメイクの際に、アニメーションのデジタル化は勿論、メガCD版では有ったルーシア関係のイベントの削除やリメイクに伴って追加された要素があったりと変更点が多い。
そのせいか、メガCD版をプレイ済みな人と未プレイな人とで意見がわかれる作品でもある。
2015年9月、PSアーカイブにて再販。¥600と格安なのでこの機にプレイしてみては?
また、メガCD版は2022年10月27日発売のメガドライブミニ2に前作共々収録。
登場人物
メインキャラクター
本編の主人公。16歳。考古学者である祖父の影響で、いまや伝説になった竜やドラゴンマスター、女神アルテナなど、世界の不思議や伝説に興味をもっており、広い世界への旅立ちを夢見ている。
パーティのリーダーにして主戦力。物理攻撃と風の魔法で戦う。
たまにヒイロの声をヒイロが当てているとネタにされるが
彼自身はマサキ=アンドーに近いキャラ
「風よ、うなれ」(
サイバスターと相性がよさそう)
本編のヒロイン。年齢不詳。天空に輝く青き星から来たと語る美しき少女。アルテナに会わなければならない、と願う彼女の願いを叶えるためにヒイロは旅立ちを決意する。
当初は人間離れした力を持ち、世間知らずであったが…。
LUNAR2はルーシアの成長物語でもある。人の心を知ったルーシアは、人の力を信じ、全てが終わった後再び青き星で眠りにつく…。
パーティ参加当初は圧倒的な力で敵を蹴散らすが、すぐに力を奪われる。その後はヒイロ達と同様に成長していき、徐々に力を取り戻していく。
彼女は操作不可だが、MPの心配をすることなく数々の魔法でパーティを援護してくれる。
なおAIにも一工夫されており、最初は自分優先で戦闘から逃げ出すことも多いが徐々に仲間を信頼・援護するように。
特にヒイロへのエコヒイキ愛がどんどん顕著になっていき、回復もヒイロ最優先に。
モゲろ。
このシステムはプレイヤーの感情移入度を暴騰させ、ルーシアLOVEを激しく進行させた。未だに高評価を得ているまぎれもない一要因である。
↑とセットでノイン(CVが同じ)の先祖と扱われることが多い
自称・赤竜の子供でヒイロの恋人を名乗る。おしゃべりでおしゃまなネコのような謎の生き物。
戦闘中はそこらを飛び回り、たまに爪でひっかいたり火を吹きかけて援護してくれる。カスダメージで生き残った敵にきっちりトドメを刺してくれるので地味に便利。
元アルテナ神団所属の神官。19歳。賭け事が大好きだが(特にサイコロを使ったもの)、妙にイカサマくさい。
パーティの回復担当。またサイコロを使ったランダム攻撃も行う。意外とタフで物理戦闘もこなす。
とてもエレガントには見えないがCVがよりによって「トレーズ」と同じ
声優さんの実力にはホント脱帽です
旅芸人の一座の看板踊り子。18歳。涙もろく、姐御肌の人情派。
参加当初は扇を使ったロングレンジアタッカー。奥の敵も容赦なく蹴散らす。
力はやや弱いが素早いため、先制&状態異常攻撃とやたら相性が良い。
後に格闘家に転職。使い勝手がかなり変わる。
前作のミアとナッシュの子孫。わがままで金にがめつい魔法都市ヴェーンの当主。16歳。
特別な魔法を使わなくても、通常攻撃が杖による魔法扱いなので弱い敵にはMPを節約できる。
ルーシアが操作不能なため、魔法をうまく使うには彼女が鍵になる。
アルテナ神団を統括する4人の幹部の一人で通称・白の騎士。実直で正義感が強く融通が利かない性格。19歳。ロンファとは
幼なじみ。
パーティ最後の参加者。使い勝手は第二のヒイロと考えてほぼ間違いない。
土の魔法も使う。
サブキャラクター
ヒイロの祖父で考古学者。青き塔の研究のため、辺境の砂漠の小屋にヒイロと住んでいる。
ごく初期にのみパーティに参加。最初のボス戦では彼の補助魔法を使いこなすとかなり違う。
正儀を愛するナイスガイ。アルテナ神団の横暴を許せず、ヒイロ達に助力する。その正体は・・・?
まあ、バレバレなんですけどね!
その他
孤児が集まった集団のリーダー的存在の少年で、キカイ山で暮らしている。
アルテナの四英雄の一人「赤の神官」。レオの妹。18歳。元はおとなしい性格で自然をこよなく愛する。ロンファの恋人。
- ライナス(CV矢田耕司/MCD版・佐藤正治/SS・PS版)
年齢不明。アルテナの四英雄の一人「青の拳聖」で真面目な性格で、拳法の達人。
年齢不明。空中都市ネオヴェーンを治めるアルテナの四英雄の一人「黒の魔法使い」。レミーナの母、ミリアに想いを寄せている。
- アルテナ(CV井上喜久子/MCD版・新山志保/SS・PS版)
年齢不詳。女神アルテナが現代に転生した姿。首都ペンタグリアに住まい世界を統治している。
前作の
ラスボス。一度はアレスたちにより倒され、死んだらしいのだが…。
かつて世界を滅ぼした暗黒神。女神アルテナによって封印されていたはずなのだが…。
- ルーナ(CV井上喜久子/MCD版・池田昌子/SS・PS版)
前作のヒロイン。
プロマイド
前作同様、多数のプロマイドが世界各地に隠されている。
その数16枚、PS版ではさらに追加されて22枚。
内、本編で回収できるのは7枚だけ。残りはどうやって・・・?
なお、
1枚だけ地雷が混じっている。
ネタバレ
設定
世界を滅ぼしたのはゾファーではなくアルテナだった。ゾファーを封印するための力の行使は、世界の滅亡を代償にしたものだったのだ。
世界を滅ぼしたアルテナは銀の星ルナにて人の世界を復興し、青き星のルーシアは滅び去った世界の再生を待ちながら一人静かに眠り続けていたのである。
ルナの異変を感じ取ったルーシアは銀の星に降り立つが、アルテナの気配が感じられない。
人の力を信じ、神はもはや不要と判断したアルテナは1000年前に最後の転生を行い、人としてその生を終えていたのだ。
だがゾファーは人の欲望を利用し、復活を果たそうとしていた。
復活のための力を集めるため、仮のアルテナを操り人形として奉じ、アルテナ神団を組織させた。
さらにガレオンもゾファーが復活させたものだった。
着々と布石を打っていったゾファーはついに復活し、人の心を知ったルーシアの躊躇いを利用して捕らえ、
アルテナの力さえも我が物とし自らのために欲望と悪意に満ちた世界再創造を行おうと目論む。
しかしその野望はヒイロたち「人の力」によって潰えたのだった・・・
登場人物
青き星にて再会。再生までの長い時を寄り添いながら生きていく。
…のだが、ドラマCDによると、買い物などのために
時々二人でルナを訪問してるらしい
。
バカップル生活満喫してやがるwww
本当に赤竜の子だった。終盤、竜の力を取り戻し、ヒイロたちに助力する。
暗殺拳集団「魔竜団」に攫われ、血塗られた拳を仕込まれた過去を持つ。
そのため拳を封印し、踊り子として生業を立てていくつもりだった。
しかしヒイロ達と出会ったことで過去と向き合う決意を固め、ついにライナスとの対決を経て過去を乗り越える。
ドラマCDで、ジーンとおつきあいを始めたそうな。
さっさと爆発しろ
。
前作から引き続き登場。白竜その人。ルーナ達の最期を看取り、そのまま1000年の時を生きた辛い過去を抱えている。
かつて大病を患ったさい、ロンファが飲ませた薬によってゾファーの悪意を取り込み変貌。元の心を封じられ冷酷な人格となる。
本編にてロンファに救われ、よりを戻す。うん、
ロンファ爆発しろ
。
なお、プロマイドの内一枚は
さすがにレオの妹
。
殺戮こそ拳の本道と信じる「魔竜団」の首領その人。
ゾファーによって操られるだけの哀れな女性。
ゾファーの意を受けながらも、独自の動きを節々で見せる。
その真意はかりそめの命を与えられたことで前作の過ちを償う機会を得んとしたものだった。
最期はゾファーが復活したことでもはや不要と判断され再びの生を終えるが、ヒイロ達に後を託し消えていったその姿は心残りを全て精算し満足しきったものだった。
スペシャルゲーム
本作には、
ゲームならではの意欲的な挑戦がされている。
それが、
クリア後のスペシャルクエスト
。
青き星に旅立ったルーシアに再会するため、ヒイロ達は再び集う。
先のプロマイドは、このスペシャル
ゲームにて残りを回収できる。
ついでにムービーシーンを再生するアイテムなども入手可。
最後にルーシアと再会を果たしたヒイロ、流れる真のエンディング・・・
文句なしに神作と讃えられる
涙腺崩壊必至
の名シーンである。必見。
追記・修正、よろしくお願いします。
- オープニングムーピーは見ててすっげー高揚したなー -- 名無しさん (2014-10-14 19:23:38)
- 主人公の名前が『ヒイロ』で中の人がグリリバだったり、レミーナのキャラと中の人の持ちキャラとの共通点に笑った覚えがあるw -- 名無しさん (2014-10-14 19:38:58)
- 前作がPSPでリメイクされたんでこっちもされないもんかなぁ -- 名無しさん (2014-11-18 10:02:15)
- 偽アルテナもガレオンもゾファーも、中の人亡くなったんだよな。。。 -- 名無しさん (2014-11-18 16:00:12)
- ガレオンの人は久々に美形役でくすぐったいですねって言ってたっけなあ。 -- 名無しさん (2014-11-18 17:56:52)
- ムービーシーンの音の小ささは数少ない不満点だったな。何の仕様ミスか知らんがあれだけはいただけなかった。 -- 名無しさん (2015-09-27 18:19:57)
- シルバースターでは戦士×2,回復×1,魔法使い×2 -- 名無しさん (2015-09-27 19:41:21)
- エターナルブルーでは戦士×3,回復×1,魔法使い×1なので結構戦闘が変わる。レミーナがやられると一気にきつくなる。 -- 名無しさん (2015-09-27 19:42:48)
- ドラマCDとか、ニコ動で視聴できるが今でも結構楽しい -- 名無しさん (2015-09-27 20:07:21)
- 色々追記してたら、LUNARって新シリーズがDSで出てたのな。全くしらんかった・・・ -- 名無しさん (2015-09-27 21:49:47)
- ルーシアのAIのルーチンの変化、レオの服装が本編とスペシャルで違ったりと当時のゲームにしては芸の細かいシーンがちらほら。 -- 名無しさん (2019-01-28 09:37:25)
- PS版のしか知らないけどイベントも曲もラスボス戦は本当に良かった、もちろんゾファー2戦目の奴ね -- 名無しさん (2019-01-28 11:59:54)
最終更新:2024年05月01日 22:14